バレンシア、不調ビジャレアルとのダービーに完勝でリーガ2連勝!《リーガエスパニョーラ》

リーガエスパニョーラ第21節、バレンシアvsビジャレアルが26日にメスタージャで行われ、ホームのバレンシアが3-0で快勝した。

9位のバレンシア(勝ち点26)と19位のビジャレアル(勝ち点18)が対峙するバレンシア自治州ダービー。前節、セルタに競り勝ってリーガ3試合ぶりの白星を手にしたバレンシアだが、ミッドウィークのコパ・デル・レイではヘタフェに先勝を許し波に乗り切れないホームチーム。

対するビジャレアルはレアル・マドリーとのドローこそポジティブな結果となったものの、公式戦7戦未勝利(2敗5分け)と勝ち切れない状況が続く。
浮上のキッカケを見出したい実力者同士のダービーはいきなり動く。開始4分、バレンシアが相手陣内右サイドでFKを得ると、キッカーのパレホがゴール前にクロスを供給。これをニアのコクランが触って中央に流れたボールをディアカビが頭で合わせた。当初、オフサイドの判定が下されたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証が行われた結果、ゴールが認められた。

早い時間帯の先制点で勢いづくバレンシアは直後の8分にもボックス左でフリーになった古巣対戦のチェリシェフに決定機も、ここはシュートを枠の右に外してしまう。一方、早い時間帯に追いつきたいビジャレアルは17分にフォルナルス、24分にカソルラとボックス付近からのシュートでゴールに迫るが、GKネトの牙城を破れない。その後は一進一退の攻防が続くも、互いに決定機を作るまでには至らず、前半はホームチームの1点リードで終了した。

迎えた後半、先にゴールをこじ開けたのはまたしてもバレンシア。51分、高い位置でのボール奪取からパレホのスルーパスに反応したチェリシェフがボックス左から左足のシュートを流し込み、古巣にキツい恩返し弾を見舞った。

堅守バレンシア相手に痛恨の2失点目を喫したビジャレアルは60分にカソルラ、ペドラツァを下げてバッカ、チュクウェゼ、64分にはフォルナルスを下げてジェラール・モレーノをピッチに送り出す。だが、バッカらが散発的にフィニッシュに絡むものの引いた相手を崩し切れない。

一方、後半半ばを過ぎて殊勲のチェリシェフ、ソレールらを下げてフェラン・トーレス、イ・カンインと若手をピッチに送り込んだバレンシアは86分にトドメの3点目を奪う。右サイドでボールを持ったフェラン・トーレスからのアーリークロスをゴール前でフリーのロドリゴ・モレーノが頭でゴール左に流し込んだ。

そして、ビジャレアルとのダービーに完勝のバレンシアがリーグ戦2連勝。一方、敗れたビジャレアルはまたしても白星を逃して降格圏脱出とはならなかった。