元ロシア代表FW、ロシア代表に「黒人選手がなったら笑える」と発言し罰金処分…出場停止処分も

2019.03.27 12:45 Wed
Getty Images
かつてゼニトやフルアムなどでプレーしたウラル・エカテリンブルクの元ロシア代表FWパベル・ポグレブニャクが、黒人選手に向けた発言で罰金を科されたようだ。イギリス『BBC』が報じた。

事の発端はポグレブニャクの『コムソモリスカヤ・プラウダ』のインタビューでの発言。ポグレブニャクはロシア代表に黒人選手がプレーしていることが理解できいないという旨の発言をしたことが、ウラジミール・プーチン大統領の下で人権担当顧問を務めるミハイル・フェドトフ氏に糾弾されていた。

ポグレブニャクは、ロシアへと帰化した選手がいることについてブラジル出身のCSKAモスクワのマリオ・フェルナンデスやクラスノダールのアリを例に出し、「僕はこれらの要点がわからない。アリがロシアのパスポートを受け取った理由を全く理解していない」とコメント。「黒人選手がロシア代表になる時は、笑える」と否定的な意見を語っていた。
また、「マリオ・フェルナンデスはトッププレーヤーだ。ただ、僕たちには同じポジションにイゴール・スモルニコフがいる。外国人がいなくても成し遂げることができるよ」ともコメント。黒人選手ではないものの、ブラジルから帰化した選手がロシア代表でプレーすることを快く思っていないと取れる発言をしていた。

この発言により、ポグレブニャクは3500ユーロ(約43万5000円)の罰金を下されたとのこと。また、ロシアサッカー協会から出場停止処分が下される可能性があり、より差別的な発言が見つかればシーズン終了まで出場停止になる可能性もあるようだ。
なお、ポグレブニャクはその後に発言を謝罪。「黒人選手に対して、何らかの感情を持っているわけではない」と弁明。「インタビューの中で、僕はロシア人として、僕たちの国で生まれ育った選手を見たいという僕の個人的な意見を言っただけだ」とし、「誰かを侮辱するつもりはなかった」と意図的に黒人選手を差別した発言ではないと語った。

パベル・ポグレブニャクの関連記事

▽ディナモ・モスクワは6日、元ロシア代表FWパベル・ポグレブニャク(34)との契約を発表した。 ▽スパルタク・モスクワやゼニト・サンクトペテルブルク、シュツットガルト、フルアムなどでプレーしたポグレブニャクは、2015年8月から2018年2月までディナモ・モスクワでプレー。公式戦29試合に出場し1ゴールを記録して 2018.08.07 12:15 Tue

ロシアの関連記事

ロシアサッカー連合(RFU)は23日、前日にモスクワ近郊で発生した銃乱射事件を受け、25日にモスクワで開催予定だったパラグアイ代表との国際親善試合の中止を決定した。 RFUは「クラスノゴルスクで発生したテロ攻撃に関連し、ロシアサッカー連合とパラグアイサッカー協会はロシア代表チームとパラグアイ代表チームとの親善試合 2024.03.23 22:29 Sat
ロシア代表の新ユニフォームがお披露目となった。 ウクライナへの軍事進攻を理由に欧州サッカー連盟(UEFA)の大会から締め出しを受けているロシアだが、各国の代表チームと親善試合を行うことは可能だ。 21日に行われた国際親善試合では、ドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビア代表と対戦したロシア。21分にセルビ 2024.03.22 13:00 Fri
ロシアサッカー連合(RFU)執行委員会は20日、アジアサッカー連盟(AFC)への加盟を全会一致で否決し、欧州サッカー連盟(UEFA)残留を決定した。 RFU執行委員会副会長のアクメド・アイダミロフ氏はこの決定について「我々は今後も欧州で戦っていく。ロシアは欧州であり、我々は勝つことができる。アジアには行かない」と 2023.12.20 22:40 Wed
元ロシア代表MFアラン・ジャゴエフ(33)が現役引退を決断した。 今年9月にギリシャのPASラミアへ加入したジャゴエフは新天地で2試合に出場。しかし、キャリアを通じて苦しんだ負傷により、21日に双方合意の下で契約を解除。さらに、このタイミングでの現役引退を発表した。 「プロフットボーラーとしてのキャリアに終 2023.11.22 06:45 Wed
欧州サッカー連盟(UEFA)は10日、2024年のU-17欧州選手権にロシア代表を復帰させる計画を発表していたが、これを断念したことを発表した。 2022年2月、ロシアがウクライナに対して軍事侵攻を開始。これを受け、UEFAと国際サッカー連盟(FIFA)は、ロシア代表チームとロシアのクラブの国際大会への参加停止の 2023.10.10 23:45 Tue

記事をさがす

ロシアの人気記事ランキング

1

ロシア代表の新ユニフォームに異変?異様に目立つ胸番号に専門メディアも注目「かなり大きな番号が付けられている」

ロシア代表の新ユニフォームがお披露目となった。 ウクライナへの軍事進攻を理由に欧州サッカー連盟(UEFA)の大会から締め出しを受けているロシアだが、各国の代表チームと親善試合を行うことは可能だ。 21日に行われた国際親善試合では、ドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビア代表と対戦したロシア。21分にセルビアの選手が1人退場したこともあり、4-0の大勝を収めた。 この試合でロシアは10日に発表したばかりの新ユニフォームを着用して戦ったが、シャツ前面の背番号が異常に大きいと注目を集めている。 アディダスからロシアのスポーツブランド『Jögel』にユニフォームサプライヤーが変わった新ユニフォームだが、シャツ前面の背番号がかなり大きなものに。発表された時には違和感のないサイズだったが、セルビア戦ではそこから2~3倍のサイズになっていた。 これには、ユニフォーム等の情報を扱う『Footy Headlines』も「ロシアの2024年のホームユニフォームには、前面にかなり大きな番号が付けられている」と驚いている。こうなった理由は不明だが、とにかく目を引くサイズだ。 ロシアは25日にパラグアイ代表との国際親善試合に臨むが、再びこのユニフォームで戦うことになるだろうか。 <span class="paragraph-title">【写真】異様に胸番号が大きいロシア代表の新ユニフォーム</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="et" dir="ltr">: Jögel Russia 2024 Home &amp; Away Kits Released - On-Pitch Debut: <a href="https://t.co/smJgMfe4BK">https://t.co/smJgMfe4BK</a></p>&mdash; Footy Headlines (@Footy_Headlines) <a href="https://twitter.com/Footy_Headlines/status/1771007663930789900?ref_src=twsrc%5Etfw">March 22, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.22 13:00 Fri
2

サポーターの暴動再発ならユーロ“失格”も…UEFAがイングランドとロシアへ警告

▽欧州サッカー連盟(UEFA)は12日、イングランド代表とロシア代表のサポーターによる暴動への声明を発表した。UEFA公式サイトが発表してる。 ▽事件は11日、ユーロ2016のイングランドvsロシアで、スタジアム内外問わずサポーター同士が衝突。執拗に暴力をふるう姿や、追いかけ回す姿も映像で報じられていた。また、マルセイユ市内でも連日騒動が起こっており、警察が鎮圧することも起き、負傷者も多く出ている状況だ。 ▽UEFAは今回の件について「容認できない」とし、再び起こった際にはイングランドサッカー協会(FA)とロシアサッカー連盟(RFS)への追加制裁を課すことがあると語った。なお、処分としては、ユーロからの失格も含まれるとしている。 2016.06.13 14:20 Mon
3

かつてスパーズでプレーした元ロシア代表FWパブリュチェンコが母国のウラルと1年契約

▽かつてトッテナムなどでもプレーした元ロシア代表FWロマン・パブリュチェンコ(34)が、ロシア・プレミアリーグのウラルにフリートランスファーで加入した。1年契約を結んだとクラブ公式ツイッターが発表している。 ▽スパルタク・モスクワから2008年にトッテナムへと加入したパブリュチェンコは、2012年にロコモティフ・モスクワに移籍。2015年からはクバン・クラスノダールでプレーしていた。 ▽ロシア代表として51試合に出場し21得点を決めているパブリュチェンコだが、近年は思わぬ結果を残すことができず。2015-16シーズンは、クラスノダールでロシア・プレミアリーグで10試合に出場し2得点を記録。しかし、契約満了で更新されず、ウラルへとフリーで加入することとなった。 ▽パブリュチェンコが加入するウラスは、2015-16シーズンのロシア・プレミアリーグで8位に終わっていた。 2016.06.26 21:25 Sun
4

ブラジルW杯に出場していたロシア代表23名にドーピング疑惑

▽国際サッカー連盟(FIFA)は、2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)に出場したロシア代表23選手に対し、ドービング疑惑の調査を行っていることを認めた。イギリス『デイリー・メール』が報じた。 ▽ロシアでは、過去10年間にわたる国家ぐるみのドーピング疑惑が持ちかけられており、オリンピックに出場していた選手らが告発を行っていることでも知られている。 ▽『デイリー・メール』によると、世界反ドーピング期間(WADA)がオリンピックやパラリンピックの競技に関わる1000人以上のスポーツ選手が、組織的なドーピング隠微に関わっていたと認定。その対象に、ブラジルW杯に出場した23名に加え11名のサッカー選手が含まれているとのことで、FIFAもその事実を認めたようだ。 ▽現在はロシアでコンフェデレーションズカップが行われており、来年にはW杯の開催が控えている。FIFAとしてはW杯開催の前に明らかにしたい意向があるようだ。 ▽なお、対象選手には、長年ロシア代表の守護神を務めているGKイゴール・アキンフェエフやDFセルゲイ・イクナシェビッチ、MFユーリ・ジルコフ、FWアレクサンドル・ココリンなどが含まれている。 ▽なお、ロシアはブラジルW杯でグループHに属し、ベルギー代表、アルジェリア代表、韓国代表と対戦。2分け1敗の結果で3位となり、グループステージで敗退していた。 2017.06.26 12:23 Mon
5

CSKAモスクワのベレズツキ双子兄弟が一緒に現役引退

▽CSKAモスクワは21日、ロシア代表DFヴァシリ・ベレズツキ(36)と同代表DFアレクセイ・ベレズツキ(36)の現役引退を発表した。 ▽ヴァシリとアレクセイは双子兄弟で、共にDFとして活躍。それぞれトルペド=ジルでプロキャリアをスタートさせ、弟のアレクセイが2001年に、兄のヴァシリは翌年にCSKAモスクワ入りした。代表キャリアにおいては、2003年に兄弟一緒にロシア代表デビュー。2016年に揃って代表を引退した。 ▽CSKAモスクワは、今夏にロシア代表として自国開催のワールドカップを戦ったDFセルゲイ・イグナシェビッチ(39)が大会終了後、現役引退を表明。新シーズンより、そのイグナシェビッチを含めた3人のベテランがCSKAモスクワ守備陣からいなくなる形になる。 2018.07.22 08:15 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly