当時20歳の“怪物”ロナウドが見せたスピード、フィジカル、決定力【ハットトリック・ヒーローズ】

2020.10.04 15:00 Sun
Getty Images
サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)
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サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。今回は、元ブラジル代表FWロナウド氏がバルセロナ時代に決めたハットトリックだ。
◆ロナウドのスピード、フィジカル、決定力はどれも一級品

圧倒的なスピードにその決定力、現役時代に“フェノメノ(怪物)”と称され、史上最も偉大なストライカーの1人であるロナウド氏。特に、インテル時代に負った前十字靭帯断裂のケガをするまでは、まさに手を付けられない無双ぶりだった。

1996年にPSVから加入したバルセロナでは、在籍1シーズンながら公式戦49試合に出場し47ゴールという圧巻の数字を残したロナウド氏だが、1997年2月23日に行われたラ・リーガ第26節のレアル・サラゴサ戦では、そのシーズン2度目のハットトリックを達成している。
バルセロナが1点を先制して迎えた40分、ロナウドが圧倒的なスピードで味方のスルーパスに抜け出すと、飛び出してきた相手GKに倒され、PKを獲得。ロナウドが落ち着いてこれを沈め、追加点を奪う。

さらに直後の44分には、バルセロナが相手ボックス右手前でFKを獲得すると、クロスのこぼれ球がロナウドのもとへ流れ、これをダイレクトで合わせた。

3-0で前半を折り返して迎えた72分には、右サイドを突破したFWフリスト・ストイチコフの折り返しに、ロナウドが相手DFのマークを受けながらもダイレクトで合わせ、ハットトリックを達成した。

このシーズンのロナウド氏は、当時のボビー・ロブソン監督が「私の戦術はロナウド」と発言するほどのプレーを見せ、真のワールドクラスであることを知らしめた。

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