久保建英、アトレティコを下す劇的決勝弾! 今季初ゴールの心境は…?
2021.12.05 09:45 Sun
今季初ゴールをマークしたマジョルカの日本代表MF久保建英がコメントした。スペイン『マルカ』が報じている。ラ・リーガ15試合を消化して14位につけるマジョルカはリーグ7試合で白星から遠ざかるなか、4日の第16節で2位のアトレティコ・マドリーとのアウェイ戦に臨んだ。
68分にFWマテウス・クーニャに守りを崩され、1点を追ったマジョルカだが、80分にDFフランコ・ルッソが同点弾。さらに終了間際の劇的弾も生まれ、逆転勝ちした。
そんな試合で特大の輝きを放ったのが74分から出場した久保。1-1の後半アディショナルタイム1分、ロングカウンターから相手の最終ラインを抜け出すと、名手GKヤン・オブラクの股下を射抜く左足シュートでネットを揺らした。
大仕事をやってのけた殊勲の久保は試合後、「良いカウンターアタックでした。ケガの影響で力を出し切れていなかったですし、このゴールに救われました」とチームとしてだけでなく、個人としても大きな得点だったと振り返った。
そして、今回のゴールは首位を走る保有元のレアル・マドリーを関節的に後押しするものにもなったが、スペイン『Movistar』でマジョルカのいち選手であると強調した。
「今の僕はマジョルカに100%を尽くします。それがマドリーの助けになるのなら、それはそれで嬉しいです。でも、今はマジョルカでプレーしていますし、マジョルカのことしか考えていないです」
68分にFWマテウス・クーニャに守りを崩され、1点を追ったマジョルカだが、80分にDFフランコ・ルッソが同点弾。さらに終了間際の劇的弾も生まれ、逆転勝ちした。
大仕事をやってのけた殊勲の久保は試合後、「良いカウンターアタックでした。ケガの影響で力を出し切れていなかったですし、このゴールに救われました」とチームとしてだけでなく、個人としても大きな得点だったと振り返った。
また、「チームは良い感じでしたし、難しい場面での戦い方を知っています。最終的にすごく大きな3ポイントを掴めましたし、どんなチームとも競り合えることが示せたと思います」と続け、アトレティコからの勝利を喜んだ。
そして、今回のゴールは首位を走る保有元のレアル・マドリーを関節的に後押しするものにもなったが、スペイン『Movistar』でマジョルカのいち選手であると強調した。
「今の僕はマジョルカに100%を尽くします。それがマドリーの助けになるのなら、それはそれで嬉しいです。でも、今はマジョルカでプレーしていますし、マジョルカのことしか考えていないです」
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菅原由勢はアピールに“失敗”したのか?右のスペシャリストが45分で表現したもの
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マジョルカに所属する日本代表MF久保建英がスペイン『アス』の独占インタビューに登場。リーグ中断中の日頃の生活を明かした。 『アス』が久保にインタビューを行った11日、本来はラ・リーガ第31節でレアル・マドリーとマジョルカが激突する日だった。久保は初のサンティアゴ・ベルナベウ上陸の夢を果たせず悔しい思いを滲ませながら、一刻も早いリーグ再開を願った。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiI1dFRuZUZUZiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> 「今は出来るだけ早くこれまでの生活に戻れることを期待していますが、重要なのは健康です」 「あまり今の生活を良いとは言えません。全てのフットボーラーと同じように、僕もフットボールの為に生きています。それが僕たちの偉大な情熱だからです。だからこの状況はハードと言うしかありません。しかし、クラブは自宅で出来る体型維持やトレーニング方法を考えてくれています」 また、久保は基本的な1日のスケジュールも明かしてくれた。 「朝8時半に起きてクラブが用意した3分間の心拍テストを受けます。朝食を取るのは10時頃になりますね」 「それから予防のためのエクササイズを行い、11時にビデオ通話でテクニカルスタッフを含めた4~5人のチームトレーニングをします」 「それが12時15分に終了し、僕は個別ワークをしてからシャワーを浴び、13時半に昼食を食べます。15時半から16時がフリータイムなので、連載を読んだりしてますね」 「その後は18時ぐらいまでボールを使った練習をし、シャワーを浴びて夕食。いつも23時までには寝ています」 これを聞くと、しっかりしたルーティーンが形成されている久保。一流選手には欠かせないことなのかもしれない。 2020.04.12 21:03 Sun3
速さだけじゃない!今季初ゴールを生み出した浅野拓磨の完璧なファーストタッチ「置きどころが素晴らしい」「日本代表復帰してほしい」
【ラ・リーガ】マジョルカ 1ー0 アラベス(9月28日/エスタディ・マジョルカ・ソン・モイシ) <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">ジャガー浅野 待望の今季初ゴール<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B5%85%E9%87%8E%E6%8B%93%E7%A3%A8?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#浅野拓磨</a> 味方との見事なワンツーで<br>裏に抜け出し、冷静なフィニッシュ<br><br>このゴールが決勝弾となり<br>今季未勝利だったチームを初勝利に導く<br><br>ラ・リーガ 第7節<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%82%AB?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#マジョルカ</a> v <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%99%E3%82%B9?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#アラベス</a><a href="https://t.co/Wt6zakVKj6">https://t.co/Wt6zakVKj6</a> <a href="https://t.co/MtlqfcAeDr">pic.twitter.com/MtlqfcAeDr</a></p>— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1972016911287558525?ref_src=twsrc%5Etfw">September 27, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> マジョルカに所属するFW浅野拓磨が今シーズン初ゴール。スピードを生かした鋭い抜け出しと秀逸なファーストタッチを、ファンが絶賛している。 ラ・リーガ第7節でマジョルカとアラベスが対戦。その37分のことだ。 [4-2-3-1]の左サイドハーフで先発した浅野は、味方とのワンツーから快足を飛ばしてペナルティーエリアの左に空いたスペースに抜け出した。相手DFが追走してきたが、持ち前のスピードに置き去りにしてスルーパスを受けると、右足でトラップしてから左足を振り抜く。トップスピードに乗った状態で正確にボールを扱い、低く抑えたシュートを左隅に流し込んだ。 今シーズン初ゴールを決めた浅野は、ゴール裏へ駆け出していき、サポーターとチームメイトと喜びを分かち合った。 スピード豊かなフィニッシュワークに、ファンもSNS上で反応。「拓磨ぁぁぁぁ、抜け出しからのゴール流石」「うおー!おめでとう」「シュートの質もいいが、ボールの置きどころが素晴らしい。相手DFが触れない+自分がシュート打てる場所」「ファーストタッチの置き所がうめぇ」「一連の流れが美しい」「ジャガァァァァァ!!浅野さんさいこうです!!」「普通は左足でトラップして右足シュートの角度なんだけど、逆でやる事で2人のDFを上手くブロックしてる。これは上手い。浅野もW杯あるぞ!がんばれ!」と称賛している。 また、「W杯に向けて浅野がガチャを回し始めました」「浅野がワールドカップに向けて本腰入れてきやがった」「浅野ガチャ補充してきたな」「浅野はW杯に必要」「勝負強いなマジで勝つ為に必要な一点を決めてくれる」「まじで日本代表復帰してほしい」と、2023年9月のドイツ遠征から遠ざかっている日本代表復帰を期待する声も上がっている。 なお、マジョルカはこのゴールで今シーズン初勝利を飾ったが、浅野は69分に負傷交代しており、その状態に心配の声が集まっている。 2025.09.29 16:00 Mon4
マジョルカ久保建英、欧州4大リーグ日本人最年少ゴール者に
マジョルカに所属する日本代表MF久保建英が欧州4大リーグ日本人最年少得点を樹立した。 今夏にレアル・マドリー移籍後、マジョルカにレンタル加入した久保。10日にホームで行われたラ・リーガ第13節のビジャレアル戦で2試合連続のスタメン入りを果たした。 すると、11分に先制点を呼び込むPKのチャンスを獲得。続く23分に追加点の起点となり、53分にバイタルエリア中央から左足の強烈なシュートで移籍後初ゴールをマークした。 18歳5カ月6日でのゴールは、欧州4大リーグ(プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ)でプレーした歴代日本人選手の最年少記録となる。 これまでの記録保持者は、2007年のカターニャ時代に18歳8カ月21日の若さでゴールをマークした元日本代表FW森本貴幸(現アビスパ福岡)だった。 2019.11.11 10:30 Mon5

