今季2度目のダービーに臨む東京V、森田晃樹「前回は選手もサポーターも納得できない結果」、綱島悠斗「悔しさを晴らすときが来た」

2024.08.16 20:05 Fri
ダービー勝利を誓う森田晃樹
©超ワールドサッカー
ダービー勝利を誓う森田晃樹
直近2度の対戦で屈辱を味わった東京ヴェルディが、アウェイ開催となる今シーズン2度目の東京ダービーへ闘志を燃やす。
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昨年7月12日に行われた天皇杯3回戦では、控え選手中心のメンバー構成ながら120分の戦いを1-1のイーブンで終えたものの、最終的にPK戦で敗戦。その後、16年ぶりのJ1昇格を果たしてリーグ戦でのリベンジの権利を手にしたなか、4月13日に行われたホーム開催のダービーでは前半の2点リードに数的優位まで手にする、完全な勝ちゲームの流れながらMF遠藤渓太に後半アディショナルタイムの劇的同点ゴールを含む2ゴールを叩き込まれ、2-2のドロー。限りなく敗戦に近い痛恨の勝ち点1となった。その2度目の屈辱から4カ月を経て、17日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第27節では勝ち点3差で8位に位置するFC東京との再戦に臨む。
前回対戦の前には普段通りの飄々とした姿で、ダービーに対して表面上はクールな反応を見せていたアカデミー育ちでキャプテンのMF森田晃樹だが、やはりピッチ上で前回対戦の屈辱を経験したことで、FC東京戦への熱量は確実に高まっている。

「正直、意識はあまりしてないですけど、前回の試合のことがあるので、僕たち選手もそうですし、ファン・サポーターも納得できない結果だと思うので、そういう気持ちが強い。相手チームがどうこうとかではなくて、もちろんダービーはありますけど、それ以上に前回の試合の影響がある」
「前回は悔しい思いをしたので、次は僕たちがアウェイですけどしっかり勝ち切りたい。サッカーどうのこうのではなく、ダービーなので負けられない試合だと思っているので、まずは勝ちを目標に」

前節の名古屋グランパス戦での0-1の敗戦によって今季のリーグ戦初の連敗を喫したなか、悪い流れを断ち切る上ではケガからの復帰の影響で直近4試合はいずれも途中出場となっているキャプテンのスタメン復帰を期待したいところ。

その点については「最近の試合では(齋藤)功佑くんや(見木)友哉くんがボールをもらって繋ぎながらというシーンはあるので、僕も出るとすれば、そこの質を落とさないようにというか、より質を上げるというか、ボールをもらって、しっかり捌くところはミスせずにやりたい。プラスアルファでしっかり守備のところと、得点に絡むところはやりたいなと思います」と、スタメンでの自身のプレーイメージについて語った。

一時は9位まで順位を上げたものの、降格圏と6ポイント差の13位という現状の立ち位置を受け、重圧も強まってきているが、「下との勝ち点差も詰まってきているので危機感は持ちながらですけど、下を向かずに出た試合の課題に向き合って、チームとしていい方向に進んでいくしかない」と、ダービーという状況に加え、残留を達成する上でもこの試合でしっかりと結果を残したい考えだ。

一方、森田とアカデミーの同期で、国士舘大学から昨年古巣に帰還したMF綱島悠斗は、天皇杯、リーグ前回対戦と2つのダービーをピッチで経験。天皇杯では試合を決める決定機を逃し、前回対戦では後半終盤のクローザー役を完遂できずと、よりリベンジへの思いは強い。

そのため、「前回対戦では2点リードから追いつかれるという不甲斐ない戦い方をしたというのは、今でも覚えていますし、あのときの悔しさというのはずっと忘れることがなかった。ようやくリベンジというか、悔しさを晴らすときが来たなという感じです」と、4カ月ぶりのリベンジのチャンスに心を燃やす。

前回対戦から互いにメンバーを入れ替えての戦いとなるなか、綱島は「両ウイングはすごく力を持っている選手が揃っていて、相手の自分たちを動かしそこを狙ってくるというサッカーは見ていてもすごくやりづらいなという感じ」と現在のFC東京を分析。

その上で「自分たちのチームの基盤となるもの、大事にしているものをしっかりやって、1人1人が120%の力を出せれば、かなわない相手ではない。そこは自信を持ちながら、相手を叩き潰すという強い気持ちを持って臨みたい。相手が相手なので、どういう状況であれ自分がやるべきことを100%やりたい」と、チームとしてのファンダメンタルを徹底しつつ、個々のハードワークで相手を上回りたいと語る。

「このチームはいい意味でFC東京に対する特別な感情を持っている選手は、そこまでいないというか、みんなフラットで、でも負けられないという気持ちで臨む選手が多いなか、やっぱりアカデミー育ちはそこに対する思いは人一倍違うものがある」と、生え抜きの選手としてダービーの重みを深く理解する綱島だが、それと同時に一人のサッカー選手として注目度の高い一戦でプレーできる喜びを強く感じている。

そして、「こういう環境でプレーできることはすごくありがたいですし、ファン・サポーターがすごく注目してくれる状況で試合をできるというのも、選手にとってはすごく嬉しい。両方のサポーターに対してはやっぱり楽しませるというか、『もちろんヴェルディが勝つけど』というのはありますけど、両方のチームがクリーンに戦ってファン・サポーターを沸かせたい」と、緑の勝利を大前提にスペクタクルな一戦を見せたいと改めてダービーへの思いを語った。

なお、試合2日前の15日に24歳の誕生日を迎えた188cmの大型ボランチは「今シーズンまだ点を決めていないので、やっぱり目に見える結果というのは残していきたい。残り12試合で目標としているのは5ゴール5アシスト」とダービーでの今季初ゴールを狙いつつ、新たな誓いを立てた。

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東京Vがファン感謝祭を開催…開幕戦ゴールの山田楓喜が流れ作った軽妙トークで会場大盛り上がり

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広島に今季3戦全敗も東京Vが得た“悔しさ”という収穫「やれたからこそ、この悔しさは我々が一番よくわかる…」

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東京ヴェルディは5日、2024シーズン3rdユニフォームのデザインを発表した。 16年ぶりにJ1に昇格した東京V。ここまで21試合を戦い、7勝9分け5敗の10位と健闘を見せている。 その東京Vは、3rdユニフォームを発表。「首都・東京でより多くの方々がヴェルディと交流し、よりパブリックな存在としてクラブが拡大していくことをコンセプト」に開発されたという。 「TOKYO URBAN CROSS」として、カラーは「都会的な交わり」を手法に落とし込み、グレーとヴェルディグリーンを交ぜ合わせてできたグレイッシュグリーンを採用。洗練された街とも融合する東京らしいアーバンスタイルなユニフォームカラーとなっている。 またヴェルディに関わるファミリーそれぞれを構成要素とし、首都東京で交流が広がり、クラブが拡大していく姿を都会的なデジタル処理で表現したデジタルカモフラージュ柄のデザインとなっている。 首元は、ダークオリーブカラーを組み合わせ、淡い濃淡で引き立たせるトーナルカラーの配色で東京の都会的なスタイルを演出。首V形状リブと背中上部・脇切替はグレイッシュグリーンの無地の濃淡でスマートさをプラスしている。 袖口は太いダークオリーブのリブでアクセントを効かせたデザイン。パイオニアゴールドラインとの組み合わせが東京らしいシックな印象を高めている。 また、シャツとショーツ背面の裾にはダークオリーブの切替をデザインし、ショーツはグレイッシュグリーンの同色となっている。また、グレイッシュグリーンのシャツとショーツにダークオリーブのストッキングで濃い配色を取り入れたツートンカラー。スマートさに力強さを両立したユニフォーム配色となる。 GKはパイオニアゴールドとアーバンスタイルの融合を表現したマスタードゴールドを採用。ブラウン系とブラックのコーディネートでファッショナブルな東京らしいスタイルを演出している。 モデルには、GKマテウス、MF森田晃樹、FW染野唯月、MF見木友哉、FW木村勇大とチームを支える選手たちが採用された。 ファンはこの3rdユニフォームに「カッコ良すぎる!」、「なんて品があるんだ」、「本当にカッコよくてやばい」、「これは買うしかないのよ」、「女の子がスカートと合わせても絶対可愛い」、「渋くてカッコ良い!」、「センス良すぎる」、「カジュアルに着れそう」と絶賛するコメントが寄せられている。 なお、8月25日(日)の明治安田J1リーグ第28節の鹿島アントラーズ戦、9月21日(土)or22日(日)の第31節のサガン鳥栖戦で着用される。 価格はネーム&ナンバー加工有で2万2550円(税込)、加工無しで1万8700円(税込)となっている。 <span class="paragraph-title">【写真】16年ぶりJ1で着用する3rdユニフォームはファンが大絶賛のカラーリング!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C9CQar1PsHI/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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緑の10番が浦和戦での8戦ぶりスタメンへ闘志燃やす…見木友哉「自分たち主導の試合にできれば」

東京ヴェルディの背番号10が8戦ぶりのスタメンへ静かに闘志を燃やす。 東京Vは19日、味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第34節で浦和レッズと対戦する。 前節、湘南ベルマーレに0-2の完敗を喫したチームは、7戦ぶりの黒星と共に6位から8位に転落。現時点で勝ち点48と最大の目標である残留はほぼ確定しているが、残り5試合をいかに良い形で締めくくるかという部分で、久々の敗戦からのリバウンドメンタリティが試される今回の一戦は非常に重要なものとなる。 湘南戦後に城福浩監督がメンバーの入れ替えを示唆し今回の中断期間でチーム内競争が促された中、スタメン奪取へ強い意欲を示しているのが、MF見木友哉だ。 ジェフユナイテッド千葉からの完全移籍加入で、いきなり背番号10を託された26歳MFは初挑戦のJ1の舞台で開幕13試合連続でスタメン出場。ほぼフル稼働となった前半戦はボランチとサイドハーフを主戦場に、一時はデュエル勝利数でランキング上位に位置するなど中盤の要として存在感を示した。 ただ、後半戦に入って徐々に序列が下がると、直近7試合はすべて途中出場と無敗継続でメンバーを入れ替えづらい状況もあって“ゲームチェンジャー”の役割に甘んじる日々が続いた。 それでも、いずれもビハインドを背負ったガンバ大阪戦、湘南戦ではより長いプレータイムを与えられ、中断期間に行われたシンガポール代表との練習試合でも90分プレーした背番号10は、幾つかのポジションでテコ入れが見込まれる中で最もスタメンに近い選手の一人だ。 その見木について城福監督も、「自分の立ち位置がどうであろうが、取り組み続けてきましたし、何かを変えたいという気迫は見せ続けてきた選手。掴み取りたい、今までの自分を打ち破りたい。その中で先発に食い込んでいきたいという気迫を、間違いなく発信し続けた選手の一人」と真摯な日々の取り組みとポジション奪取への気概を評価している。 シンガポール戦でアビスパ福岡戦以来、約3カ月ぶりの90分出場を経験して準備万端のMFは、浦和戦への意気込みを語った。 チームとしては完敗した湘南戦で出た“戦う”、“走り勝つ”というファンダメンタルな部分の改善と共に、より能動的な戦いを見せたいと考えている。 「まずは監督がベースにしている戦う部分だったりは前提にある上で、最近は自分がサブになる試合が多くなった辺りの前半は、どちらかというと相手が主導権握る展開がほとんどだったと思うので、そこはベンチから見ていても、もっと前半から自分たちが主導権を握って攻撃したいなというふうに個人的には思っていました」 「監督も守備のところで相手にやらせていないけど、ずっと持たれたら前の選手が疲れるということも言っていましたし、その押し返す部分だったり、奪いに行く部分だったり、自分たちがもっとボールを奪いに行って、ボールを持つ時間を増やすというところは、チャレンジしてきたところでもあるので、そういう部分を浦和戦で見せられればいいのかなと思います」 個人としては2シャドーの一角での起用が見込まれる中で「ゴールに直結する部分というのは必要ですし、そこは間違いなく数字というのを求められると思うので、そこで出たら間違いなくゴールだったり、アシストを狙っていきますし、よりそういう仕事ができなければいけないのかなと思います」と、以前からこだわる決定的な仕事を意識。 加えて、ここ最近相手に主導権を握られる展開が多い中、高いキープ力と個で剥がせる見木の特長はMF齋藤功佑、MF森田晃樹の2ボランチと共にボール保持、カウンターの起点として重要となる。 見木自身もスタメンで起用される場合、そういった役割を担いながらチームの戦いをより円滑に進めたいと考えている 「(森田と齋藤と共に)テクニカルな選手が3人揃った時の方がボールは回ると思うので、だからこそ前半に自分たちがそこの3人を活かしながら主導権を握れる展開にしたいなと思っています。ただそこだけにこだわらずに、裏がないとそこも空いてこないので、裏とそこの足元のバランスというのは非常に監督も重視していますし、大事だと思うので、どっちかに偏らないように、どっちもやりながら、主導権を握れるような展開にできたら最高なのかなと思います」 「ボールを獲った後に、自分につけてもらった時に相手を外して時間を作ってウイングバックの加勢の時間を作ったり、(木村)勇大の動き出す時間を作ったりという部分はできると思うので、そこでひとつカウンターの起点になれれば、結構カウンターが効いてくると思うので、そこは自分自身も簡単に失ってはいけないですし、うまく時間を作って、カウンターの起点になりたいです」 開幕2試合目で1-1の前回対戦でもフル出場した見木は、8月末に監督交代を決断し、大幅にメンバーも入れ替わった対戦相手について「今の監督が去年やっていた時は結構堅い守備をやっていた印象」、「攻撃では個の質が高い選手が多いので、間違いなくその一対一で簡単に剥がされたら厳しいと思う」と攻守のイメージに言及。 堅い展開が想定される中、「まずはコンパクトにして、相手に時間を作らせないということは非常に大事。自分たちとしては全然その展開で先制点を取って堅い試合で勝てれば、それもあり。ただ、ピッチに出てからの肌感覚もありますが、守備はもちろん堅くですけど、攻撃のところでもっとたくさん攻撃して、堅くなりすぎないように、自分たち主導の試合にできればいいのかなと思います」と、13位に低迷しながらも地力のある難敵撃破へのプランを語った。 2024.10.18 20:30 Fri
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加入4年目で悲願昇格の東京V守護神マテウス、「J1昇格はサポーターに向けたひとつの恩返し」

東京ヴェルディのブラジル人GKマテウスが、16年ぶりの悲願達成の喜びを語った。 東京Vは2日、国立競技場で行われた清水との2023J1昇格プレーオフ決勝を制し、16年ぶりのJ1昇格を決めた。 今シーズンの明治安田生命J2リーグを3位フィニッシュした東京Vは、昇格プレーオフでジェフユナイテッド千葉を2-1で破り、ジュビロ磐田に敗れた2018シーズンのJ1参入プレーオフ決定戦以来の決勝へ駒を進めた。 5万3264人の観客を集めたレギュラーシーズン4位の清水とのオリジナル10対決では、ゴールレスで折り返した後半序盤にMF森田晃樹のハンドで与えたPKをFWチアゴ・サンタナに決められて先制を許す。しかし、8分が加えられた後半アディショナルタイムの96分にFW染野唯月がDF高橋祐治に倒されて得たPKを自ら決め切り、土壇場で同点に追いつく。そして、このまま1-1で試合をクローズした東京Vはリーグ上位のアドバンテージによって悲願のJ1復帰を成し遂げた。 加入4年目で今季はJ2最少失点の堅守を支えた頼れる緑の守護神は、加入時から最大の目標に掲げていた昇格達成への喜びを語っている。 「今は色んな感情が混ざっていて言葉に表すのは少し難しい。自分がここに来て4年目で、ここに来たときからずっと掲げてきた目標を今日達成できたことを嬉しく思います」 「ヴェルディの歴史に今日この試合に関わったメンバーが名を刻めたことは率直に嬉しいです。クラブハウスに飾ってある記念写真はすごく昔のものが多かったので、自分たちがそこに新しい歴史として刻めれば嬉しいです」 昇格を左右する染野のPKに関しては「(緊張で)気分が悪くなっていました(笑)」とジョークを飛ばしたマテウスだが、PKで1失点したものの、改めて今季の守備の堅さを表現した一戦への手応えを口にしている。 「自分が加入してからヴェルディはどうしても失点が多いチームのひとつだったと思います。しかし、城福監督が来てからしっかりとディフェンスの部分が強化され、もちろんスタッフの働きもそうですが、試合に出ている選手、出ていない選手を含めて練習からそこを全員が意識してできていたことが、この結果に繋がったと思います」 また、15年ぶんの想いを乗せて苦しい一戦で最後までチームを後押しし続けたヴェルデイサポーターへの感謝の想いを語っている。 「もちろん自分が来た4年間以上の期間でヴェルディを応援してくださった方々は、どんなときもクラブから離れることなく応援してくれて感謝しています。自分以上に苦しんだシーズンもありましたし、こういう瞬間を一緒に分かち合えたことを本当に嬉しく思います。このJ1昇格はそのサポーターに向けたひとつの恩返しになったと思います。ここから自分を含め今いる選手。これから入ってくる新しい選手を含めて、またこのクラブを大きなクラブにしていけるように頑張っていきたい」 2023.12.03 00:28 Sun

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東京Vがファン感謝祭を開催…開幕戦ゴールの山田楓喜が流れ作った軽妙トークで会場大盛り上がり

東京ヴェルディは3日、ホームタウンである東京都多摩市にある『LINK FOREST』でファンイベント『東京ヴェルディファン感謝祭2024』を開催した。 16年ぶりのJ1の舞台で躍進を遂げた緑の名門は、明治安田J1リーグ第35節消化時点で6位に位置。前々節の浦和レッズ戦の勝利によって4節を残しての残留を確定させ、前節はアルビレックス新潟を相手に2-0の快勝。今季4度目の連勝を飾り、良い雰囲気のなかでシーズン佳境のタイミングでのファン感謝祭を迎えた。 約1000名を集めて行われたイベントでは“選手と監督によるトークショー”、ファン・サポーターから事前に募集された“Q&Aコーナー”、サイン入りグッズが当る“スペシャル抽選会”などが約2時間に渡って行われた。 城福浩監督は冒頭で前日に行われたYBCルヴァンカップ決勝での心揺さぶる戦いを引き合いに出し、その場に立てなかった悔しさを語りつつ、日頃のファン・サポーターへの感謝と共に残り試合への決意を語った。 「常日頃、我々のチーム、選手たちを鼓舞していただき、一緒に戦っていただいて本当にありがとうございます。抽選で漏れた方々を含めて、本当に我々の苦しいタイミングで、温かく熱い声援をしていただいていること。それに対する御礼という意味で、今日は本当に大事に考えています」 「自分たちはあとリーグ戦が3試合なので、全て勝って我々の順位が何位になるのか、それが今年の我々の正当な評価になってくると思うので、より上を目指していけばそれにふさわしいチームになっていくと思うので、残り3試合も引き続き応援していただきたいと思います。今日は数少ないみなさんとの交流の場となるので、我々も楽しみにしていますし、是非楽しんでいってください」 トークショーでは横浜F・マリノスと国立開催の開幕戦を皮切りに、湘南ベルマーレ戦での初勝利、序盤、中盤、後半戦のトピックとなった試合の映像を交えながら、指揮官や選手たちが当時の心境やエピソード、選手同士の掛け合いなど軽妙なトークで魅せた。 MF山田楓喜は開幕戦での先制ゴールとなった直接FKについて「FKをもらってボールの横に立ったときに決まったと思った」と、先日のサガン鳥栖戦で決めた際にも語っていたコメントを自ら被せる形で会場の笑いを誘い、トークショーにおいても良い流れを作った。 東京ダービーの初戦で圧巻のダイレクトボレーを決めたFW染野唯月も、「自分でも巧いなと思う」と、ニヤリと笑いながら自画自賛。紆余曲折を経てサガン鳥栖とのアウェイゲームでJ1とクラブでの初ゴールを決めたMF松橋優安に関してはゴールセレブレーションの際のユースの先輩でキャプテンのMF森田晃樹のあまりにも手荒な祝福に改めてスポットライトが当ると、温厚な優等生は「みんなが喜んでくれてうれしかった」と語りつつも、「試合後に誰が髪を引っ張ったのか問題はあった」、「残り3試合あるので…」と“犯人”である森田と染野への復讐を虎視眈々と狙っていることを明かし、再び笑いを誘った。 また、鹿島アントラーズとのアウェイゲームで0-3から3-3のドローに持ち込む立役者となったMF齋藤功佑は、「自分がピッチに入った瞬間に引き分けになるなと思っていた」と、山田楓の冒頭のコメントを被せて場内を沸かせた。 “Q&Aコーナー”では指揮官と一緒に仕事をしたいとのファン・サポーターからのラブコールに対して、城福監督は「クラブの中途採用に応募してほしい」とジョークを交えて返答。続けて「僕と同じぐらいのパッションを持っていると、ちょっとウザイかもしれない。もうちょっと落ち着いた感じの人がいい」と自虐を語ると、隣に座っていた森田が思わず噴き出す場面も。指揮官とキャプテンの良好な関係を窺わせるシーンとなった。 子供たちからの質問では「好きなおやつはなんですか?」との可愛らしい問いかけに対して守護神マテウスは、満面の笑みを浮かべながら通訳を介すことなく「アルフォート」と返答。チョコ菓子という意外な好みを明かした。 DF林尚輝とFW木村勇大という屈強な攻守の主力に関しては、人気のメインマスコットであるリヴェルン好き疑惑がファン・サポーターの間で話題に。その真相について問われた林は「ばれてますか…」と素直に白状。一方の木村もスマホケースにリヴェルンを入れていたことを告白し、ヴェルディくんと共に会場に来ていたリヴェルンと3ショットで写真を撮るほっこりとした一幕もあった。 スペシャル抽選会では当選者が席から壇上に上がる形の形式でスタートしたものの、会場後方のファン・サポーターへ配慮した城福監督が自らマイクを取って自身を含め選手たちに自ら当選者の席まで向かう形式への変更を進言。この指揮官の粋な計らいによって、当選者以外のファン・サポーターも選手たちとより間近での交流が可能となった。 その後、キャプテンの森田の「残り3試合ですが、3試合すべて勝ってみなさんと勝利を分かち合えるようにチーム一同頑張って戦っていきます。みなさんも一緒に戦ってください」という閉会の挨拶をもってファン感謝祭が終了。 ファン・サポーターは城福監督と選手たちとのハイタッチによって見送られ、最後まで笑顔に溢れた中で会場を後にした。 ファン感謝祭後に取材に応じたMF綱島悠斗は、「試合よりも緊張した」と語ったトークショーの自己採点に関して「ちょっと慌ててしまったというか、自分のリズムを崩してしまった」と真面目に評価。 一方、過去のイベントではアカデミー出身選手や若手を中心に一発芸やネタを披露する機会が多かったが、今回は純粋なトークショーのみに。仮に、その準備はあったかとの問いに対しては「こういう(イベントの)詳細が出る前は、自分2年目なので、やらなきゃいけないのかなという覚悟はありました。それに対する想定も少しはしていましたが、自分はなくてホッとしました」と正直な胸の内を明かしてくれた。 久々のファン・サポーターとの直接のふれあいについて「こういう環境でやれたのも、自分たちがJ1に上がってファン・サポーターの方がいてくれたからこそなので、こういう素晴らしい施設を借りてできたのはすごくうれしく思います」とコメント。 その上で「ファンと関わることで、より自分たちも頑張らなければなと思います。退場したときのお客さんの顔が本当に笑顔で溢れていたというか、やっぱりああいう人たちがいるから今のヴェルディがあるわけであって、応援してくれる人がいるから自分たちがこうやって素晴らしい環境のなかでサッカーができているというのはすごく感謝していますし、もっともっと彼らを笑顔にしたいという思いが強くなりました」と、より一層の責任を口にした。 今回のイベントを通じて、より一体感と責任感が増した東京Vは、次節にホームで行われる首位のヴィッセル神戸戦を皮切りに、川崎フロンターレ、京都サンガF.C.という難敵相手の残り3試合でさらなる高みを目指す。 <span class="paragraph-title">【写真】笑顔に溢れた東京Vのファン感謝祭</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw1.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw5.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw7.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/get20241103_1_tw8.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 2024.11.03 19:50 Sun
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Jユースカップのベスト8が決定! 2019年以来の優勝チーム決定へ

Jリーグは30日、「2024 Jユースカップ」のノックアウトラウンド進出クラブを発表した。 3月23日(土)から10月27日(日)まで1stラウンドおよび2ndラウンドが実施。ベスト8に進出したのは、モンテディオ山形、ジェフユナイテッド千葉、東京ヴェルディ、川崎フロンターレ、清水エスパルス、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、鹿児島ユナイテッドFCの8クラブとなった。 ノックアウトラウンドは11月3日(日)からスタート。セントラル開催での1回戦制のトーナメント戦で行われ、準々決勝が11月3日(日)、4日(月・祝)にJヴィレッジで、準決勝が11月9日(土)にAGFフィールドで、決勝は11月17日(日)にヨドコウ桜スタジアムで行われる。 2019年の第27回大会で名古屋グランパスU-18がガンバ大阪ユースに4-0で勝利して優勝。2020年はコロナ禍ということもあり開催されず、2021年から2023年はグループステージのみの開催となり優勝クラブは決めていなかった。 <h3>■ノックアウトラウンド 試合日程</h3> ●準々決勝 会場:Jヴィレッジスタジアム ▽11/3(日) 《10:40》 清水エスパルスユース vs 川崎フロンターレU-18ー[1] 《14:00》 鹿児島ユナイテッドFC U-18 vs 東京ヴェルディユースー[2] ▽11/4(月・祝) 《10:40》 ヴィッセル神戸U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユースー[3] 《14:00》 モンテディオ山形ユース vs ジェフユナイテッド千葉U-18ー[4] ●準決勝 会場:AGFフィールド ▽11/9(土) 《10:40》 [1]勝者チーム vs [2]勝者チームー[5] 《14:00》 [3]勝者チーム vs [4]勝者チームー[6] ●決勝 会場:ヨドコウ桜スタジアム ▽11/17(日) 《14:00》 [5]勝者チーム vs [6]勝者チーム 2024.10.30 17:15 Wed
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遠藤保仁、柏木陽介、梁勇基ら7名がJリーグ功労選手賞を受賞!12月の2024Jリーグアウォーズで表彰予定

Jリーグは24日、功労選手賞の受賞者7名を発表した。 今回の受賞者は遠藤保仁氏(44)、柏木陽介氏(36)、柴﨑晃誠氏(40)、林卓人氏(42)、南雄太氏(45)、梁勇基氏(42)、渡邉千真氏(38)となっている。 功労選手の受賞基準については、日本人選手はクラブより推薦があった者であり、Jリーグや天皇杯、日本代表の国際Aマッチ、Jクラブ参戦のFIFA及びAFCの国際試合の通算出場試合が500試合以上の者。ただし、原則として、Jリーグ、リーグカップ、天皇杯で400試合以上出場を果たしている選手となる。 また、外国籍選手はクラブの推薦と上記の試合で200試合以上出場であり、母国の代表選手として活躍した者に。ただ、出場試合が500試合以上出場した者は代表活動は関わらないこととなる。 なお、今回受賞が発表された7名は、12月10日に開催される2024Jリーグアウォーズにて表彰される予定だ。 ◆遠藤保仁氏 1980年1月28日(44歳) 出生地: 鹿児島県 ポジション: MF ■所属クラブ 1998年【J1】横浜フリューゲルス 1999年~2000年【J1】京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.) 2001年~2020年【J1/J2】ガンバ大阪 2020年〜2023年【J1/J2】ジュビロ磐田 ■出場試合数:通算1136試合156得点 J1リーグ戦:672試合103得点 J2リーグ戦:104試合10得点 リーグカップ戦:78試合5得点 天皇杯:51試合10得点 その他Jリーグ公式:14試合出場 Jクラブ参加の国際大会:65試合13ゴール 日本代表(国際Aマッチ):152試合15ゴール ◆柏木陽介氏 1987年12月15日(36歳) 出生地: 兵庫県 ポジション: MF ■所属クラブ 2005年〜2009年【J1/J2】サンフレッチェ広島 2010年~2020年【J1】浦和レッズ 2020年~2023年【J3】FC岐阜 ■出場試合数:通算623試合73得点 J1リーグ戦:392試合56得点 J2リーグ戦:31試合4得点 J3リーグ戦:61試合1ゴール リーグカップ戦:51試合6得点 天皇杯:33試合3得点 その他Jリーグ公式:9試合出場 Jクラブ参加の国際大会:35試合3得点 日本代表(国際Aマッチ):11試合出場 ◆柴﨑晃誠氏 1984年8月28日(40歳) 出生地: 長崎県 ポジション: MF ■所属クラブ 2007年〜2010年【J1/J2】東京ヴェルディ1969/東京ヴェルディ 2011年〜2012年【J1】川崎フロンターレ 2012年【J2】東京ヴェルディ 2013年【J2】徳島ヴォルティス 2014年〜2023年【J1】サンフレッチェ広島 ■出場試合数:通算524試合52得点 J1リーグ戦:301試合28得点 J2リーグ戦:139試合16得点 リーグカップ戦:44試合4得点 天皇杯:20試合2得点 その他Jリーグ公式:6試合出場 Jクラブ参加の国際大会:14試合2得点 ◆林卓人氏 1982年8月9日(42歳) 出生地: 大阪府 ポジション: GK ■所属クラブ 2002年〜2004年【J1/J2】サンフレッチェ広島 2005年〜2006年【J2】北海道コンサドーレ札幌 2007年〜2013年【J1/】ベガルタ仙台 2014年〜2023年【J1】サンフレッチェ広島 ■出場試合数:通算614試合出場 J1リーグ戦:329試合出場 J2リーグ戦:183試合出場 リーグカップ戦:40試合出場 天皇杯:29試合出場 その他Jリーグ公式:8試合出場 Jクラブ参加の国際大会:25試合出場 ◆南雄太氏 1979年9月30日(45歳) 出生地: 神奈川県 ポジション: GK ■所属クラブ 1998年〜2009年【J1/J2】柏レイソル 2010年〜2013年【J2】ロアッソ熊本 2014年~2021年【J1/J2】横浜FC 2021年〜2023年【J2】大宮アルディージャ ■出場試合数:通算732試合出場 J1リーグ戦:266試合出場 J2リーグ戦:400試合出場 リーグカップ戦:37試合出場 天皇杯:21試合出場 その他Jリーグ公式:8試合出場 ◆梁勇基氏 1982年1月7日(42歳) 出生地: 大阪府 ポジション: MF ■所属クラブ 2004年〜2019年【J1/J2】ベガルタ仙台 2020年~2021年【J1】サガン鳥栖 2022年~2023年【J2】ベガルタ仙台 ■出場試合数:通算673試合89得点 J1リーグ戦:297試合29得点 J2リーグ戦:280試合47得点 リーグカップ戦:39試合3得点 天皇杯:27試合2得点 その他Jリーグ公式:4試合2得点 Jクラブ参加の国際大会:5試合1得点 朝鮮民主主義人民共和国代表 (国際Aマッチ):21試合5得点 ◆渡邉千真氏 1986年8月10日(38歳) 出生地: 長崎県 ポジション: FW ■所属クラブ 2009年~2011年【J1】横浜F・マリノス 2012年~2014年【J1】FC東京 2015年~2018年【J1】ヴィッセル神戸 2018年~2020年【J1】ガンバ大阪 2021年~2022年【J1/J2】横浜FC 2023年【J3】松本山雅FC ■出場試合数:通算539試合151得点 J1リーグ戦:381試合104得点 J2リーグ戦:23試合2得点 J3リーグ戦:20試合2得点 リーグカップ戦:70試合23得点 天皇杯:36試合16得点 その他Jリーグ公式:1試合出場 Jクラブ参加の国際大会:7試合3得点 日本代表(国際Aマッチ):1試合出場 2024.10.24 18:15 Thu
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貪欲な緑の名門はさらなる高みへの歩み止めず、東京Vが残留決定後の新潟戦で快勝…要求厳しい指揮官と守護神も手応え

前節でJ1残留を確定させた東京ヴェルディは、さらなる高みを目指す姿勢を示した。 東京Vは23日、デンカビッグスワンで行われた明治安田J1リーグ第35節でアルビレックス新潟と対戦し、2-0の快勝を収めた。 前節の浦和レッズ戦を2-1の逆転勝利で勝利し、7位浮上と共に勝ち点を51ポイントとした昇格組は4節を残しての残留を確定。残り4試合では来シーズンの戦いを見据えつつ、天皇杯の結果次第でACL出場権を得られる4位フィニッシュを目標に据えた新たな挑戦に臨む。 その初陣となった新潟戦は対戦相手のYBCルヴァンカップ決勝進出に伴い、11月3日に開催予定だった一戦が前倒しとなり、中3日でのアウェイゲームというタフな条件となった。 さらに、直近1分け4敗の5戦未勝利で残留争いの真っただ中に位置し、名古屋グランパスとの大一番へ弾みを付けたいホームチームのモチベーションは非常に高く、近年のビッグスワンでの対戦成績を含め東京Vにとって苦戦も想定された。 しかし、浦和戦と全く同じスタメンで臨んだチームは、立ち上がりから主導権争いが繰り広げられた一戦において球際の強度、セカンドボールへの反応を含めてホームチームを圧倒。前半に関しては守備意識が高く状況に応じて後ろにしっかりと枚数をかける相手に攻撃面での大胆さを欠いたが、後半立ち上がりに得たセットプレーの流れからFW山田剛綺が泥臭くゴール前の混戦を制し、待望のJ1初ゴールを記録。 以降は攻勢に転じた新潟にMFダニーロ・ゴメスのポスト直撃のシュートを打たれるなど押し込まれる時間帯もあったが、ボールホルダーへの寄せ、ボックスアウトが徹底された守備で撥ね返すと、後半終盤は逆に相手陣内でしたたかに時計を進めつつ、FW山見大登とFW染野唯月の途中出場2選手が絡んだセットプレー流れからDF谷口栄斗がトドメの2点目を奪取。 後半最終盤の攻防においても緩みを見せることなくクリーンシートを達成。チームスタイルの違いはあれど、メンバーを入れ替えた相手に対して、走行距離・スプリント数といったスタッツにおいても凌駕し、勝負へのこだわりと勝ち点3への執念を示した。 戦前に城福浩監督が「我々はそういうこと(残留だけ)を目指したのではないというのを示すのは、まさに今からだと思います」と語っていた通り、チームはこの新潟戦で、より高みを目指すに値するパフォーマンスを示した。 その一戦について指揮官は前半の攻撃の工夫に関して改善の必要性を語ったが、「泥臭い得点を取れた」、「あとから出た選手のハードワークは称賛に値する」と選手たちの戦いぶりを称えた。 「綺麗な得点ではないかもしれないけれども、コーナーキックを取る。その前のプレーで山田剛綺が体を張ったところ。ゴール前で足を止めないところ。2点目もコーナーの崩れからだと思いますけど、クロスに対して染野が来るか来ないかわからないところに飛び込んでいって、マイナスのところにスペースが空いて、谷口栄斗が足を振ったと…」 「我々がやりたいサッカーの中で綺麗な得点ではないけれども、泥臭い得点を取れたというのは非常によかったのではないかと思います。もうひとつ、浦和戦は勝ったけれども、クローズのところに我々は問題を抱えているという認識をしていたので、今日はあとから出た選手のハードワークというのは称賛に値すると思うし、こういう積み重ねが我々の生命線なので、また次の試合に活かしたい」 一般的に見れば、浦和戦においても安定したクロージングができたように見えた中、試合後、短い準備期間の中ではもう一段階上のレベルを求めた指揮官にしても、新潟戦の締め方は納得がいくものだった。とりわけ、浦和戦でIN&OUTを経験した山見を始め攻撃を特長とする選手たちが見せた献身性に目を細めた。 「我々が勝ち点3を持っている中で、投入したのはどちらかというと攻撃的な選手。彼らが勝ち点3を持っている中で送り出して、しっかり勝ち点3を取り切ることができるということは、攻撃的な選手でも守備バージョンできっちり仕事ができる証明。少なくとも今日出た選手というのは全員が勝ち点がいくつ(の状況)であっても、ピッチに立てる資格があることを示した。そういうパフォーマンスだった」 「今日ピッチに立てなかった選手も含めて、我々はどういうバトンの渡し方をして、どういうバトンの受け方をするかというところが、このリーグで一番でないと、このリーグでは戦えないというのはずっと言ってきたので、今日はその中でもひとついい試合が見せられた」 また、指揮官同様にピッチ上において要求が厳しい選手として知られる守護神マテウスも、「今シーズンの中でも本当に素晴らしいゲームのひとつ。染野も後半から入った中で最後までああやってスライディングして相手のシュートブロックに入ったりとか、全員が本当に全力を注いで勝ちを掴み取れたゲームだった」と、クリーンシートを達成した一戦を振り返った。 さらに、「本当にこの場を借りて全員を評価してほしい」と様々な思いを抱えながらも、チームのために盤石のゲームクローズに貢献した仲間への敬意も示した。 「シーズン序盤から自分たちの大きな問題でもあった、試合の締め方の部分がここにきてすごくチームとして成長できている。そのひとつの要因として後半から入ってくる選手の活躍だったり、献身性というのが確実にチームにプラスになっている」 「ベンチにいるというのはそんなに簡単なことではないですし、途中から入ってチームのリズムに入って、しっかり締めくくるというのはそんなに簡単なことではない。後半から入った全選手が全力を注いでチームのために献身的に働けているということを評価してほしいです」 指揮官、守護神が交代選手に献身を称えた一方、谷口が「チームとしてすごく大きなこと」と語った山田剛の待望のJ1初ゴールの活躍は残り試合に向けてもチームに良い刺激を与えるものとなった。 関西学院大学で関西学生サッカーリーグのMVPにも輝いたストライカーは、加入1年目となった昨シーズンは得点こそ3ゴールにとどまったものの、J2リーグで30試合以上に出場するなど東京VのJ1昇格に貢献。 今シーズンはさらなる覚醒が期待されたが、関西学院大学の1個上の山見、同期のFW木村勇大が新加入ながらゴールを量産する活躍を見せた一方、自身初のJ1ではこの試合を前に20試合ノーゴールと結果を残せずにいた。 高い身体能力と献身性は指揮官も認めるところだが、幾度かブレイクスルーのきっかけを掴めそうな状況で、ゴールという目に見える結果だけが足りなかった。直近の浦和戦でも攻守にハイパフォーマンスを見せたが、渾身のヘディングシュートがクロスバーを叩くなど生みの苦しみを味わっていた。 それでも、「いい守備をしていれば、最後自分に巡ってくるかなというマインドでやっている」とチームのために献身を続けてきたご褒美という言い方は失礼だが、ストライカーの嗅覚と足を止めずにプレーし続けたことで、ゴール前でのタップインという形での待望のJ1初ゴールが生まれた。 城福監督はメンバーに絡めない苦しい期間も真摯に取り組み続けた大卒2年目のストライカーの活躍が、ここからチーム内競争にさらなるポジティブなものをもたらすことを期待する。 「このチームは指定席があると感じた時点で、もうすでにディスアドバンテージがあると思うので、全員がピッチに立つために死力を尽くすという意味では、メンバーから外れた選手のハードワークというのが、このチームにとって生命線」 「山田剛綺もそういう何週間かを過ごした時期もありましたし、それでもあがいている。立っていられないぐらいの練習をして、それでもここに来られない選手がいる。そういう選手の思いを、彼も背負って今日やったはずですし、それが彼のところにボールが転がってきたという部分で非常によかったと思うし、今日東京で映像を見ている選手たちの励みにもなったのではないかなと思います」 その山田剛は「個人としては1点でも多くゴールでもアシストでも、とにかく数字にこだわっていきたい。チームとしては本当にまだまだ上を目指せるチームだと思うので、そこは貪欲にできるだけ上の順位で終われるように一戦一戦戦いたい」と、改めて残り3試合に向けての決意を語った。 ここにきてチームとしての成熟度が増し、前節はMF綱島悠斗、今節は山田剛がJ1初ゴールを挙げるなど個人の台頭も顕著な緑の名門が、残り試合でさらなるサプライズを起こせる可能性は十二分にあるはずだ。 2024.10.24 13:33 Thu
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【Jリーグ出場停止情報】中断なしのJ3では首位大宮のFW杉本健勇、YS横浜FW萱沼優聖が出場停止…中断明けのJ1では6人が出場停止

Jリーグは22日、明治安田Jリーグの出場停止選手を発表した。 J1とJ2は中断となり、8月まで試合はない中、J1ではFW知念慶(鹿島アントラーズ)、MF綱島悠斗(東京ヴェルディ)、MF鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)、DF松原后(ジュビロ磐田)、FW宇佐美貴史(ガンバ大阪)、MF平野佑一(セレッソ大阪)の6名が出場停止となった。 平野は20日に行われたアルビレックス新潟戦で、オンフィールド・レビューの結果、一発退場。Jリーグは「ペナルティーアーク手前で、インターセプトをしようとした相手競技者に対し、ボールにプレーできず反則で止めた行為は、「相手チームの決定的得点機会の阻止」に該当する」と判断。1試合の出場停止となった。 J2ではMF天笠泰輝(ザスパ群馬)が出場停止となる。 なお、中断期間がないJ3では2名が出場停止。首位を走る大宮アルディージャを牽引しているFW杉本健勇、そしてY.S.C.C.横浜のFW萱沼優聖が出場艇阻止となる。 【明治安田J1リーグ】 FW知念慶(鹿島アントラーズ) 第25節 vsサガン鳥栖(8/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF綱島悠斗(東京ヴェルディ) 第25節 vsサンフレッチェ広島(8/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF鈴木淳之介(湘南ベルマーレ) 第25節 vsアビスパ福岡(8/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF松原后(ジュビロ磐田) 第25節 vsアルビレックス新潟(8/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW宇佐美貴史(ガンバ大阪) 第25節 vsFC東京(8/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF平野佑一(セレッソ大阪) 第25節 vsFC町田ゼルビア(8/7) 今回の停止:1試合停止 【明治安田J2リーグ】 MF天笠泰輝(ザスパ群馬) 第25節 vsヴァンフォーレ甲府(8/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 FW杉本健勇(大宮アルディージャ) 第27節 vsテゲバジャーロ宮崎(7/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW萱沼優聖(Y.S.C.C.横浜) 第27節 vsヴァンラーレ八戸(7/27) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.07.22 19:05 Mon

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