「責任は自分にある」、ポステコグルー監督が今度は言葉でスパーズファンの心掴む

2023.09.13 08:00 Wed
Getty Images
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の直近のインタビューが、ファンの心を大きく掴んだ。

セルティックでのシーズン3冠を引っ提げ、今シーズンからトッテナムの新指揮官に就任したポステコグルー監督。プレシーズンの段階からしっかりと自身のスタイルを落とし込むと、就任わずか2カ月ながらも魅力的なスタイルで結果、内容共に上々の滑り出しを見せる。

EFLカップではフルアムに敗れて初戦敗退も、リーグ戦では3勝1分けの4戦無敗で8月の最優秀監督候補にもノミネートされるなど見事な手腕を発揮するオーストラリア人指揮官は、イギリス『talkSPORT』のインタビューで新天地でのここまでを振り返っている。
「私は挑戦することが大好きで、キャリア全体を通じて挑戦してきた。 移籍を決意してからの一歩一歩は、成功を糧にして進んできた」

「ここは世界最大のクラブの一つだが、長い間成功を収めておらず、不振のシーズンを乗り越えてきたという事実が、私にとって重要な原動力となった」
「そのような挑戦に臨むときは、足跡を残して影響を与えたいと思うものだ。それが私にとって最大の関心ごとであり、ここで何かを生み出す機会だ」

「私にとっての課題はどこでも同じで、チームに毎週ファンに興奮を与えるようなフットボールをさせ、クラブに成功をもたらすことだ。それが私がやっていることの背後にある理由だ」

「私にとっての成功とは何かを勝ち取ることだが、それは死に物狂いでというわけではない。そういったやり方は持続可能ではない。私にとっての基本は、勝つことを望みながらも、プレーヤーを興奮させる特定の方法でゲームをプレーすることだ」

「何かを勝ち取るためだけにこの仕事に就いているわけではない。私はこのクラブに毎年何かを勝ち取ってもらいたいと思っているが、そこには違いがある」

「信じてもらえると思うが、私はすべての試合に勝ちたいと思っているが、何かに勝つために何かに勝ちたいわけではない。私は持続可能な成功を望み、ファンがチームのフットボール観戦を楽しんでいることを確認したい」

「過去や他の監督について話すのは私がすべき立場ではない。それは公平ではないと思うからだ」

「勝利のメンタリティとは、毎日練習に来て、できる限り最高の状態になりたいということだ。この地球上に勝ちたくない監督やプレーヤーはいない」

「しかし、私が大事にしているのは、ただ勝つことだけではなく、プレー方法が重要だということだ。ここに来てからずっとそう言ってきたし、プレーヤーたちはそれを受け入れてくれた」

「自分たちが望むようにプレーして、望むところに到達できれば、勝利はおのずと決まるはずだ」

さらに、今回のインタビューで多くのスパーズファンに感銘を与えたのは、ポステコグルー監督の“責任”に対する考え方だ。

ここ数年のトッテナムで指揮を執ったジョゼ・モウリーニョ監督やアントニオ・コンテ監督は、苦境に陥った際にクラブや選手を公に批判。責任の所在を自身以外に求める態度がファン・サポーターの不興を買っていた。

しかし、元横浜FM指揮官はクラブの責任はすべて自分にあると漢気に溢れる主張を示した。

「私が成功しないとしても、それは内的要因や外的要因によるものではない」

「これからはすべて自分にかかっている。そして、責任は自分にある。このクラブにどんな課題が存在しても、私はそれに取り組むことを受け入れた」

今後、クラブが苦境に陥った際、ポステコグルー監督のリーダーとしての真価が改めて試されることになるが、先日のEFLカップ敗退後の対応を見る限り、前述のコメント通りにチームを導いてくれそうだ。

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小ブームとなっている“デレ・チャレンジ” あのポーズには先駆者がいた!

▽現在トッテナムの間で小さなブームとなっている“デレ・チャレンジ”。ブームの先駆けである同クラブのイングランド代表MFデレ・アリが、そのゴールパフォーマンスはある人をマネたポーズであることを明かした。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 ▽デレ・アリがロシア・ワールドカップから見せているゴールパフォーマンス…手でOKサインを作り、それを内側に反転させ穴を覗き込むというハンドジェスチャーは、トッテナム界隈で軽くブームになっている。 ▽実はそのパフォーマンスは、デレ・アリのオリジナルではなかったようだ。同選手のコメントによると、代表の同僚のジェイミー・ヴァーディの子供からインスピレーションを受けていたという。 「ワールドカップの時、何日かそれぞれの家族が一緒にホテルで過ごす時間があったんだ。その時に、ヴァーディの息子が周りのみんなにあのポーズができるかどうか訪ねて回っていてね。僕は出来たんだけど、他の子どもたちは出来なくて。それがちょっとおもしろかったんだ」 「その後、ジェシー・リンガードの弟がこのポーズのやり方を紹介していることを知ったよ。実際にどこから来て、誰がやり始めたのかわからないんだ。でも休みの時は友達とみんなでずっとやってたよ。でもここまで広がるとは思っていなかった。少し愉快だったね」 2018.09.06 15:13 Thu

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