決定機を外し続けるヴェルナー起用に疑問のファーディナンド「若手に時間は与えないのに…」

マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるリオ・ファーディナンド氏は、チェルシーのトーマス・トゥヘル監督がイングランド代表FWタミー・エイブラハムを起用しないことに不満を示している。イギリス『デイリー・メール』が伝えた。チェルシーの下部組織出身であるエイブラハムは、これまで公式戦81試合出場30ゴール12アシストを記録。今シーズンもフランク・ランパード前監督の下では主軸の1人として起用されていたが、1月にトゥヘル監督がやってくると、負傷もあり出場機会が激減した。
2月に行われたプレミアリーグ第25節サウサンプトン戦を最後に先発出場はなく、27日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのレアル・マドリー戦でも出番はなかった。

こうしたエイブラハムの扱いに対して、マドリー戦後にイギリス『BTスポーツ』に出演したファーディナンド氏は「不当だ」と主張。トゥヘル監督に重宝されるも結果を残しているとは言い難いドイツ代表FWティモ・ヴェルナーとの扱いに、差があり過ぎると語った。

「これはおかしいと思う。(エイブラハムのような)若い選手が、ティモ・ヴェルナーや新加入の選手と同様に時間を与えられているだろうか。新加入選手のようにキャラクターを理解してもらうことも、綿毛のように丁寧に扱われることもない」「若い選手はチームに多くの価値を与えてくれるが、新加入の選手のように時間や忍耐を与えてはもらえない。タミーにはティモほどの時間が与えられていない。ティモは週末ゴールを記録していたが、決定機を外してもいた。そして、今夜も外していた」

「これを見てタミーは『よし、次のマドリー戦に向け、少なくとも週末のリーグ戦ではプレー時間が与えられるだろう』と考えているはずだ」

また、現在のヴェルナーの優遇に関しては、同じく『BTスポーツ』に出演していたスティーブ・マクマナマン氏も疑問を投げかけている。

「誰もがティモ・ヴェルナーはフィニッシャーにはなれないとレッテルを貼っているが、今夜もまたそれがある程度正しいことが証明された。今日は相手GKの良いセーブもあったが、彼はゴールを決めるべきであり、チェルシーを勝利に導くべきだった」

「エイブラハムや(オリヴィエ・)ジルーはこれを見て、『今夜プレーするために何をすればいいのか』と考えているかもしれないね」