ヴェルトンゲンが交代時にあまりにも悲痛な表情…隣席のデレ・アリもかける言葉見つからず…

2020.02.06 13:50 Thu
Getty Images
トッテナムは5日に行われたFAカップ4回戦再試合のサウサンプトン戦を3-2のスコアで競り勝った。しかし、その勝利の裏で今後のロッカールームに影響を及ぼしそうな出来事が起こっていた。敵地での前回対戦を1-1のドローで終え、ホームでの再試合を強いられたトッテナム。同試合では試合序盤にMFタンギ・エンドンベレのシュートが相手のオウンゴールを誘発し、先制に成功。

だが、劣勢の前半半ば過ぎにFWシェーン・ロングに同点ゴールを奪われると、後半半ば過ぎには相手のロングカウンターからFWダニー・イングスに逆転ゴールまで許す。それでも、FWルーカス・モウラ、試合終了間際にはFWソン・フンミンのPKによるゴールが決まり、3-2の勝利を収め5回戦進出を決めた。
白熱のシーソーゲームを制した一方、同試合の後半序盤にはDFヤン・ヴェルトンゲンの選手交代を巡って気になる出来事が起きていた。

1-1のイーブンも後半劣勢を強いられたトッテナムは54分、ヴェルトンゲンを下げてMFジェジソン・フェルナンデスを投入。この交代で[3-5-2]の布陣から、より攻撃的な[4-2-3-1]の布陣に変更していた。
すると、3バックの中で最も経験がありながらも戦術変更の犠牲となる形でピッチを去ることになったヴェルトンゲンは、これまであまり見たことがない悲痛な表情を浮かべながらゴール裏をひどくゆっくりとしたペースで横切ってベンチに到着。

ベンチサイドでジョゼ・モウリーニョ監督と握手をかわしたものの、ベンチに座ったヴェルトンゲンはまるで涙を堪えるような悲しそうな表情で目を瞑り明らかにうなだれた様子を見せていた。

普段は陽気なベテランのあまりに深刻な様子に、ベンチで隣席に座っていたMFデレ・アリもかけるべき言葉が見当たらなかったのか、一瞥した後にやや目を逸らすような気まずい様子を見せた。

同試合後、モウリーニョ監督はヴェルトンゲンの交代理由に関する質問を受けると、ケガではなくあくまで戦術的な判断だったことを明かした。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

「彼にケガはなかった。あくまで私の判断だった。彼の悲しみは普通の反応だ。あのような形でベンチに下がることは誰だって辛いものだ」

「私は以前のオリンピアコス戦でもダイアーに対して同じような決断を下した。あのときは前半半ばのタイミングだったから、より厳しい判断だった。前半の出来を見て、後半から4バックへ変更する必要を感じていた。同時にコンディションに問題を抱えるデレ・アリの投入のタイミングも図っていた」

「その中で3バックのいずれかを下げる必要があった。タンガンガとアルデルヴァイレルトは彼よりもスピードがあり、スペースのケアという部分でより優れていた」

「そこで私はヤンを犠牲にせざるを得なかった。とても悲しい決断だったし、彼の悲しみの理由も理解している。ただ、我々は勝利できて今ではハッピーだ」

ここ数試合、アジリティの問題などもあり、センターバックのポジション争いで序列が下がっているヴェルトンゲンとトッテナムの契約は今シーズン終了まで。一時は契約延長に向けて前向きな姿勢を見せていたが、ここ最近の自身への扱いを受けて2012年から在籍するクラブを離れる決断を下すのか…。

◆隣席のデレ・アリもかける言葉見つからず…

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泥臭く敵地で勝ち切ったスパーズがフランクフルト撃破でベスト4進出! 準決勝はラツィオvsボデ/グリムトの勝者と【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)の準々決勝2ndレグ、フランクフルトvsトッテナムが17日にフランクフルト・シュタディオンで行われ、アウェイのスパーズが0-1で勝利。この結果、2戦合計1-2としたスパーズが準決勝進出を決めた。 スパーズホームで行われた1stレグはホームチーム優勢も1-1のドロー決着となった。 代役守護神カウアン・サントスの活躍によってイーブンの状況でホームでの2ndレグを迎えたフランクフルト。直近のハイデンハイム戦では3-0の快勝でリーグ3位をキープし大一番に弾みを付けた。この一戦ではゲッツェらが復帰し初戦と同じメンバーで臨んだ。 対するスパーズは先勝こそ逃したものの、内容面ではポジティブな要素を見いだして初戦を終えた。ただ、直近のウォルバーハンプトン戦では再三のミスによって2-4の惨敗。ダメージが残る自滅での敗戦となった。リバウンドメンタリティが試された大一番では負傷のソン・フンミンが招集外となり、代役にテルを起用した以外、初戦と同じメンバー構成となった。 立ち上がりはホームのフランクフルトが攻勢を仕掛けると、バオヤ、ゲッツェと続けて枠内シュートを記録していく。だが、15分過ぎにはゲッツェが右ハムストリングを痛めてチャイビのスクランブル投入を余儀なくされた。 一方、序盤の守勢を凌いだスパーズだが、ボール保持と前進で苦戦。1stレグのように押し込む展開に持ち込めず。それでも、カウンターシチュエーションでいくつか形を作ると、26分にはボックス手前左で仕掛けたテルが狙いすました右足ミドルシュートでGKサントスにファインセーブを強いる。 前半半ば以降はスパーズがボールを握って押し込む展開に。38分にはロメロの浮き球フィードに反応したマディソンがボックス中央でヘディングシュート。これはGKサントスの顔面セーブに阻まれたが、その際にサントスとマディソンが激しく交錯。やや過剰なアフターチャージにも見えたプレーに対してオンフィールド・レビューが行われると、主審はPKを宣告。これをキッカーのソランケが冷静にGKの逆を突いて先制点を決めた。 この接触プレーの影響で脳震とうも疑われたマディソンがベンチに下がってクルゼフスキがスクランブル投入されたなか、前半終盤は球際の激しい攻防を引き金に両軍ヒートアップの荒れた展開にもなったが、アウェイチームの1点リードで前半が終了した。 迎えた後半、ビハインドを背負ったフランクフルトが攻勢を仕掛けると、チャイビの直接FKやエキティケの強引なカットインシュートでスパーズゴールを脅かす。さらに、58分にはバオヤを下げてウズンを投入し、攻撃に変化を加えた。 これに対してスパーズは序盤の守勢を凌ぐと、60分には右のポケットを取ったブレナン・ジョンソンとクルゼフスキのコンビで決定機を作ると、このプレーで得た右CKの場面でクルゼフスキの左足インスウィングのクロスをゴール前のロメロがドンピシャのヘッドで合わせたが、これはわずかに枠の左へ外れる。 追加点には至らずも、以降はカウンターとセットプレーの形からフィニッシュの形を作り出し、完全に押し返すことに成功した。 何とか2失点目を回避したフランクフルトは後半半ばを過ぎて再び攻勢を強めると、いずれも右サイドバックのクリステンセンが絡んだ仕掛けからチャイビのゴール至近距離からのシュート、クリステンセンのヘディングシュートでゴールに迫る。この直後の77分にはクナウフ、ワイとアタッカーを同時投入し、前がかっていく。 ここから試合終盤にかけてはリスクを冒して攻めるフランクフルト、専守防衛のスパーズという構図が明確に。そのなかでポステコグルー監督はテルとジョンソンを下げてサール、ダンソと守備的な交代カードを切り、[5-4-1]の守備的布陣で逃げ切りを図った。 その後、クリステンセンを中心にボックス付近で多くのシュートチャンスを作ったフランクフルトだったが、スパーズの粘りの守備を最後までこじ開けることはできず。 この結果、敵地で競り勝ったスパーズが2戦合計1-2でベスト4進出を決め、準決勝ではラツィオvsボデ/グリムトの勝者と対戦する。 フランクフルト 0-1(AGG:1-2) トッテナム 【トッテナム】 ドミニク・ソランケ(前43[PK]) 2025.04.18 06:14 Fri
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トッテナムに内通者が…デマの負傷情報が流れポステコグルー監督が怒り「出どころも大体わかっている」

トッテナム・ホットスパーの内部にはどうやらスパイがいるようだ。 今シーズンはなかなか調子が上がらずに苦しんでいるスパーズ。アンジェ・ポステコグルー監督の2年目となった中、リーグ戦では14位と低迷。ヨーロッパリーグ(EL)では準々決勝まで勝ち上がっている状況だ。 そんな中、10日に行われたEL準々決勝1stレグのフランクフルト戦の前に、FWウィルソン・オドベールがハムストリングを負傷したと報じられた。 しかし、そのオドベールはフランクフルト戦でベンチ入り。出場機会はなかったが、実は負傷などしていなかったという。 ポステコグルー監督は、この件を受けて怒りを示し、クラブ内にスパイがいるとした。 「クラブ内で情報漏洩が起こっていることは間違いない。理由は分からない。我々にとっては何の助けにもならない」 「原因は絞り込めている。出どころも大体わかっている」 「試合当日には決して役立たない。時には半分しか真実ではないし、時にはそれ以上のことだってある」 「我々の陣営の全員が、敵対するのではなく、我々と協力していると思いたい」 「もうしばらく続いている。去年から始まっていた。芽は摘み取ったと思っていたのだが、今でも様々なタイミングで繰り返し出てくる」 予てからその予兆を感じていたというポステコグルー監督だが、手を打ってもなくならない様子。出どころも見当がついているようだ。 「私にとって流出している情報は…だから、選手たちではないことは確かだ」 「いつも言っているが、特にメディカルの情報については、本当に注意している」 「我々はフットボールの世界にいるし、情報の流れに関しては、こうしたことは白紙委任であるべきだとみんなが考えることは承知しているが、私はメディカルの記録や特定の事柄について、実際どの程度の情報を提供するかについては、非常に敬意を払っている」 2025.04.12 21:55 Sat

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