ナポリ会長、ローマ&リバプールの共謀に関する調査を要求…情報提供者は耳の中の“小鳥”
2018.08.18 19:15 Sat
▽ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が、リバプールとローマに対する調査を欧州サッカー連盟(UEFA)に要求したようだ。イギリス『ミラー』が報じた。
▽デ・ラウレンティス会長が提起しているのは、「リバプールとローマのオーナーが同一なのではないか」という問題だ。もし同一であれば、「同じ欧州の大会に参加できるクラブは、1人のオーナーにつき1つのみ」というUEFAの規約に反するとしている。
▽今夏、移籍金6700万ポンド(約94億円)でローマからリバプールに加入したブラジル代表GKアリソンに対し、ナポリが出した6000万ユーロ(約76億円)のオファーを“あっさりと”断られたことに関して、デ・ラウレンティス会長は「私ならば1億ユーロ(約126億円)でも売らないだろう」と主張。また、昨年にはエジプト代表FWモハメド・サラーも、比較的安価な4200万ユーロ(現在のレートで約53億円)でローマからリバプールに移籍していたことから、両クラブの繋がりを疑うようになったという。
▽デ・ラウレンティス会長は、抱いている疑念について以下のようにイタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』に語っている。
「リバプールの真のオーナーがローマと同じだというのはいつも疑ってきた。数年前、小鳥が私の耳の中で囁いたんだ」
▽これに対し、ローマのゼネラル・ディレクターを務めるマウロ・バルディッソーニ氏は、以下のように反論した。
「ナポリ周辺でアウレリオ・デ・ラウレンティスが煙を焚いていることについてどう思う? 」
「もし彼がもう一度小鳥を見つけたら、私たちがバルセロナとバイエルンまでも所有していることを発見するだろうね」
▽デ・ラウレンティス会長の発言を皮肉る形で否定したバディッソーニ氏。今回の情報をもたらしたとされる“小鳥”は、何かを隠喩したものなのだろうか。全てが謎に包まれている。
▽デ・ラウレンティス会長が提起しているのは、「リバプールとローマのオーナーが同一なのではないか」という問題だ。もし同一であれば、「同じ欧州の大会に参加できるクラブは、1人のオーナーにつき1つのみ」というUEFAの規約に反するとしている。
▽今夏、移籍金6700万ポンド(約94億円)でローマからリバプールに加入したブラジル代表GKアリソンに対し、ナポリが出した6000万ユーロ(約76億円)のオファーを“あっさりと”断られたことに関して、デ・ラウレンティス会長は「私ならば1億ユーロ(約126億円)でも売らないだろう」と主張。また、昨年にはエジプト代表FWモハメド・サラーも、比較的安価な4200万ユーロ(現在のレートで約53億円)でローマからリバプールに移籍していたことから、両クラブの繋がりを疑うようになったという。
「リバプールの真のオーナーがローマと同じだというのはいつも疑ってきた。数年前、小鳥が私の耳の中で囁いたんだ」
「もしそれが真実であれば、チャンピオンズリーグに彼らが同時に参戦することはできない」
▽これに対し、ローマのゼネラル・ディレクターを務めるマウロ・バルディッソーニ氏は、以下のように反論した。
「ナポリ周辺でアウレリオ・デ・ラウレンティスが煙を焚いていることについてどう思う? 」
「もし彼がもう一度小鳥を見つけたら、私たちがバルセロナとバイエルンまでも所有していることを発見するだろうね」
▽デ・ラウレンティス会長の発言を皮肉る形で否定したバディッソーニ氏。今回の情報をもたらしたとされる“小鳥”は、何かを隠喩したものなのだろうか。全てが謎に包まれている。
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日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ
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