バレンシア指揮官、軽率PK献上のディアカビに苦言 「受け入れ難い」

2020.06.13 18:52 Sat
Getty Images
バレンシアを率いるアルベルト・セラーデス監督がレバンテ戦で痛恨のPKを献上したDFムクタル・ディアカビに苦言を呈した。スペイン『ElDesmarque Valencia』が伝えている。

バレンシアは12日、本拠地メスタージャで行われたラ・リーガ第28節、レバンテとのバレンシア・ダービーを1-1のドローで終えた。

逆転でのトップ4フィニッシュを目指す7位のバレンシアは、約3カ月ぶりの再開となった今回の一戦で13位のレバンテ相手に勝ち点3を目指した。
試合は互いに決め手を欠きゴールレスの状況が続く。それでも、後半終盤に相手の退場で数的優位を手にしたバレンシアが攻勢に転じ、89分にはDFホセ・ルイス・ガヤの絶妙なグラウンダークロスをエースFWロドリゴモレノが押し込んでホームチームが先制に成功。

これで勝負ありかに思われたが、後半アディショナルタイムにレバンテのFKの場面で相手DFヴェソの対応にあたったディアカビが不用意な形で押し倒してしまい、痛恨のPK献上。これをキッカーのMFゴンサロメレロに決められ、1人少ない相手に対して勝ち点2を取りこぼす結果となった。
同試合後、セラーデス監督は、直近の公式戦となったチャンピオンズリーグ(CL)のアタランタ戦で2度のPKを献上し、今回のレバンテ戦でも勝ち点逸の原因を作ってしまったディアカビに苦言を呈している。

「中断前と今日のようなミスを受け入れることは困難だ。ミスが起きるときはいつでもそういう気持ちになる」

「それにより我々は勝ち点を失い、順位表においてもチャンピオンズリーグ出場を遠のかせた。こういったことが今後起きないように努力する必要がある。それが起きないことを願っている」

また、今回のドローによって4位のレアル・ソシエダとの勝ち点差が「6」に開く可能性が出てきているが、同監督は必要以上にトップ4フィニッシュを意識することなく、目の前の戦いに集中すべきだと主張している。

「チャンピオンズリーグ出場という目標を語っているプレーヤーもいるが、私の目標は今日勝って次の試合に備えることだった」

「私は一日一日を重要なものと考えている。だから、長期的な話をしたくない。したがって、木曜日の試合(レアル・マドリー戦)に向けてしっかりとした準備をしたいと思う」

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