財政問題抱え3部に降格し破産したボルドー、強制的に4部への降格が決定

2024.08.02 11:40 Fri
Getty Images
財政難によりクラブが破産した名門ボルドーだが、更なる処分が決定した。

フランスサッカー連盟(FFF)は1日、クラブの財政問題によりシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)への降格が決まっていたボルドーに対し、4部に当たるシャンピオナ・ナシオナル2に降格させることを発表した。

2023-24シーズンはリーグ・ドゥ(フランス2部)を戦っていたボルドー。しかし、クラブには大きな財政的な問題があり、事態を重く見たプロクラブ管理委員会(DNCG)は3部への降格を言い渡していた。
しかし、クラブはこの決定を控訴。リバプールのオーナーでもあるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)へ売却することで、財政難から逃れようとしていたが、交渉が破談に終わり望みを断たれることに。控訴を取り下げた上で、クラブの破産申請を申し出ていた。

多くの選手やアルベルト・リエラ監督は当然退団することに。そんな中、1日にDNCGは4部に当たるナシオナル2への降格を決定していた。
1881年に創設されたボルドーはフランスで2番目に歴史のあるクラブ。過去には、ジネディーヌ・ジダンビセンテ・リザラズなどフランス代表で活躍した選手たちも所属した。

リーグ・アンでは6回優勝しており、2008-09シーズンが最後の優勝に。2021-22シーズンは最下位でリーグ・アンを終えると2部に降格。2023-24シーズンは13位に終わっていた。

フランス国内ではジェラール・ロペス会長への批判が高まっており、OBリザラズ氏も自身のSNSを通じて批判している。

「クラブをを愛するすべての者と同様に、私は憤慨している。しかし、現在起こっていることは、ジェラール・ロペスの長年にわたる悲惨なスポーツ運営と財政運営の結果であり、スポーツ上の理由、 管理上および財務上の理由でリーグ2への降格は不可解かつ頑固なものとなった」

「そして、ジェラール・ロペスが社長兼オーナーであり続けるつもりだと目にした。この男はボルドーと我々の愛する南西部から消えなければならない。何が起こっても、私は心からそれを望む。この偉大なクラブがフランスサッカー界の頂点に立つ日が来るだろう」

ジェラール・ロペスの関連記事

元ドイツ代表GKでバイエルンの元最高経営責任者(CEO)のオリバー・カーン氏が、フランスのボルドー買収に関心を示している。 2023-24シーズンはリーグ・ドゥ(フランス2部)を戦っていたボルドー。しかし、クラブには大きな財政的な問題があり、事態を重く見たプロクラブ管理委員会(DNCG)は4部に当たるシャンピオナ 2025.01.03 17:40 Fri
フランスの名門クラブであるボルドーは25日、破産申請を行ったことを発表した。 かつてはジネディーヌ・ジダンやビセンテ・リザラズなどフランス代表で活躍した多くの選手たちも所属したクラブであるボルドー。しかし、深刻な財政難に陥っていたチームは、9日にプロクラブ管理委員会(DNCG)によってシャンピオナ・ドゥ・フランス 2024.07.26 11:15 Fri
7月9日、プロクラブ管理委員会(DNCG)によってシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)への降格が決定されたボルドー。その後、クラブの売却などに動いていたもの成立せず。3部降格を受け入れることを発表した。 ボルドーは財政的に大きな問題を抱えており、それを理由に3部への降格が言い渡された中、ボルド 2024.07.24 08:30 Wed
財政問題を抱えるボルドーのナシオナル(フランス3部)降格が現実味を帯びている。 フランスサッカー連盟(FFF)は5日、フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する全国経営監査委員会(DNCG)の3部降格措置に対する、ボルドーの異議申し立てを却下した。 2021-22シーズンのリーグ・アンを最下位で終え 2022.07.06 15:06 Wed
財政問題を抱えるボルドーがナシオナル(フランス3部)降格を言い渡された。 今シーズンのリーグ・アンを最下位で終え、リーグ・ドゥ(フランス2部)降格が決定したボルドー。 さらに、フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する全国経営監査委員会(DNCG)は14日、財政問題を理由にボルドーに対してナシオナル 2022.06.15 23:40 Wed

ボルドーの関連記事

元ドイツ代表GKでバイエルンの元最高経営責任者(CEO)のオリバー・カーン氏が、フランスのボルドー買収に関心を示している。 2023-24シーズンはリーグ・ドゥ(フランス2部)を戦っていたボルドー。しかし、クラブには大きな財政的な問題があり、事態を重く見たプロクラブ管理委員会(DNCG)は4部に当たるシャンピオナ 2025.01.03 17:40 Fri
試合中に相手選手と接触しその場で昏倒したホンジュラス代表FWアルベルト・エリスは記憶を失っていたと明かした。『The Athletic』が伝えた。 痛ましい事故は2024年2月のリーグ・ドゥ(フランス2部)で発生した。2月24日に行われたリーグ・ドゥ第26節のボルドーvsギャンガン。試合開始40秒で発生した。 2024.11.10 23:50 Sun
ボルドーは18日、元イングランド代表FWアンディ・キャロル(35)の加入を発表した。 かつてはイングランドを背負って立つ大型ストライカーとして期待された時期もあったキャロル。フェルナンド・トーレス氏の後釜としてのリバプール行きがうまくいかず、その後は母国クラブを転々としながらキャリアを紡いだ。 だが、昨年9 2024.09.18 22:07 Wed
ボルドーは4部リーグへの参戦も厳しいのか。 財政難でシャンピオナ・ナシオナル2(フランス4部)への強制降格を余儀なくされたボルドー。トップディビジョンで6度の優勝を誇る名門だが、これでアマチュアクラブとなった。 ここまでの推移としては、昨季2部で中位の12位も、財政問題で3部降格が決定…そこから決定が見直さ 2024.08.19 21:00 Mon
アスレティック・ビルバオは7日、ボルドーからフランス人DFジョハネコ・ルイ=ジャン(20)を完全移籍で獲得した。契約期間は2026年6月30日までで、2年間の延長オプションが付随している。 2019年にボルドーの下部組織に加入したルイ=ジャンは、2022年1月のブレスト戦でプロデビュー。2023-24シーズンはプ 2024.08.08 00:15 Thu

フランス全国選手権の関連記事

サウサンプトンは9日、フランス3部のヴァランシエンヌからU-19フランス代表DFヨアキム・カイ・サンダ(18)を獲得したことを発表した。契約期間は2029年6月までの4年半となっている。 U-19フランス代表のセンターバックで主将も務めるカイ・サンダは、ヴァランシエンヌの下部組織出身。2023年10月にトップチー 2025.01.10 12:45 Fri
名門ボルドーの3部リーグ降格に、レアル・マドリーのフランス代表MFオーレリアン・チュアメニが反応した。 1881年創立、フランス国内のトップディビジョンで優勝6回を誇るボルドー。同国で最も歴史が長いクラブの1つであり、かつてはジネディーヌ・ジダン氏、ビセンテ・リザラス氏といった名手も所属し、欧州でも存在感を発揮し 2024.07.24 16:40 Wed

記事をさがす

ジェラール・ロペスの人気記事ランキング

1

今季リーグ・アン首位のリールに激震…ジェラール・ロペス氏がクラブ売却へ

ルクセンブルク人実業家のジェラール・ロペス氏がLOSCリール・メトロポールを売却することで合意に至ったようだ。フランス『レキップ』が報じている。 過去にロータスF1チームのチーム代表も務めたこともあるロペス氏は、2017年1月にミシェル・セイドゥ氏からリールを買収し、新会長に就任。 同じリーグ・アンに所属するモナコを模倣する形で育成クラブへの転換を図り、敏腕スポーツ・ディレクターのルイス・カンポス氏を招へい。多くの若手逸材を青田買いし、ビッグクラブに転売する形で直近数シーズンはスポーツ面、経営面の双方で成功を収めてきた。 しかし、『レキップ』が伝えるところによれば、ロペス氏はリール買収時にミランのオーナーとしても知られる投資ファンド『エリオット・マネジメント』、アメリカの銀行持株会社『JPモルガン』から多額の融資を受けており、来年夏までに2億2500万ユーロ(約284億円)を返済する契約となっている。 だが、コロナ禍による財政的なダメージによってその返済が困難な状況となっており、主要債権者である『エリオット・マネジメント』、『JPモルガン』はこのタイミングでのクラブ売却をロペス氏に要求。そして、ここ数週間の協議の結果、ロペス氏が両者の要求を受け入れる形でクラブ売却を決断したようだ。 なお、新たな売却先はルクセンブルクに拠点を置くヘッジファンド『Merlyn』の子会社として設立される『Kalisto Sporting SARL』になるという。 そして、同社の背後には過去に『JPモルガン』に勤めていたマールテン・ペテルマン氏がおり、同氏の仲間には先日にローマを買収したダン・フリードキン氏のアドバイザーを務めるアレッサンドロ・バルナバ氏など、その道に精通する人材が揃っているようだ。 クラブ売却によって気になる現場スタッフの人事に関しては、現時点でクリストフ・ガルティエ監督など既存のスタッフが新体制移行後も引き続きチームを預かる見込みだ。 その一方で、今冬の移籍市場においては現在リーグ・アンで首位に立つチームの主力の売却など、ドラスティックな変化が起きる可能性も危惧されている。 2020.12.16 23:40 Wed
2

財政問題で3部降格を言い渡されたボルドー、クラブ売却失敗で制裁を受け入れ「さらに強くなり、最高のレベルに戻ってくる」

7月9日、プロクラブ管理委員会(DNCG)によってシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)への降格が決定されたボルドー。その後、クラブの売却などに動いていたもの成立せず。3部降格を受け入れることを発表した。 ボルドーは財政的に大きな問題を抱えており、それを理由に3部への降格が言い渡された中、ボルドーのジェラール・ロペス会長はすぐさま控訴。リバプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)にクラブを売却し、資金調達を目指した。 FGSもボルドーの買収に興味を持っていたが、交渉は破談。16日に「FCジロンダン・ボルドーとその株主は、フェンウェイ・スポーツ・グループから、クラブ買収を視野に入れた数週間前からの協議を続行しない決定を通知された」とクラブが発表。「この決定の理由には、今後数年間のスタジアム建設費用の高騰と、フランスサッカー界の全般的な経済情勢が含まれる」と、破談に終わった理由も明かされていた。 そんな中、23日にボルドーは声明を発表。正式にクラブの売却ができないこととなり、控訴を取り上げることを決定。3部への降格を受け入れるとした。 「ここ数日で議論が再開されたが、FSGの代表者は22日にジロンダン・ボルドーとその株主に対し、様々な利害関係者から提供された保証にもかかわらず、交渉を続行しない意向を示した」 「従って、新しい要素が存在しないため、ジロンダン・ボルドーは、2024年7月9日付のDNCGの決定に対して提出した控訴を取り下げた」 「この結果、ジロンダン・ボルドーは2024-25シーズンのシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナルへの降格の制裁を受け入れ、DNCGに予算を提出するために再び呼び出されることとなる」 「これからの期間でジロンダン・ボルドーはさらに強くなり、最高のレベルに戻ってくることができるはずだ。クラブとその株主は、サポーター及びすべての利害関係者に対し、クラブの利益を保護したいという意向を表明する」 1881年に創設されたボルドーはフランスで2番目に歴史のあるクラブ。過去には、ジネディーヌ・ジダンやビセンテ・リザラズなどフランス代表で活躍した選手たちも所属した。 リーグ・アンでは6回優勝しており、2008-09シーズンが最後の優勝に。2021-22シーズンは最下位でリーグ・アンを終えると、リーグ・ドゥに降格していた。2023-24シーズンはアルベルト・リエラ監督が率いた中で、13位に終わっていた。 財政問題で3部に降格することが決定したボルドー。ここからの巻き返しに注目が集まる。 2024.07.24 08:30 Wed

ボルドーの人気記事ランキング

1

ラージョが破産のボルドーからMFペドロ・ディアスを獲得…3年契約を締結

ラージョ・バジェカーノは5日、ボルドーからスペイン人MFペドロ・ディアス(26)が完全移籍で加入することを発表した。契約期間は2027年6月30日までの3年間となる。 ペドロ・ディアスは、スポルティング・ヒホンの下部組織出身で、2019年7月にファーストチームに昇格した。 セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)でプレーしていたなんか、143試合で14ゴール16アシストを記録。ボランチとしてチームの中心としてプレーしていた中、2023年8月にアルベルト・リエラ監督率いるボルドーに完全移籍する。 2023-24シーズンはリーグ・ドゥ(フランス2部)で38試合に出場し7ゴール5アシスト。チームの中心としてプレーした中で、チームは2部に残留。しかし、深刻な財政難を受けてチームはシャンピオナ・ドゥ・フランス・ナシオナル(フランス3部)を言い渡されると、クラブ売却に失敗して破産申請。財政難を解消できないこともあり、シャンピオナ・ナシオナル2(フランス4部)に降格が決定していた。 これを受けてプロチームではなくなったボルドーは選手やスタッフのほとんどが退団。ペドロ・ディアスもそのうちの1人であり、ラージョにはフリーで加入することとなった。 2024.08.06 13:05 Tue
2

ベンフィカの伝説フェルナンド・シャラーナ氏が63歳で逝去…“小さな天才”と称されたアタッカー

ベンフィカのレジェンドである元ポルトガル代表MFのフェルナンド・シャラーナ氏(享年63)が逝去した。ベンフィカが10日、レジェンドの訃報を伝えた。 ベンフィカの下部組織出身で1970年代から1980年代に活躍したシャラーナ氏は、“ペケーニョ・ジェニアル(小さな天才)”との愛称で知られた左利きの小柄なアタッカー。 ベンフィカでは1974年から1984年、1987年から1990年の合計13年間の在籍期間に主力として活躍し、6度のプリメイラ・リーガ制覇を含め14個のタイトル獲得に貢献。個人としては1976年と1984年にポルトガルの年間最優秀選手賞も受賞していた。 また、ポルトガル代表として通算27キャップを刻んだシャラーナ氏は、1984年から1987年までプレーしたフランスのボルドー時代には負傷に悩まされて活躍の機会は限られたものの、2度のリーグ・アン優勝を経験していた。 現役引退後は古巣ベンフィカのアシスタントコーチや暫定指揮官、パソス・デ・フェレイラのコーチなどを歴任していた。 2022.08.10 21:23 Wed
3

“アンリ監督”誕生前進! ボルドーが招へいを協議

▽ボルドーが、ティエリ・アンリ氏(40)を指揮官として迎えるか否か検討しているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が報じた。 ▽ボルドー指揮官の座には現在、グスタボ・ポジェ監督が座っている。しかし、同監督は先日クラブの移籍市場での動きに関して「恥である」と批判的な言葉を発し、1週間の職務停止処分を受けることに。今後、クラブ側と話し合って去就を決断するとのことだが、残留の望みは薄いと『スカイ・スポーツ』は伝えている。 ▽先日の報道によると、一連の流れにティエリ・アンリ氏が反応。親しい存在であるアーセン・ヴェンゲル氏の口から、「アンリはボルドー監督就任を望んでいる」という明確な就任希望が飛び出した。 ▽そして、今回の『スカイ・スポーツ』の記事では、ボルドーがアンリ氏招へいについて話し合いを開始したと伝えられている。ロシア・ワールドカップ(W杯)で、3位に入賞したベルギー代表のアシスタントコーチを務めていたアンリ氏。監督としてのデビューは、近日中に見られるのだろうか。 2018.08.21 23:40 Tue
4

フェイエノールト、元オランダ代表MFディルロスンを完全移籍で獲得!8年ぶりの母国帰還に

フェイエノールトは11日、ヘルタ・ベルリンから元オランダ代表MFジャバイロ・ディルロスン(24)を完全移籍で獲得した。契約期間は2026年6月30日までで、背番号は「11」を着用する。 アヤックスやマンチェスター・シティのアカデミーで育ったディルロスンは、2018年の夏にヘルタ・ベルリンへ完全移籍。ヘルタでは毎シーズンケガに悩まされながらも、3シーズンで公式戦59試合に出場し6ゴール8アシストをマーク。 ボルドーへレンタル移籍した昨季は、負傷離脱することなくシーズンを戦い抜き、リーグ・アン32試合を含む公式戦34試合に出場し2ゴールを6アシストを記録していた。 8年ぶりの母国復帰となるディルロスンは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「アルネ・スロット監督とは、以前から連絡を取り合っていた。彼やテクニカルディレクターのフランク・アーネセンも含めて、僕が加入することを望んでくれ、話をする中で好感触を与えてくれた。このクラブには野心があり、それが魅力的だったんだ。長くボールを持つことが多いチームの中で、攻撃的なサッカーをしたい。だから、フェイエノールトでプレーできることは幸せなことなんだ」 2022.07.12 01:40 Tue
5

レッチェが昨季レンタルでプレーしたFWウダンをボルドーから完全移籍で獲得

セリエAのレッチェは28日、ボルドーのフランス人FWレミ・ウダン(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。 契約期間は2026年夏までの3年間となる。 ウダンは、スタッド・ランスの下部組織育ちで、2016年7月にファーストチームに昇格。2020年1月にボルドーへレンタル移籍した。 2022年8月からはレッチェにレンタル移籍。2023-24シーズンはセリエA31試合で3ゴールを記録していた。 両ウイングやセンターフォワードでプレーするウダンだが、昨季の活躍もありレッチェに完全移籍することが決定した。 2023.08.28 21:15 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly