バレンシアへの怒りを表明したコンドグビア 「プロジェクトを破壊し、監督と僕をだました」

2020.10.16 15:48 Fri
Getty Images
バレンシアの中央アフリカ代表MFジェフリー・コンドグビアが、混乱の続くクラブに対して不満を明確にした。スペイン『マルカ』などが伝えている。

バレンシアは今夏の移籍市場で、スペイン代表MFダニエル・パレホやフランス人MFフランシス・コクラン、スペイン代表FWロドリゴ・モレノなど主力を大量に放出した。

一方で、新戦力の獲得はなく、クラブに補強の約束を破られたとして、ハビ・グラシア監督が辞意を表明。クラブ側が高額な契約解除金の支払いをグラシア監督に求めたことで結果的に留任となったが、その混乱ぶりは隠せていない。
こうした混迷に拍車をかけるような出来事がまたしても発生した。コンドグビアは自身の『インスタグラム』で次のような文章を投稿し、バレンシアのアニル・マーシー会長を痛烈に批判している。

「野心的なプロジェクトは破壊され、監督を騙し、最後には僕も騙した。ありがとう、アニル・マーシー」
コンドグビアには、ガーナ代表MFトーマス・パルティを放出し、市場閉幕から1カ月間国内での補強が許されているアトレティコ・マドリーが強い興味を示していた。しかし、契約の解釈に問題が生じ、最終的にバレンシア側が売却を拒否。コンドグビアはクラブの対応に怒りを募らせたという。

『マルカ』によると、コンドグビアの契約にはこの市場まで8000万ユーロ(約98億5700万円)の契約解除金が生じる条項があったが、次の市場では3000万ユーロ(36億9600万円)にまで減額される内容になっているようだ。

コンドグビア側はアトレティコが動いたのは夏の市場が閉まった後であり、この契約解除金減額が適応されると考えていたのに対して、バレンシア側はあくまで夏の移籍市場に関連する取引であり、減額はされないと主張。両者の解釈に食い違いが生じていた。

また、同メディアが伝えるところでは、コンドグビアの今回のメッセージには選手個人の問題以上の告発があるという。好成績を収めていたマルセリーノ・ガルシア・トラル監督の解任でプロジェクトを破壊し、グラシア監督との補強の約束を反故にしたクラブへの、積もりに積もった鬱憤が爆発した形といえるだろう。

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