日本代表“勝負の2連戦” 敵地サウジ戦&ホーム豪州戦へ山本昌邦NTD「いよいよここからが本番」

2024.10.03 18:55 Thu
日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦ナショナルチーム・ダイレクター
©超ワールドサッカー
日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦ナショナルチーム・ダイレクター
日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦ナショナルチーム・ダイレクター(NTD)が、10月の日本代表活動に向けて意欲を語った。

2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選C組で2連勝発進を飾った日本代表。

10月はまず10日に第3節でサウジアラビア代表戦(A)を戦い、次に15日の第4節でオーストラリア代表とのホームゲームを戦う。
そこに向けて3日、代表選手27名の発表会見が行われ、FW大橋祐紀(ブラックバーン・ローバーズ)が28歳での初招集に。またパリ五輪世代主将のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)は約2年ぶりの招集となった。

森保一監督とともに登壇した山本昌邦NTDは、大変重要な10月の2連戦に向け、「9月のシリーズでは歴史を変えるような素晴らしい勝利がありましたが、いよいよここからが本番だという気持ちもあります」と緊張感を滲ませた。
「最終予選に簡単な試合がないというのは、歴史が物語ってますし、今回はなんといっても『アウェイ・サウジアラビア』がある。ここは非常に厳しい環境下での試合になります」

「しっかり準備して臨みたいですし、覚悟を持って、この10月をしっかり抑えて、今後への流れを作りたいと思います」

また、ナショナルチーム・ダイレクターとして、欧州組が圧倒的多数を占める現日本代表選手たちのコンディション調整に言及。

「今回の初戦はアウェイ・サウジ。日本代表は欧州でプレーする選手が多いなか、今回のサウジ戦でいえば、やはり欧州との『暑熱』の落差が厳しいところ。私はさすがに専門家ではないですが、監督やメディカルスタッフ含め、全員で万全の準備をしています」

限られた準備期間の活用にも余念がないという。

「選手たちは普段異なるクラブでプレーしているだけでなく、土曜日にクラブの試合が終わって合流する選手、日曜日の試合後に合流する選手…という違いもあります」

「そんななかで、私の役職からすれば、試合前にミーティングや練習の回数をどれだけ確保してあげられるか。代表活動における1回のミーティング、1回の練習は、本当に大きな価値を持ちます。この点、9月はとてもうまくいったと考えています」

「日本代表の選手たちは本当に力があり、W杯に向かって勝ち抜いていくために、その力を発揮する環境をどれだけ準備できるかは、とても大事な視点です。現場の要求に応えるべく、私はもちろん、JFA理事会も最大限のサポートを約束してくれています」

今回「移動」については、サウジ戦後の時間の使い方が大事になりそうだ。

「今回の『移動』でいえば、サウジは欧州からほど近いですが、サウジ戦が終わってから日本でのオーストラリア戦までの時間の使い方が重要です。サウジからチャーター機で日本に戻り、できるだけ早くオーストラリア戦の準備に移行できるよう手配しています」

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「コミュニケーションを取っていた」7カ月ぶりに日本代表復帰の伊東純也は離脱中も森保一監督と連絡、前回の最終予選は4戦連発も「やるべきことをやっただけ」

日本代表に復帰したMF伊東純也(スタッド・ランス)が、復帰への心境を語った。 3日、日本代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けてトレーニングを実施。冒頭15分がメディアに公開された。 5日には初戦となる中国代表戦を控える中、初日はGKとFP合わせて6名しかフィールドに出てこなかったが、この日はランニングなど汗を流していた。 伊東は性加害問題が報じられ、アジアカップを途中離脱すると、それ以降は代表に招集されず。結果として不起訴になり、今回7カ月ぶりに復帰を果たした。 伊東は再び日本代表に呼ばれたことについて「嬉しいですし、チームに貢献したい気持ちでいます」とコメント。この半年間については「森保さんともコミュニケーションを取っていましたし、(中村)敬斗が代表入っていたのでシンプルに応援していました。夏は初めて代表に入らなかったオフだったので、少しゆっくりしていました」とコメント。森保一監督とも連絡を取り合っていたと明かした。 「コミュニケーションを取っていたので、上手くやれていました」と、代表復帰への不安はなかったという伊東。森保監督は、一貫して伊東を守るために招集しないと語っていたが、スタッド・ランスでのジャパンツアーでの様子を見て、今回は決断したとメンバー発表会見で語っていた。 「色々言われることもあると思うので、そういうところを考えてくれていたと思います」と森保監督の配慮を語る伊東。「そこは上手く話し合えていたと思います」と、連絡を取っていたからこそ不安はなかったようだ。 ジャパンツアーで久々に日本でプレーした感想は「みんな温かく迎えてくれていました。記者の方たちも普通の方々だったので、大丈夫でした」と、特に問題はなかったとコメント。今シーズンもレギュラーとしてプレーし、代表合流前には初ゴールを記録した。 「今は日本ツアーでハードにやって、ちょっと休んで、良い感じで入れたと思いますし、チームもそこまで悪い状態ではなく、個人としても最後に点を取れてこっちに来れたので良かったです」 その伊東は、2022年のカタールW杯に向けた最終予選で圧巻のパフォーマンス。4試合連続ゴールなどでチームをW杯出場に導いた。 「前回も初戦を落としていますし、それで自分たちで難しくしたアジア最終予選だと思うので、今回は1戦目から勝っていければ、より良いかなと思います」と語る伊東。「わざわざ追い込まれる必要はないと思います」と、しっかりと勝利からスタートしたいと意気込みを語った。 「(当時は)やらなきゃいけなかったですし、自分のやるべきことをやっただけです。ゴールやアシストは自分が一番やらなきゃいけないことで、それができて、チームを勝たせられて良かったです」と、追い込まれたからこそ気合位を入れ直したようだが、今回はその反省を生かし、復帰戦での躍動が期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】伊東純也が今季初ゴール!頭でしっかりと決める</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">[速報] <a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E7%B4%94%E4%B9%9F?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw"><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMAdeDAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMAdeDAZN</a><a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMA?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMA</a> <a href="https://t.co/VbXoyDc7YH">pic.twitter.com/VbXoyDc7YH</a></p>&mdash; アベマサッカー (@ABEMA_soccer) <a href="https://twitter.com/ABEMA_soccer/status/1830277838018392462?ref_src=twsrc%5Etfw">September 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.03 19:55 Tue

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