アウェイで圧勝のアーセナル、アルテタ監督はクオリティに満足感「本当に印象的だった」

2021.12.27 09:33 Mon
Getty Images
アーセナルミケル・アルテタ監督が、ノリッジ・シティ戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。

暫定ながら4位につけているアーセナル。アウェイで最下位のノリッジと戦った。

この試合に向けては日本代表DF冨安健洋が新型コロナウイルスの陽性判定を示したとしてメンバー外に。その他の主軸は起用されると、6分にブカヨ・サカのゴールでいきなり先制する。
44分にはキーラン・ティアニーがネットを揺らし、前半で2点のリードを奪うと、後半もゴールラッシュ。67分にサカが2点目を決めると、84分にはPKをアレクサンドル・ラカゼットが決めて4点目。91分にはエミール・スミス・ロウもネットを揺らし、終わってみれば0-5で圧勝を収めた。

アルテタ監督はアウェイでの快勝について簡単ではないとコメントしたものの、戦い方や選手のクオリティは素晴らしかったと語った。
「とても幸せだ。リーグ戦においてアウェイで勝つことは簡単ではない。我々が見せた戦い方、最初からどれほど支配したのか。そしてゲームを通して示したクオリティは、今日は本当に印象的だった」

また、シーズン当初に比べ、このところは複数得点を奪うことが増え、得失点差も多く稼いでいるアーセナル。その理由についてもアルテタ監督が言及した。

「確かにスタートは難しかったが、より良いコンディションでポジションに立てるようになったことで、より多くのゴールを決められるようになった」

「どのプロセスもより上手くいっているし、ポジショニングも良くなって、ストライカーにチャンスが回ってくるようになったのだろう。今のところ、彼らは本当に効果的に機能している」

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「問題はフィニッシュではない」リーグ3戦未勝利のアーセナル…課題は決定力ではなく創造性に?「彼らはセットプレーに頼りすぎた」

アーセナルが現在抱えている問題について、決定力とは別の部分にあると指摘する声も存在する。 プレミアリーグでは2シーズン続けて2位となり、今シーズンにかかる期待は大きかったアーセナル。2003-04シーズン以来となるリーグタイトル獲得を目指し、多数のケガ人が出ながらもシーズン序盤から上位争いに加わっていたが、ここに来て失速し始めている。 先週末に行われたプレミアリーグ第28節のマンチェスター・ユナイテッド戦は、1-1のドロー。これでリーグ戦3試合未勝利となっており、首位リバプールとの差は「15」にまで広がってしまった。 リーグタイトルは絶望的となる中で、現在は来シーズンに向け攻撃陣の強化も叫ばれる状況。しかし、イギリス『スカイ・スポーツ』でジェイミー・キャラガー氏はその意見に異を唱えている。 キャラガー氏は、アーセナルが過去2シーズンでゴール期待値より20ゴールも多くの得点を生んでいると紹介。これはプレミアリーグ最高の数字となっており、少ないチャンスをしっかり得点に結びつけている証明となっている。 こうした点を踏まえ、キャラガー氏はアーセナルに欠けているのが決定力ではなく、そもそものチャンスを作り出す力だと指摘。夏の補強では9番より、まずその部分の強化を意識する必要があると語った。 「彼らが抱えている問題はフィニッシュについてではない。チャンスを作れていないことだ。それこそ、今彼らが抱えている最大の問題だと思う」 「9番が必要だと言っている人たちがいる。もしアーセナルに9番がいたら…例えば、アーリング・ハーランドがアーセナルでプレーしていたとしよう。彼らはもっとゴールを決めていただろうか?」 「もちろん、彼はトップクラスのストライカー、素晴らしいフィニッシャーであり、今よりは得点していただろう。しかし、この3試合で彼らが得たチャンスを基準にするなら、ハーランドがいても何の違いも生めない」 「セットプレーについて、シーズンの初めに見たこのチームは素晴らしく、驚異的だった。私はこれまでこのようなものは見たことがなかった。しかし、すべてのセットプレーで脅威を与えるのは無理だ」 「彼らはセットプレーに頼りすぎた。セットプレーがそれほど成功しなくなったら、ゴールを決めて相手の守備を崩すのに十分な力があるだろうか?」 「9番の選手を連れてくるのはいったん忘れるべきだ。彼らが最初にしなければならないことは、よりクリエイティブな選手との契約だろう。彼らは夏にマルティン・スビメンディを獲得する計画で、おそらくトーマス・パーティとの入れ替わりになる。つまり異なるプロフィールの選手を獲得することになるだろう」 「来シーズン、チームがよりクリエイティブになるための第一歩となる。そしてそれは、プレミアリーグでもう少し競争力を高めるのに役立つはずだ」 また、同じく『スカイ・スポーツ』にて今季途中までサウサンプトンを指揮したラッセル・マーティン氏もこの意見に同調。アーセナルは守備と完全なコントロールを意識するあまり、創造性が失われたことを指摘している。 「ミケル・アルテタがアーセナルにもたらしたものは素晴らしいよ。メンタリティの面では、ピッチのいたるところでマンツーマンで戦えており、パワーを獲得した。彼らは実利主義となり、守備面で最高のチームになれたんだ。それは予測失点数の数字でも裏付けられている」 「もちろん、一方で何かを失うことにもなると思う。『これを基本にしよう』と決めれば、創造性が少し失われる。選手を募る時でも、創造性にはあまり頼らなくなるかもしれない」 「だから今度は何かを犠牲にして、逆方向に向かい、プレーを組み立て、相手を少しオープンにしようとする必要がある。なぜなら、彼らは本当に打ち負かすのが難しくなったが、創造性は少し失われた可能性があるからだ」 2025.03.11 16:10 Tue

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