「悔いはない」初出場ベスト4の東海大相模、主将MF長井隆之介は約3万8000人の観衆の前でスタイルを出して手応え「めちゃくちゃ楽しかった」

2025.01.11 23:35 Sat
初出場でベスト4の東海大相模の主将MF長井隆之介
©超ワールドサッカー
初出場でベスト4の東海大相模の主将MF長井隆之介
東海大相模のキャプテンを務めるMF長井隆之介が、流通経済大柏(千葉)戦を振り返った。

11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が国立競技場で行われた。

今大会が初出場となった東海大相模。2回戦のシードからスタートした中、草津東(滋賀)、東北学院(宮城)、明秀日立(茨城)を下してベスト4に進出。国立のピッチに降り立った。
流通経済大柏との試合では、得意のパスサッカーを披露。相手にゴールに迫られながらもしっかりと戦っていた中、前半に一瞬の隙を突かれてPKを献上。ビハインドで迎えた後半もしっかりと自分たちの戦いを見せていたが、最後までゴールは遠く、1-0で敗戦。初の選手権はベスト4で終わることとなった。

キャプテンの長井は試合について「シュートまで行く回数が少なかったので、思い切ってシュートを打つことが大事だったなと思います」とコメント。国立の舞台で約3万8000人の観客の中での初めての試合となったが、「大学に行ってもこういった舞台でやれることはほぼないと思うので、めちゃくちゃ楽しかったですし、応援してくれた方に感謝したいです」と、良い経験になったと振り返った。
試合後、有馬信二監督からは「キツいものを乗り越えてここまで来て、監督が『楽しませてくれてありがとう』と言ってくれました」とロッカールームで声をかけられたという長井。夏からキャプテンを務めた中、夏の甲子園では野球部がベスト8入り。大きなものを背負ってこの大会を戦ったという。

「選手権でキャプテンとして背負うものはめちゃくちゃ大きかったですが、仲間の支えもあってここまで来れたと思います」

決勝まであと1つとなった準決勝で勝敗を分けたのはPKのみ。「あれだけボールを持っていても1つのPKでやらせてしまって、流経さんが勝負強いなという感じがします」と、相手の強さを称えた長井。それでも悔いはないという。

「(夏から)嫌なぐらい走ったので、もちろん優勝したかったですけど、それがベスト4という結果が出て、悔いはないです」

初出場でベスト4。神奈川県勢初優勝は届かなかったが「優勝することは後輩に任せたいなと思います」と語る長井。チームのスタイルをしっかりと出せた試合だったと、準決勝を総括した。

「正直、流経戦以外では、明秀日立との試合ではできたと思いますが、ベスト4の戦いで一番出せたかなと思います」

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