コンテ監督がエリクセンとの再タッグに含み 「彼はトッテナムのストーリーの一部」

トッテナムのアントニオ・コンテ監督が、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(29)との再タッグに含みを持たせている。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

昨年6月に行われたユーロ2020のフィンランド代表戦で、試合中に卒倒したエリクセン。意識を失い、ピッチ上で心肺蘇生が行われるなどしたが、無事に一命を取り留めて回復。

その後、エリクセンは手術により心臓発作の再発を防ぐための植え込み型除細動器(ICD)を装着。イタリア国内でのルールによってセリエAでプレーできなくなった同選手はインテルとの契約を解消した後、先日にブレントフォードと半年間の契約をかわし、プレミアリーグ帰還を果たした。
そのエリクセンをインテル時代に1シーズン半指導したコンテ監督は、先日にエリクセンと直接会って話をしたことを告白。トッテナムがかつての司令塔をノースロンドンに呼び戻す話はしていないと主張する一方、将来的な再会を否定することはないと、再タッグに含みを持たせている。

「正直なところ、我々は彼との契約について議論していない。私の中ではクリスティアンがイングランドでプレーするため戻ってくるには、より多くの時間が必要だと思っていたから、この状況には驚いている」「確かに、エリクセンはトッテナムのストーリーの一部だ。ここに戻ってくることは彼にとっても、私にとっても、クラブにとっても良い機会だ。しかし、彼はブレントフォードと契約し、そこで6カ月間だけプレーすることになった。そして、今後がどうなるかを見守る必要がある」

「日曜日に彼と会って話すことができたのは、ラッキーだったよ。家族と一緒にいるところを見たが、とてもよかった」

「インテルで一緒に良い時間を過ごしており、ピッチで彼に再会できることを喜んでいる」

「我々は共にリーグ優勝を経験し、重要な2シーズンを一緒に過ごした。彼の今後の活躍を願っているし、今後何が起こるか分からない。彼と再び一緒に仕事ができることは、私にとっても良いことだ」

なお、現在家族と離れてロンドンのホテルで生活しているイタリア人指揮官は、その滞在先のホテルで偶然エリクセンとその家族に遭遇し、予め会うことを設定していなかったようだ。

「偶然、我々が泊まっていた同じホテルで彼に会ったんだ。我々は運良く出会えたのであって、出会いを準備したわけではなかった。彼の家族と一緒に会えたのは偶然だったが、彼の家族と一緒に会えたことは私にとっても素晴らしいことだったよ」

トッテナム在籍7シーズンで公式戦305試合69ゴール90アシストを記録した攻撃的MFは、現スカッドに欠ける攻撃の創造性を補完する最適な人材と言えるが、ブレントフォードでの半年間でパフォーマンスレベルを向上させた後、来シーズンに古巣帰還を果たすことになるのか。