「世界中の何百万人ものファンを侮辱」選手年齢やクラブ財政を非難したラ・リーガ会長の侮辱発言にPSGが声明

2021.09.09 12:48 Thu
Getty Images
パリ・サンジェルマン(PSG)は8日、ラ・リーガのハビエル・テバス会長の発言に対して非難の声明を発表した。
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今回問題視されているのは、テバス会長によるPSGとフランス・プロリーグ機構(LFP)に対するコメントだ。
今夏のPSGは、レアル・マドリーからスペイン代表DFセルヒオ・ラモス、バルセロナからアルゼンチン代表FWリオネル・メッシとラ・リーガのスター選手をフリーで獲得していた。

その他にも、フランス代表FWキリアン・ムバッペやブラジル代表FWネイマールなど、各国のスター選手が在籍。世界でも有数のスター集団となっている。

そのPSGに対し、テバス会長は「国家のクラブ」とクラブを支えているのがカタールの国だと揶揄。さらに、財政規則を遵守していないと語り、侮辱する発言が問題視されていた。
しかし、PSGはそのような事実はなく、さらにテバス会長は今夏加入した2人のラ・リーガのスターに対し、「PSGは一部の選手の年齢を考えるとレジェンドリーグのようにも見える」と発言したこともあり、侮辱的と言われても仕方のない発言を繰り返していた。

この件に対し、PSGが声明を発表。ヴィクトリアーノ・メレロ事務総長の名で、テバス会長宛に反論し、杜撰な財務規制で各クラブに問題が起きているラ・リーガとフランスのリーグは違うと指摘した。

「あなたは、フランスリーグ、我々のクラブ、我々の選手、他のクラブの選手、そしてフランスのサッカーファンを公然と攻撃し、我々がサッカーの財務規則に準拠していないなどと、根拠のない侮辱的・中傷的な発言を繰り返しています」

「実際、毎年我々はDNCG(フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する全国経営監査委員会)を含む、UEFA(欧州サッカー連盟)とフランスの規制に準拠していることは、皆さんもご存知の通りです」

「フランスリーグは、あなたのリーグのように、近年になってようやく強力な財政規制を導入したわけではありません」

「あなたは少し前に、国内の金融規制を導入せずに、ラ・リーガの経済的拡大に有利な戦略を導入することを決定しました。そして、その結果が他人に及ぼす影響を非難していますが、フランスのサッカー界では、20年以上も前から制度が準備されていました」

「現在、特定のスペインのクラブとあなたのリーグは、国によるものも含め、過去10年間のスペインサッカーの資金調達方法はいうまでもなく、重大な管理ミスの後、持続不可能なレベルの債務に直面していることは広く知られています」

「今、最近まで世界的に有名な選手がいることを利用して、リーグのプロモーションを行っていたにも関わらず、彼らがあなたのリーグを去ることを決めたという理由だけで、直接的かつ無礼に攻撃しています。選手の年齢に関するあなたの驚くべき発言は、この偉大なゲームのあり方を決定づけた彼らの過去と現在の役割を侮辱するだけでなく、彼らを崇拝する世界中の何百万人ものファンを侮辱するものです」

「最後に、このような攻撃は、欧州サッカー界の組織やクラブが直面している問題の、共通の解決策を見つけるために、あらゆるエネルギーを注いでいるという状況では役に立ちません」

「もちろん、ESLの3つのクラブを除いでになりますが、そのうちの2つのクラブはあなたのリーグに所属しています。私はあなたが、あなたのリーグの2つのクラブにもっと注意を払っていないことに、とても驚いています。これらのクラブは、あなたのリーグとヨーロッパサッカーの全体を壊そうとしています」

「この全ての文脈において、我々はあなたが責任を負っている、あなたの国内の問題解決に集中し、あなたの透明で繰り返される陽動的な行動をやめることを求めます」

PSGはテバス会長が目を背けていることを指摘し、他人を攻撃することで、周囲の目を背けようとしていることを非難した。

なお、この声明に対しテバス会長は自身のツイッターを更新。フランス『レキップ』の記事をツイートし「我々の経済的統制は完璧に機能しています。フランスリーグとPSGには、我々のクラブの負債比率がヨーロッパで最も持続可能であること、そしてPSGの報告書を見てもらうために、訪問してもらいたいと思う」とし、自分の主張が正しいとしている。

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