山下良美主審「凄く楽しめた」、女子W杯を戦った3人の審判員が大会を振り返る…開幕戦担当、大成功の大会、話題の場内アナウンス
2023.08.28 22:50 Mon
左から手代木直美副審、山下良美主審、坊薗真琴副審
28日、日本サッカー協会(JFA)はオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で審判員を担当した3名の報告会を行った。
20日まで開催されていた女子W杯。山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審の3名が日本から参加した。
3名は開幕戦となったニュージーランド女子代表vsノルウェー女子代表の一戦に割り当てられる快挙を達成。さらに、アメリカ女子代表vsオランダ女子代表という前回大会の決勝カードと同じ対戦、ラウンド16のオランダvs南アフリカ女子代表の3試合を日本人トリオで担当した。
また、坊薗副審はグループステージのハイチ女子代表vsデンマーク女子代表を担当、山下主審はドイツ女子代表vsコロンビア女子代表の第4審を任されると、決勝のスペイン女子代表vsイングランド女子代表でも第4審を担当していた。
21日に帰国した3名は揃って報告会に出席。それぞれが大会の印象を語った。
「ワールドカップでオーストラリアに行って、20日に最後の試合を終えて21日に帰国しました。この大会を終えてみて、凄く楽しめたなというのが自分では一番印象に残っています」
「今までサッカーを続けることができて、サッカーを好きになることができて、こうやってサッカーを楽しめるということの幸せを凄く感じました」
「ここに至るまでに本当にたくさんの方たちの支えであったり、色々な声をいただいたり、もちろん応援をしていただいたり、その1つ1つがここに繋がっているんだなというのを感じることができて、こういう大会に参加することの幸せを感じることができました」
「今まで関わった皆様に本当に心から感謝を大会中も感じましたし、大会を終えてさらに感謝の気持ちを感じています」
◆坊薗真琴副審
「約1カ月半滞在していましたが、本当に長いようであっという間の大会でした。毎日が充実していて、心の底から女子サッカーを楽しむことができたと思っています」
「そこに至るまでに本当にたくさんの方々に支えていただいて、そこに至るまでを振り返ると、長かったというか、色々な思いを抱きながら向かっていきましたが、そういう意味では少し報われた大会になりました」
◆手代木直美副審
「大会前も大会期間中も終えてからたくさんのサポートをいただいて、たくさん支えていただいたことを身に染みて感じる大会でした」
「今までにないくらい他国の方たちと関わる時間が多く、大会期間中全てを通して、一番楽しめた大会になったのかなと思います。この経験を活かして、これからも活動していきたいと思います」
感謝の気持ちも語った3名。山下主審は2022年のカタールW杯も経験しており、男女のW杯を連続で担当した初めての主審に。男子W杯との差については「特に違いは感じていません。何も違いは感じませんでした」とコメント。「ただ、自分自身が小さい頃からサッカーを始めて、特に日本の女子サッカーに関わりたい、日本の女子サッカーの発展に少しでも貢献できればと感じて審判員を始めたということもあったので、自分自身の気持ちが違ったので、それによって見るものも変わったのかなと思います」と、強い思いを持って臨んだことで、新たなものが見えたとした。
今大会で印象に残っているシーンについては手代木副審は「開幕戦の入場した瞬間の、会場全体に響き渡る観客の声とか、スタジアムが揺れる感覚があったのが印象的でした」とコメント。坊薗副審も開幕戦をあげ「そこまで気負いすぎず、その空気を全身で感じようみたいな余裕というか、そういう気持ちで臨めたのは、これまで3人でやってきて、いつも通りやれば大丈夫だという気持ちだったからこそ、そういった瞬間を肌で感じようとすることができたと思います」と、慣れ親しんだ3名で臨むことで少し気持ちに余裕があったとした。
山下主審は「もちろん開幕戦は印象に残っていますが、小さなことなんですが一番最後のトレーニングになるところで、3人で円陣を組んで臨みました。理由は分からないですが、なんとなく一番印象に残っています」と、終わりの出来事が印象に残っているとした。
山下主審といえば、開幕戦で発生したオンフィールド・レビュー後の場内アナウンスが話題に。毅然とした形で、英語で行ったアナウンスは話題を呼んだ。
「VARのアナウンスメントに関しては、トレーニングの時からとても緊張していました。ただ、実際の試合で緊張してはいけないと思っていたので、どんなシーンがあってもこういう風に言うんだと決めていたので、そういう意味では実際アナウンスをするときは特別緊張しませんでした」
「元々このアナウンスはアルゼンチンで行われた男子のU-20W杯でFIFAの大会としては行われたので、2大会目となります。その時には「ペナルティキックです。何番の選手がハンドの反則をしました」と言ったんですが、実際は「ペナルティキックです」のところで、観客が盛り上がってくれたので、その後の言葉が聞こえなかったです」
「そういうことがあったので順番を逆にしようという話があって、先に「何番の選手がハンドボールを犯しました。なのでペナルティキックです」ということもあったので、何か嬉しかったです」
自身の経験から、手を加えて改善もしているという山下主審。VARチェック、オンフィールド・レビューのチェックの内容を観客に伝えることは大事だとした。
「VARで映像を見た後に、折角映像を見ているので伝えることは大切だと思います。試合の中で選手にどうだったかと聞かれた時に、映像を見た後だったらしっかり伝えることもできますが、観ている人たちには伝わらないです」
「私がしたアナウンスは分かりやすい判定だったので、説明なしでも分かったかもしれませんが、2つの事象が重なったり分かりづらいときはアナウンスがあった方が伝わると思います。ただ、いかに正しく分かりやすく伝える必要があるので、そこの難しさはずっとあるのかなと思います」
色々な経験を積んでいる3名だが、Jリーグでもトリオで試合を担当。今シーズンはJ1の舞台にも立っている。
Jリーグの経験については「男子の縦のスピード、ボールスピードも含めて、Jリーグでのスピードというのに対応するためのトレーニングを取り入れていたので、そこに合わせられるのであれば、今回の大会でも同じようなパフォーマンスができればというところで、適応できたかなと思います」と坊薗副審はコメントした。
手代木副審は「出発前に担当させてもらった時にオフサイドの判定を間違えて、VARに正してもらいました。その時に自分で分析すると、ポジションが良くなくて、ラインを見間違えてミスに繋がりました」と失敗を経験。ただ、「Jリーグは早いので、女子はスピードが若干変わってくるので、その分余裕を持ってずっとラインを正しくキープすることができたと思います。国内でみなさんの協力を得ながら、Jリーグを担当させていただいたというのは良い経験になったなと感じています」と、しっかりと経験を積んで糧にしていることを明かした。
3名は4年前のフランス女子W杯にもアポイントされていた。今大会で感じた差については山下主審は「チームの差がなくなってきたというか、どこのチームが優勝するか分からないというのを感じました」とチーム力の差がなくなってきたと語り、「今までよりも、それぞれの試合が面白い。どの試合も面白いと感じました」とコメントした。
坊薗副審は「現地の盛り上がりというか、スタジアムの雰囲気はサッカーそのものを楽しんでいる。レベルも高いんですけど、フットボールそのものを純粋に楽しんでいる様子がありました」と観客の反応を語り、「ピッチだけじゃなくスタンドで観戦することもあったので、女子サッカーが持つパワーも感じました」とコメント。「日本でもし開催されたらこれはどうだったのかなとちょっと疑問に思った部分があったので、ちょっと焦りを感じました」と、日本で同じような盛り上がりが生まれるのか不安も覚えたという。
手代木副審は「観客数は圧倒的に違うなと凄く感じました」と語り、「初戦から決勝まで8万人近く入るスタジアムで7万人以上入ったり、最低でも2万人ぐらいとか、そういう試合がが多かったので、女子サッカーでもここまで集客ができるんだなというのを感じました」とコメント。「母国の応援だけでなく、他国の応援でも女子サッカーを観にきている観客が多かったですし、年齢層も幅広くいらっしゃって、女子サッカーの魅力はしっかり伝えれば伝わるんじゃないかなと思いました」と、日本でも同じように盛り上げることは可能だと感じたという。
3名は前述の通り開幕戦に抜擢。その発表を受けた瞬間の心境について、山下主審は「とにかく大会が開幕してどの試合に割り当たっても良いように準備をしてきました」と、準備はできていたとコメント。坊薗副審は「みんなドキドキしながら待っていました」と語り、「名前を呼ばれた瞬間『ほぉ、きたか』という感じでした。『ああそうか』という感じで素直に受け止めました」と、冷静だったという。
手代木副審は「試合の準備の段階で山下さんが凄く調子が良くて、何か来るんじゃないかという感覚はありました」と予期していたと語り、「山下さんがなんか引きそうだなと感じていて、発表された時も『あ〜やっぱり山下さん引いてきたか』と客観的に見ていました」と、割り当てられた予感が的中したものの、冷静だったという。
また、手代木副審には、男子のW杯を3度経験している相樂亨氏からメッセージが届いたとのことで「的確なアドバイスとメッセージを頂いて、凄く幸せなことができるんだなと聞いて、冷静になって、試合中は全く緊張することもなく、いつも通りやれば良いんだと思いました」と、気持ちを切り替えられたとした。
なでしこジャパンだけでなく、審判員もしっかりとW杯で活躍をしてきた日本。この先、この3名がピッチに立っている試合をしっかりと注目していきたい。
20日まで開催されていた女子W杯。山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審の3名が日本から参加した。
3名は開幕戦となったニュージーランド女子代表vsノルウェー女子代表の一戦に割り当てられる快挙を達成。さらに、アメリカ女子代表vsオランダ女子代表という前回大会の決勝カードと同じ対戦、ラウンド16のオランダvs南アフリカ女子代表の3試合を日本人トリオで担当した。
21日に帰国した3名は揃って報告会に出席。それぞれが大会の印象を語った。
◆山下良美主審
「ワールドカップでオーストラリアに行って、20日に最後の試合を終えて21日に帰国しました。この大会を終えてみて、凄く楽しめたなというのが自分では一番印象に残っています」
「今までサッカーを続けることができて、サッカーを好きになることができて、こうやってサッカーを楽しめるということの幸せを凄く感じました」
「ここに至るまでに本当にたくさんの方たちの支えであったり、色々な声をいただいたり、もちろん応援をしていただいたり、その1つ1つがここに繋がっているんだなというのを感じることができて、こういう大会に参加することの幸せを感じることができました」
「今まで関わった皆様に本当に心から感謝を大会中も感じましたし、大会を終えてさらに感謝の気持ちを感じています」
◆坊薗真琴副審
「約1カ月半滞在していましたが、本当に長いようであっという間の大会でした。毎日が充実していて、心の底から女子サッカーを楽しむことができたと思っています」
「そこに至るまでに本当にたくさんの方々に支えていただいて、そこに至るまでを振り返ると、長かったというか、色々な思いを抱きながら向かっていきましたが、そういう意味では少し報われた大会になりました」
◆手代木直美副審
「大会前も大会期間中も終えてからたくさんのサポートをいただいて、たくさん支えていただいたことを身に染みて感じる大会でした」
「今までにないくらい他国の方たちと関わる時間が多く、大会期間中全てを通して、一番楽しめた大会になったのかなと思います。この経験を活かして、これからも活動していきたいと思います」
感謝の気持ちも語った3名。山下主審は2022年のカタールW杯も経験しており、男女のW杯を連続で担当した初めての主審に。男子W杯との差については「特に違いは感じていません。何も違いは感じませんでした」とコメント。「ただ、自分自身が小さい頃からサッカーを始めて、特に日本の女子サッカーに関わりたい、日本の女子サッカーの発展に少しでも貢献できればと感じて審判員を始めたということもあったので、自分自身の気持ちが違ったので、それによって見るものも変わったのかなと思います」と、強い思いを持って臨んだことで、新たなものが見えたとした。
今大会で印象に残っているシーンについては手代木副審は「開幕戦の入場した瞬間の、会場全体に響き渡る観客の声とか、スタジアムが揺れる感覚があったのが印象的でした」とコメント。坊薗副審も開幕戦をあげ「そこまで気負いすぎず、その空気を全身で感じようみたいな余裕というか、そういう気持ちで臨めたのは、これまで3人でやってきて、いつも通りやれば大丈夫だという気持ちだったからこそ、そういった瞬間を肌で感じようとすることができたと思います」と、慣れ親しんだ3名で臨むことで少し気持ちに余裕があったとした。
山下主審は「もちろん開幕戦は印象に残っていますが、小さなことなんですが一番最後のトレーニングになるところで、3人で円陣を組んで臨みました。理由は分からないですが、なんとなく一番印象に残っています」と、終わりの出来事が印象に残っているとした。
山下主審といえば、開幕戦で発生したオンフィールド・レビュー後の場内アナウンスが話題に。毅然とした形で、英語で行ったアナウンスは話題を呼んだ。
「VARのアナウンスメントに関しては、トレーニングの時からとても緊張していました。ただ、実際の試合で緊張してはいけないと思っていたので、どんなシーンがあってもこういう風に言うんだと決めていたので、そういう意味では実際アナウンスをするときは特別緊張しませんでした」
「元々このアナウンスはアルゼンチンで行われた男子のU-20W杯でFIFAの大会としては行われたので、2大会目となります。その時には「ペナルティキックです。何番の選手がハンドの反則をしました」と言ったんですが、実際は「ペナルティキックです」のところで、観客が盛り上がってくれたので、その後の言葉が聞こえなかったです」
「そういうことがあったので順番を逆にしようという話があって、先に「何番の選手がハンドボールを犯しました。なのでペナルティキックです」ということもあったので、何か嬉しかったです」
自身の経験から、手を加えて改善もしているという山下主審。VARチェック、オンフィールド・レビューのチェックの内容を観客に伝えることは大事だとした。
「VARで映像を見た後に、折角映像を見ているので伝えることは大切だと思います。試合の中で選手にどうだったかと聞かれた時に、映像を見た後だったらしっかり伝えることもできますが、観ている人たちには伝わらないです」
「私がしたアナウンスは分かりやすい判定だったので、説明なしでも分かったかもしれませんが、2つの事象が重なったり分かりづらいときはアナウンスがあった方が伝わると思います。ただ、いかに正しく分かりやすく伝える必要があるので、そこの難しさはずっとあるのかなと思います」
色々な経験を積んでいる3名だが、Jリーグでもトリオで試合を担当。今シーズンはJ1の舞台にも立っている。
Jリーグの経験については「男子の縦のスピード、ボールスピードも含めて、Jリーグでのスピードというのに対応するためのトレーニングを取り入れていたので、そこに合わせられるのであれば、今回の大会でも同じようなパフォーマンスができればというところで、適応できたかなと思います」と坊薗副審はコメントした。
手代木副審は「出発前に担当させてもらった時にオフサイドの判定を間違えて、VARに正してもらいました。その時に自分で分析すると、ポジションが良くなくて、ラインを見間違えてミスに繋がりました」と失敗を経験。ただ、「Jリーグは早いので、女子はスピードが若干変わってくるので、その分余裕を持ってずっとラインを正しくキープすることができたと思います。国内でみなさんの協力を得ながら、Jリーグを担当させていただいたというのは良い経験になったなと感じています」と、しっかりと経験を積んで糧にしていることを明かした。
3名は4年前のフランス女子W杯にもアポイントされていた。今大会で感じた差については山下主審は「チームの差がなくなってきたというか、どこのチームが優勝するか分からないというのを感じました」とチーム力の差がなくなってきたと語り、「今までよりも、それぞれの試合が面白い。どの試合も面白いと感じました」とコメントした。
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手代木副審は「観客数は圧倒的に違うなと凄く感じました」と語り、「初戦から決勝まで8万人近く入るスタジアムで7万人以上入ったり、最低でも2万人ぐらいとか、そういう試合がが多かったので、女子サッカーでもここまで集客ができるんだなというのを感じました」とコメント。「母国の応援だけでなく、他国の応援でも女子サッカーを観にきている観客が多かったですし、年齢層も幅広くいらっしゃって、女子サッカーの魅力はしっかり伝えれば伝わるんじゃないかなと思いました」と、日本でも同じように盛り上げることは可能だと感じたという。
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FC東京による国立開催は大盛況に終わった。 FC東京は18日、明治安田生命J1リーグ第30節で京都サンガF.C.をホームに迎えた。4月29日の第10節ガンバ大阪に次いで、クラブとして今季2度目となる国立競技場での一戦には、FC東京史上ホーム最多となる5万994人の観客が訪れた。 また、山下良美氏が女性審判員としてJリーグ史上初めてJ1の試合を担当したことにも注目が集まった。 試合前には『FIREWORKS NIGHT』と銘打ち、スタジアムの屋根上360度から計1500発もの特殊効果花火が打ち上げられた。ムービングライトやレーザーによる照明やピッチサイドにおける史上最大級の炎による演出も会場を盛り上げた。 さらには、総勢926名のチアリーダーによるパフォーマンスやスペシャルゲスト「Little Glee Monster」によるミニライブも実施され、観客を虜にした。 試合はレアンドロのゴラッソでFC東京が先制し、J1通算200試合出場を達成したアダイウトンが追加点をあげて2-0と完勝。FC東京は試合後に公式インスタグラムを更新し、来場者や関係者への感謝を述べるとともに、当日の様子を公開した。 「本日、クラブ史上ホーム最多来場者数となる50,994人のお客様に #国立競技場 に足を運んでいただきました」 「クラブにとっても特別な1日になりました。みなさまにとって特別な1日になりましたか?大きなサポート、本当にありがとうございました」 スタジアムへ足を運んだサポーターからは「本当に最高の1日でした。リトグリも花火も最高でした」などの声が寄せられている。 <span class="paragraph-title">【動画&写真】1500発の花火が圧巻、FC東京による『FIREWORKS NIGHT』</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xxDGpqy1g5M";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CipxMXJBCUN/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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スペインがイングランドを退け初優勝達成!左SBカルモナが準決勝に続く値千金の決勝点【女子W杯2023】
オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)決勝戦、スペイン女子代表vsイングランド女子代表が20日にスタジアム・オーストラリア(シドニー)で行われ、スペインが1-0で勝利。女子W杯初優勝を決めた。 互いに初の決勝進出を果たし、初優勝を目指すスペインとイングランド。両チームともに開幕前には難しい時間があった。 3大会連続3度目のW杯出場と、じわじわと力を付けてきたスペインだが、15選手が協会やホルヘ・ビルダ監督と健康面などの問題でもめ、一時代表から不在に。一定の決着をみたものの、主力だったバルセロナのGKサンドラ・パニョスやDFマリア・ピラー・レオンといった主力が今大会の欠場を表明していた。 それでも、エースのジェニファー・エルモソらがチームを牽引し、グループステージではコスタリカ女子代表、ザンビア女子代表に連勝して早々にノックアウトステージ進出を決めると、なでしこジャパンには大敗を喫したものの、先発メンバーを入れ替えたラウンド16のスイス女子代表戦では5-1と圧勝。準々決勝では延長戦の末にオランダ女子代表を、準決勝ではスウェーデン女子代表を下し、決勝へと駒を進めた。 対するイングランド女子代表も母国での女子欧州選手権(ユーロ)2022を制覇後、主軸に負傷者が続出。ベス・ミードや主将のリア・ウィリアムソンがヒザの前十字(ACL)靭帯断裂の重傷を負い、フラン・カービーもヒザのケガで離脱した。 グループステージではハイチ女子代表、デンマーク女子代表に辛勝だったが、サリナ・ヴィーフマン監督はシステムを[4-3-3]から[3-5-2]へ変更。中国女子代表戦では大勝を飾り、ラウンド16ではナイジェリア女子代表戦に数的不利に陥りながらもPK戦勝ちを収めると、以降コロンビア女子代表、オーストラリア女子代表を退け、5大会連続6度目のW杯で初のファイナルへとたどり着いた。 日本の山下良美主審が第4審を務めることとなった決勝戦は、ポゼッションに勝るスペインが押し込む序盤となったが、先に会場を大きく沸せたのはイングランド。ロスト後に即時奪回を試みるスペインのプレスをかいくぐり、右からのクロスをレイチェル・デイリーが落としてローレン・ヘンプの左足がクロスバーを叩く。 スペインも17分、左からのクロスが正面のサルマ・パラジュエロを抜けてファーのアルバ・レドンドに決定機。だが、シュートはGKの正面に飛んだ。 試合が動いたのは29分。スペインは中盤で人数を掛けて奪い切ると、右サイドバックのオナ・バトジェが素早く左へ展開し、収めたマリオナ・カルデンテイがスルーパス。追い越して左ポケットに侵入したオルガ・カルモナが、地を這う左足でのダイレクトシュートで右下隅を射抜いた。 左サイドバックの2試合連続ゴールで先制したスペインは一層自信を持ってボールを回し、37分にセットプレーからイレーナ・パレデスにチャンス。前半終了間際には右クロスから3試合ぶりの先発起用となったパラジュエロの右足シュートが左ポストをかすめ、優位性を保って45分を終えた。 ビハインドのイングランドは後半開始直後に2枚替えで打開を図り、デイリーとアレッシア・ルッソを下げてクロエ・ケリーと2試合の出場停止処分が明けたローレン・ジェームズを投入。2人を両翼、ジョージア・スタンウェイとキーラ・ウォルシュの2ボランチ気味となる[4-2-3-1]へと立ち位置を変える。 GKメアリー・アープスがカルデンテイのコントロールショットをセーブすると、徐々に右サイドを使った攻撃が機能し始め、54分にはケリーのクロスからヘンプというシーンを作った。 60分にレドンドに代えてオイアナ・エルナンデスを投入したスペインは、70分に差し掛かろうというタイミングの波状攻撃時、カルデンテイの浮いた持ち出しがウォルシュの手に当たると、オン・フィールド・レビュー(OFR)の結果ハンドと判定され、PKを獲得する。 だが、エルモソがこの絶好機で失敗。右下隅へのキックをGKアープスががっちりとキャッチすると、会場は大きくどよめいた。 追加点のチャンスを逸したスペインはセンターバックの一角、ライア・コディナが負傷交代というアクシデントにも見舞われる。一方のイングランドもアレックス・グリーンウッドがパラジュエロとの競り合いでヒザが顔に入り、瞼の上あたりから出血。事なきを得たが、ゲームは大きく中断した。 最終盤、イングランドはベサニー・イングランドの投入に加え、センターバックのミリー・ブライトを前線に張らせるパワープレーを決行。対するスペインも13分という長いアディショナルタイムが示された中で隙あらば追加点をと、バトジェがボックス右まで侵入してのフィニッシュを見せるが、GKアープスも好セーブを披露し、望みをつなぐ。 だが、イングランドは最後までスペインの牙城を崩せず、新たなゴールは生まれぬままタイムアップ。虎の子の1点を死守したスペインが、初優勝を飾っている。 スペイン女子代表 1-0 イングランド女子代表 【スペイン】 オルガ・カルモナ(前29) 2023.08.20 21:10 Sun5