ドルトムント、格下相手の辛勝認める 殊勲のハーランドは「調子の悪い日でも勝つのが良いチーム」

2020.06.14 15:21 Sun
Getty Images
ドルトムントは辛勝したデュッセルドルフ戦での苦戦を認めている。クラブ公式サイトが試合後コメントを伝えている。

ドルトムントは13日、ブンデスリーガ第31節でデュッセルドルフとのアウェイ戦に臨み、1-0で勝利した。
首位のバイエルンと7ポイント差で2位に位置するドルトムントは、今節敗れた場合、数時間後に行われるボルシアMGでバイエルンが優勝を決定するという状況で16位のデュッセルドルフのホームに乗り込んだ。

試合は残留争いの真っただ中にいるホームチームの堅守速攻スタイルに大苦戦。前半に幾度か訪れたカウンターチャンスも、DFアクラフ・ハキミがGKとの一対一の絶好機を逃がすなど、ピリッとしない。

迎えた後半、60分過ぎに負傷明けのFWアーリング・ハーランドをピッチに送り込むが、逆に前がかりなところを相手のロングカウンターで突かれ、GKロマン・ビュルキのビッグセーブ、ポストに救われる場面も。
それでも、最後の最後に地力の差を見せたアウェイチームは、後半ラストプレーの場面でDFマヌエル・アカンジのクロスをハーランドが頭で合わせ、土壇場での劇的勝利となった。

同試合後、ゴール時の喜びで肉離れを起こしたとも伝えられるルシアン・ファブレ監督は、「タフな戦い」と格下相手の苦戦を認めている。

「本当にタフな戦いだった。1-0での勝利という結果は不当なものではないが、非常に苦しんだ末に得たものであることは確かだ」

「終盤はここで勝つためにあらゆるリスクを負った。得点チャンスを作り出すことが本当に難しかった。デュッセルドルフは非常に統率された戦いを見せた」

また、後半の好守でクリーンシートに貢献した守護神のビュルキは、「良いサッカーができなかった」と、チームのパフォーマンスを振り返っている。

「今日はとても苦しんだ。デュッセルドルフはとても守備的でカウンターしか狙っていなかった。そして、後半に入ってもそれをうまく機能させ、数回チャンスを作った。この試合をモノにできたのは、少しラッキーだったと言ってもいいね」

「今日はピッチで良いフットボールができなかった。ただ、ゴールが決まったときはとても嬉しかったよ。こういった勝利は気分が良いものなんだ」

一方、3戦ぶりの戦列復帰でバイエルンの今節での優勝を阻止する勝ち点3獲得に貢献したハーランドは、自身の復帰と共にシャルケとのダービー以来となる約1カ月ぶりのゴールを喜んでいる。

「出場するチャンスが来るのをずっと待っていたんだ。呼ばれたときは嬉しかったよ。そして、ゴールも決められた」

「チームにとって価値ある3ポイントだね。バイエルン戦からうまく立ち直り、また勝利を重ねられるようになったのが素晴らしい。デュッセルドルフの戦い方が悪いとは思わないよ。ただ、調子の悪い日でも勝つのが良いチームなんだ」

「だから、これからも毎試合、勝利を狙うよ。どこまで行けるかはそのあとだね」

これでリーグ3連勝のドルトムントは、17日に行われる第32節でマインツとのホームゲームに臨む。
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