デルビー惨敗にCL敗退のローマ、ディ・フランチェスコ監督を解任! 後任はクラブOBラニエリ氏が濃厚に

2019.03.08 02:45 Fri
Getty Images
ローマは7日、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督(49)の解任を発表した。
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なお、現時点で後任人事のアナウンスは行われていないが、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数地元メディアは、過去に選手と指導者として在籍したクラブOBで先日にフルアムを解任されたクラウディオ・ラニエリ氏(67)が今シーズン終了までの暫定指揮官として8年ぶりの復帰を果たす見込みだと伝えている。昨夏、ルチアーノ・スパレッティ前監督の後任としてサッスオーロからローマの新指揮官としてやってきたディ・フランチェスコ監督。就任1年目となった昨季は最大のノルマであるチャンピオンズリーグ(CL)出場権をセリエA3位で確保。
さらに、CLの舞台ではアトレティコ・マドリー、チェルシーと同居した“死のグループ”を首位通過させ、準々決勝の舞台ではバルセロナ相手に1stレグの1-4の敗戦からホームでの2ndレグで3-0で勝ち切る“オリンピコの奇跡”と称された大逆転劇でCL名称変更後ではクラブ史上初となるベスト4進出に導き、昨年6月には2020年までの契約延長を勝ち取っていた。

しかし、今季は守護神アリソン、MFラジャ・ナインゴラン、MFケビン・ストロートマンといった生粋のリーダーの放出、MFニコロ・ザニオーロ、FWユスティン・クライファートら若手への世代交代を図る過渡期の中で序盤から低迷。CLグループステージ突破や昨年12月末からの連勝などで一時盛り返しを見せたが、コッパ・イタリアでのフィオレンティーナ相手の1-7の惨敗、直近のセリエAでのラツィオ戦での0-3の完敗、ポルトとのCLラウンド16第2戦での逆転負けと印象の悪い敗戦が重なったこともあり、無念のシーズン途中での退任となった。
ローマのジェームズ・パロッタオーナーはクラブ公式サイトを通じて、1年半に渡るディ・フランチェスコ監督の献身、功績に感謝を示している。
「私個人を含めローマに関わるすべての関係者を代表して、エウゼビオがこれまで示してきた献身と仕事に感謝を示したい」

「クラブに戻ってきて以来、エウゼビオは常にプロフェッショナルとして振る舞い、自分のニーズよりもクラブのニーズを優先してくれた。そして、ローマに関わるすべての人間が彼の今後の成功を祈っている」

現役時代に中盤の汗かき役としてローマの2000-01シーズンのスクデット獲得に貢献したディ・フランチェスコ監督は、現役引退後にローマでチームマネージャーを務めた。その後、ランチャーノ、ペスカーラ、レッチェの指揮官を歴任し、2012年から指揮を執ったサッスオーロでは就任1年目にセリエA昇格に導くと、2015-16シーズンはクラブ史上最高位の6位で終え、歴史的なヨーロッパリーグ出場権獲得に貢献するなど、その手腕を発揮。これが認められ、2017年から古巣で指揮を執っていた。

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