チェルシーの新指揮官には「ポチェッティーノが適している」 ネビル氏が持論を展開

元イングランド代表DFのギャリー・ネビル氏が、新指揮官を探すチェルシーにマウリシオ・ポチェッティーノ氏を薦めた。チェルシーは昨年9月、クラブにチャンピオンズリーグ(CL)などのトロフィーをもたらしたトーマス・トゥヘル監督(現バイエルン)を解任。後任にブライトン&ホーヴ・アルビオンで評価を高めていたグレアム・ポッター監督を据えた。しかし、ポッター監督の下で成績は上向かず、CLこそベスト8進出を果たしたものの、指揮官就任以降プレミアリーグでは22試合で7勝7分け8敗と黒星先行の成績に。クラブは当初こそ支持する姿勢を見せていたが、1日に行われたプレミアリーグ第29節のアストン・ビラ戦で0-2の敗戦を喫して11位まで順位が下降すると、解任の決断を下した。
シーズン2度目の指揮官解任に至ったチェルシーは、現在新たな候補者をリストアップ。バイエルンを電撃解任されたユリアン・ナーゲルスマン氏を筆頭に、ルイス・エンリケ氏やジネディーヌ・ジダン氏らの名も取り沙汰されている。

しかし、イギリス『スカイ・スポーツ』に出演したネビル氏は、ここから我の強い指揮官にチームを託すべきではないと持論を展開。現有戦力で戦うならポチェッティーノ氏が適任だと推薦した。「チェルシーやオーナーであるトッド・ベーリーは、これまでに6億ポンド(約990億円)を使い、センターフォワードを除くすべてのポジションの強化を終えた。だが、もしここでジダンやエンリケ、(ディエゴ・)シメオネのような指揮官と契約したら、彼らはさらに3億ポンド(490億円)を要求するだろう」

「彼らはクラブが契約した選手の何人かを好きになれないと思う。だからこそ、チェルシーは自分たちが手に入れたものを引き継ぎ、気に入ってくれる監督を必要としているはずだ。私はその人物とはマウリシオ・ポチェッティーノだと考えている」

一方で、同じく『スカイ・スポーツ』に出演したジェイミー・キャラガー氏は、ナーゲルスマン氏ら名の知れた指揮官を招へいする可能性はあるとコメント。チェルシーは監督の交代に慣れており、今回も適切に対処するだろうと予想した。

「あのクラブはジダンやエンリケ、ナーゲルスマンのような監督を招へいするのに慣れている。トップレベルでのマネジメントを経験した人物たちを連れてくることにね」

「オーナーが違ったとはいえ、それが過去にチェルシーのやってきたことだ。監督の解任によってクラブへの批判はあるが、私はそのいくつかについて賛同できないね。私はこの件に関して批判をするつもりはない。彼らはこうやって成功してきたのだ」

「チェルシーは監督を交代させながらトロフィーを獲得してきた。チェルシーにやってくる監督だって、それはわかっているはずだ。そうした文化で大きな成功を収めてきたのだから、解任そのものに文句は言えない」