G大阪が木山隆之氏をコーチとして招へい 前仙台監督のクラブOB
2021.09.28 13:20 Tue
ガンバ大阪は28日、木山隆之氏(49)のトップチームコーチ就任を発表した。同日の非公開トレーニングから合流する。
兵庫県出身の木山氏は山形などの4クラブで監督歴を持ち、2020年からベガルタ仙台を指揮したが、明治安田生命J1リーグ17位でフィニッシュ。1年で退任となり、フリーだった。
現役時代の1994〜97年までを過ごした古巣G大阪に残りシーズンもあと少しというタイミングでコーチとして復帰する木山氏はクラブを通じて、意気込みを語っている。
「この度お世話になることになりました木山隆之です。残すはリーグ戦8試合と天皇杯ではありますが、チームの勝利と更なる前進に貢献できるように全力を尽くします」
今季のG大阪は今年3月にチーム内で新型コロナウイルスのクラスター感染が発生して、一時活動停止に。その影響もあって、波に乗り切れず、5月に宮本恒靖前監督を解任した。
なお、今季のJ1リーグは残り8試合。現時点で降格圏17位の徳島ヴォルティスと7ポイント差の13位につけている。
兵庫県出身の木山氏は山形などの4クラブで監督歴を持ち、2020年からベガルタ仙台を指揮したが、明治安田生命J1リーグ17位でフィニッシュ。1年で退任となり、フリーだった。
現役時代の1994〜97年までを過ごした古巣G大阪に残りシーズンもあと少しというタイミングでコーチとして復帰する木山氏はクラブを通じて、意気込みを語っている。
今季のG大阪は今年3月にチーム内で新型コロナウイルスのクラスター感染が発生して、一時活動停止に。その影響もあって、波に乗り切れず、5月に宮本恒靖前監督を解任した。
そこから松波正信監督がチームを率いるが、調子上がらず。26日に行われた第30節の柏レイソル戦を勝利で飾り、今季2度目の4連敗を止めたが、いまだ残留に予断を許さない。
なお、今季のJ1リーグは残り8試合。現時点で降格圏17位の徳島ヴォルティスと7ポイント差の13位につけている。
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煌めいた左足と越えられなかった壁。ファジアーノ岡山・加藤聖が長友佑都との対決で固めた決意
「チームが勝てていない状況で自分が出て勝てれば、大きなアピールになると思っていたんで、本当に今日に懸ける思いは強かった」 明治安田J1リーグ第35節でファジアーノ岡山はFC東京と対戦。契約の都合により出場できないMF佐藤龍之介に代わり、左ウイングバックで先発に名を連ねたのはMF加藤聖だった。第33節のアルビレックス新潟戦では先発フル出場し、佐藤がFIFA U-20ワールドカップ(W杯)から戻ってきた前節のセレッソ大阪戦では出番なし。5歳下の後輩とのポジション争いにおいて、非常に大事な一戦に覚悟を持って臨んだ。 前半はFC東京にボールを握られる展開だったが、岡山は[5-4-1]と[4-4-2]を使い分け、左右の揺さぶりに対応していく。加藤も最終ラインに下がり逆サイドからのクロスをケアしながら、マッチアップの日本代表DF長友佑都に強くアプローチ。チームとしても個人としても良い形でボールを奪う場面も作った。 しかし、岡山の攻撃が活性化しない。「良い形で取った後の1本目が繋がらない。それが攻撃の波を作れない原因。慌てず一度持つ、そういう選択肢も入れないといけない」と加藤も反省を口にした。 マイボールの時間が作れないということは、加藤がタッチラインを駆け上がる時間がないことを意味する。正確かつ鋭い左足のキックを武器に持つ背番号50は、自らのドリブルで相手を突破したり局面を打開するよりも、シャドーやボランチとのパス交換でマークを外しながら深い位置まで進入していく形を得意としている。左足の一振りで決定機を作れる場所に、自分自身を持っていくことができなかった。 特徴を生かしにくい展開ではあったが、20分に伝家の宝刀を振り抜く状況を自ら作る。相手陣内の左サイドでFW一美和成がこぼれ球に反応すると、スペースに転がったボールに加藤がいち早く反応。MF小泉慶に足を引っ掛けられて、FKを獲得した。 キッカーは、加藤。両手で丁寧にボールを置き、軸足を何度も踏み込んでぬかるんだピッチを確認し、呼吸を整えてから左足を振り抜く。鋭いカーブの掛かったボールは小泉と長友の間を通過し、急減速してニアに飛び込んだMF江坂任の右足にピタリと届いた。 「雨だからとか言い訳はできません。キッカーである以上、どんな状況でも良いボールを蹴れないといけないので」 シュートは相手GKの好セーブに防がれたが、我慢強く戦う前半における最大の決定機は、相手に守備の機会を与えないほどの精度を持つ加藤の左足にしか作れないものだった。 後半開始早々に先制点を許してからFC東京が自陣に引いたため、岡山はパスを繋げて相手ゴールに向かっていく。左サイドでコンビを組むDF鈴木喜丈と江坂のところからは効果的な前進の回数を増やすも、加藤は長友の壁を越えられない。背後のスペースを突き、相手を置き去りにしてクロスを上げるシーンをあまり作れず。タッチライン沿いで相手のマークを引きつけパスワークに加わった結果、味方を押し出すことはできていたが、前半に希望と可能性を示した左足は影を潜めた。 スタートから送り出した木山隆之監督は、試合後の会見で「やっぱりもっとやらないと。攻守に悪くないけど、もっと期待しているんで。対面している長友選手は代表選手だけど39歳。聖は24歳。いろんな駆け引きや技術的なところで敵わなかったとしても、もっとアクティブに、もっと相手に向かっていってやってほしいという思いは、彼には常々持っているんで。技術だけじゃなくて、そのメンタリティーの部分とか闘争心の部分でもっと求めたいと思っていますし、やってほしいです」と期待しているからこその厳しい評価を口にした。 71分にMF柳貴博との交代で逆サイドのタッチラインからピッチを出ると、ベンチに戻る足取りは重く、顔も下を向いていた。その後、チームは同点に追いつくも、後半終了間際に2失点を許して1-3で敗戦した。 「自分が出ている時間で勝ち越しまで持っていきたかったし、フルで出たかったという思いもありますけど、とにかく与えられた時間で自分が何かを残したかったという気持ちがあったので、悔しかった」 長友というレジェンドを相手に圧倒的な活躍を示すことができていれば、佐藤を再びシーズン序盤にプレーしていた右サイドに追いやることにも繋がったかもしれない。「前半はうまく守れたというか、自由にさせないことはある程度できた」と、課題として取り組んでいるタイトに守る部分で一定の手応えを得られていたからこそ、攻撃面で圧倒的なものを出せず、巡ってきたチャンスを生かしきれなかったことに悔いが残る。 今シーズンは残り3試合。次節は佐藤も元気な状態でピッチに戻ってくる。だが、加藤の心は折れていない。 「日本サッカーのレジェンドと言える選手とのマッチアップも楽しみだったし、ここを抑えて上に行きたい気持ちもあった。もっと成長して、次はぶち抜けるように頑張りたいです」 試合後の取材で何度も口にした、“ぶち抜く”。マッチアップの相手選手を突破し、置き去りにし、サイドを制圧する。その言葉を体現するプレーを待っているし、「加藤聖ならできる」と信じている。 取材・文=難波拓未 2025.10.27 20:00 Mon4
「背中を押し続けてくれる気持ちに応えたい」ファジアーノ岡山・木村太哉が魂の90分で示した成長と現状打破への強い意思
自分が何とかしてやるんだ。そんな気概を感じる90分だった。 J1リーグ第30節でファジアーノ岡山は東京ヴェルディと対戦。味の素スタジアムに乗り込んだ一戦は、木山隆之監督が「勝負のポイントを全て外してしまった」と総括したように、立ち上がりや逆転直後の失点が試合運びを難しくさせ、残留に向けて死にものぐるいで臨んできた東京Vの勢いを上回ることができなかった。 試合後に江坂任が「緩い部分が出てしまった」と語ったように、両チームの立ち位置の違いが導き出したエネルギー勝負で後手を踏んだとも言えるだろう。だが、ピッチ内には、流れを引き寄せようとする強い意思があった。姿勢で表現するだけでなく、攻守両面で非常に効果的なプレーを発揮していたのが、シャドーで先発したFW木村太哉だ。 岡山は立ち上がりからロングボールで押し込まれた。3バックの背後や脇のスペースに蹴られたボールを十分に弾き返せず、中盤でセカンドボールを拾われる。ボールを奪う場所や局面を定められないまま時計の針が進み、8分にCKから先制点を許した。 主導権を握るための好循環を作れない。苦しい展開を強いられたが、背番号27が自らの武器で打開を狙う。 「(今季初めてリーグ戦での出番がなかった)アウェイの京都戦は、一つひとつのクオリティの差や隙で失点してしまったイメージがあった。自分自身もう一度、強度を出したいと思っていました。前節はそこがあまり出せなかったので、今節は『もっとやろう』と思って試合に入りました」 相手センターバックのボールが少しでも触れられると思えば、足を懸命に伸ばし、身体を投げ出して突こうとする。24分にはDF林尚輝、DF宮原和也への連続プレスで右サイドに追い込み、苦し紛れのロングボールを蹴らせて、後ろで回収するキッカケを作る。その3分後にもプレスバックからのスライディングで、自陣センターサークル付近での横パスをカットした。 マイボールになると、守備から攻撃へと鋭く切り替える。1トップのFW一美和成の動きによって空いたエリアも察知し、スペースに走り込む動きを徹底的に繰り出した。 常に足を動かし、相手と身体をぶつけ、時には足を蹴られながらも、自分たちの土俵に引き込むためにファイトし続ける。生え抜きアタッカーのハードワークは、ボディーブローのように効いた。 36分には一美の動きで空いたニアに走り込み、江坂のアーリークロスに反応。自分には合わなかったが、相手DFのクリアが短くなる。それを拾った江坂が際どいシュートでCKを獲得し、同点ゴールが生まれた。 45+3分には右サイドの背後を狙う動きで、ペナルティーアーク付近のスペースを生み出す。そこにMF田部井涼やDF阿部海大が飛び込み、一美による勝ち越しゴールの舞台が整った。 木村のランニングが効果的だったことは、江坂の縦パスに反応した阿部の「太哉くんが抜けるのが見えて、自分のマークが任くんのところに行って、相手ボランチが前のスペースを消そうとしたんで、(アーク)手前のスペースを取ろうと思った」というコメントからも明白だった。 2ー2と追いつかれて迎えた後半は、オン・ザ・ボールで攻撃を活性化させた。スペースを見つけて走り込むアクティブなプレーはそのままに、自分自身にパスが入ってくる時のプレー選択が冷静かつ的確だった。 48分、相手DFを背負いながら鈴木喜丈からのロングボールを収めて丁寧に落とす。阿部からワンタッチで、MF柳貴博を右サイドの背後に走らせるボールが出て、相手陣内の深い位置でのスローインを獲得。強引にターンするのではなく、少ないタッチ&心地よいテンポで味方に託し、連動した陣地挽回を促した。 56分には阿部からのロングボールを引き出し、ヘディングでFWルカオに預ける。ルカオから江坂へのパスはカットされるも、相手ディフェンスラインを押し下げ、相手2選手を引きつけてフリーの味方を作り出した。 その1分後に今度はペナルティーエリアの左に突っ込み、MF加藤聖にアーリークロスを選択させる。ボールの落下直前のタイミングで相手DFの前に入って収めると、深い位置から相手2選手の間を通すヒールパスを田部井に通す。巧みなプレーでチャンスを広げた。 73分の加藤からFWウェリック・ポポへの交代後は左ウイングバックに移り、消耗した身体に鞭を打ちながらサイドを上下動した。 結果的にゴールは生まれず、チームはさらに2つの失点を重ねて敗れた。だが、後半の45分で最もゴールの匂いを漂わせていた。そう言えるほどの働きだった。 オフ・ザ・ボールでチームに貢献してきた選手が、なぜオン・ザ・ボールを研ぎ澄ませることができたのか。そのキッカケは、中断明けの第25節・ガンバ大阪戦から第28節・京都サンガF.C戦までのサブ組に回った時期にあった。 「練習の中で、パスを繋ぐ相手チームになりきることが多くて、その時に後ろに下がってプレーする感覚が少し整理できた。先発じゃない時でも、何かを掴むキッカケがあったと思います」 サッカー選手にとって先発から外れることは悔しさを感じるものの一つだが、自分にできることに注力して己を磨いていく。どんな時も、どんな状況でも、常に全力を尽くすマインドを備えている木村だからこその成長の獲得だ。 ただし、大卒5年目で岡山一筋の27歳は満足はしていなかった。 「かと言って、そこ(オン・ザ・ボールで繋ぐプレー)をやり過ぎてランニングなどが疎かになり、チームが停滞してしまうのが最も良くないことだと思うんで、整理しながら続けていければいいかなと思います」 「相手は4点を決めているし、それを上回るような点を取れるように。アクションも含めて、自分自身がゴールを決める意識を持ってプレーしたい」 チームに良い影響を及ぼすこと。試合の流れを引き寄せること。それらも大切なことであり、選手としての評価を高めるものであることは間違いない。だが、木村はチームを勝たせること。そのためのゴールを決めることを貪欲に求めている。 その思いがあるからこそ、試合後は誰よりも長く深くスタンドに頭を下げていたのだろう。勝つことができなかった。その1点にフォーカスしているのだ。 チームトップの21回のスプリントを繰り出し、チーム2番目の11.347kmを走った。指揮官の「次の試合は、もう出られないかなと思って途中で代えようかなと思ったけども、もうここは使い切りかなと思った」という言葉を借りれば、中2日で迎える次節に回復が間に合うかどうか分からない。 それでも、現状を打破しようともがいた姿や意思が観る者に届くのであれば、共に戦うチーム内に伝わっていないわけがない。 「大敗した中でもブーイングがなく、背中を押し続けてくれるサポーターは岡山だけなのかなと思う。やっぱりその気持ちに応えたいし、(次節)ピッチに立てるチャンスがあるのでれば全力でプレーしたい」 強い気持ちは伝播する。そう信じて、第31節・横浜FC戦では逆境を打ち破る魂の出現に期待したい。 取材・文=難波拓未 2025.09.22 21:04 Mon5
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Jリーグが理念強化配分金とファン指標配分金の支給額を発表! 「DAZN」ベースのファン指標分配金の1位は浦和、最下位はYSCCに…連覇神戸は5.5億円
Jリーグは25日、2025年度理念強化配分金の支給対象候補クラブ、2024年度ファン指標配分金支給対象クラブを発表した。 理念強化配分金は、2023年の明治安田生命J1リーグで1位から10位に対して送られるもの。20チーム制に変更となったために1チーム増えることとなった。また、2024シーズン年間ファン指標順位(DAZN視聴者数等1~10位)に基づいても支給される。 競技面では連覇を達成したヴィッセル神戸から10位のセレッソ大阪までに支給され、神戸は2025年、2024年にそれぞれ2億5000万円ずつを手にする。なお、2023年も優勝したため、その分の2億5000万も今回支給される。また、2位のサンフレッチェ広島には2年間で1億8000万円ずつ、3位のFC町田ゼルビアは、1億5000万円(2025年)と7000万円(2026年)を手にする。なお、2023年2位の横浜F・マリノスには1億8000万円、3位の広島には7000万円がしキュされる。 また、ファン指標順位は1位は2024年も浦和レッズとなり1億7000万円。2位が鹿島アントラーズで1億2000万円、3位が横浜FMで7000万円と続き、10位は名古屋グランパスで1000万円となった。なお、競技順位で10位以内に入っていないクラブでは、1位の浦和、10位の名古屋に加え、8位に北海道コンサドーレ札幌が入り2000万円となった。 さらに、「ファン指標配分金」として、13億6000万円をJリーグの全60クラブに分配。これは、2024シーズンのDAZN視聴者数やDAZNシーズンパス販売実績等で配分され、1位が浦和で8921万5930円。2位が横浜FMで7945万2984円、3位が川崎フロンターレで6648万1993円となっている。なお、最下位はY.S.C.C.横浜となり182万4625円が分配される。 <h3>◆理念強化配分金(競技)/総額11億2000万円</h3> 1位:ヴィッセル神戸 1年目ー2億5000万円、2年目ー2億5000万円 2位:サンフレッチェ広島 1年目ー1億8000万円、2年目ー1億8000万円 3位:FC町田ゼルビア 1年目ー1億5000万円、2年目ー7000万円 4位:ガンバ大阪 1年目ー1億5000万円、2年目ーなし 5位:鹿島アントラーズ 1年目ー1億2000万円、2年目ーなし 6位:東京ヴェルディ 1年目ー9000万円、2年目ーなし 7位:FC東京 1年目ー6000万円、2年目ーなし 8位:川崎フロンターレ 1年目ー5000万円、2年目ーなし 9位:横浜F・マリノス 1年目ー4000万円、2年目ーなし 10位:セレッソ大阪 1年目ー3000万円、2年目ーなし <h3>◆理念強化配分金(人気)</h3> 1位:浦和レッズ/1億7000万円 2位:鹿島アントラーズ/1億2000万円 3位:横浜F・マリノス/7000万円 4位:ヴィッセル神戸/5000万円 5位:川崎フロンターレ/4000万円 6位:サンフレッチェ広島/3000万円 7位:ガンバ大阪/2000万円 8位:北海道コンサドーレ札幌/2000万円 9位:FC町田ゼルビア/1000万円 10位:名古屋グランパス/1000万円 <h3>◆ファン指標配分金</h3>(昨年との金額比較) 1位:浦和レッズ/8921万5930円(↑) 2位:横浜F・マリノス/7945万2984円(↑) 3位:川崎フロンターレ/6648万1993円(↓) 4位:鹿島アントラーズ/6598万4095円(↓) 5位:ヴィッセル神戸/6491万8131円(↑) 6位:ガンバ大阪/5864万8883円(↑) 7位:名古屋グランパス/5851万4812円(↓) 8位:北海道コンサドーレ札幌/5315万3249円(↑) 9位:FC東京/4924万9886円(↑) 10位:サンフレッチェ広島/4572万5356円(↑) 11位:FC町田ゼルビア/4558万3908円(↑) 12位:アルビレックス新潟/4466万3143円(↓) 13位:ジュビロ磐田/4426万2918円(↑) 14位:セレッソ大阪/3988万8434円(↓) 15位:サガン鳥栖/3834万3648円(↑) 16位:柏レイソル/3695万3904円(↓) 17位:湘南ベルマーレ/3554万5920円(↓) 18位:東京ヴェルディ/3459万9966円(↑) 19位:京都サンガF.C./3438万1632円(↑) 20位:清水エスパルス/3362万962円(↓) 21位:アビスパ福岡/3259万3587円(↓) 22位:ベガルタ仙台/2298万6246円(↑) 23位:V・ファーレン長崎/1758万2571円(↑) 24位:大分トリニータ/1716万3388円(↑) 25位:ファジアーノ岡山/1704万1315円(↑) 26位:横浜FC/1664万9981円(↓) 27位:ジェフユナイテッド千葉/1608万1426円(↓) 28位:モンテディオ山形/1442万3396円(↓) 29位:ヴァンフォーレ甲府/1362万8966円(↓) 30位:松本山雅FC/1324万9873円(↑) 31位:ロアッソ熊本/1008万4227円(↓) 32位:栃木SC/983万8888円(↓) 33位:徳島ヴォルティス/934万7583円(↓) 34位:RB大宮アルディージャ/925万5971円(↓) 35位:ザスパ群馬/888万8344円(↓) 36位:レノファ山口FC/886万2864円(↓) 37位:いわきFC/878万641円(↓) 38位:鹿児島ユナイテッドFC/825万2572円(↑) 39位:愛媛FC/768万2897円(↑) 40位:水戸ホーリーホック/718万9579円(↓) 41位:藤枝MYFC/708万1435円(↓) 42位:ツエーゲン金沢/622万6288円(↓) 43位:ブラウブリッツ秋田/619万6520円(↓) 44位:カターレ富山/481万4398円(↑) 45位:ギラヴァンツ北九州/459万264円(↓) 46位:FC岐阜/396万9504円(↓) 47位:SC相模原/341万1253円(↓) 48位:FC今治/327万7554円(↓) 49位:AC長野パルセイロ/317万8338円(↓) 50位:カマタマーレ讃岐/313万7389円(↓) 51位:FC琉球/309万4569円(↓) 52位:福島ユナイテッドFC/288万7440円(↑) 53位:ガイナーレ鳥取/282万3403円(↓) 54位:ヴァンラーレ八戸/265万6822円(↓) 55位:いわてグルージャ盛岡/261万6733円(↓) 56位:アスルクラロ沼津/251万5766円(↓) 57位:テゲバジャーロ宮崎/237万4594円(↑) 58位:FC大阪/226万1536円(↑) 59位:奈良クラブ/223万1534円(↓) 60位:Y.S.C.C.横浜/182万4625円(↓) 2025.02.25 17:40 Tue2
G大阪ホーム最終戦で最悪の結末…長谷川健太監督が大ブーイングを一身に
▽今シーズン限りでガンバ大阪指揮官を退任する長谷川健太監督(52)が最悪の形で5年間の苦楽を共にしてきたサポーターに別れを告げた。 ▽G大阪は26日、今シーズンのホーム最終戦となる明治安田生命J1リーグ第33節で北海道コンサドーレ札幌と対戦した。ホーム7試合ぶりの白星をサポーターにプレゼントしたいところだったが、72分にFWジェイの一発で先制点を献上すると、そのまま敗戦。「公式戦12試合未勝利、リーグ戦9試合未勝利、19試合連続失点」という3つのクラブワースト記録を更新する形でホームラストマッチを終えた。 ▽サポーターから大ブーイングが飛び交う中、試合後のホーム最終戦セレモニーに出席した長谷川監督は、主将を務めるMF遠藤保仁に続いて挨拶。マイクスタンドの前に立った自身に集中するサポーターの怒号交じりのブーイングを一身に受けながら、次のようなコメントで関西の雄をまとめる長としての5年間を締めくくった。 「みなさん、今シーズンなかなか喜んでもらえるような試合ができなかったですが、選手たちは非常によく頑張ってくれた。ただ、私の指導力のなさだと思いますし、これで快く5年間に幕を閉じることができます。こういうブーイングをこれから声援にかえて、来シーズン、ガンバ大阪がタイトルを奪取してほしいと思います。5年間ありがとうございました」 ▽長谷川監督は2013年からG大阪を指揮。初年度にJ2優勝で1年でのJ1復帰に導くと、2014年に国内3冠(J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯)、2015年に天皇杯連覇を成し遂げるなど、在任5年間で計4つの主要タイトルをもたらした。 2017.11.26 19:00 Sun3
2025シーズンのホームグロウン制度、14クラブが不遵守も罰則なし…最多はFC東京の15名
Jリーグは22日、各クラブの2025シーズンのホームグロウン選手の人数を発表した。 ホームグロウン制度は、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的に導入したもの。12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、990日以上、自クラブで登録していた選手が対象となる。 期限付移籍の選手は、移籍先クラブでの登録となり、21歳以下の期限付移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウント。JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とはみなされない。 2025シーズンに関しては、J1のクラブは4名、J2・J3のクラブは2名以上と定められている中、14クラブが不遵守となっており、昨シーズンから2クラブ増えることとなった。 明治安田J2リーグではいわきFCと藤枝MYFCが昨シーズンに続いて「0人」、明治安田J3リーグではヴァンラーレ八戸、福島ユナイテッドFC、栃木シティ、SC相模原、FC大阪、高知ユナイテッドSC、テゲバジャーロ宮崎が「0人」、ザスパ群馬、FC岐阜、奈良クラブが「1人」となっている。 これまで不遵守となったクラブは、翌シーズンのプロA契約選手の「25名枠」から不足人数分減じられることとなっていたが、2026シーズンからはプロ契約の区分が撤退されるため、処分はない。 なお、全部60クラブで最も多くホームグロウン選手を登録しているのはFC東京で15名。続いて13名の鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島、12名の柏レイソル、11名の川崎フロンターレ、RB大宮アルディージャと続いている。 <h3>◆明治安田J1リーグ(合計160人)</h3> 鹿島アントラーズ:13人 浦和レッズ:7人 柏レイソル:12人 FC東京:15人 東京ヴェルディ:9人 FC町田ゼルビア:4人 川崎フロンターレ:11人 横浜F・マリノス:9人 横浜FC:4人 湘南ベルマーレ:8人 アルビレックス新潟:7人 清水エスパルス:7人 名古屋グランパス:5人 京都サンガF.C.:8人 ガンバ大阪:8人 セレッソ大阪:7人 ヴィッセル神戸:6人 ファジアーノ岡山:2人 サンフレッチェ広島:13人 アビスパ福岡:5人 <h3>◆明治安田J2リーグ(合計83人)</h3> 北海道コンサドーレ札幌:8人 ベガルタ仙台:4人 ブラウブリッツ秋田:2人 モンテディオ山形:4人 いわきFC:0人 水戸ホーリーホック:1人 RB大宮アルディージャ:11人 ジェフユナイテッド千葉:5人 ヴァンフォーレ甲府:7人 カターレ富山:2人 ジュビロ磐田:6人 藤枝MYFC:0人 レノファ山口FC:2人 徳島ヴォルティス:3人 愛媛FC:3人 FC今治:2人 サガン鳥栖:7人 V・ファーレン長崎:5人 ロアッソ熊本:4人 大分トリニータ:7人 <h3>◆明治安田J3リーグ(合計40人)</h3> ヴァンラーレ八戸:0人 福島ユナイテッドFC:0人 栃木SC:3人 栃木シティ:0人 ザスパ群馬:1人 SC相模原:0人 松本山雅FC:9人 AC長野パルセイロ:3人 ツエーゲン金沢:2人 アスルクラロ沼津:8人 FC岐阜:1人 FC大阪:0人 奈良クラブ:1人 ガイナーレ鳥取:2人 カマタマーレ讃岐:2人 高知ユナイテッドSC:0人 ギラヴァンツ北九州:4人 テゲバジャーロ宮崎:0人 鹿児島ユナイテッドFC:2人 FC琉球:2人 2025.04.22 22:10 Tue4
橋本英郎氏が豪華顔ぶれ集結の引退試合で計4ゴール! 「ガンバ大阪'05」が「日本代表フレンズ」に後半7発の逆転劇
16日にパナソニック スタジアム 吹田で橋本英郎氏の引退試合が行われた。 今年1月におこしやす京都ACをキャリア最後のクラブとし、25年の現役生活に別れを告げた橋本氏。G大阪を退団してから、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、AC長野パルセイロ、東京ヴェルディ、FC今治を渡り歩いたが、キャリアの原点であるG大阪で引退試合が実現した。 2005年のJ1初優勝時メンバーで構成される「ガンバ大阪'05」に日本代表時代の戦友による「日本代表フレンズ」が対しての引退試合。両軍とも豪華顔ぶれが集結し、「ガンバ大阪'05」は家長昭博らが先発し、「日本代表フレンズ」の方は本田圭佑らが頭から出場した。 前半、この日の主役の橋本は「日本代表フレンズ」で出場すると、周りのお膳立てから積極果敢にゴールを目指していき、20分にボックス中央から先制弾。左サイドを崩した29分にも橋本が頭でネットを揺らし、「ガンバ大阪'05」を突き放した。 こうなれば前半でのハットトリック達成に期待がかかる橋本は37分にも直接FKでゴールに迫ったなか、今度はアシスト役に。45分にクロスを上げると、本田が押し込み、「日本代表フレンズ」が3-0と大きくリードしてハーフタイムを迎えた。 後半から宮本恒靖、遠藤保仁、二川孝広、大黒将志、アラウージョらとともに、橋本が出場して、巻き返しを期す「ガンバ大阪'05」だが、「日本代表フレンズ」は48分に佐藤寿人のボレーで0-4。「ガンバ大阪'05」に反撃の隙を許さない。 だが、「ガンバ大阪'05」も61分に裏抜けから浮き球を収めた大黒が1点を返すと、63分にアラウージョが2点目。続く66分にも遠藤、フェルナンジーニョの繋ぎから、大黒がネットを揺らし、怒涛の反撃で1点差まで追い上げてみせる。 68分に乾貴士のスルーパスから佐藤が再びネットを揺らし、リードを広げた「日本代表フレンズ」だが、「ガンバ大阪'05」の反撃止まらず。76分と78分に大黒の連続ゴールでついに試合を振り出しに戻すと、82分に橋本の一発で逆転した。 最後は89分に獲得したPKを橋本が決めて、「ガンバ大阪'05」が勝負の行方を決する7点目。2005年J1優勝の主力勢を送り出した後半に試合をひっくり返した「ガンバ大阪'05」が1万2164人の観客が来場した橋本の引退試合を派手に飾った。 ガンバ大阪'05 7-5 日本代表フレンズ 【ガンバ大阪'05】 大黒将志(後16、後21、後31、後33) アラウージョ(後18) 橋本英郎(後37、後44) 【日本代表フレンズ】 橋本英郎(前20、前29) 本田圭佑(前45) 佐藤寿人(後3、後23) <span class="paragraph-title">【写真】2チームで躍動した橋本英郎氏の引退試合</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C06t9n3vFyK/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/C06t9n3vFyK/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">超ワールドサッカー(@ultrasoccerjp)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2023.12.16 16:45 Sat5
