チェルシーの新9番イグアイン、“偉大なる”9番の系譜を受け継ぐ?

2019.01.24 16:45 Thu
Getty Images
チェルシーは23日、ユベントスからアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン(31)のレンタル加入を発表した。ブルーズの新9番を背負うことになったイグアインだが、不安視されるのはチェルシーの“背番号9の呪い”だ。
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イギリス『squawka.com』が近年のチェルシーの背番号9の系譜を紹介している。
チェルシーではロマン・アブラモビッチオーナーによる2004年のクラブ買収から今回のイグアインまでに8人の選手が背番号9を着用してきた。(2000年から2004年まで在籍の元オランダ代表FWジミー・フロイド・ハッセルバインクは除く)

その8人の中では元オランダ代表DFハリド・ブラールズ、イングランド人MFスティーブ・シドウェルを除いて6人のストライカーが同番号を背負っていた。

6人の中で最も印象的なのは、2011年冬にリバプールから当時のクラブ史上最高額で加入し、現在はJリーグのサガン鳥栖でプレーする元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス。同選手はおよそ3年半の在籍期間でチャンピオンズリーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)の2大メジャータイトルを獲得しているが、公式戦172試合で45ゴールとリバプールやアトレティコ・マドリー時代の輝きは見せられなかった。
また、そのトーレス以降に9番を背負ったコロンビア代表FWラダメル・ファルカオ(現モナコ)、スペイン代表FWアルバロ・モラタに関しても期待に応えるような活躍を見せることはできず。

その他ではアブラモビッチ体制初期に加入した元セルビア代表FWマテヤ・ケジュマン、元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポの2選手、青田買いの感もあった元アルゼンチン代表FWフランコ・ディ・サント(現シャルケ)が同番号でプレーしたが、いずれもインパクトを残すことはできなかった。

ナポリ時代に指導を受けたマウリツィオ・サッリ監督の下で自身初のプレミアリーグ挑戦となるイグアインだが、ゴールを量産したスペイン、イタリア時代と同様の活躍でチェルシーの“背番号9の呪い”を払拭できるか。

なお、アブラモビッチ体制移行後のチェルシーの背番号9の系譜は以下の通り。

◆チェルシー近年の背番号9の系譜

2004-05:FWマテヤ・ケジュマン

前所属:PSV(オランダ)
移籍金:500万ポンド
出場試合数:41
得点数:7

2005-06:FWエルナン・クレスポ

前所属:インテル(イタリア)
移籍金:1680万ポンド
出場試合数:73
得点数:25

2006-07:DFハリド・ブラールズ

前所属:ハンブルガーSV(ドイツ)
移籍金:850万ポンド
出場試合数:20
得点数:0

2007-08:MFスティーブ・シドウェル

前所属:レディング(イングランド)
移籍金:フリー
出場試合数:25
得点数:1

2008-09:FWフランコ・ディ・サント

前所属:アウダックス(チリ)
移籍金:340万ポンド
出場試合数:16
得点数:0

2011-14:FWフェルナンド・トーレス

前所属:リバプール(イングランド)
移籍金:5000万ポンド
出場試合数:172
得点数:45

2015-16:FWラダメル・ファルカオ

前所属:モナコ(フランス)
移籍金:レンタル
出場試合数:12
得点数:1

2017-18:FWアルバロ・モラタ

前所属:レアル・マドリー(スペイン)
移籍金:7000万ポンド
出場試合数:72
得点数:24

※今季から「29」に変更

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