「爆発しちゃいました」先制ゴール後に雄叫びの古橋亨梧、初先発への想い「絶対やってやるぞ」

2021.06.07 23:15 Mon
twitterfacebookhatenalinegplus
photo
©︎CWS Brains, LTD.
日本代表MF古橋亨梧(ヴィッセル神戸)が、タジキスタン代表戦を振り返った。

7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の日本代表vsタジキスタン代表の一戦がパナソニック スタジアム 吹田で行われ、4-1で日本が勝利した。

スタメンにJリーガー7名を並べ、これまで出場機会の少なかった選手や久々の代表招集選手、初先発の選手が多い中、6分にその初先発の古橋が先制ゴールを記録。しかし、9分にエフソン・パンシャンベにゴールを許し、2次予選の無失点記録がストップする。

あまり強度が上がらない立ち上がりでまさかの失点。少し押し込まれる時間帯が続き、トーンダウンした中、40分に古橋のクロスを南野拓実(サウサンプトン)が決めて勝ち越しに成功。南野はこれで2次予選7試合連続ゴールとなり、MF本田圭佑(ネフチ・バクー)の記録に並んだ。

後半には鎌田大地(フランクフルト)が入ったことで活性化すると、51分に橋本拳人(FCロストフ)が初ゴール。さらに71分には川辺駿(サンフレッチェ広島)が決め、4-1で勝利した。

この試合先発フル出場を果たした古橋は先制ゴールを記録。ゴールを振り返り「僕の前にこぼれできて、あとは気持ちで決めました」とコメント。初先発を祝うゴールとなったが「前回の試合(U-24日本代表戦)ではなかなか良いプレーができなかったので、今日は絶対やってやるぞという気持ちでしたし、チームが勝てて良かったですし、チームに貢献できて良かったです」とコメント。勝利に貢献できたことを喜んだ。

そのゴールを決めた際古橋は大きな声で吠えていたが「今日の試合スタメンで初めて出る選手が多くて、その辺り先制点を決めようと話していて、僕が決められたので嬉しかったです」とコメント。「ここ数試合はJリーグでも点を決められていなかったので、今日は決められて爆発しちゃいました」と語り、自身久々のゴールに喜びが爆発したと語った。

また、この試合では1-1と追いつかれた後に興国高校の同級生でもある南野のゴールをアシスト。南野もアシストを評価していたが「すごく嬉しいですし、心強いです」とコメント。「お互いに信頼関係もできているので。点を決めてくれたので僕は少しホッとしています」と語り、アシストできたことを喜んだ。

この試合でフル出場を果たした古橋は、選手交代により先発した右サイドから後半は左サイドへ移り、最後は1トップに入った。様々なポジションで出たが「90分通して消えてしまっている時間帯もあったのでそこは反省点です」と語り、課題を口にした。

ただ「一歩前進できたと思います。色々なポジションでやりましたけど、90分通しては消えてしまう時間帯もあったので、そういう消える時間を減らしてゴールに迫っていければと思います」とフル出場できたことはポジティブに捉えた。

9月からは最終予選がスタート。今月残り2試合は非常に重要な試合となるが「チームのために試合に出れば、運動量を増やして攻守において戦えればと思いますし、より数字を求めて得点、アシストすることで生き残れると思うので、そこもこだわっていきたいと思います」とコメント。チームに貢献しつつ、目に見える結果を残したいと語った。

関連ニュース
thumb

レーティング: U-24日本代表 0-1 U-24スペイン代表《東京オリンピック》

3日、東京オリンピック準決勝のU-24日本代表vsU-24スペイン代表の一戦が埼玉スタジアム2002で行われ、0-0で90分を終了。延長戦の末、0-1でスペインが勝利した。 超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。 ▽U-24日本代表採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/fom20210803u24jpn_esp_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">©CWS Brains, LTD.<hr></div> ※採点は10点満点。及第点は「5.5」、「0.5」刻みで評価 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし GK 12 谷晃生 6.5 バックパスの際には上手く時間を作るなど冷静なプレー。しっかりと判断して飛び出しセーブも見せる。失点はノーチャンス。 DF 2 酒井宏樹 6.5 ダニ・オルモ相手に安定した守備を見せ続ける。相手との守備の駆け引きでも勝利し巧みなプレー。 3 中山雄太 6.5 安定したプレー。絞るプレーやサイドでの対応も冷静。相手に囲まれても落ち着いて運ぶなど良さを見せた。 4 板倉滉 6.5 空中戦ではしっかりとラファ・ミルの対応。シュートブロックも含めて粘りの守備を見せた。最後アセンシオに寄せられなかったことだけが悔やまれる。 5 吉田麻也 6.5 冷静に対応しシュートブロック。落ち着いたプレーを見せ続けた。後半には大ピンチを救う難しいタックル。最後は最前線でおゴールを目指すも実らず。 MF 6 遠藤航 6.5 しっかりと危険な瞬間を予測してピンチの芽を摘む。攻撃でも機を見て前線に攻め上がる。 7 久保建英 6.5 チャンスと見るや積極的な仕掛け。周りが見えている。堂安とのコンビで崩しを見せた。 (→8 三好康児 6) フレッシュなことを生かしてしっかりと守備対応からの攻撃参加。 10 堂安律 6.5 体の強さを生かしてキープ。判断に優れたプレーで攻撃を牽引。ドリブルで運ぶ姿も負けていなかった。 (→9 前田大然 6) スピードを生かしてスペインを押し込む。もう少しスペースへのボールを呼び込みたかった。 13 旗手怜央 6 前半はあまりボールに関与できていなかったが、後半は積極的にボールに絡む。守備でも1列前で貢献。 (→16 相馬勇紀 6) 判断遅くボールロストからピンチに。その後は落ち着いてプレー。延長戦では積極的に仕掛けてチャンスメイク。 17 田中碧 6 今日もしっかりとバランスを取る。ビルドアップに参加し、守備でも強度高くプレー。ボール奪取後も落ち着いていた。 FW 19 林大地 6 前線で身体を張ったプレー。最終ラインへの果敢なプレスでリズムを崩すシーンも。 (→18 上田綺世 5.5) オフ・ザ・ボールの動きを見せるもなかなか良い形でボールが来ず。シュートシーンもなかった。 監督 森保一 6.5 勝負を決したのはワンプレー。それ以外の部分は選手たちがしっかりとファイト。我慢して戦ったが、またしても決勝には進めず。 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! FWマルコ・アセンシオ(スペイン) 後半途中から出場。右に左にポジションを移しながら日本の守備を崩しに。一振りで試合を決めてしまう力はさすが。 U-24日本代表 0-1 U-24スペイン代表 【スペイン】 マルコ・アセンシオ(延後10) 2021.08.03 22:50 Tue
twitterfacebook
thumb

スペインとの死闘を繰り広げた日本、最後はアセンシオの左足に泣く《東京オリンピック》

U-24日本代表は3日、東京オリンピック準決勝でU-24スペイン代表と対戦し、0-1で敗れた。 唯一のグループ全勝で決勝トーナメントに進出した日本は、準々決勝でニュージーランドをPK戦の末に撃破し、4位に終わった2012年のロンドン大会以来のベスト4入りを決めた。史上初の決勝進出のかかる準決勝は、大会前に行った親善試合で1-1で引き分けたスペインとの再戦となった。 スターティングメンバーは、出場停止の冨安に代わって板倉がセンターバックに入り、右サイドバックにはニュージーランド戦を累積警告で欠場した酒井が復帰。その他では、左サイドバックに中山、その前方に旗手を配置。布陣は変わらず[4-2-3-1]となった。 対するスペインは、準々決勝のコートジボワール戦で途中出場からハットトリックを達成したラファ・ミルが今大会初先発。右サイドバックには出場停止となっていたオスカル・ヒルが復帰している。 ポゼッションサッカーを志向するチーム同士の対戦は、序盤からスペインが優勢に立つ。5分、ラファ・ミル同様に初先発のククレジャが左サイドからクロスを供給。板倉がクリアし損ねたボールをファーサイドでメリノが押し込みにかかったが、ヘディングシュートは枠を捉えられなかった。 10分には右サイドのクロスからラファ・ミルがシュート。直後にはダニ・オルモもボックスの外からシュートを放つが、日本も冷静なブロックで失点を回避する。 ここまで劣勢の日本は、どうにかパスを繋ぎながらリズムを作っていくが、前線へのキラーパスはことごとく潰され、ゴールに近づくことができない。20分までに2度、林が味方のパスに反応するシーンがあったが、いずれもオフサイド。スペインは守備でも強かに対応する。 その後もチャンスを生み出すのは一方的にスペイン。30分過ぎには浮き玉のパスでボックス右に抜け出したペドリの折り返しをオヤルサバルが合わせる攻撃を見せる。 対する日本の初シュートは34分。左サイドでボールを持った久保が中へ切り込んで右足を振り抜いたが、ここはすぐ手前のDFに当たってGKウナイ・シモンの脅威とはならず。 一方、守勢ながらもGK谷まで相手の攻撃を届かせていなかった日本だが39分に大ピンチを迎える。一瞬の隙を突いたメリノのスルーパスがゴール前に抜け出すラファ・ミルの下へ。最後の砦はGK谷一人となったが、好判断の飛び出しでシュートコースを絞り、見事一対一を制した。 ニュージーランド戦から続く谷の好セーブも光り、押し込まれながらも無失点で試合を折り返した日本は、その立ち上がりに堂安を使って特攻を仕掛けて相手の出鼻を挫く。52分には、ロングボールに抜け出した旗手のラストパスを林がボックス手前からダイレクトシュート。惜しい場面だったが、わずかに右に逸れた。 しかしながら55分、ゴール前に侵入したメリノに対する吉田のスライディングタックルがファウルを取られPKの判定に。だが、VARで確認した結果、吉田のタックルが先にボールに触れていたため、主審は判定を覆し、PKは取り消しとなった。 その後、スペインはハーフタイムのオスカル・ヒルからバジェホへの交代に続いて、メリノとダニ・オルモを下げてソレールとハビ・プアドを投入。日本も林と旗手に代えて上田と相馬をピッチへ送り込む。 するとスペインは、ソレールがドリブルシュートで日本ゴールを脅かせば、ハビ・プアドもボックス右から強烈なシュートを放つなど、交代選手が早速見せ場を作る。75分にはラファ・ミルが再びを牙を剥き、日本は劣勢を強いられる展開に。 スペインはこの間にペドリを下げてアセンシオを投入。87分の左CKの場面では、混戦の中からスピメンディとそのアセンシオが立て続けにシュートを放つが、スピメンディのシュートは板倉がブロック。アセンシオのシュートはGK谷が止めた。 谷の獅子奮迅の活躍もあり、水際で失点を凌ぐ日本。試合は延長戦に突入し、久保と堂安を下げて三好と前田を投入する大胆な手に打って出る。これにより、カウンターに重点を置いた日本は、守勢に回りながらもGK谷の安定したセービング、板倉の体を張ったシュートブロックでしぶとく食らいついていく。 攻撃では右サイドに入った前田がスピードを生かして存在感を発揮。延長前半12分には、中山の左からのクロスを頭で合わせてチャンスを迎えたが、惜しくも枠を捉えられず。 延長後半の6分にはドリブルで仕掛けた相馬がFKを獲得し、日本はその流れから波状攻撃を見せるが、スペインも必死の守りを見せる。 そして迎えた延長後半10分、ついに試合が動いた。右サイドの深い位置でのスローインからスペインの攻撃。オヤルサバルのボールキープからボックス右のアセンシオにボールが渡ると、ここで一瞬フリーとなっていたアセンシオは、得意の左足で左隅を狙ったシュートを流し込み、スペインが先制した。 ここでゴールを割られてしまった日本。残された手段は攻撃のみ。相馬のスピードを生かして左サイドから何度か攻略を試みるが、クロスはなかなかシュートに繋がらない。ラストプレーのCKでは、GK谷もゴール前に上げてパワープレーを敢行するも、最後までネットは揺らせず試合終了。 土壇場で涙を飲んだ日本は、3位決定戦でブラジルに敗れたメキシコと対戦する、 U-24日本 0-1 U-24スペイン 【スペイン】 アセンシオ(延後10) 2021.08.03 22:41 Tue
twitterfacebook
thumb

日本の前に立ちはだかった数々の壁、阻まれ続けた“あと一歩”を踏み出し歴史を変えられるか

3日、U-24日本代表が東京オリンピックの準決勝でU-24スペイン代表と対戦する。 1968年のメキシコ・オリンピック以来、53年ぶりのメダル獲得を目指す日本。ここでスペインに勝利すればメダル獲得は決定。目標である金メダルを獲得するにも勝利は必要だ。 対戦相手のスペインは、ユーロ2020に出場したメンバーを含め、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手たちが多数呼ばれており、市場価値にして7倍もの差があるという状況だ。 実力的に見ても、日本よりスペインが優位な戦いであることは認めざるを得ないが、ここの勝負に勝てるかどうかが、日本サッカーの今後を大きく変えると言っても過言ではない。 日本代表はこれまでここぞという勝負で勝ち切れない歴史を繰り返してきた。その歴史をストップするチャンスが再びやってきた。ワールドカップでのベスト8以上を目指す上でも、乗り越えておきたい壁と言える。今回はこれまで日本が惜しくも越えられなかったいくつかの壁を紹介する。 ◆2002年 日韓ワールドカップ ラウンド16 vsトルコ代表 日本が初めてワールドカップでグループステージを突破した大会。ラウンド16の相手はこの当時は警戒されていなかったトルコだった。 雨が降る中での試合は12分にウミト・ダバラのゴールで失点。日本はしっかりと攻め込み、勝ち上がりに向けてプレー。三都主アレサンドロのFKがポストを直撃するなど、惜しいシーンもいくつかあった中、結局そのまま0-1でトルコに敗れた。 初めて世界と渡り合えたと感じられた大会。ここから、日本の惜しくも難しい歴史がスタートしていく。 ◆2010年 南アフリカ・ワールドカップ ラウンド16 vsパラグアイ代表 ワールドカップで2度目のグループステージ突破を果たした日本。その前に立ちはだかったのは、同じくワールドカップ常連国ながら、なかなかベスト16の壁を越えられなかったパラグアイだった。 堅守が特徴の南米の実力国を相手に、日本は攻勢をかけるが、堅い守備を崩すことができない。パラグアイもリスクを冒さずに試合を進めるとゴールレスのままPK戦に。互いに成功を重ねるが、日本は3人目の駒野友一が失敗し、ラウンド16で敗退となった。 堅守の前にゴールを奪えず、それを打破する策も当時は持ち合わせていなかった。パラグアイの作戦勝ちとも言えるだろう。 ◆2012年 ロンドン・オリンピック 準決勝 vsU-23メキシコ代表 9年前のロンドン五輪。グループステージではスペインを下すなど好スタートを切った日本。今回と同じ準決勝まで勝ち進むと、メキシコと対戦する。 この試合では12分で大津祐樹がネットを揺らして日本が幸先良く先制。メダルの期待が高まった中31分に失点。後半も粘っていたが、65分、そして後半アディショナルタイムと失点を重ね、3-1で敗戦を喫した。 先制して勢いづいた日本だったが、逆転を目指すメキシコの圧に負け押されると、失点してからは浮き足立ってしまい盛り返すことができなかった。 なお、この準決勝の敗戦を引きずったチームは、3位決定戦でU-23韓国代表を相手に為す術なく2-0で完敗。メダルを逃すこととなった。今回はこのパターンだけは避けてもらいたい。 ◆2018年 ロシア・ワールドカップ ラウンド16 vsベルギー代表 最も直近で日本が越えられなかった壁。それはロシアW杯のラウンド16だ。誰もが記憶にある試合だろう。壁を半分越えかけた中で、最後は弾き返されてしまった試合だ。 FIFAランキングで1位に立つベルギーを相手に、難しい試合が予想された日本だったが、原口元気、乾貴士のゴールでまさかの2点を先行するスタートとなった。 この試合も慎重に入ると、前半は0-0とスコアが動かず。しかし、後半の立ち上がりに2点を奪い、リードを広げた。 しかし、明暗を分けたのは采配だった。ロベルト・マルティネス監督は日本のウィークポイントである高さをチームに与えると、それを生かしてヤン・フェルトンゲン、マルアン・フェライニと連続ゴール。2-2とすると、延長戦に入ると思われた中で後半アディショナルタイムに日本のCKからカウンター。ナセル・シャドゥリが仕留めて、ベルギーが大逆転勝利を収めた。 悲願のベスト8に近づきかけた中で引き摺り下ろされた試合。今の日本が生まれたキッカケとなった試合だけに、今回こそはしっかりとスペインの壁を越えてもらいたい。 振り返れば、1993年のアメリカ・ワールドカップ アジア最終予選で起きた“ドーハの悲劇”も、ある種越えられなかった壁の1つだ。 一方で、1998年のフランス・ワールドカップ出場を決めたジョホールバルの歓喜、2004年のアジアカップ準々決勝のヨルダン代表とのPK戦、2011年のアジアカップ決勝のオーストラリア代表戦など、乗り越えられた壁がないわけではない。ただ、いずれも越えたのはアジアの壁。世界の壁を越えられるか。歴史が変わる瞬間を、東京五輪で見られるか注目だ。 2021.08.03 19:45 Tue
twitterfacebook
thumb

運命の準決勝、スペイン戦の日本代表スタメン発表! 久保&堂安のコンビに1トップはFW林大地

3日、東京オリンピックの準決勝でU-24スペイン代表と対戦するU-24日本代表のスターティングメンバーが発表された。 グループステージを唯一の3連勝で勝ち上がった日本は、準々決勝では延長戦、そしてPK戦までもつれ込み、U-24ニュージーランド代表を下して準決勝進出した。 日本のスターティングメンバーは、出場停止のDF冨安健洋(ボローニャ)の代役にDF板倉滉(フローニンヘン)を起用。1トップにはFW林大地(サガン鳥栖)が入った。また2列目の左はDF旗手怜央(川崎フロンターレ)が起用された。 ◆スタメン[4-2-3-1] GK:谷晃生 DF:酒井宏樹、吉田麻也、板倉滉、中山雄太 MF:遠藤航、田中碧 MF:堂安律、久保建英、旗手怜央 FW:林大地 監督:森保一 ◆サブ GK:大迫敬介 DF:橋岡大樹、瀬古歩夢 MF:三好康児、相馬勇紀 FW:前田大然、上田綺世 2021.08.03 19:02 Tue
twitterfacebook
thumb

【2022年カタールへ期待の選手vol.82】準決勝・U-24スペイン戦の隠し玉はこの男?爆発的スピードで攻守両面のスイッチ役に!/前田大然(横浜F・マリノス/FW)

「グループリーグが始まる前から、普通に行けば準決勝はスペインだと考えていた」 7月31日の東京五輪準々決勝・U-24ニュージーランド戦(カシマ)をPK戦で何とか勝ち切った直後、久保建英(レアル・マドリード)がこう語ったように、日本が53年ぶりのメダルを確定させたいのであれば、今日8月3日の準決勝・U-24スペイン戦(埼玉)で勝つしかない。 主導権を握られようが、シュートの雨嵐を浴びせられようが、とにかく結果さえ出せばいい。それは、2012年ロンドン五輪の準決勝でメキシコに1-3の苦杯を喫し、悪いリズムを立て直せないまま、3位決定戦で韓国にも0-2で敗れたキャプテン・吉田麻也(サンプドリア)が誰よりもよく分かっていること。彼はこれまで以上に気合を入れて、チーム全体の意思統一を図るはずだ。 ご存じの通り、スペインとは7月17日の五輪直前テストマッチで対戦。1-1で引き分けている。が、マルコ・アセンシオ(レアル・マドリー)やダニ・オルモ(RBライプツィヒ)ら主力が出ていた前半の25分間は一方的に押し込まれた。同じ轍を踏まないためにも高い位置からプレスをかけ、相手のボール回しを封じたいところ。その重要ピースになりえるのが、快足FW前田大然(横浜F・マリノス)だろう。 今季Jリーグでも毎試合のように50回以上のスプリントを記録する男は走力では誰にも負けない。しかも前からの守備意識がひと際高い。その原点は問題を起こして1年近くサッカー部を離れた山梨学院高校時代に遡るというが、「チームのために走る重要性」を叩き込みながらプロになった。そして最初のクラブ・松本山雅で師事した反町康治監督(現JFA技術委員長)も前線からのプレスを重視。彼もその要求に誠心誠意、応えることで、森保一監督や横内昭展コーチの目に留まり、東京五輪代表のコアメンバーの座を手にした。こうして長年、積み上げてきたものを発揮するとしたら今しかない。本人もウズウズしているに違いない。 森保監督が前田を頭から使うのか。それともこれまで通り、ジョーカー的に起用するのか。そこはスペイン戦の大きな注目点と言っていい。 仮に前者であれば、前田がイメージすべきなのが、ロンドン五輪初戦でスペインを驚かせた永井謙佑(FC東京)の一挙手一投足だ。9年前の大一番を振り返ると、日本は右CKから大津祐樹(磐田)がいち早く先制弾をゲット。その後も永井がハイプレスをかけ続け、DFのイニゴ・マルティネス(アスレティック・ビルバオ)を退場に追い込むという大仕事をやってのけた。前田ならこういったプレーはお手の物。スペインも中2日ペースの連戦の著しい疲労困憊状態に陥っているだけに、より大きな効果が期待できそうだ。 今大会に入ってから、指揮官が一度も彼を1トップで使っていないのも「秘策隠し」の匂いがプンプンする。ここまでは林大地(鳥栖)と上田綺世(鹿島)を最前線に併用することで乗り切ってきたが、スペインのパウ・トーレス(ビジャレアル)とエリック・ガルシア(バルセロナ)の両センターバックはやはり屈強で、日本のFW陣がボールを収めようとしても苦労するのは目に見えている。 となれば、最初から相手にボールを持たせて、高い位置で奪いに行き、スピーディーな攻めからゴールを狙う戦術に切り替えた方がベターではないか。そういう思惑があるからこそ、森保監督はここまで「1トップ・前田」を温めていたのだろう。 「日本が五輪で優勝するために戦わないといけない。僕も海外でやった経験があるし、欧州、アフリカや南米といろんな選手と戦ってきましたけど、絶対に負けたらいけない。しっかり金メダルを取れるように全力を出したいと思います」と大会前に語気を強めていた前田。彼ならば、日本のメダルを左右する決戦で確実にタスクを果たしてくれるはず。爆発的な速さを全面に押し出し、ビッグチャンスを演出することができれば、チームは確実に勢いづく。久保や堂安律(PSV)も躍動感を取り戻すだろう。今回は本当に彼の一挙手一投足が大きなポイントになりそうだ。 すでに7月28日のU-24フランス戦(横浜)で1得点を奪い、2歳の愛娘と一緒に考えたというゴールパフォーマンスを披露した。が、間もなく生まれる第2子のためにも、もっともっとインパクトを残しておく必要がある。 「『パパは東京五輪で活躍したんだよ』と子供が大きくなったら言いたい」とポルトガル1部のマリティモでプレーしていた2019年秋、彼はしみじみこう語っていたが、スペイン戦勝利の立役者になれれば、堂々とそう発言できる。頼もしいパパになり、これを機にA代表へとステップアップするためにも、人生最大のビッグチャンスを逃す手はない。 背番号9をつける弾丸ストライカーが前へ前へと突き進む姿を、改めて多くの人に焼き付けてほしいものである。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。</div> 2021.08.03 16:30 Tue
twitterfacebook
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly