ブンデス最年少のドライアーパックでシャルケを救ったニュースター、マシュー・ホッペが回想「ただ幸せ」

2021.01.10 16:18 Sun
Getty Images
混迷を極めていたシャルケに1年ぶりのリーグ戦勝利をもたらした超新星が大きな注目を浴びている。

昨年1月17日に行われたボルシアMG戦での2-0の勝利以降、ブンデスリーガで30戦未勝利(20敗10分け)と泥沼の状況が続く名門シャルケ。今季ここまでも10敗4分けの最下位に低迷する中、クラブは今年9月にデイビッド・ワグナー、今月18日にマヌエル・バウムと2人の指揮官を解任。暫定指揮官フーブ・ステフェンスを経て、前節のヘルタ・ベルリン戦(0-3)からクリスティアン・グロス新体制がスタートしていた。

そんな中、9日に行われたブンデスリーガ第15節のホッフェンハイム戦、グロス新監督2試合目となった一戦で流星の如く救世主が現れた。アメリカはカリフォルニア出身のFWマシュー・ホッペ。2019年6月にアリゾナにあるバルセロナのアカデミーから加入した19歳はこの試合がブンデスリーガデビュー5試合目だったが、42分にブンデスリーガ初ゴールを挙げると、63分までにさらに2点を追加し、ドライアーパックまで達成してみせた。
アメリカ人選手によるブンデスリーガでの1試合3ゴールは史上初。さらには19歳という年齢もリーグ最年少記録で、シャルケはニュースターの誕生で実に359日ぶりのリーグ戦白星を挙げることに成功した。

ドイツ『キッカー』は試合後のマシュー・ホッペのコメントを伝えているが、本人は「言葉がない。ただ幸せだ」と恥ずかしながら述べるにとどまった。ドライアーパックの口火を切った先制点では見事なループシュートを沈めた同選手だが「それが最も簡単な方法だった。本能で動いていた」と大器を予感させた。
躍動したマシュー・ホッペには、この試合で3年半ぶりのシャルケ復帰を果たし、ゲームキャプテンも務めたDFセアド・コラシナツも「彼は普段は穏やかな少年だが、ピッチ上ではアクセル全開で決戦に身を投じる姿を見ることができる。今日は自分を誇りに思っていいだろう」と称賛。アメリカ人青年もこれに対し「彼はリーダーであり、尊敬できる人物だ」と答えたようだ。

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