京都を支えたアタッカーMF小屋松知哉が鳥栖へ完全移籍「より成長するために決断」
2019.12.19 10:12 Thu
サガン鳥栖は19日、京都サンガF.C.のMF小屋松知哉(24)が完全移籍で加入することを発表した。
◆サガン鳥栖
「このたび、京都サンガF.C.から加入することになりました小屋松知哉です。サガン鳥栖のみなさまのために、プレーと結果で示せるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
◆京都サンガF.C.
「このたびサガン鳥栖に移籍することになりました。京都サンガF.C.に関わる全ての方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。地元でもある大好きな京都の地を離れることはとても悩みましたが、選手として、より成長するために決断しました」
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小屋松は、京都橘高校から2014年に名古屋グランパスへ入団。2017年に京都へと完全移籍していた。第91回全国高等学校サッカー選手権大会では京都のチームメイトであるMF仙頭啓矢とともに準優勝を果たしていた。京都では、レギュラーとしてプレーし、3シーズンで明治安田生命J2リーグで116試合に出場し22得点を記録していた。小屋松はクラブを通じてコメントしている。「このたび、京都サンガF.C.から加入することになりました小屋松知哉です。サガン鳥栖のみなさまのために、プレーと結果で示せるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
◆京都サンガF.C.
「このたびサガン鳥栖に移籍することになりました。京都サンガF.C.に関わる全ての方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。地元でもある大好きな京都の地を離れることはとても悩みましたが、選手として、より成長するために決断しました」
「どんなときも、たくさんの温かい応援でサポートしていただいたファン・サポーター、スポンサーのみなさま、本当にありがとうございました。新しい場所で、選手として成長した姿を見せられるように頑張ります。3年間本当にありがとうございました」
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19日、20日にかけて明治安田J2リーグ第10節の10試合が全国各地で行われた。 <h3>【山形vs愛媛】愛媛が待望の今季初白星 </h3> 10位に位置するモンテディオ山形(勝ち点12)と今季未勝利で19位の降格圏に位置する愛媛FC(勝ち点3)の対戦となった。 試合は開始7分に愛媛が先制。右サイドからのクロスをクリアされるも、後方から走り込んだ谷本駿介が強烈なミドルシュートを突き刺し、愛媛が先制した。 アウェイの愛媛が先制した中、ホームの山形は前半のうちに追いつくことに。ボックス右のFKから田中渉がクロスを送ると、ファーサイドにフリーで飛び込んだディサロ燦シルヴァーノが豪快にヘッドで決めて追いついた。 1-1で迎えたな後半は愛媛が攻め込む展開となるが、GK寺門陸がビッグセーブで防ぐことに。それでも79分、愛媛は甲田英將がアーリークロスを入れると、前に出たGK寺門に対して対応した川井歩が押し込んでしまいオウンゴールで愛媛が勝ち越しに成功。さらに愛媛は82分に甲田のボックス内右のクロスを行友翔哉がヘディングで決めて2点差に。山形は後半アディショナルタイムに藤本佳希が1点を返すが、2-3で敗れ、愛媛がシーズン初勝利を記録した。 <h3>【富山vsいわき】いわきが待望の今季初勝利!</h3> 昇格組ながら11位につけるカターレ富山(勝ち点12)と、今季未勝利で最下位のいわきFC(勝ち点3)の対戦となった。 試合は開始7分、右CKからのクロスを谷村海那がボックス内でダイレクトボレー。いわきが幸先良く先制するが、富山が徐々に盛り返していくことに。すると39分、自陣からのロングボールに対して碓井聖生が裏に抜け出すと、GK早坂勇希が前に出た際に転倒。碓井はガラ空きのゴールに蹴り込みラッキーな形で同点に追いついた。 嫌な流れとなったいわきだが、後半も攻め込んでいく形に。富山はミッドウィークのYBCルヴァンカップの勝利の勢いに乗って逆転といきたいところだった。しかし、83分右CKからのクロスを山口大輝がニアでフリック。ファーにいた谷口が押し込み勝ち越し。いわきが今季初勝利を収めた。 <h3>【千葉vs大分】強すぎる千葉が初黒星から3連勝</h3> ここまでわずか1敗で首位に立つジェフユナイテッド千葉(勝ち点24)と11位に位置する大分トリニータ(勝ち点12)の戦いとなった。 試合は前半から首位の千葉が大分ゴールに何度も迫ることに。前半だけでシュート8本を放った千葉だが、GK濵田太郎の好セーブなどもあり無得点に終わる。 0-0で迎えた後半に大分が反撃。しかし、千葉もしっかりと守り得点を許さず。それでも54分、離れた位置でパスを受けたエドゥアルドが前にスペースがあると見ると右足一閃。高速の無回転ミドルがゴール右に突き刺さりGK濱田もノーチャンス。スーパーゴールで千葉が1-0と勝利し、3連勝を収めた。 <h3>【今治vsRB大宮】J3からの昇格組対決はゴールレスドロー</h3> 昨シーズンのJ3で優勝し現在2位のRB大宮アルディージャ(勝ち点19)と初のJ2昇格を果たし4位につけているFC今治(勝ち点16)の上位対決となった。 ミッドウィークに共にYBCルヴァンカップで延長戦まで戦った両者。互いに前半は多くの決定機を迎えられなかったものの、ゴールレスで迎えた後半には今治が押し込む形に。それでもGK笠原昂史のスーパーセーブもあり、RB大宮がゴールを許さない。 後半もなかなか攻撃で良い形を作れなかったRB大宮は86分。左サイドから泉柊椰のグラウンダーのクロスをボックス手前でカプリーニが左足ミドル。しかし、今度はGK立川小太郎がセーブ。さらにRB大宮はアディショナルタイムにセットプレーの流れから、最後はボックス内で藤井一志がボレーを放つが、これもGK立川がセーブ。両守護神の活躍が目立ち、0-0のゴールレスに終わった。 <h3>◆明治安田J2リーグ第10節</h3> ▽4/12(土) モンテディオ山形 2-3 愛媛FC 【山形】 ディサロ燦シルヴァーノ(前45+4) 藤本佳希(後45+1) 【愛媛】 谷本駿介(前7) オウンゴール(後34) 行友翔哉(後37) ヴァンフォーレ甲府 1-1 V・ファーレン長崎 【甲府】 孫大河(前15) 【長崎】 マテウス・ジェズス(前2) サガン鳥栖 2-2 レノファ山口FC 【鳥栖】 新井晴樹(前9) 堺屋佳介(後45+3) 【山口】 下堂竜聖(後5) 末永透瑛(後10) ▽4/20(日) ロアッソ熊本 0-1 ベガルタ仙台 【仙台】 宮崎鴻(前37) 北海道コンサドーレ札幌 2-1 藤枝MYFC 【札幌】 田中克幸(前30) アマドゥ・バカヨコ(後9) 【藤枝】 楠本卓海(前7) ブラウブリッツ秋田 2-1 ジュビロ磐田 【秋田】 梶谷政仁(後23) 佐川洸介(後45+2) 【磐田】 川合徳孟(後38) ジェフユナイテッド千葉 1-0 大分トリニータ 【千葉】 エドゥアルド(後9) カターレ富山 1-2 いわきFC 【富山】 碓井聖生(前39) 【いわき】 谷村海那(前7、後38) 徳島ヴォルティス 0-1 水戸ホーリーホック 【水戸】 渡邉新太(後4) FC今治 0-0 RB大宮アルディージャ 2025.04.20 17:05 Sun2
「言い訳にしたくない」監督不在の広島、不安を感じさせない塩谷司の意気込み「広島でもう1度優勝したい」
18日に2022シーズンの開幕を迎える明治安田生命J1リーグ。開幕を前に、JリーグはJ1全18クラブの代表選手による「2022明治安田生命J1リーグ開幕対戦カードオンライン記者会見」を実施した。 昨年に続き、例年であれば、選手や監督が一堂に会して開幕前に「Jリーグキックオフカンファレンス」が行われる中、コロナ禍を受けて今年もオンラインでの取材対応となった。 開幕戦で激突するサンフレッチェ広島vsサガン鳥栖からは塩谷司と藤田直之が会見に参加。共に新体制で臨むシーズンとなっている。 塩谷はここまでの手応えについて「監督がまだ来られていない中ですが、今いるメンバー、コーチングスタッフ含めて、すごく良いキャンプが送れたと思います」とコメント。ミヒャエル・スキッベ監督が入国できていないという事情がありながら、チームとしてはしっかりとトレーニングできていると強調した。 監督不在のキャンプでは「コーチングスタッフが監督と連絡を取り、落とし込んできました」とコメント。「もちろん上手くいっている部分、いない部分などありますが、新しいことにチャレンジしている中、比較的うまく行っていると思います」とコメント。オンラインで監督からの指示を受け、一定の手応えはあるようだ。 監督は交代し、まだチームに合流していない一方で、選手は大きな変更がなく、よく知った仲間が多い。チームのストロングポイントにもその点を挙げ「監督は代わりましたけど選手は代わっていないので、去年からの継続も出せます。まとまりもあるので同じ方向を向いてプレーできることは強みになると思います」と、チーム力では負けないと語った。 それでも監督不在はプラス材料ではない。ただ、塩谷はその点を言い訳にするつもりもなく、大きな問題でもないと考えているとした。 「監督が来られていない現状はありますけど、オンラインと監督とコミュニケーションを取ったりしましたし、結果が出なければ監督がいないからと言われることもあると思います」 「ただ、やるのは選手で、ピッチに立っている選手がどれだけ同じ方向を向いて、意識を共有してやれるかだと思うので、監督が来ていないことを言い訳にはしたくないです」 「1年間通して何が起こるかわからないですし、自分たちがしっかり勝ち点を重ねて監督を迎えられるように。開幕から僕以外にも経験のある選手がいるので、まとまってプレーできれば、そこまで問題はないと思います」 イレギュラーにも対応しなければと語る塩谷は、昨シーズン途中にUAEのアル・アインから復帰。今シーズンは久々にフルシーズンをJリーグで戦うこととなる。 優勝していたかつての在籍時とは異なる状況だが、チームに対しては「若い選手、経験の浅い選手に対して、勝者のメンタリティだったり、サッカーのこともそうですし、サッカー以外のところも色々話をして経験を伝えたいと思っています」とUAEでの経験を伝えたいとコメント。「年齢も上の方になり、まだ上の選手もいるので、特に若い選手に優勝していた時にチームにいなかった選手に優勝を味合わせたいなと。優勝を知ることで成長できると思うので、タイトルを取ることを目標に帰って来たので、勝負にこだわることを伝えていきたいです」と、かつてリーグを制したということを若い世代に伝えていきたいようだ。 その中で広島で戦うモチベーションについては「広島に戻る時に、正直他のチームから話をもらったのもありましたけど、広島でもう1度優勝したいなという思いがありました」とコメント。「残りのサッカー人生どれだけあるかわかりませんが、もう1度広島で優勝したいというのがあったので、そこがモチベーションです」と、優勝をもたらすことしか考えていないようだ。 開幕戦に向けては「ホームですし開幕戦しっかり勝ち点3を獲って、チームみんなで全力で頑張って勝ちたいと思います」としっかりと勝ち点3を掴みたいとした。 2022.02.15 20:30 Tue3
まだJ1からの降格をしたことがないチームってどこまで粘ってきたの?!の巻/倉井史也のJリーグ
J1から降格したことのない3チームってどこ? 鹿島と横浜FMと……実は鳥栖。その鳥栖が最下位ですからね。嘆きのメール、たくさんいただいております。まぁそういう嘆き方って正しいんですけどね。サッカークラブが売ってるのは、夢じゃなくてストレスなんだから。 ともあれ、先週の札幌の回でも書いたんだけど、やっぱり1試合あたり2失点以上というのはかなりヤバいんですよ。でもね、鳥栖って落ちてないけどかなり危ないときが過去何度もあったんじゃないかと思うんです。クラブが危ないときも多かったけど、残留もヤバイって時が。 ということで、ここでは鳥栖が昇格した2012年以降、最低順位と最高順位をピックアップしてみました。 2012年:最低順位13位/最高順位 3位 2013年:最低順位15位/最高順位 5位 2014年:最低順位 9位/最高順位 1位 2015年:最低順位14位/最高順位 3位 2016年:最低順位17位/最高順位 2位 2017年:最低順位17位/最高順位 8位 2018年:最低順位17位/最高順位 6位 2019年:最低順位18位/最高順位14位 2020年:最低順位17位/最高順位11位 2021年:最低順位 7位/最高順位 2位 2022年:最低順位12位/最高順位 5位 2023年:最低順位18位/最高順位 8位 ちなみに最終順位は 2012年: 5位 2013年:12位 2014年: 5位 2015年:11位 2016年:11位 2017年: 8位 2018年:14位 2019年:15位 2020年:13位 2021年: 7位 2022年:11位 2023年:14位 おお、確かにサポーターが騒ぐ気持ちもよく分かる。 2023年に18位だったのは第1節のみ。2019年は第1節から第3節、第7節から第11節、第15節から第16節、第19節から第20節って12節も最下位だったけど、ルイス・カレーラス監督を第9節のあとに解任。そこまで1勝1分7敗だったチームを金明輝監督が10勝6分18敗までもちこんで最終節に残留を果たしたって年でした。 鳥栖って今年も波瀾万丈ありそうね。これまでの奇跡の力に期待ってとこでしょうか。 2024.04.20 10:30 Sat4
J昇格請負人だったウーゴ・マラドーナの訃報/六川亨の日本サッカー見聞録
昨年末のこと、残念なニュースが飛び込んできた。一昨年末に亡くなったディエゴ・マラドーナの末弟であるウーゴ・マラドーナ(52歳)が急逝したとの報道だ。死因はナポリにある自宅で心臓発作を起こしたらしい。 ディエゴ自身もこれまで放映された映画やアマゾンTVが放送しているドラマなどで、ナポリ時代に薬物に手を出したことを告白している。もしかしたらウーゴも同じ道を辿ったとしたら、兄ディエゴは“英雄"だったかもしれないが、ファミリーにとってナポリ時代は悔やまれてならない。 ウーゴの存在を身近に知ったのは、92年に浜松市をホームにするPJMフューチャーズに加入した時だった。 PJMは、アメリカ人のポール・J・マイヤーが開発した人材育成のための能力開発システムで、当時、本田技研の研修を担当していた桑原勝義氏が興味を持ったことから“おとぎ話"はスタートした。桑原は藤枝東高時代に高校選手権で優勝し、その後は日本代表にも選ばれた好選手で、本田サッカー部の監督も歴任した(現JFL理事長)。 桑原氏の夢は、一貫した育成システムで育てた選手を2002年のW杯で日本代表に送り込むことだった。そのために本田を辞め、87年にクワバラスポーツクラブと、本田サッカー部の選手を中心にしたPJMフューチャーズを立ち上げた。 当初の予定は7年後の94年にJSL(日本サッカーリーグ)1部入りを果たすことだったが、時代はJリーグ創設へと動き出した。 Jリーグ入りへ、静岡からはJSL1部のヤマハと本田に加え、県リーグ所属の清水クラブ(後の清水エスパルス)の4チームが名乗りを上げた(その後は中央防犯、現アビスパ福岡もJリーグ入りを表明)。後発であり劣勢が否めないPJMにとって、Jリーグ入りへ起死回生の策だったのが当時29歳のディエゴ・マラドーナの獲得だった。 90年7月、PJMフューチャーズのオーナーでありPJMジャパンの社長の有田平は「移籍金は20億円以上、年俸も希望次第」と発表した。しかしナポリとの契約が93年5月まで残っていたため、マラドーナの獲得は夢のまま終わった。 そんなPJMフューチャーズに転機が訪れたのは東海リーグに昇格した91年、マラドーナ3兄弟の末弟であるウーゴを獲得したことだった。兄に似てずんぐりむっくりの体型のウーゴは、「背番号10は兄ディエゴのためにとっておく」と話していた。ディエゴの夢である「兄弟3人(ラウルとウーゴ)でプレーする」ための布石ではないかと報道されることもあった。 残念ながら兄ディエゴは90年イタリアW杯後の91年にコカイン服用の疑いでイタリア警察から告発され、FIFAからは15ヶ月の出場停止処分を受け、兄弟が揃って日本でプレーする夢はかなわなかった。 それでもウーゴはPJM(後の鳥栖フューチャーズ)でプレーした92年から94年の3年間(東海リーグとJFL)で49試合出場31ゴール、95年は福岡ブルックスに移籍し、JFLでは27試合出場で27ゴールを奪ってJリーグ昇格に貢献、97年には札幌でもチームをJリーグ昇格へと導いた。 偉大すぎる兄と比較されながらも、そのひたむきなプレーは鳥栖や福岡、札幌のファン・サポーターの脳裏に焼き付いているのではないだろうか。遅ればせながら、哀悼の意を表します。 2022.01.10 12:30 Mon5