「本当に運の悪い2ゴール」逆転勝利逃した王者インテル、インザーギ監督が悔しさあらわ「あんな形で同点弾を許してはならない」
2024.08.18 12:21 Sun
ドロー発進のインザーギ監督
インテルのシモーネ・インザーギ監督が開幕戦のドローを振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。昨シーズンのセリエA王者インテルは17日、リーグ開幕節でジェノアと対戦。スタメンはお馴染みの顔ぶれとなった一方、新戦力のイラン代表FWメフディ・タレミらがベンチ入りした。
序盤からゴールに迫ったインテルだったが、FKの流れから先制したのはジェノア。それでも30分、フランス代表FWマルクス・テュラムがクロスに合わせて同点とする。
1-1のまま終盤まで推移すると82分、イタリア代表MFダビデ・フラッテージのスルーパスに反応したテュラムが2点目。インテルが勝ち越したが、後半アディショナルタイムにPKを献上し、2-2のドロー決着となった。
あと一歩のところで勝ち点「3」を逃したインザーギ監督は、悔しさをあらわに。2-1で逃げ切れなかったことを嘆いた。
「(VARチェックを経て)84分にリードを得たのに、引き分けに終わってしまったのは納得できない。我々のようなチームはあのような形で同点ゴールを許してはならない。特定の出来事が原因だったと言わざるを得ない。チームは集中していたし、とても良い印象を与えた」
また、他チームと同様、ユーロ2024やコパ・アメリカ2024の影響が出ていることも示唆。それでも選手たちの働きぶりを評価している。
「最近になってようやく全員で動き始めたから、取り組んでいく必要がある。選手たちの努力については何も言うことはない。本当に運の悪い2ゴールを許してしまったし、それ以外でジェノアのシュートはほとんどなかった」
「勝つのが難しいことはわかっているし、再び優勝するのがさらに難しいことは理解している。選手たちはそれを理解し、成熟している。ユーロやコパ・アメリカを経て多くの選手が遅れて戻ってきたが、ほぼ手中に収めた今シーズンの開幕戦だっただけに、とても残念に思っている」
序盤からゴールに迫ったインテルだったが、FKの流れから先制したのはジェノア。それでも30分、フランス代表FWマルクス・テュラムがクロスに合わせて同点とする。
あと一歩のところで勝ち点「3」を逃したインザーギ監督は、悔しさをあらわに。2-1で逃げ切れなかったことを嘆いた。
「チームは真剣に、集中して試合に臨んでいただけに、失望感があるのは明らかだ。良い前半を過ごしたし、多くのチャンスを作ったが、たまたまの機会から失点してしまった。決定的なチャンスもいくつかあった。後半はボールを素早く動かせず、最終局面ではもっと効果的にプレーすべきだった。ボールをうまくコントロールする必要があった」
「(VARチェックを経て)84分にリードを得たのに、引き分けに終わってしまったのは納得できない。我々のようなチームはあのような形で同点ゴールを許してはならない。特定の出来事が原因だったと言わざるを得ない。チームは集中していたし、とても良い印象を与えた」
また、他チームと同様、ユーロ2024やコパ・アメリカ2024の影響が出ていることも示唆。それでも選手たちの働きぶりを評価している。
「最近になってようやく全員で動き始めたから、取り組んでいく必要がある。選手たちの努力については何も言うことはない。本当に運の悪い2ゴールを許してしまったし、それ以外でジェノアのシュートはほとんどなかった」
「勝つのが難しいことはわかっているし、再び優勝するのがさらに難しいことは理解している。選手たちはそれを理解し、成熟している。ユーロやコパ・アメリカを経て多くの選手が遅れて戻ってきたが、ほぼ手中に収めた今シーズンの開幕戦だっただけに、とても残念に思っている」
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