時間がないユナイテッドが誠意を見せる? アントニー獲得に137億円オファー

2022.08.28 23:25 Sun
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マンチェスター・ユナイテッドが本気を出し始めている。

ユナイテッドが今夏の移籍市場で最後に獲得を目指しているアヤックスのブラジル代表FWアントニー(22)。しかし、これまで2度にわたってアヤックスにオファーを拒否されている。

今季から指揮を執るエリク・テン・ハグ監督もよく知る選手であり、チームの攻撃面を大きく強化するであろうアントニーだが、残り少ない時間でクラブは本気を出したようだ。
今夏は移籍市場でも満足に立ち振る舞えず、補強が全然進んでいないユナイテッド。イギリス『スカイ・スポーツ』によれば、なんとアントニーに対して、アヤックスが求める1億ユーロ(約137億円)のオファーを出したという。

アントニー自身もユナイテッド移籍を望んでいるということもあり、個人の条件面は問題なし。あとはクラブ間が合意に至るだけだが、巨額オファーを出すことにしたという。
ただ、アヤックスもアントニーを放出する場合は代役を確保するために動く必要があり、そちらの動き次第という見方もある。後釜を確保できない場合は、首を縦に振ることはなさそうだ。

ユナイテッドはアントニー意外にも、バルセロナの元ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンやPSVのオランダ代表FWコーディ・ガクポなども注視しているようだ。

先日は電撃的にレアル・マドリーのブラジル代表MFカゼミロとの契約をまとめたユナイテッド。夏休みの宿題は最後にまとめてやるタイプなのかもしれない。

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ベッカム&ギャリー・ネビルがイギリス4部クラブ買収! ギグスやスコールズら92年組がオーナーだったサルフォード・シティの共同オーナーに

EFLリーグ2(イングランド4部)に所属するサルフォード・シティは8日、かつてマンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表で活躍したデイビッド・ベッカム氏とギャリー・ネビル氏が率いるコンソーシアムに買収されたことを発表した。 マンチェスターのサルフォードに拠点を置くサルフォード・シティは、マンチェスター・ユナイテッドで活躍し92年組として知られるライアン・ギグス氏、ポール・スコールズ氏、ニッキー・バット氏、フィリップ・ネビル氏が2014年にオーナーとなり、5シーズンで4回の昇格を経験した。 2018-19シーズンにEFLリーグ2に昇格を果たしたが、そこから上には上がれておらず。今シーズンもEFLリーグ2で8位となり、昇格プレーオフを最終節で逃す形となっていた。 そんな中、ベッカム氏、ギャリー・ネビル氏に加え、アメリカ在住の実業家のデクラン・ケリー氏、マーヴィン・デイヴィス卿がグループに入っている。 サルフォード・シティによれば、新たな株主たちはクラブと施設に多額の投資を行うという約束が入っているとのことだ。 なお、ギグス氏、スコールズ氏、バット氏、フィル・ネビル氏は引き続き「テクニカル、フットボール、コマーシャル、リクルート、SCFC財団」の各部門でクラブに関与していくとのこと。92年組が勢揃いすることとなった。 また、新しいコンソーシアムは、インドを拠点とするドリーム・スポーツ・グループ、コリン・ライアン、フランク・ライアン、ニック・ウッドハウス、シュラビン・ミッタルを含む9人の株主で構成されている。 ベッカム氏は「私はサルフォードで育った。そこで過ごした日々には、本当に素敵な思い出がある。この場所と人々は、私のサッカー人生の初期において、とても重要な役割を果たしてくれた。サルフォード・シティは地域社会の中心であり、豊かな歴史を誇る。その新たな章に加わることができ、大変嬉しく思う」とコメントしている。 ギャリー・ネビル氏も「サルフォード・シティに情熱を注いでいる。多様な才能と専門知識を持つメンバーが、サッカーへの愛で結ばれた、他に類を見ないパートナーシップだ。サッカーが最優先だが、今後4~5年でクラブを持続可能な方向へ導くことが不可欠だ。この旅の次の段階が待ちきれない」と、かつての仲間とともにチームを発展させていくことを誓った。 2025.05.08 20:55 Thu

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