ポチェッティーノ、エリクセン残留にようやく自信 「楽観的に考えている」

トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(27)の今夏残留にようやく前向きなコメントを残している。イギリス『スカイ・スポーツ』がアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えた。昨シーズン終了後に「何か新しいことにチャレンジしたい」と、トッテナム退団を希望する発言をしていたエリクセン。この発言と2020年夏までとなっているクラブとの契約延長交渉が停滞していたこともあり、今夏の退団は不可避と思われていた。そのエリクセンには長らく選手自身が希望していると言われるレアル・マドリーを始め、ユベントス、パリ・サンジェルマン(PSG)行きの可能性が伝えられていた。
そして、ポチェッティーノ監督はこれまでデンマーク代表司令塔の去就に関して、一貫して「わからない」、「退団の可能性はある」など、慰留が難しいことを主張し続けてきた。

しかし、今夏の移籍市場最終日が翌日に迫る中で行われた1日のプレミアリーグ第4節、アーセナルとのノースロンドン・ダービー(2-2のドロー)後に、ここ最近では初めてエリクセンの残留に前向きな発言を行った。「(エリクセンの残留は決定したか?)いや、まだ移籍市場が閉まるまで数時間、1日残っている。個人的に(移籍は)不可能だと言いたいが、そう言い切るのは難しい」

「フットボールの世界では不可能なことは何もない。ただ、私は楽観的に考えているよ。現時点で重要なことはあと24時間しか残っていないということだ。すべての人が状況が明確になることを望んでいる」

「これまでチームを巡って不確実なことが多かった。我々はその状況をよく理解していたし、個人的に心配することが多かった。ただ、今では楽観的な気分でいるし、満足しているよ」

「重要なことはチームの全員がクラブの同じページにいることだ。プレーヤーたちが自分たちの目標に関して明確なアイデアを持ち、どうやってその目標に到達するかを理解していることが重要だ」

「明日が終われば、クリスティアンやその他のプレーヤーは100パーセントの状態でトッテナムだけに焦点を当てることになる。チームマネジメント以外の異なるものに頭を悩まされるのは、マネジメントを難しくするものなんだ」

今回のインタビューで「フットボールの世界では不可能なことは何もない」という前置きをしたものの、ポチェッティーノ監督はようやくエリクセンの今夏残留に自信を深めたようだ。