【インタビュー】いよいよCL開幕!柱谷幸一氏がポイント、戦い方、注目選手を語る

2019.09.17 19:00 Tue
©超ワールドサッカー
2019-20シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)が、17日に開幕を迎える。
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昨シーズンはリバプールとトッテナムがファイナリストとなり、プレミアリーグ勢が席巻したCL。派遣奪還を目指すバルセロナやレアル・マドリーなどのスペイン勢、悲願の優勝を目指すパリ・サンジェルマンやユベントス、バイエルンなど強豪クラブが鎬を削る。
また、日本代表DF長友佑都(ガラタサライ)、日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)、MF奥川雅也(ザルツブルク)、日本代表MF伊東純也(ヘンク)と4選手が世界最高峰の戦いに挑む。

そんな開幕を前に、超ワールドサッカーは『DAZN』でチャンピオンズリーグやプレミアリーグなどで解説を担当する柱谷幸一氏にインタビュー。今シーズンの見所や注目チーム、注目選手について伺った。

取材・文・写真:菅野剛史

◆「戦術的にも見るべきところがたくさん」

──2019-20シーズンのCLのグループ分けについての感想は
(C)CWS Brains,LTD.

「厳しいグループもあると思いますし、ある程度トップ抜けが予想できるグループもあります。ただ言えるのは、チャンピオンズリーグなので、強いチームが当然集まっていますし、サッカーの戦術的にも見るべきところがたくさんあるので、非常に楽しみです」

──昨シーズンはイングランド勢が決勝まで進み、ヨーロッパサッカーのトレンドなどにも影響を与えるCLですが、注目ポイントはありますか

「国内リーグの全体のレベルが高い国でやっているチームというのが、当然毎週毎週厳しい戦いをしているので、それを繰り返していくとチャンピオンズリーグではより高いレベルでプレーできると思います」

「イングランドのプレミアリーグは、非常にレベルの高いリーグじゃないかなと思います」

──日頃、切磋琢磨できているリーグ内格差が少ない方が大舞台でも力を出せるという事ですね

「それはありますし、例えばトップ6とかトップ5のレベルが高いところ。2チームだけというリーグだと、下位チームとやる時にかなり点差が開いたり、楽なゲームができると思います」

「トップ・トップのチームの数が多ければ多いほど、そことの対戦も増えて来ます。そうなるとチャンピオンズリーグで同じぐらいのレベルのチームとやれる事になるので、当然そこの慣れみたいなものはあると思いますし、チーム全体の力も国内リーグを戦う事で上がっていくというのはあると思います」

◆「日本サッカーにとって大きなこと」

──リバプールは昨シーズンと同じナポリ、そして日本人選手が所属するザルツブルク、ヘンクと同じグループとなりました。厳しいグループに日本人選手は入りましたが、期待することは
Getty Images

「まず、我々指導者にとっては、日本人選手が非常に高いレベルの中で、どういったプレーをするのか。何が通用して、何が足りないのかを見られる大きなチャンスだと思います。それを現場の指導に生かすことができます」

「彼らと日本でチームメイトとして一緒にプレーした選手や、対戦した日本人のJリーグの選手たちが、彼らがどういったプレーをするかによって、自分たちが世界的にどういった立ち位置に居るのかを、見られるチャンスだと思います」

「そして一番大きいのは、日本の子供たちだと思います。子供たちが大きな夢と目標を持つことができるので、彼ら日本人選手がこのチャンピオンズリーグでプレーできるというのは、日本サッカーにとって非常に大きなことだと思います」

「もちろん、日本人対決というのも注目されますけど、リバプールやナポリとやったときに、彼らがどれだけプレーできるのかはすごく楽しみです」

──ビッグクラブ、スター選手たちと肩を並べて日本人選手がプレーする影響力はやはり大きいですね

「それは大きいですね。私たちもJリーグが始まったときにJリーグでプレーした。その前も日本リーグでプレーしていましたけども、その頃から考えると、本当に考えられないぐらいの選手の成長もありますし、そういった選手たちがビッグクラブとプレーする、実際にやっているというのを見られるというのは、本当に驚きではあります」

「それが逆にいうと普通になってきたというのが、またビックリしますね」

◆注目はプレミアの2チーム

──気になる対戦カード、注目の対決はありますか

「どちらかというとプレミアリーグが好きなので、プレミアリーグ中心に見ています。そのプレミアリーグのマンチェスター・シティ、リバプールなどに対して、バルセロナとかイタリア勢のユベントス、ナポリ、他にもアトレティコ・マドリーとか、そういったチームがどういったゲームをするのかが楽しみです」

「ただ、これだけのトップレベルのクラブが集まってくると、相手によって自分たちがやり方を変えるというのは恐らくないので、ガチで、自分たちのゲームスタイルの中で戦っていくと思います。世界のサッカーのトレンドが、こういったところで見られていくと思うので楽しみです」

「以前は、どちらかというとワールドカップでルールが変わったり、サッカーのトレンドが変わったりしていましたが、私はどちらかというとチャンピオンズリーグだと思います。世界最高峰のプレーというのは。その中で、それぞれのクラブのゲームモデルがどう変わっていくのかは楽しみです」

──Jリーグで監督をされていた時も含めて、やはり相手に合わせるよりも自分たちの良さを出す方が良いでしょうか

「スカウティングで一番難しいのは、どこのチームも当然戦う相手チームをスカウティングすると思います。ただ、相手をスカウティングして、相手の良さを消すことで自分たちの良さも消してしまうのは、それは結局全てマイナスになってしまいます。それをどの辺りで都合をつけるか。相手の良さを消しながら、自分たちの良さをいかに出していけるかが、スカウティングの一番面白いところです」

「特にグループリーグで戦うときに、トップレベルのチームに対して、下の力のクラブがどうやって相手の良さを消して、自分たちの良さを出しながら、勝ち点1でも取れるような戦いをするのかも楽しみです」

──注目チームはありますか

「プレミアリーグのシティとリバプールの戦いに注目しています」

──シティはグループに恵まれていると言われますが、CLのタイトルはまだ獲っていません。タイトル獲得のために足りないもの、必要なものはなんだと思いますか

「あれだけのチームですから、足りない所がどこかと言われると…全て揃っているチームだと思います。ただ、グループリーグは抜けると思いますが、ファイナル、セミファイナルとなると、相手もさらにレベルの高いチームで、個のレベルも高いですし、特に前線の選手というのはスピードがあったり、パワーがあったりしますから、シティが攻撃に行ってカウンターを受けたときに、相手の能力の高さで破られます」

「特にそれがリバプールの前線の3人とかだとシティが戦う時に起こりやすいので、そういった所を含めてジョゼップ・グアルディオラ監督がどういった準備をしてくるのかは楽しみです」

──今シーズンのダークホースはどこでしょう

「国内の2番手、3番手のチームで考えると、スペインのアトレティコ・マドリーやイタリアのナポリとか。この辺りが、ひょっとしたらダークホース的な存在になり得るんじゃないかと思います」

「さっきも言った通り、国内でレベルの高い戦いをしている部分もあるので、強い相手に対してしぶとく勝ち点を獲るとか。そういったゲームをしてくれば上にくる可能性はあると思います」

◆注目はシティのスピードスター

──今シーズンのCLでの注目している選手は
Getty Images

「シティのラヒーム・スターリングを挙げたいですね。リバプール時代に17歳でデビューした時からずっと見ていて、リバプールで4年間過ごして、その時は年間一桁しか得点が取れませんでした」

「シティに移ってからの4年間で、30試合以上出場しているんですけど、1年目が6点、2年目が7点、3年目に18点取っています。そして昨年が17点を取っていると。今シーズンは開幕して4試合で5点取っているんですよね」

「取れていない時期というのは、スピードもあってチャンスも作り出すし、自分でも決定的なチャンスを作り出すけども、シュートがあまり上手くなくて、外しているシーンをかなり多く見てきました」

「昨年、一昨年あたりからシュートの決定力がかなり上がってきて、得点力が上がってきていると。監督からの信頼も非常に厚いという中で、またさらに今シーズンはブレイクする年になるんじゃないかなと思います」

「シティは非常に理詰めでサッカーのスタイルを作っているチームで、それぞれの攻撃や守備の立ち位置がある程度決まっていて、その中でどうやって相手を崩すかというボールの流れと人の流れが、割と決まっている部分があります」

「その中でもちろん技術がないとできないんですけど、スターリングなんかは元々あるスピードから技術的なシュートが上手くなって、チームの中の自分のポジショニングやボールを受けるタイミング、走り出すタイミングという戦術的な部分がチームにフィットして来ていてレベルアップしている。若い頃のただスピードがあって粗っぽい選手から、25歳になって円熟味が増して来ているというのは、スターリングの成長でもありますし、今シーズンはチャンピオンズリーグでもさらに凄い存在になっていくんじゃないかと思います」

──今シーズンは決定機でパスが来る印象もありますし、チームメイトの信頼もさらに増している印象ですが

「基本のスタートは[4-3-3]の左でスタートしますが、そこからインサイドに入って来て、間で受けてドリブルで突破して、カットインのシュートをしたり。右サイドから崩して入って来るボールに対して、入っていくタイミングやポジショニングが凄く良いので、おそらくワンタッチシュートも増えていると思います」

「ゲームの中で、自分がどういうポジションで、どういうタイミングで入っていけば良いボールがくるのかは、本人もわかっていると思いますし、周りの選手も彼の特徴を生かせるようになって来ていると思います」




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シティがイングランド女子代表FWローレン・ヘンプと3年間の契約延長、公式戦157試合65ゴールの活躍

マンチェスター・シティは26日、イングランド女子代表FWローレン・ヘンプ(23)との契約延長を発表した。新契約は3年間で2027年までとなる。 2018年にブリストル・シティから加入したヘンプは、シティの主軸としてガレス・テイラー監督のチームに欠かせない選手であり、公式戦157試合で65ゴールを記録。2019年に女子FAカップ、2022年にリーグカップで優勝を経験している。 PFA年間最優秀若手選手賞を4度も受賞しており、イングランド女子代表としても55キャップを記録。若くして多くの経験と、実績を残している。 ヘンプはクラブを通じて契約延長にコメントしている。 「これは特別なチームです。自分のゲームを次のレベルに引き上げたいと思っていますし、ここならそれができると感じています。WSLは参加するのに最高のリーグです」 「ここマンチェスターは家にいるように感じます。このチームで私たちは常に学んでおり、なんでも達成できるクラブに居られることはとても特別なことです」 「私はこのクラブにとても情熱を持っており、これ以上居たい場所はありません。今後数年間、この度を続けられることにとても興奮しています」 今シーズンのシティは、FA女子スーパーリーグ(FAWSL)で2位につけており、2016年以来の優勝を目指している。 <span class="paragraph-title">【写真】ヘンプの貴重なプールでのオフショット</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C3f2JG5Ivcf/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/C3f2JG5Ivcf/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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