マドリー、今夏のムバッペ獲得の夢潰える…UEFA会長「PSGへの処分の可否は移籍市場終了後」

2018.08.28 21:47 Tue
Getty Images
▽レアル・マドリーは今夏にパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペ(19)を獲得するという夢が潰えることになった。フランス『レキップ』が伝えている。
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フレン・ロペテギ監督が今季から指揮を執るマドリーは今夏、ユベントスにポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウド(33)を売却。後釜獲得には未だ至っておらずロペテギ監督もFWの補強を望んでいる。
▽そこで注目を集めていたのがムバッペだ。昨夏にバルセロナからブラジル代表ネイマールを2億2200万ユーロ(当時のレートで約290億円)で獲得したPSGは、同時にムバッペをモナコから獲得したが、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の抵触を避けるため、買い取り義務付きのレンタル移籍という形を取った。契約上、PSGは今月27日までに移籍金1億8000万ユーロ(現在のレートで約230億円)をモナコに支払う必要があり、それがFFPに違反する可能性があると、スペイン『アス』は先日に指摘していた。

▽そうなった場合、PSGは選手の売却を強いられることになり、多額の負債をカバーするにはネイマールもしくはムバッペの放出が必要に。だが、すでにイタリアとイングランドの移籍市場は閉鎖しているため、その資金を捻出するには、31日まで移籍市場が開いているリーガエスパニョーラのクラブへ売却するしか方法はないと同メディアはさらに伝えていた。

▽欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長はスロベニア『Ekipa』でPSGに関する処分について言及。FFP違反の処分を科すかについての明言はさけたものの、仮に処分を行う決定を下す場合は今夏の移籍市場終了後になることを明言した。
「PSGへの処分に関する決定は移籍市場の閉幕後になる。レアル・マドリーがその決定を待っているとの報道は誤りだ」

▽チェフェリン会長の発言によってPSGが今夏の移籍市場でムバッペとネイマールを売却する必要がないことが明らかになり、マドリーの今夏でのムバッペ獲得の夢が潰えることになった。

▽なお、FFP遵守に関してUEFAから再調査を受けているPSGは、今後違反が確認された場合、以前と同様にUEFA主催大会における選手登録制限や収支バランスを求められる和解協定を結ぶ可能性が高い。その一方で、違反が悪質と判断されれば、UEFA主催大会への出場停止という重い処分を科されるが、少なくとも2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場に影響することはない模様だ。

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