栃木SC、千葉に期限付き移籍していたGK青嶋佑弥の枚方への完全移籍を発表

2025.01.05 18:55 Sun
©︎J.LEAGUE
栃木SCは5日、ジェフユナイテッド千葉に期限付き移籍していたGK青嶋佑弥(25)がFCティアモ枚方へ完全移籍すると発表した。

浜松開誠館高校出身の青嶋は2022年に明治大学から栃木入り。ルーキーイヤーから出場なしが続くなか、2024シーズンは千葉に期限付き移籍。ただ、その新天地でも公式戦の出場はなかった。

加入が決定した枚方、退団が決定した両クラブに対して自身の想いを語っている。
◆FCティアモ枚方
「FCティアモ枚方に関わる全ての皆さま、はじめまして。栃木SCから完全移籍で加入させていただきました青嶋佑弥です。サッカー人生をかけて、覚悟を持って来ました。JFL優勝のために責任感と謙虚さを持ち、このクラブの勝利に貢献できるよう、日々のトレーニングから全力で頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします!」

◆栃木SC
「栃木SCに関わる全ての皆さま、あけましておめでとうございます。この度、契約満了に伴い、FCティアモ枚方に完全移籍することになりました。退団のご報告が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。今後の栃木SCの発展を心より願っております。2年間、本当にありがとうございました」
◆ジェフユナイテッド千葉
「ジェフユナイテッド市原・千葉に関わる全ての皆さま、あけましておめでとうございます。この度、期限付き移籍期間終了に伴い、FCティアモ枚方に完全移籍することになりました」

「まず、退団のご報告が遅くなってしまい大変申し訳ございませんでした」

「昨年、鈴木健仁GMからお声かけいただき、ジェフユナイテッド市原・千葉という伝統ある素晴らしいクラブの仲間に入れたことが本当に嬉しかったのを今でも覚えています」

「このクラブにはJリーグでも屈指のファン・サポーターの皆さまがいます。それを2024シーズン何度も感じました。どんなに天候が悪くても公開日にはグランドに足を運び、声をかけてくださる方々、毎試合スタジアムに足を運んでくださる方々。それだけではなく、このクラブを愛する全ての皆さまの想いをさまざまな場所で感じることができました。そんな皆さまからJリーグで何も成し遂げていない私がたくさんの声をかけていただけたのは、このクラブのエンブレムを身につけたからです。1人の人間として、1人のサッカー選手として応援されたい、認めていただきたいという想いを胸に毎日精一杯頑張ることができました。本当に感謝しております。ありがとうございます」

「そしてどんな時もこのクラブのために全力を尽くす米倉さんをはじめとする先輩方の姿に感化され、私自身も常に全力を尽くすことができました。そんな素晴らしい方々にサッカーを通じて出会えたことにも本当に感謝しております」

「2024シーズンを振り返ると、結果としてJ1昇格、個人的には試合に出場してこのクラブを勝たせることができませんでした。私の力不足ですし、恩返しができずにこのクラブを離れることになってしまったのが本当に悔しいです。この悔しさを胸に、FCティアモ枚方ではJFL優勝という目標を必ず成し遂げ、皆さまに少しでも何か与えられるように精一杯頑張りたいと思います」

「最後になりますが、私にはジェフユナイテッド市原・千葉の血が流れています。そこに責任感と謙虚さを持ち、また大好きなこのクラブのエンブレムを身につけ、ファン・サポーターの皆さまと一緒に闘えることを心より願っています。1年間本当にありがとうございました」

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【JFL第11節】明暗分かれた首都クラブ…新宿が“ホーム国立”で2位枚方に4失点大敗、武蔵野は数的不利も鈴鹿を1-0撃破

7日〜8日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第11節の2試合が行われた。 ◇新宿 1-4 枚方 東京・国立競技場開催のクリアソン新宿vsFCティアモ枚方。新宿は昨年の国立ホームゲームで見事に逆転勝利を挙げていたが、観衆1万6480人が詰めかけた今回は惨敗だ。 2位枚方としては前節、首位・高知ユナイテッドSCとのホーム直接対決で「勝てば首位浮上」も、0-1敗戦で落として勝ち点5差に。ここで下位新宿に勝たないわけにはいかなかった。 まずは28分、新宿最終ラインのDF米原祐にプレッシングをかけるは、J3讃岐を経験して帰ってきた枚方FW森本ヒマン。素早く奪ってGKと一対一…左足シュートを流し込んだ。 森本はさらに39分、立て続けのCKから最後に蹴り込んで追加点。新宿は直前の38分にDF瀬川和樹が負傷交代しており、ここを重要局面として集中力を高めていたが、痛い被弾に。 2点ビハインドの新宿はさらに51分、左サイドに流れた枚方の森本がクロスを上げると、決して処理の難しいボールではなかったが、対応したDF相澤佑哉のヘディングが自軍ゴールへ。 オウンゴールで3点差となると、直後の55分には左サイドを崩され、ファーから駆け上がった枚方のFW山口隆希がスコアを0-4とする実質的なダメ押し。新宿は今季3度目の4失点だ。 結局、新宿は86分に途中出場FW齊藤和樹のダイビングヘッドで1点を返すも、1-4で敗れて前節・レイラック滋賀戦に続く連勝ならず。北嶋秀朗監督体制1年目は「忍耐の1年」か。 枚方のほうは実りある白星に。首位高知をも苦しめた一気呵成の勢いは二川孝広監督体制2年目で鉄板となり、今季なかなかゴールのなかった森本が2得点&実質2アシストも良い兆候か。 ◇武蔵野 1-0 鈴鹿 日本サッカーの新興勢力である新宿が惨敗を喫した一方、JFLでもうひとつの首都クラブ、由緒正しきアマチュアの名門・横河武蔵野FCは、ホームでアトレチコ鈴鹿を撃破した。 武蔵野は22分、ややラッキーな形ながらも敵陣でインターセプトに成功し、繋いで繋いでFW澤野康介がボックス内へ侵入。対応した鈴鹿のDF藤武剛に倒されてPKを獲得する。 キッカーを務めた在籍7年目のチームキャプテン、DF小林大地がリラックスした足取りから左足で沈め、23分に先制。1点のリードを保ったまま、時計の針を進めていく。 ところが、そろそろ試合も終盤へ…という73分、武蔵野はセットプレーの守備から味方のロングボールにスプリントしたFW石原幸治が、相手DFの足を蹴ってしまい、一発レッドに。 これで数的不利となった武蔵野。交代枠も使い切っていたなか、1点を追う鈴鹿に押し込まれる時間が増えるも、[5-3-1]と[4-4-1]を使い分けた守備でなんとかやり過ごしていく。 このまま最少スコアで逃げ切りに成功し、3月30日の第4節で新宿に勝利して以来となる、約2カ月ぶり、7試合ぶりの白星に。直近2試合とも0-3で敗れていたなか、待望の勝ち点3だ。 対して鈴鹿。第9節でヴィアティン三重とのアウェイ同県対決を制した勢いは、前節の敗戦で早くも削がれ、これで2連敗に。今季は開幕2連勝だったが、その後は連勝が一度もない。 ◆JFL第11節 ▽6月7日(金) クリアソン新宿 1-4 FCティアモ枚方 ▽6月8日(土) 横河武蔵野FC 1-0 アトレチコ鈴鹿 ▽6月9日(日) [13:00] 高知ユナイテッドSC vs ミネベアミツミFC ヴィアティン三重 vs Honda FC ラインメール青森 vs ソニー仙台FC ブリオベッカ浦安 vs レイラック滋賀 FCマルヤス岡崎 vs 栃木シティ [15:00] 沖縄SV vs ヴェルスパ大分 ◆順位表(暫定) 1位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点24 | +12 2位 FCティアモ枚方 | 勝ち点22 | +6 3位 Honda FC | 勝ち点18 | +7 4位 沖縄SV | 勝ち点18 | +5 5位 栃木シティ | 勝ち点17 | +5 6位 レイラック滋賀 | 勝ち点16 | +6 7位 ヴィアティン三重 | 勝ち点16 | +2 8位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点13 | +1 9位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点13 | ±0 10位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点13 | -2 11位 ラインメール青森 | 勝ち点12 | ±0 12位 ソニー仙台FC | 勝ち点12 | -2 13位 横河武蔵野FC | 勝ち点12 | -6 14位 クリアソン新宿 | 勝ち点9 | -12 15位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点5 | -7 16位 ミネベアミツミFC | 勝ち点5 | -15 2024.06.08 15:40 Sat

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