スターリングが人種差別の抗議デモに理解「パンデミックと同様に解決策を見つけたい」

かねてから人種差別に対する訴えを主張してきたマンチェスター・シティのイングランド代表FWラヒーム・スターリングが、改めてその姿勢を示した。

新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で感染拡大し、多くの人々の命を奪っているなか、アメリカでは痛ましい事件が起きてしまった。

5月25日、アメリカのミネアポリスで逮捕されたジョージ・フロイドさんは46歳で命を落としてしまった。それは、白人警察官が取り押さえたフロイドさんの首を膝で圧迫し、そのまま殺害してしまったというものだった。

この事件を受け、関与した4人の警察官は起訴。また、黒人への人種差別だとして、アメリカをはじめ世界中で抗議デモが行われている。
コロナ禍ということもあり、各国では大勢の人が集まる集会を禁止しているが、それでも抗議活動は止まっていない。

イギリスでも何千人にも渡る人々が集まり、「Black Lives Matter」のデモ活動を実施。アストン・ビラのイングランド代表DFタイロン・ミングスも参加するなどしている。スターリングはイギリス『BBC』の番組に出演し、今回の抗議活動についてコメント。人種差別に関して、あらためて主張していくことを語った。

「これは何年にもわたって起きている事なので、現時点で最も重要な事だと思う」

「パンデミックと同様に、それを防ぐための解決策を見つけたいと思っている」

「同時に、これらすべての抗議者が行なっていることでもある。彼らは、見えている不正とその大義のために戦っている解決策と、方法を見つけようとしている」

「彼らが平和的かつ安全にそれを行なっており、誰も傷つけず、どの店にも侵入しなければ、この平和的な方法で抗議し続けるだろう」

また、自身がこういった主張をすることで不利益を被る可能性について問われると、そんなことは考えていないと強い姿勢を示した。

「何よりもまず、このようなことが起きても自分の仕事についてはあまり考えていない。正しいことについて考えている」

「現時点では、それができる人は限られている。コミュニティや他のバックグラウンドがもたらすことができる範囲は、特に黒人が限られている」

「それは何百年もの間続いており、人々は疲れ、変化する準備ができている」

「この言葉を僕は使い続ける。社会(メディア)で多くの人々がこの原因を支持していることを目にしている。しかし、これは話すこと以上に必要なことがある」

「僕たちは実際に変化する必要があるし、その場所を強調している」

「でもこれは僕自身が継続して行うことであり、これらの議論を刺激し、僕の業界の人々に見てもらい、この国で人々に平等なチャンスを与えるために何ができるかを考えさせたい」

「うまくいけば、他の業界でも可能だろう。日常の社会とシステムでも同じだと思う」