【日本代表プレビュー】大事な初戦、不測の事態でも対応力を見せられるか《カタールW杯アジア2次予選/ミャンマーvs日本》
2019.09.10 14:00 Tue
10日、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)に向けたアジア2次予選のミャンマー代表vs日本代表の一戦が行われる。
これまで、今年1月のアジアカップ、6月のコパ・アメリカと公式戦を戦ってきた森保一監督率いる日本代表だが、ついに最大の目標であるW杯出場に向けた大事な予選がスタートする。
これまでの予選でも苦戦を強いられたアウェイでの初戦。どのような戦いを見せるだろうか。
◆日本以外はすでに開幕
日本代表(33位)が入ったグループFは、モンゴル代表(187位)、タジキスタン代表(119位)、キルギス代表(95位)、ミャンマー代表(135位)が同居。全てが最新のFIFAランキングでも格下であり、日本としては突破しなければならない戦いとなる。
日本は5日にパラグアイ代表とキリンチャレンジカップ2019(○2-0)を戦っていたが、他の4カ国はすでに初戦を終えている状況、モンゴルがミャンマーに、タジキスタンがキルギスに勝利している状況。いずれも、格下のチームがホームで勝利を収めている。
状況を考えれば、ミャンマーは日本戦で敗れれば2連敗となるだけに、大事なホーム初戦で勝利を目指して戦ってくることは間違いない。苦しめられる可能性は高いだろう。
◆厳しい環境に打ち勝てるか
日本が今回試合を行うミャンマーは、1年間を通して日本より平均気温が高く、最高気温と最低気温の差も激しい地域。亜熱帯気候に属しており、高温多湿な気候が特徴だ。
今回試合会場となるヤンゴンは、気温こそ高くはないものの湿度が高く、また現在は雨季のさなかということもあり、スコールを含めた雨に見舞われる可能性が高い。
また、芝の状態も良いとは言えず、日本でプレーしてきた環境とは大きく異なる。そこに雨が加われば、よりピッチ状態は悪くなり、日本にとっては足枷になるだろう。森保監督も前日会見で「練習でも体験しましたけど、スコールが降ってきてグラウンド状態が悪い中、どういった判断していくかというのは、現実的な良い判断をして相手を上回っていけるようにしていきたいです」とコメントしており、プレー判断が重要となりそうだ。
◆攻撃力には警戒を
ミャンマーというと馴染みのない選手が多いだろう。初戦のモンゴル代表戦は、[4-4-1-1]を採用。2トップに入ったFWアウン・トゥ(背番号9)とFWチョー・コー・コー(背番号10)には警戒しなければならない。
アウン・トゥはタイリーグ1のムアントン・ユナイテッドに所属しており、テクニックとスピードのある選手。2015年のU-20W杯にミャンマーが初出場した時のメンバーであり、ニュージーランド代表戦ではゴールも記録している。一方のチョー・コー・コーは、サムットプラーカーン・シティ(旧パタヤ・ユナイテッド)に所属しており、ミャンマー人らしからぬフィジカルが強い選手だ。
この2選手を中心に攻撃を仕掛けるミャンマーだが、右サイドで起用されていたMFマウン・マウン・ルウィンがモンゴル戦で2度の警告を受け退場処分。攻撃の手を1つ欠いた状況となる。ホームアドバンテージを利用して積極的に攻めながらも、日本相手に勝ち点獲得を優先する可能性もあり、日本としては試合が始まってからの立ち振る舞いを考える必要がありそうだ。求められるのは対応力といえるだろう。
◆予想フォーメーション[4-2-3-1]
GK:シュミット・ダニエル
DF:酒井宏樹、冨安健洋、吉田麻也、長友佑都
MF:柴崎岳、橋本拳人
MF:久保建英、南野拓実、中島翔哉
FW:大迫勇也
監督:森保一
対応力が求められる日本だが、ベースとなるのはパラグアイ代表戦のメンバーと見ていいだろう。GKはシュミット・ダニエルを起用すると予想する。前述の通り、ピッチコンディションが良いとは言えない状況。足元の技術に長けているシュミットを起用するのがベストだろう。
最終ラインはパラグアイ戦と同様の4名を予想する。酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑都(ガラタサライ)の3名は百戦錬磨の経験を持つ。厳しいアジアでのアウェイゲームも数多く経験しており、予選のスタートという点ではリスクを冒すことも考えにくい。また、センターバックの一角も冨安健洋(ボローニャ)で決まりだろう。現状の序列で考えても、また経験をさらに積ませるという点でも冨安が適任だ。積極的な攻撃参加も武器になると考えられる。
中盤に関してだが、ボランチは柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)と橋本拳人(FC東京)と予想する。遠藤航(シュツットガルト)のコンディション問題もあり、パラグアイ戦で先発した橋本だが、しっかりとした守備での対応を見せていた。最終ラインに吸収され、擬似3バックになることも可能。危険なところに顔を出して相手の攻撃の芽を摘む場面も見られた。コンディション次第では遠藤の可能性も高いが、橋本に期待したい。
2列目に関しては若干の変更があると予想。右サイドには堂安律(PSV)ではなく、久保建英(マジョルカ)を起用すると予想する。パラグアイ戦では連携面に課題はあるものの、個の能力の高さを見せた久保。連携を実践で試すという点に加え、堂安のパフォーマンスがここ数試合はあまり良いとは言えない状況もある。久保がハマらなかった場合でも、堂安を投入することで前線4人の連携は機能することを考えると、先発で久保を試すことは大きなリスクにならないだろう。
中央には南野拓実(ザルツブルク)、左に中島翔哉(ポルト)、トップには大迫勇也(ブレーメン)が入るだろう。劣悪なピッチも予想されるが、大迫のキープと連携があれば苦にしないはず。ドリブルを仕掛けるのか、パスを使うのか、はたまた空中戦にするのか。いずれのパターンもピッチ内の判断が重要となる。パラグアイ戦で見せたような崩しがキレイに行かなくとも、ゴールを奪える攻撃ユニットであると証明してもらいたい。
◆初戦白星を掴むために対応力を
大きく報じられている通り、4年前のロシア・ワールドカップに向けたアジア2次予選の初戦は、ホームでシンガポール代表相手に0-0のゴールレスドローに終わった。
常に主導権を握り、相手ゴールへと何度となくシュートを浴びせるも、決定力を欠いた日本。シンガポールの決死の守備もあり、スタッツでは大きく上回るもゴールが奪えないまま90分間が終了した。
叫ばれて久しい決定力不足という言葉だが、自陣に引いて必死に守ってくる相手を崩すのは容易ではない。力の差はあれど、守りに徹されればチャンスも減り、徐々に焦りが出てプレーが雑になることはよくあることだ。
今回の相手であるミャンマーは攻撃的に出る可能性もあるが、初戦で敗れていること、相手が日本であることを考えれば、ホームで勝ち点1を狙いにくる可能性もある。前線の連携でゴールを奪ってきた日本にとっては、ゴール前にバスを止められると苦しい状況に陥る可能性はある。その場合に戦い方を変える判断ができるか。日本が1つ上の階層に行けるかも試されるだろう。
チームとしての決め事、そして選手間の特徴の把握という点ではしっかりと積み上げたものが見える日本代表。あとは、それを形にできるかどうかだ。ベンチにも特徴を持った選手が控えていることを考えれば、立ち上がりからしっかりとギアを入れて戦うこと、そして試合中にリアリストになることができるかだ。
特に身長差を考えれば、セットプレーを含めた空中戦は日本に有利に働く。キレイに崩す事だけでなく、ゴールをしっかりと奪うための道筋を立てることが先決だ。
W杯予選の大事な初戦。ミャンマー代表戦は、10日(火)21時20分にキックオフを迎える。
これまで、今年1月のアジアカップ、6月のコパ・アメリカと公式戦を戦ってきた森保一監督率いる日本代表だが、ついに最大の目標であるW杯出場に向けた大事な予選がスタートする。
これまでの予選でも苦戦を強いられたアウェイでの初戦。どのような戦いを見せるだろうか。
日本代表(33位)が入ったグループFは、モンゴル代表(187位)、タジキスタン代表(119位)、キルギス代表(95位)、ミャンマー代表(135位)が同居。全てが最新のFIFAランキングでも格下であり、日本としては突破しなければならない戦いとなる。
各グループ1位と各グループ2位のうちの上位4カ国が最終予選へと駒を進めることになるが、日本も油断すれば敗退の可能性もゼロではない。しっかりと初戦から勝利しなければならない。
日本は5日にパラグアイ代表とキリンチャレンジカップ2019(○2-0)を戦っていたが、他の4カ国はすでに初戦を終えている状況、モンゴルがミャンマーに、タジキスタンがキルギスに勝利している状況。いずれも、格下のチームがホームで勝利を収めている。
状況を考えれば、ミャンマーは日本戦で敗れれば2連敗となるだけに、大事なホーム初戦で勝利を目指して戦ってくることは間違いない。苦しめられる可能性は高いだろう。
◆厳しい環境に打ち勝てるか
Getty Images
日本が今回試合を行うミャンマーは、1年間を通して日本より平均気温が高く、最高気温と最低気温の差も激しい地域。亜熱帯気候に属しており、高温多湿な気候が特徴だ。
今回試合会場となるヤンゴンは、気温こそ高くはないものの湿度が高く、また現在は雨季のさなかということもあり、スコールを含めた雨に見舞われる可能性が高い。
また、芝の状態も良いとは言えず、日本でプレーしてきた環境とは大きく異なる。そこに雨が加われば、よりピッチ状態は悪くなり、日本にとっては足枷になるだろう。森保監督も前日会見で「練習でも体験しましたけど、スコールが降ってきてグラウンド状態が悪い中、どういった判断していくかというのは、現実的な良い判断をして相手を上回っていけるようにしていきたいです」とコメントしており、プレー判断が重要となりそうだ。
◆攻撃力には警戒を
Getty Images
ミャンマーというと馴染みのない選手が多いだろう。初戦のモンゴル代表戦は、[4-4-1-1]を採用。2トップに入ったFWアウン・トゥ(背番号9)とFWチョー・コー・コー(背番号10)には警戒しなければならない。
アウン・トゥはタイリーグ1のムアントン・ユナイテッドに所属しており、テクニックとスピードのある選手。2015年のU-20W杯にミャンマーが初出場した時のメンバーであり、ニュージーランド代表戦ではゴールも記録している。一方のチョー・コー・コーは、サムットプラーカーン・シティ(旧パタヤ・ユナイテッド)に所属しており、ミャンマー人らしからぬフィジカルが強い選手だ。
この2選手を中心に攻撃を仕掛けるミャンマーだが、右サイドで起用されていたMFマウン・マウン・ルウィンがモンゴル戦で2度の警告を受け退場処分。攻撃の手を1つ欠いた状況となる。ホームアドバンテージを利用して積極的に攻めながらも、日本相手に勝ち点獲得を優先する可能性もあり、日本としては試合が始まってからの立ち振る舞いを考える必要がありそうだ。求められるのは対応力といえるだろう。
◆予想フォーメーション[4-2-3-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:シュミット・ダニエル
DF:酒井宏樹、冨安健洋、吉田麻也、長友佑都
MF:柴崎岳、橋本拳人
MF:久保建英、南野拓実、中島翔哉
FW:大迫勇也
監督:森保一
対応力が求められる日本だが、ベースとなるのはパラグアイ代表戦のメンバーと見ていいだろう。GKはシュミット・ダニエルを起用すると予想する。前述の通り、ピッチコンディションが良いとは言えない状況。足元の技術に長けているシュミットを起用するのがベストだろう。
最終ラインはパラグアイ戦と同様の4名を予想する。酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑都(ガラタサライ)の3名は百戦錬磨の経験を持つ。厳しいアジアでのアウェイゲームも数多く経験しており、予選のスタートという点ではリスクを冒すことも考えにくい。また、センターバックの一角も冨安健洋(ボローニャ)で決まりだろう。現状の序列で考えても、また経験をさらに積ませるという点でも冨安が適任だ。積極的な攻撃参加も武器になると考えられる。
中盤に関してだが、ボランチは柴崎岳(デポルティボ・ラ・コルーニャ)と橋本拳人(FC東京)と予想する。遠藤航(シュツットガルト)のコンディション問題もあり、パラグアイ戦で先発した橋本だが、しっかりとした守備での対応を見せていた。最終ラインに吸収され、擬似3バックになることも可能。危険なところに顔を出して相手の攻撃の芽を摘む場面も見られた。コンディション次第では遠藤の可能性も高いが、橋本に期待したい。
(C)CWS Brains,LTD.
2列目に関しては若干の変更があると予想。右サイドには堂安律(PSV)ではなく、久保建英(マジョルカ)を起用すると予想する。パラグアイ戦では連携面に課題はあるものの、個の能力の高さを見せた久保。連携を実践で試すという点に加え、堂安のパフォーマンスがここ数試合はあまり良いとは言えない状況もある。久保がハマらなかった場合でも、堂安を投入することで前線4人の連携は機能することを考えると、先発で久保を試すことは大きなリスクにならないだろう。
中央には南野拓実(ザルツブルク)、左に中島翔哉(ポルト)、トップには大迫勇也(ブレーメン)が入るだろう。劣悪なピッチも予想されるが、大迫のキープと連携があれば苦にしないはず。ドリブルを仕掛けるのか、パスを使うのか、はたまた空中戦にするのか。いずれのパターンもピッチ内の判断が重要となる。パラグアイ戦で見せたような崩しがキレイに行かなくとも、ゴールを奪える攻撃ユニットであると証明してもらいたい。
◆初戦白星を掴むために対応力を
(C)CWS Brains,LTD.
大きく報じられている通り、4年前のロシア・ワールドカップに向けたアジア2次予選の初戦は、ホームでシンガポール代表相手に0-0のゴールレスドローに終わった。
常に主導権を握り、相手ゴールへと何度となくシュートを浴びせるも、決定力を欠いた日本。シンガポールの決死の守備もあり、スタッツでは大きく上回るもゴールが奪えないまま90分間が終了した。
叫ばれて久しい決定力不足という言葉だが、自陣に引いて必死に守ってくる相手を崩すのは容易ではない。力の差はあれど、守りに徹されればチャンスも減り、徐々に焦りが出てプレーが雑になることはよくあることだ。
今回の相手であるミャンマーは攻撃的に出る可能性もあるが、初戦で敗れていること、相手が日本であることを考えれば、ホームで勝ち点1を狙いにくる可能性もある。前線の連携でゴールを奪ってきた日本にとっては、ゴール前にバスを止められると苦しい状況に陥る可能性はある。その場合に戦い方を変える判断ができるか。日本が1つ上の階層に行けるかも試されるだろう。
チームとしての決め事、そして選手間の特徴の把握という点ではしっかりと積み上げたものが見える日本代表。あとは、それを形にできるかどうかだ。ベンチにも特徴を持った選手が控えていることを考えれば、立ち上がりからしっかりとギアを入れて戦うこと、そして試合中にリアリストになることができるかだ。
特に身長差を考えれば、セットプレーを含めた空中戦は日本に有利に働く。キレイに崩す事だけでなく、ゴールをしっかりと奪うための道筋を立てることが先決だ。
W杯予選の大事な初戦。ミャンマー代表戦は、10日(火)21時20分にキックオフを迎える。
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主力としてオランダ1部優勝争い。満を持して代表右SB一番手を取りに行く菅原由勢【新しい景色へ導く期待の選手/vol.6】
第2次森保ジャパンの初陣となる24・28日のウルグアイ・コロンビア2連戦(東京・大阪)。3年後の2026年北中米W杯に向けた強化がいよいよスタートする。 そのメンバー26人が発表されたが、30代はシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)、遠藤航(シュツットガルト)、伊東純也(スタッド・ランス)の3人だけ。大幅な若返りが図られた印象だ。 右サイドバック(SB)はその筆頭ではないか。2014年ブラジル・2018年ロシア・2022年カタールと3度のW杯に参戦した32歳の酒井宏樹(浦和レッズ)と29歳の山根視来(川崎フロンターレ)が揃って外れ、20代前半の3人が名を連ねることになったからだ。 最年長は23歳の橋岡大樹(シント=トロイデン)だが、彼も2019年E-1選手権(釜山)で2試合に出場しただけ。22歳の菅原由勢(AZ)にしても、欧州組だけで挑んだ2020年10月のカメルーン戦(ユトレヒト)で終盤にピッチに立ったのみである。半田陸(ガンバ大阪)に至ってはパリ五輪世代でA代表実績は皆無。3人のバトルは見ものだ。 こうした中、森保監督が最も注目していると見られるのが菅原だろう。実際、2月の欧州視察時には、アルクマールまで直々に出向いている。現地を訪れたのは、2月10日のエクセルシオール戦。翌11日にはフライブルク対シュツットガルト戦を見に行っているから、凄まじい強行日程だったのは間違いない。そこまでリスクを冒しても、菅原のパフォーマンスをその目で確認したかったということになる。やはり期待値は非常に高いのだ。 「由勢のチームの中での立ち位置が明らかに変わっているなと感じました。以前はレギュラーを取るために戦っていましたが、今はチームの中心選手として周囲から信頼されている。しかも、AZはオランダという素晴らしいリーグで優勝争いをしている。欧州5大リーグに近いレベルの国でトップを争うチームで戦っているのはすごく評価できるところ。簡単なことではない」と森保監督も語っており、成長した姿を代表で見せつけてほしいと願っているのだ。 もともと菅原は10代の頃から「内田篤人(JFAロールモデルコーチ)の後継者」と目され、2017年U-17W杯(インド)・2019年U-20W杯(ポーランド)を経験してきたエリートだ。メディアの質問にも自分の言葉で理路整然と答えられる賢さとコミュニケーション力を備えており、19歳で赴いたオランダでもすぐさま適応できる社交性も持ち合わせていた。東京五輪は2000年生まれで一番下の学年ということもあって惜しくも選外となったものの、本人は挫折を糧に成長を続け、着実にスケールアップしている。 この4シーズンでほぼコンスタントに国内リーグ戦に出続けているうえ、2019-20シーズンはヨーロッパリーグ、2021-22・2022-23シーズンにはヨーロッパ・カンファレンスリーグに参戦しているという欧州舞台の経験値も魅力。それは他の右SB陣が持ち合わせていないものだ。 こうした実績もあり、カタールW杯直前に中山雄太(ハダースフィールド・タウン)が負傷離脱した際にも「左右SBのできる菅原を追加招集すべき」という声が挙がったほどだ。結果的には町野修斗(湘南ベルマーレ)が選ばれ、本人は東京五輪に続く落選を味わったわけだが、負けず嫌いの男は「ここから巻き返してやる」と誓ったに違いない。 今回は同じ2000年生まれの谷晃生(ガンバ大阪)、瀬古歩夢(グラスホッパー)、中村敬斗(LASKリンツ)も名を連ねている。それも本人にとって心強い点だろう。彼らに久保建英(レアル・ソシエダ)を加えた2000・2001年生まれの5人はU-12世代からともに代表活動をしてきた仲間。森山佳郎監督の下でインドネシアやインド、ウズベキスタンなどアジアの環境の悪い国々に転戦し、タフさを養ってきた。そういった経験値がある分、メンタル的に強い人間が揃っている。 ドイツ5部からブンデスリーガ1部に這い上がった上月壮一郎(シャルケ)もその一員ではあるが、日本人の若者としては少し異質な人材が出てくるのも不思議ではないのだ。年齢や国籍に関係なくバチバチできるメンタリティをぜひとも新生・森保ジャパンに還元してほしいもの。すでにA代表歴のある菅原はその筆頭にならなければいけない。 さらに言うと、名古屋ユースの大先輩・吉田麻也(シャルケ)が外れた今、偉大な先陣から託されたものを受け継ぎ、ピッチで示すことも彼に託される重要タスク。菅原はそういうことを考えて行動に移せる人間である。だからこそ、こちらも大いに期待したくなる。 A代表から離れていた約2年半で、彼がどのような変貌を遂げたのかをしっかりとチェックすることが、初陣2連戦の大きなテーマ。「内田二世」と評されてきた男が見る者の度肝を抜くような仕事をやってのけることを今から楽しみに待ちたい。 2023.03.16 18:30 Thu日本の人気記事ランキング
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内田篤人氏、中村憲剛氏、大黒将志氏らS級コーチ講習会の参加者が決定
日本サッカー協会(JFA)は19日、2023年度のS級コーチ養成講習会の受講者20名を発表した。 S級コーチのライセンスを取得すると、日本国内のすべてのサッカーチームの指導が可能。Jリーグクラブや日本代表などを指揮する際に必要となる。 また、アジアサッカー連盟(AFC)では最上位ライセンスの「Diploma-Pro」相当となり、AFC管轄の国でプロサッカーチームを指導ができることに。また欧州サッカー連盟(UEFA)では、最上位ライセンスである「UEFA Pro」とは互換性がなく、別途ライセンスが必要となる。 今回のメンバーには、日本代表経験者も多く参加しており、内田篤人氏(34)や中村憲剛氏(42)ら最近まで現役選手としてプレーしていた指導者も含まれる。 また、大黒将志氏(42)や明神智和氏(44)など日本代表でも活躍した指導者や、サガン鳥栖時代に選手へのパワハラ問題でA級ジェネラルコーチングライセンスへの降級処分を受けていた金明輝氏(41)も再取得のために受講することとなる。 ◆2023年度S級コーチ養成講習会受講者 内田篤人(34)/U-19日本代表 ロールモデルコーチ 大黒将志(42)/ガンバ大阪ユース コーチ 大塚真司(47)/ヴァンフォーレ甲府 ヘッドコーチ 小野智吉(43)/横浜FCユース コーチ 北嶋秀朗(44)/クリアソン新宿 ヘッドコーチ 金明輝(41)/FC町田ゼルビア ヘッドコーチ 佐藤由起彦(46)/FC東京 コーチ 島田裕介(41)/大宮アルディージャU-15 コーチ 田中遼太郎(33)/アビスパ福岡 コーチ 中後雅喜(40)/東京ヴェルディジュニアユース コーチ 塚原真也(37)/FC大阪 強化ダイレクター 津田琢磨(42)/栃木シティフットボールクラブ ヘッドコーチ 仲野浩(43)/JFAコーチ(関東女子担当) 中村憲剛(42)/U-16日本代表 ロールモデルコーチ 埴田健(40)/品川カルチャークラブ ヘッドコーチ 平川忠亮(43)/浦和レッズユース コーチ 平塚次郎(43)/湘南ベルマーレU-18 監督 明神智和(44)/ガンバ大阪ユース コーチ 村上佑介(38)/V・ファーレン長崎 コーチ 本橋卓巳(40)/松本山雅FC U-18 監督 2023.01.19 22:50 Thu2
「まだ泣くの早いって」と本田圭佑にツッコまれた日本代表サポーター、元Jリーガーの親友だった「親友が世界的にバズってて最高」
世界中でも話題となり、本田圭佑からもツッコミを受けた日本代表のサポーターが意外な人物と繋がっていたようだ。 1日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループスE最終戦で日本はスペイン代表と対戦。劇的な逆転勝利を収め、グループ首位でベスト16入りを決めていた。 ドイツ代表戦に続いてのアップセットは世界中を驚かせた他、逆転ゴールに繋がった三笘薫の折り返しのシーンがラインを割っていたかどうかが大きな議論を呼ぶことに。国際サッカー連盟(FIFA)が公式見解を示すほどにまで発展していた。 今大会では日本人サポーターが世界中でバズることが多く、ドイツ戦前にFIFAの公式映像に映ったことで、世界中で美女サポーターだと大騒ぎになったSHONOさん、ドイツ戦で「私のボスへ。2週間の休暇を取らせてくれてありがとうございます!」と紙に書いた上、上司から返事をもらった男性サポーターなどがいた。 そんな中、スペイン戦でも1人のサポーターが注目の的に。田中碧の決勝ゴールが決まった後、すでに涙した姿が映し出された男性サポーターが大きな話題に。「ABEMA」で解説していた本田には、「まだ泣くの早いって」とツッコまれてしまったサポーターだが、実は元Jリーガーの親友だったという。 その選手とは、サガン鳥栖やベガルタ仙台、ガイナーレ鳥取、横浜FC、奈良クラブ、栃木シティFCでプレーし、今シーズンは松本山雅FCでGKコーチを務めていたシュナイダー潤之介氏だ。 シュナイダー潤之介氏は、自身のツイッターを更新。「親友が世界的にバズってて最高」とし、その男性サポーターがカメラに抜かれた写真を投稿していた。 ゴミ拾いも含め、何かと注目を集める日本代表関係者。意外な繋がりは他にもまだまだあるのかもしれない。 <span class="paragraph-title">【写真】本田圭佑に「泣くの早い」とツッコまれたサポーターの男性は世界でも話題に</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">親友が世界的にバズってて最高 <a href="https://t.co/QlCar4pxMY">pic.twitter.com/QlCar4pxMY</a></p>— シュナイダー潤之介 (@j_schneider29) <a href="https://twitter.com/j_schneider29/status/1598648612720111616?ref_src=twsrc%5Etfw">December 2, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Clo2ePCPNB8/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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バイエルンデビューのMF福井太智ら海外組は6名! アメリカ遠征に臨むU-22日本代表メンバーが発表【国際親善試合】
日本サッカー協会(JFA)は5日、アメリカ遠征に臨むU-22日本代表メンバー23名を発表した。 2024年のパリ・オリンピックを目指すU-22日本代表。今年に入り、ヨーロッパに2度遠征を行い、ドイツ、ベルギー、イングランド、オランダと強豪と対戦。9月にはパリ五輪予選を兼ねるAFC U23アジアカップに出場する必要があり、その予選でパキスタン代表、パレスチナ代表、バーレーン代表と対戦し、U23アジアカップ出場権を獲得した。 また、そのチームとは別にU-22日本代表として第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)に参加。U-24韓国代表との決勝戦が7日に予定されているが、13年ぶりの優勝を目指してこちらも結果を残している。 大岩剛監督は、バイエルンのMF福井太智やMF鈴木唯人(ブレンビー)、シント=トロイデンのMF山本理仁、MF藤田譲瑠チマ、デュッセルドルフのDF内野貴史、シュツットガルトのDFチェイス・アンリが海外組として招集された。 日本は14日にメキシコと、17日にアメリカと国際親善試合で対戦する。今回発表されたU-22日本代表メンバーは以下の通り。 ◆U-22日本代表メンバー GK 1.佐々木雅士(柏レイソル) 12.野澤大志ブランドン(FC東京) 23.木村凌也(日本大学) DF 2.内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) 21.大畑歩夢(浦和レッズ) 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) 5.木村誠二(FC東京) 17.バングーナガンデ佳史扶(FC東京) 15.畑大雅(湘南ベルマーレ) 4.鈴木海音(ジュビロ磐田) 22.チェイス・アンリ(シュツットガルト/ドイツ) MF 13.平河悠(FC町田ゼルビア) 19.近藤友喜(横浜FC) 20.山田楓喜(京都サンガF.C.) 10.鈴木唯人(ブレンビー/デンマーク) 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 14.三戸舜介(アルビレックス新潟) 18.新井悠太(東洋大学) 16.松木玖生(FC東京) 6.福井太智(バイエルン/ドイツ) FW 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 11.細谷真大(柏レイソル) 2023.10.05 14:08 Thu4
日本代表のユニフォームに富士山を描いたら?海外メディアのデザインに反響「これは欲しい」「現実でも作ってほしい」
各国の都市や場所をモチーフにした代表ユニフォームを作ったら…。『Bleacher Report』がそのアイデアをもとに独自でユニフォームのデザインを考案している。 日本代表のユニフォームに選ばれたのは、日本国外でも日本の象徴として広く知られている富士山。青を基調としたユニフォームの前面に大きく富士山が描かれ、その後ろには大きな月をデザイン。富士山が月に照らされるような構図になっている。 上部には雲が、下部には水面が描かれており、富士山が反射しているようにも見えるデザインだ。また、日本代表の実際のユニフォームとは違い、シャツの袖口と襟は白であしらわれている。 日本代表とサプライヤーであるアディダスは、2002年の日韓・ワールドカップの際に「逆さ富士」をイメージしたシンプルなデザインのユニフォームを着用したことがあるが、当時より富士山をよりストレートにアピールしたデザインだ。 富士山が目を引くこのデザインについては、ファンも「これは普通に欲しい」、「かっこいい」、「美しい」、「現実でも作ってほしい」、「マスタークラス」とコメント。斬新なアイデアに目を奪われている。 なお、『Bleacher Report』は日本以外の国でも同じアイデアのユニフォーム案を考案。ブラジル代表(コルコバードのキリスト像)、フランス代表(エッフェル塔)、ドイツ代表(ブランデンブルク門)、イングランド代表(ビッグベン)、韓国代表(ソウル)、オランダ代表(アムステルダム)、カナダ代表(CNタワー)、エジプト代表(スフィンクス)、アメリカ代表(自由の女神)のユニフォームをデザインしている。 <span class="paragraph-title">【写真】富士山を大きく描いた日本代表のユニフォーム案(4枚目)</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CxBOZSIIKGc/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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