国民の約半数が観戦? 女子W杯開催国オーストラリア、準決勝のTV視聴者数が過去最高を記録、ピーク時は1115万人にも!

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)で史上初のベスト4入りを果たすなど、躍進するオーストラリア女子代表。国内の熱気はすさまじく、準決勝のテレビ視聴者数は新記録を樹立したようだ。

W杯開幕前から盛り上がりを見せたオーストラリア国内は、7月14日にメルボルンで行われたフランス女子代表との壮行試合で歴代最多となる5万629人の入場者数を記録。さらに、開幕節のとなったスタジアム・オーストラリア(シドニー)でのアイルランド女子代表戦には満員となる7万5784人が詰め掛け、またも記録を大幅に更新していた。

準決勝のイングランド女子代表戦も満員の観客で埋まったスタジアム・オーストラリア。会場のみならず、テレビでもマチルダス(オーストラリア女子代表の愛称)の人気はうなぎ登りで、現地『ABC』によれば、イングランド戦では、2001年から視聴者数を記録して以来、過去最高を数えたとのことだ。
『セブン・ウエスト・メディア』が『OzTAM』から提供を受けたデータによると、平均視聴者数は約713万人(全国放送視聴者617万人+ストリーミング95万7000人)で、ピーク時には1115万人が視聴していたという。これらにはパブリックビューイング(PV)での視聴数は含まれていない。

日本の外務省によれば2021年9月時点でオーストラリアの人口は約2575万人とのこと。PVや現地観戦者を含めれば国民の約半数がオンタイムで結果を気にしていたと考えられる。セブンのネットワークスポーツ責任者、ルイス・マーティン氏は声明で「昨夜、マチルダスの選手が全力でプレーしたことにオーストラリア全土は魅了され、我々全員が誇りに思った。彼女たちのFIFA女子ワールドカップの旅は昨夜終わりましたが、マチルダスは歴史を塗り替え、今後何世代にもわたってオーストラリア国民にインスピレーションを与えるパフォーマンスで国民の心を捉えました」と、母国代表の戦いに惜しみない賛辞を送っている。

惜しくも準決勝で敗れたオーストラリアだが、まだ19日にブリスベン・スタジアムでのスウェーデン女子代表との3位決定戦を残している。マチルダスの今大会ラストマッチは、いったいどれほどの関心を集めることになるだろうか。