「疑いの余地はない」旗手怜央のセルティック移籍は、ポステコグルー監督への信頼の証に? 元スコットランド代表監督が語る

セルティックが獲得に動いていると報じられている川崎フロンターレの日本代表DF旗手怜央。その獲得が実現すれば、アンジェ・ポステコグルー監督の立場は、確固たるものになるとの見方があるようだ。かつて2度にわたりスコットランド代表監督を務め、クラブレベルではレンジャーズやアストン・ビラ、ヘンクなどでも指揮執ったアレックス・マクリーシュ氏が、イギリス『フットボール・インサイダー』に対して語った。今夏、横浜F・マリノスの指揮官を退任し、セルティックの監督へと就任したポステコグルー監督。就任当初は、ヨーロッパでの実績があまりないことから、懐疑的な目を向けられることも多かった。
さらに、これまた良く知らない日本人のFW古橋亨梧をヴィッセル神戸から獲得。ファンの疑いの目はかなり強いものとなったが、蓋を開けてみれば手のひら返しとは言ったものだ。

ここまでのセルティックはリーグ戦でも2位につけるなど好調を維持。現在は引き分けを挟み、スコティッシュ・プレミアシップで5連勝と絶好調だ。さらにその信頼を厚くした理由は古橋にもあり、ここまで公式戦18試合で13ゴールと爆発。リーグ戦でも7ゴールを記録し、得点ランキングトップタイに立つなど、セルティックファンの心をガッチリと掴んだ。

Jリーグ時代に良く知っていた古橋の能力を見極め、しっかりと結果を出していることから、旗手に関しても非常に大きな期待がすでに寄せられている。

特に、左サイドバックを主戦場としながら、今季はシーズン後半はインサイドハーフと、従来の攻撃的なポジションでプレー。ユーティリティ性の高さなども期待値を高めており、フリーで獲得できる1月の加入で話を進めたいとされている。

マクリーシュ氏は、旗手の獲得が決まれば、ポステコグルー監督がクラブの上層部から絶大な信頼を得られていることになると語った。

「疑いの余地はない。監督になれば、上層部との良い関係を築かなければならない」

「全ての監督が切望していることの1つは、上層部のサポートを得ることだ。それは経済的にもであり、時には雨の日の時にもだ」

「上層部との素晴らしい関係とリーダーシップが発揮できた時は、いつだって比較的成功を収めるものだ」

自身の手腕も去ることながら、今夏獲得した古橋やジョタが躍動中。ポステコグルー監督への信頼が、旗手のセルティック移籍を後押しすることになるだろうか。