チェルシー、ギャラガー&ギルモアの今冬呼び戻しはなし

2021.12.24 00:09 Fri
Getty Images
チェルシーは今冬の移籍市場においてプレミアリーグのクラブにレンタル中の2選手の呼び戻しに動くことはないようだ。
PR
マンチェスター・シティ、リバプールに次ぐリーグ3位に位置するチェルシーは、熾烈なリーグタイトルの真っ只中にいる。また、チャンピオンズリーグ(CL)、EFLカップでも順調に勝ち進んでおり、年明けにはFAカップの戦いもスタートする過密日程を強いられる。
加えて、現在チームは新型コロナウイルスのクラスター発生によって多くの主力を欠く状態にあり、今後の有事に備えて今冬の移籍市場において補強に動く可能性も取り沙汰されている。

そういった中、最も手っ取り早いのが、他クラブにレンタル中の若手プレーヤーの呼び戻しだ。とりわけ、バックアッパーとしてだけでなく、新たなオプションとしても機能しそうなのが、クリスタル・パレスのイングランド代表MFコナー・ギャラガー、ノリッジ・シティのスコットランド代表MFビリー・ギルモアの2選手だ。

今シーズン、WBAから修行先をパレスに変更したギャラガーはここまでのリーグ戦16試合に出場し、6ゴール3アシストを記録。この活躍が評価され、先日にはイングランド代表にも初招集されていた。一方、ギルモアは昨シーズンほどのインパクトを残せていないが、ここまでリーグ戦10試合出場と定期的にプレー機会を得ている。
そのため、今冬の移籍市場ではチェルシーが両クラブの間で結んだとされる契約条項によって、2選手、あるいは1選手を来年1月に呼び戻す可能性が取り沙汰されていた。

しかし、チェルシーのローンプレーヤーを管理するカルロ・クディチーニ氏は、イギリス『Ladbrokes』でその可能性を否定している。

「コナーにとって重要なのは、今いる場所でシーズンを終えることだ。ビリー・ギルモアも同様だ」

「これまで何度も言ってきたことだが、レンタル移籍は必ずしも多くの時間プレーしていれば成功するというものではない。特にあの年代は、チームに入れないときにも同じように学ぶことがある」

「昨シーズン、WBAに移籍したコナーは、監督がスラヴェン・ビリッチからサム・アラダイスに代わり、難しい局面を迎えたことを思い出す。コナーはアラダイスの下で何試合か欠場したが、私は彼と話し、『このような状況や監督交代にどう対処するかを学んでいるのだから、これはポジティブな瞬間だと受け止めるべきだ』と念を押さなければならなかった」

「それは監督が自分に何を望んでいるかを理解することの問題だった。また、自分にとって適切なクラブを選ぶことについても同様だ。そういった中、我々はクリスタル・パレスがまさに彼にとって適切なクラブであると感じている」

多くのチェルシーファンにとっては、フランス代表MFエンゴロ・カンテやクロアチア代表MFマテオ・コバチッチが細かい離脱を繰り返し、スペイン代表MFサウール・ニゲスが期待外れのパフォーマンスに終始していることもあり、とりわけギャラガーの帰還を望む声も挙がっていたが、その勇姿を拝めるのは来シーズン以降となりそうだ。

PR
関連ニュース

「彼はすぐに失敗した」ジョン・テリー氏がチェルシー時代の反乱を告白…若手との飛行機の座席を巡り指揮官と対立の過去

チェルシーのレジェンドでもある元イングランド代表DFジョン・テリー氏が、現役時代のとある出来事の裏側を明かし、指揮官との対立に言及した。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。 現役時代はチェルシーの最終ラインを長らく支え、クラブの栄光の時期を牽引したテリー氏。先日は、プレミアリーグの殿堂入り(Hall of Fame)を果たしていた。 多くの成功を収め、チェルシーにも栄光をもたらせたテリー氏だったが、かつて指揮官と衝突したことをYouTubeチャンネル「Up Front With Simon Jordan」で明かした。 テリー氏が衝突したのは、アンドレ・ビラス=ボアス監督。ポルトガル期待の若手指揮官として、ポルトで成功すると、カルロ・アンチェロッティ監督の後任として2011年6月から指揮を執っていた。 大きな期待が寄せられたビラス=ボアス監督だったが、2012年3月に解任。わずか8カ月程度でチェルシーでのキャリアを終え、ロベルト・ディ・マッテオ監督に引き継いでいた。 テリーは、ビラス=ボアス監督就任後のマレーシアでのプレシーズンツアーでいきなり問題が起きたことを告白。移動の飛行機の座席が大きな物議をもたらしたとした。 「我々は飛行機に乗り、13時間のフライトでエコノミーに座った」 「そして、ジョシュ・マクイークラン、ナサニエル・チャロバー、その他の何人かの若い選手は全員ファーストクラスにいた。これはAVB(ビラス=ボアス)の『自分より偉い選手はいない。みんな同じだ』という方針の一環だった」 「ランプス(フランク・ランパード)はファーストクラスで出発し、私はファーストクラスで帰ってくることが判明した。つまり、最初にファーストクラスに乗れば、エコノミーで帰国するということになるが、それは十分ではなかった」 「そして私は飛行機に乗り『ノー。若い選手がエコノミーに戻り、このクラブを今日まで築き上げたトップの選手たちがファーストクラスに戻って来るまで、どこにも行かない』と言った」 「我々は飛行機の中にいて、皆行ったり来たりしていた。するとAVBがやってきて『何か問題か?』と言ってきた。私は『まぁ、若い選手が移動するまで、どこにも行けないよ』と答えた。すると、若い選手たちは公平を期すため、『ここは本当に不快だ。戻ろう』と言っていた。私は『いや、君たちが決めることではない。彼が決めることだ』と伝えた」 テリーは、チームを支えてきた主力選手と、当時はまだ実績もない若手選手が同等に扱われることはおかしいと感じたという。ましてや、長距離フライトというコンディションに大きな影響を与える部分で、平等に扱おうとしたビラス=ボアス監督の考えは、間違っているとした。 「これは彼がみんなの前で最初に行ったことの1つだ。結局、これが混乱させた。トップの選手がファーストクラスに行き、若手がエコノミーに行った。そうあるべきだ。若い選手たちは我々の地位を目指して努力しており、それを表明しようとしていた」 「彼はチームにやってきてすぐに失敗した。なぜなら、飛行機は飛ばなかったからだ。もうそのままだったら、フランク(・ランパード)とディディエ(・ドログバ)なしではうまくいかなかったはずだ」 当時のエースであるディディエ・ドログバや、中心選手であったフランク・ランパードですら、行きか帰りのどちらかでエコノミークラスに座らせようとしたビラス=ボアス監督。チーム内で実力以外の優劣をつけないという考えは理に叶う部分もあるが、別のやり方も十分にあったはず。多くの成功を収めてきた選手たちを、自分の思う通りにコントロールしようとしすぎたのは失敗だったのかもしれない。 2024.04.26 15:40 Fri

エンソ・フェルナンデスが一足先にシーズン終了…コパ・アメリカ出場のため手術を決断

チェルシーのアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスが鼠径部の手術を決断したようだ。アルゼンチン『Ole』が報じている。 エンソ・フェルナンデスは以前から鼠径ヘルニアに苦しんでおり、スタッフとの話し合いで手術を決断。6月20日に開幕するコパ・アメリカに参加するためにこのタイミングでの手術を踏み切ったようだ。 なお、手術は木曜日に行われ、離脱期間は最低でも3週間を要し、今季中の復帰は絶望になると報じている。 昨夏にベンフィカからチェルシーに加入したエンソ・フェルナンデスは、ここまで公式戦40試合に出場し7ゴール3アシストを記録していた。 2024.04.26 00:15 Fri

「厳しい言葉が必要」大敗も選手への言及避けるポチェッティーノ監督に疑問の声「メッセージが届いていない」

大敗したチェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督に対しては、そのマネジメントに疑問の声もあるようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 ここまで思うようなシーズンを送れず、先週末のFAカップも敗退したことで無冠が確定したチェルシー。23日に行われたプレミアリーグ第29節の延期分では、優勝争い中のアーセナルにプライドを示したいところだったが、後半に守備が崩壊し0-5の大敗を喫した。 試合後にはポチェッティーノ監督も「チームは諦めてしまっていた」と落胆の姿勢を示しつつ、「選手たちを責めることはできないし、そのつもりもない」と選手を擁護する姿勢は崩さず。若いチームは成長段階であることを強調していた。 しかし、これについては異議を唱える声もあるようだ。『TNTスポーツ』に出演したアーセナルOBの元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏は、こうした指揮官の姿勢がチームの弱体化につながっているとの見方を示している。 「チェルシーの強化策はバランスがおかしく、チームに対して10億ポンドもの大金を費やした。だからこそ、今の彼らの姿は信じられないものだ。これは厳しい言葉が必要であり、それは監督からもたらされるべきだろう」 「監督は選手たちに口を出さないようにしているが、それによって自分自身が追い詰められている。彼が気を使っているのはわかるが、両ハーフとも試合の立ち上がりが悪かったのを見ると、選手たちにメッセージが届いていないのだろう」 2024.04.24 16:40 Wed

「間違いなく努力している」屈辱的大敗のチェルシー…ファンからの批判にギャラガーは「次につなげなければ…」

チェルシーのイングランド代表MFコナー・ギャラガーは、屈辱的な大敗にも自分たちは成長中のチームであることを強調した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 チェルシーは23日に行われたプレミアリーグ第29節の延期分でアーセナルと対戦。先週末にはFAカップ準決勝で敗退したこともあり、ロンドンのライバルクラブ相手に意地を見せたいところだったが、優勝争い中のチーム相手に歯が立たず、終わってみれば0-5の大敗となった。 試合中には、チェルシーファンの子供が「ユニフォームは欲しくない。ファンのため戦いたいと思ってほしい。UTC(アップ・ザ・チェルシー)」と書かれたプラカードを掲げる姿も話題に。チームに対するファンからの不満の高まりを象徴するような場面となった。 この試合に先発フル出場したギャラガーは試合後、こうした批判に対してチームは努力していると主張。経験の少ない若いチームであることを訴え、成長に向けて全力で取り組んでいると語った。 「(ファンの掲げたプラカードについて問われ)そうだね…僕たちは間違いなく努力していると思う。これが選手全員にとって、どれだけの意味があるかは理解しているよ。ただ、何度も言われてきたことではあるけど、このチームは非常に若いチームなんだ。プレミアリーグでのチームとしての経験はあまりない」 「僕たちはここまで、多くの浮き沈みを経験してきたと思う。チームはまだ改善の最中なんだ。次のレベルに到達するため、みんなで協力しているよ」 「ただ、今日はそれとは程遠い日の一つになってしまった。僕たちは自分を奮い立たせ、パフォーマンスと改善点、そしてすべてのミスを見つめ直し、次につなげなければならない」 2024.04.24 15:45 Wed

「酷いチャレンジ」「なぜまだピッチに?」 冨安健洋への悪質なチャージ、足首踏みつけもお咎めなしのチェルシーFWにレジェンドたちも疑問「信じられない」「レッドカードだ」

アーセナルのファンは日本代表DF冨安健洋へのファウルに怒り心頭だ。 23日、プレミアリーグ第29節延期分のアーセナルvsチェルシーが行われ、優勝を争うアーセナルが5-0で圧勝。チェルシーとの“ビッグロンドン・ダービー”を制していた。 冨安はこの試合に先発出場。先週末のウォルバーハンプトン戦を欠場しただけに心配されたが、大一番で攻守にわたって活躍を見せた。 しかし、試合の序盤に心配なシーンが。8分、冨安がデクラン・ライスからのパスを受けると、ややトラップが大きくなりルーズボールに。これを冨安が拾いに行った中、チェルシーのFWニコラス・ジャクソンも奪いにくる。 ボールにいち早く触った冨安に対し、ジャクソンは思い切り足首を踏みつける形に。スロー映像では、完全に足首を踏み、冨安は捻っているようにも見える。 しかし、このシーンに対してVARチェックが入ったにも関わらず、ジャクソンには何もなし。レッドカードはおろか、イエローカードすら出ないこととなった。 危険な行為は、故意かどうかに関係なく厳しく取り締られている中で、ただのファウルで終わることに。これにはイギリス『talkSPORT』の解説を務めた元イングランド代表DFダニー・ミルズ氏は「あれはレッドカードだ。ぜひVARを見てみたい」とコメントしていた。 また、『TNTスポーツ』で解説した元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏も「あのチャレンジがVARさえ考慮されないことは信じられない」とコメント。アーセナルOBの元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏も「驚くべきこと」と同意していた。 当然この判定にはアーセナルのファンが怒り浸透。X(旧ツイッター)では「ジャクソンの酷いタックル。辞めるべきだ」、「ニコラス・ジャクソンはレッドカードだろう。冨安健洋への酷いチャレンジだ」、「ニコラス・ジャクソンがどうしてまだピッチに立っているのかわからない」、「見れば見るほどレッドカード。衝撃的」というコメントが集まっている。 冨安は72分で途中交代。その後問題なくプレーしていたため、大きなケガにはなっていないと思われるが、最悪の結末が待っていた可能性もあっただけに、今後判定について何かが起こるのか注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【動画】一歩間違えれば重傷の危機…冨安健洋が足首を踏みつけられる</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="u4Nzm2_34WM";var video_start = 65;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.24 14:52 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly