「最低限の目標はベスト8」元日本代表監督のトルシエ氏がエール、宮本恒靖会長とイベントでトークセッション…W杯優勝に必要なものは「まずは運」

2025.03.20 17:00 Thu
トークセッションを行ったトルシエ氏(左)と宮本恒靖会長
©超ワールドサッカー
トークセッションを行ったトルシエ氏(左)と宮本恒靖会長
日本サッカー協会(JFA)は20日、JFA ナショナルチームパートナーのトヨタ自動車株式会社と連携し、サッカー日本代表を応援する特別なクルマ 「SAMURAI BLUE TO THE FUTURE」を制作した。20日に都内でイベントを実施し、JFAの宮本恒靖会長と2002年の日韓ワールドカップ(W杯)で日本代表を指揮したフィリップ・トルシエ氏が登場し、トークセッションを行った。

2000年のシドニー・オリンピック、そして2002年の日韓W杯では監督と選手という関係だった宮本会長とトルシエ氏。当時を振り返り宮本氏は「鬼軍曹とか呼ばれていましたね」とトルシエ氏の印象を語れば、トルシエ氏は「私の採用していたフラット3というシステムは頭の良いリーダーがいないと機能しない」と語り、当時キャプテンとして3バックの中央を務めていた宮本会長に対して「システムを機能させるインテリジェンスを持った選手だった」と称賛の言葉を送っていた。
2002年の日韓W杯は日本代表が初めてW杯で勝利した大会であり、初のグループ首位、初のベスト16に進出した大会と、日本サッカー発展の第一歩になったとも言える大会だ。

その後、2010年の南アフリカ、2018年のロシア、2022年のカタールと日本はベスト16に進出。しかし、いずれも世界の壁を超えることができていない。
そんな中、2026年北中米W杯のアジア最終予選が20日に開催。日本はバーレーン代表に勝利すれば8大会連続8度目のW杯出場が決定。史上最速のおまけつきだ。

今の日本代表についてトルシエ氏は「日本はFIFAランキング15位。ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手が多いチームだ。チーム全体のレベルが上がっており、W杯での準々決勝まで行けることを願っている。2026年の最低限の目標はベスト8だ」とコメント。「今日のチームを見ると、技術的にもレベル的にもJFAがやっているエネルギー、メディアの注目も、日本がベスト8に進むためのすべてのものが揃っている」と、元指揮官からしてもベスト8に行かなければならないと語った。

自身は2度のW杯を経験している宮本会長は「これだけのパフォーマンスで最終予選を戦ってくれているのは予想以上ですし、今日の試合でW杯出場を決めてもらいたいと思う」とコメント。「選手層の厚さ、競争の激しさがあると思うし、従来の代表チームとは違ってレベルが高くなってきているところだと思います」と語った。

一方で、選手たちはW杯優勝を目標に掲げている。簡単なことではないが、トルシエ氏は「まずは運だ。最初に組み合わせが日本にとって有利になること。実際に見ると、10ぐらいの国がW杯で優勝する可能性がある。細かい組み合わせによっても左右されていく」と優勝に必要なものについてコメント。「2018年に日本はベルギーに勝てるところまで行った。2022年に日本がクロアチアに勝てたかもしれない。でも、日本のチームの選手個々のレベルはあがってきているので、チーム全体として目標として掲げられるレベルになってきている」と、優勝すると目標に掲げるに値するチームだとした。

宮本会長も「選手たちは常に口にして努力してくれていますし、サッカー協会としてはいろいろなことを整えることが重要だと思います」と後押しをしっかりしていきたいとしている。

バーレーン代表との試合は19時35分キックオフ。トルシエ氏は日本代表に向け「W杯へ行くためには色々なステップがあるが、今日は第一ステップとしてバーレーンに勝つこと。日本は全てのものを持っているので、頑張ってとエールを送るだけだ」とエール。宮本会長は「バーレーンも突破のチャンスがある状態なので簡単にはいかないと思いますが、今日は結果にこだわった姿勢、覚悟を見せてもらえればと思います」とした。

今回発表された 「SAMURAI BLUE TO THE FUTURE」のデザインは、1人々がクルマを見て、ひと目見てサッカー日本代表と分かり、シンプルにワクワクすること、2観る人それぞれが歴史を振り返り、未来に挑む SAMURAI BLUE への応援の機運を高めること、をコンセプトに考案。クルマの両サイドには、1999 年以降の歴代 日本代表ユニフォームをモチーフにデザインし、当時の選手の着用写真からユニフォームデータを抽出・反映することで、躍動感を実現している。

また、フロントのヘキサゴン模様は、今回のラッピングをおこなった「クラウン FCEV」のエネルギーとなる水素を表し、壮大な地球を背景にトヨタの目指す水素社会を表現。今後は試合会場付近の展示などでお目にかかることができるようだ。



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「絶対に入ると思った」10年越しの思いを乗せた驚愕の60m超ロングシュート! 広島MF川村拓夢が9月のJ1月間ベストゴール

Jリーグは11日、9月度の「2022明治安田生命JリーグKONAMI月間ベストゴール」を発表した。 「明治安田生命Jリーグ KONAMI月間ベストゴール」は各月の明治安田生命Jリーグにおいて、最も優れたゴールを表彰するものとなっている。 明治安田J1は9月3日に行われた清水エスパルス戦でサンフレッチェ広島のMF川村拓夢が後半アディショナルタイム5分に決めた超ロングシュートが受賞した。 1-0でリードしていた広島は、スローインの流れから、パスを受けた川村が自陣からロングシュート。これがボックスを大きく出ていた日本代表GK権田修一の上を越え、見事にネットを揺らした。 Jリーグ選考委員会は「自陣深くのスローインのこぼれ球、相手チーム全体が前がかりでボールを奪いに来ている状況を把握し、正確で力強い左足の超ロングシュートでの得点。アディショナルタイムで2点差とした貴重なゴールとなった」(窪田慎二委員)、「角度のないところから正確なキックで決め切った。見る者を驚愕させるゴール」(宮本恒靖委員)、「GKのポジションを見てからの超ロングシュート。おそらく最長距離からのゴール。キックの正確性とパワーが素晴らしい」(柱谷幸一委員)と称賛の声を並べた。 川村はJリーグを通じてコメントしている。 「9月度の月間ベストゴールに選出いただき、ありがとうございます。ゴールシーンを振り返ると、ドウグラス・ヴィエイラ選手からパスを受けた時に前と横を見たら味方が誰もおらず、さらにゴールがガラ空きでした。距離はありましたが、左足のキック精度に自信があったので絶対に入ると思って打ちました。その試合では一人少ない苦しい状況だったので、勝利に繋がるゴールを決められて嬉しかったです」 「また、ロングシュートでのゴールと言えば、青山敏弘選手。今から10年前、青山選手が同じく60mぐらいのスーパーロングシュートを横浜FM戦で決めました。当時、中学生の僕はエディオンスタジアム広島で観戦しており、「いつかこのスタジアムで同じロングシュートを決めたい」と目標の一つにしていました。10年後にその思いが叶い、本当に嬉しく思っています」 <span class="paragraph-title">【動画】度肝を抜いた圧巻の60m超ロングシュート!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="-75D26YWfiM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.10.11 18:50 Tue

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日本代表、バーレーン代表戦の地上波テレビ放送、ネット配信の予定は? キックオフ時間、無料視聴方法を紹介

日本代表は20日、2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選兼2027アジアカップ予選の第7戦でバーレーン代表と対戦する。 この記事では、サッカー日本代表の試合日程・キックオフ時間・テレビ放送予定・視聴方法をまとめた。 <h3>■日本代表vsバーレーン代表 試合日程・キックオフ時間</h3> 最終予選も6試合を終えて5勝1分けの勝ち点16で首位を独走中の日本。このバーレーン戦で勝利すれば8大会連続8度目のワールドカップ出場が決定する。 バーレーン代表戦は日本時間2025年3月20日(木・祝)の19:35にキックオフ予定となっている。 バーレーンはここまでの6試合で1勝3分け2敗で5位。日本との対戦では0-5と大敗を喫していた。 <h3>■日本代表vsバーレーン代表 放送・配信予定</h3> 8大会連続8度目のW杯出場を懸けて戦う日本。今回の試合は、地上波ではテレビ朝日系列にて地上波独占生中継。インターネットでは『DAZN』がライブ配信を行う。 <h3>◆2026北中米ワールドカップW杯アジア最終予選 バーレーン代表戦詳細</h3> 日時:2025年3月20日(木・祝)19:35 キックオフ 会場:埼玉スタジアム2002 対戦国:日本代表vsバーレーン代表 放送局:テレビ朝日系列、DAZN <h3>■日本代表vsバーレーン代表 無料視聴方法</h3> 無料での中継は、地上波ではテレビ朝日系列で独占生中継される。また、インターネットでも『Tver』で同時配信され、無料でライブ配信が視聴可能となる。 <h3>■日本代表メンバー(vsバーレーン代表)</h3> GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 谷晃生(FC町田ゼルビア) 鈴木彩艶(パルマ/イタリア) DF 長友佑都(FC東京) 板倉滉(ボルシアMG/ドイツ) 伊藤洋輝(バイエルン/ドイツ) 瀬古歩夢(グラスホッパー/スイス) 菅原由勢(サウサンプトン/イングランド) 関根大輝(スタッド・ランス/フランス) 高井幸大(川崎フロンターレ) 中山雄太(FC町田ゼルビア)※追加招集 MF/FW 遠藤航(リバプール/イングランド) 伊東純也(スタッド・ランス/フランス) 南野拓実(モナコ/フランス) 古橋亨梧(スタッド・レンヌ/フランス) 守田英正(スポルティングCP/ポルトガル) 鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド) 三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド) 前田大然(セルティック/スコットランド) 旗手怜央(セルティック/スコットランド) 堂安律(フライブルク/ドイツ) 田中碧(リーズ・ユナイテッド/イングランド) 上田綺世(フェイエノールト/オランダ) 中村敬斗(スタッド・ランス/フランス) 久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 町野修斗(ホルシュタイン・キール/ドイツ)※追加招集 <h3>■2026北中米ワールドカップW杯アジア最終予選</h3> アジアの18カ国が6カ国ずつ3つのグループに分かれ、ホーム・アンド・アウェイの2回総当たりで対戦。各組1位、2位のチームがW杯の出場権を獲得。各グループ3位、4位の6カ国がプレーオフに進出する。 日本代表は最終予選では2大会連続で初戦で黒星だった中、9月には中国、バーレーン相手に連勝。ここまで予選6試合で5勝1分けと無敗で首位を独走し、史上最速での出場権獲得が懸かっている。 2025.03.13 12:00 Thu
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勝てばW杯出場決定、日本代表メンバーが発表! バーレーン&サウジアラビアと埼スタで連戦【2026年W杯アジア最終予選】

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日本代表にキールFW町野修斗が追加招集! 今季ブンデスで7ゴール、ドイツ移籍後初となる2年ぶりの招集

日本サッカー協会(JFA)は17日、ホルシュタイン・キールのFW町野修斗を日本代表に追加招集したことを発表した。 日本代表は、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦っており、20日にバーレーン代表、25日にサウジアラビア代表と埼玉スタジアム2002で対戦する。 森保一監督は13日にメンバーを発表していた中、25名を招集。ただ、27名を招集したいと考えており、コンディションの確認をした上で追加招集したいと言及していた。 16日には、FC町田ゼルビアのDF中山雄太を招集していたが、2人目は町野に決定。今シーズンのブンデスリーガでは24試合に出場し7ゴール2アシストを記録。DFBポカールでも2試合で1ゴールを記録していた。 日本代表としても5試合に出場し3ゴールを記録。2022年のカタールW杯のメンバーに入るもプレー機会はなし。2023年3月以来2年ぶりの招集となった。 <span class="paragraph-title">【動画】町野修斗がドルトムント相手に豪快ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="dIDiW3NaIwo";var video_start = 40;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.17 10:15 Mon
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「基本的には27人に」25名の招集にした森保一監督、小川航基ら2名は状態をチェックしてからに「週末の試合も見て最後に決めたい」

日本代表の森保一監督が、選手選考について言及した。 2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦う日本。3月20日にバーレーン代表、25日にサウジアラビア代表と埼玉スタジアム2002で対戦する。 日本はバーレーンに勝利すれば、3試合を残しての8大会連続8度目のW杯出場が決定。史上最速での出場権獲得となる。 13日にメンバーを発表した森保監督だったが、これまで27名を招集してきた中で今回は25名に。その理由について説明した。 「これまでは27人の招集が多く、今回は25人ですが、現在招集できるかどうかの確認をしている選手がいます。予定としては27人招集する予定でしたが、コンディションの状態としては間違いなく上がってきているということは確認できていますが、実際に最終的にギリギリまで見て招集できるかどうかを、週末の試合も見て最後に決めたいと思います」 「Jリーグや海外の試合も見て、最終的にどうするかという判断をしたいと思います」 2名に関しては追加招集があるとした森保監督。今回のメンバーはこれまでと顔ぶれが変わらない中、その理由も語った。 「今回発表させていただいた選手はこれまでの最終予選のメンバー編成と大きく変わっているところはないと思います。それは、これまでやってきた積み上げの部分をよりスムーズに、去年の11月から3月という間が空いた中でも、よりこれまで戦ってきたこと、やってきたことを共有して、もう1回再確認して戦うことができる。今回勝つためにベストなメンバー編成ということで考えさせていただきました」 「Jリーグでも存在感を発揮している選手、そしてヨーロッパや海外でも力を発揮している選手がいる中で、このメンバーに入っていてもおかしくない選手は数多くいます」 「説明した通り、試すというよりもまだ何も決まっていませんので、まずは目の前の勝利にどれだけ我々が力を発揮できるかということと、W杯の出場権を確実に勝ち取る、掴み取るということは優先順位の一番として考えるべきかなと思っています」 4カ月ぶりの代表活動ということもあり、再確認も必要だという森保監督。その中で、確認中の選手にはFW小川航基(NECナイメヘン)が入っているという。 「評価としては試合に出て、ベストなパフォーマンスを見せてもらえるだろうということは日々情報を取りながら招集につなげています」 「できないと判断した時には、また違う選択肢を考えたいと思います」 また、スタッド・レンヌに移籍後は出番が減り、結果も残せていないFW古橋亨梧についても言及。FWの選択肢は色々あるとした。 「亨梧に関しては移籍して出場機会が減っている中、トレーニングはしっかりやれていることは確認が取れています」 「ここからの準備の中で選択肢として持っていることで言うと、前田大然であったり中村敬斗も自チームではFWとしてプレーしていて、良いパフォーマンスも見せてくれているので、色々な選択肢を持ってこのメンバーでも勝つために戦えるかなと思っています」 最終チェックをして招集したいという森保監督だが、基本的にはあと2人を招集したいと語った。 「基本的には27人にしたいなと思っています。ただ、これまで招集してきた選手であるかないかで違ってくると思いますし、どういう選手を招集するかで考えていきたいですが、基本的には27人を招集したいと思っています」 「27人を招集しなくても、23人しかベンチに入れない中で、十分チームとして機能性を持てると思いますが、今後のことも含めてより多くの選手を招集させて頂き、かつチームとしても一丸となって一体感を持って戦っていくギリギリのことを考えて、招集の枠を考えていきたいです」 バーレーン戦で勝利して出場権を獲得すれば、残りの3試合は消化試合。勝利を目指すことは当然ながら、公式戦の中で選手や戦術を試すことが可能に。経験値として大きなものを得られるだけに、まずは20日のバーレーン戦で決着をつけたいだろう。 2025.03.13 20:35 Thu
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バーレーン戦は前田大然の1トップに期待/六川亨の日本サッカー見聞録

JFA(日本サッカー協会)は3月13日、同20日のバーレーン戦と、25日のサウジアラビア戦に臨む日本代表25名を発表した。本来ならエントリーメンバーは27名のところ、2名の“予備枠”を残したのには理由がある。ケガで戦列を離れていたFW小川航基とCB町田浩樹の回復具合を、週末のリーグ戦でチェックしてから招集するかどうかの最終決断を下すためだ。 小川も町田も昨シーズンのW杯予選で急成長した選手と言える。小川は絶対的な1トップ候補の上田綺世を脅かす存在として、町田は負傷で長期離脱していた伊藤洋輝の代役として森保一監督の信頼をつかんだ。そんな彼らを、試合で起用するかどうかは別にして、プレーに問題がなければ招集したいと森保監督が考えるのは当然のことだろう。 その理由を森保監督は13日の記者会見で正直に話した。 「今回発表させていただいた選手はこれまでの最終予選のメンバー編成と大きく変わっているところはないと思います。それは、これまでやってきた積み上げの部分をよりスムーズに、去年の11月から3月と空いた中でも、よりこれまで戦ってきたこと、やってきたことを共有して、もう1回再確認して戦う」ためだからだ。 改めて言うまでもないが、代表チームの活動期間は限られる。サウジアラビアのように、リーグ戦を中断したり無視したりして代表チーム強化のためのキャンプを実施できる国はきわめて限られている。 集合と離散の繰り返しが代表チームの宿命であるため、ベースとなるチーム戦術に関しては集合するたびにミーティングとトレーニングで確認する必要がある。このため重要な大会、W杯アジア最終予選期間中は新たな選手を招集することは不可能に近い。 今回の招集メンバーでいえば、ペンディング中の2人に加え、負傷から復帰した伊藤に上田や守田英正、レンヌへ移籍後は出場機会に恵まれていない古橋亨梧らは、無理をして試合に起用するほど日本の選手層は薄くないし、小川と町田も含め招集を見送ってもよかった。しかし前述したようにチームとしての戦い方、攻守における“約束事”を確認するには日本まで呼ぶ必要があったというわけだ。 ただチームとしての“核”はほぼ固まっているだけに、スタメンの予想もそれほど難しくはない。GKは鈴木彩艶で決まりだろう。CBは右から瀬古歩夢、板倉滉、伊藤(町田)だが、気になるのは故障明けの伊藤と町田のコンディションだ。彼らに代わるレフティーの若手CBの発掘と起用は7月のE-1選手権での課題となるかもしれない。 ダブルボランチは遠藤航と、守田には無理をさせずにリーズで存在感を発揮している田中碧に期待したい。両WBはこれまでの起用法とチーム内の序列から右が堂安律(伊東純也)、左は三笘薫(中村敬斗)がスタメン候補で、前線の右インサイドが久保建英、左インサイドがモナコで好調を維持している南野拓実といったところだろう。鎌田大地は彼らと交代での起用が予想される。 そして1トップである。上田や小川には無理をさせず、これまで左サイドでの起用が多かった前田大然をコンバートするのが最もフィットするのではないか。前線からの猛追プレスに加え、セルティックではゴールを量産するなど今が旬な選手だけに、ファンも彼のプレーを見たがっているだろう。 バーレーンは引き分け狙いが濃厚なため、ゴール前を固めてベタ引きの可能性もある。そうした密集地帯を堂安、久保、南野、三笘らが個人技でどうこじ開けていくか。そして前田の得点嗅覚にどうつなげていくのか。新たな攻撃パターンを披露できるかどうかもバーレーン戦の見どころと言える。 それでもゴールが遠いようなら、上田か小川のヘッドに打開策を見いだすということになるだろう。そしてバーレーン戦でW杯出場を決められたら、サウジアラビア戦はもう少し柔軟な選手起用が可能になるはずである。 2025.03.14 15:30 Fri

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