ビダル、感染拡大続く新型コロナに戦々恐々「この状況は悪夢」

2020.04.03 11:35 Fri
Getty Images
バルセロナに所属するチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響について語った。スペイン『マルカ』が伝えた。

世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルス。スペインでは2日時点で感染者が11万人を超え、ヨーロッパで最も被害を受けていたイタリアにほぼ並ぶなど、予断を許さない状況が続いている。

ビダルはその状況のなかで、母国メディア『Canal 13』で新型コロナウイルスに怯えていることを明かし、なるべく自宅にいるよう呼び掛けた。
「全て予想外だ。毎日のように家にいて、世界中で多くの人が亡くなったことを知るのは恐ろしいことだ」

「僕はいつだって心配している。どんどん悪化しているこの状況は悪夢のよう。いつ終息するかもわからないから本当に悲しくなってくるよ」
「こんなことが起こるとも思っていなかった。僕たちはお互いのためにできる限り家にいなければいけない」

また、無期限延期のラ・リーガ再開に向けて、トレーニングを怠っていないと話した一方で、チームメイトと物事を共有できない難しさをコメントしている。

「僕は1日2回のトレーニングを行っている。前はクラブと家でそれぞれ1回だった。だけど、今は家で2回だ」

「クラブでできないことが最も難しいよ。チームメイトに会ったり、何かを共有できないことは困難だ」

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