ベストイレブン受賞の7名が語る…MVP受賞者MF家長昭博「川崎Fに会えて良かった」《Jリーグアウォーズ》

2018.12.19 02:30 Wed
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▽「2018 Jリーグアウォーズ」が18日に横浜アリーナで行われた。

▽ベストイレブンを受賞した選手から鹿島アントラーズのDF西大伍はクラブワールドカップ出場、ガンバ大阪のFWファン・ウィジョは韓国代表国内合宿参加、川崎フロンターレのDFエウシーニョと名古屋グランパスのFWジョーが家族の事情により欠席。それ以外の7名が、授賞式後にメディア向けの記者会見に出席し、質問に応じた。
GKチョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)
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──ご自身水原三星から移籍して3年目。J1最小失点(27失点)を記録した手応えはどうか。また、J1連覇が自身のキャリアでどのような意味を持つか
「個人的なことよりも全員で準備ができ、全員攻撃、全員守備ができたからこそ最小失点というものを成し遂げられたのだと思います。連覇に対しては、キャンプから全員で準備できたことがこの結果につながったと思います」

MF中村憲剛(川崎フロンターレ)
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──ベストイレブン8度目の受賞。38歳での獲得となったが、今シーズン原動力になった部分は何か。また、来シーズンに期待することは
「チームとして20年、個人として15年タイトルが取れなかった中で、(昨シーズンに)初めて優勝し、言い方はあれですけど、執着心やネガティブな感情が吹っ切れました。今年は純粋にサッカーを楽しみながら連覇に向けて臨める、自分の16年間のプロキャリアの中で初めて一人のサッカー選手として自分のプレーやチームのタイトルを楽しみながら追求することができました」

「原動力と言われると難しいですが、去年に見た景色をもう一度見たかったというのもあります。優勝したことでみんながいろいろな経験をして、タフなチームになりました。受賞した時にも言いましたけど、頼もしい後輩たちが育ってきてくれたので、僕は自分に集中することができました。僕は38歳ですけど、自分自身で記録を更新することで、年齢は関係ないと」
「先日、明治安田生命様のイベントに出た時に血管年齢が50歳と言われました(笑) それでもできる。血管年齢は直さなくてはいけないと思いますけど、それでもできるということを今日見てくれた人に勇気を与えられたかなと思います。自分次第で成長はできると思います」

DF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
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──2年連続での受賞だが、昨シーズンの受賞との違いや成長した部分は
「昨シーズンに関して言えば、アシストも結構出来ましたけど、今シーズンは少なかったです。この賞に関しては、僕より相応しい選手が他にいたと思いますけど、優勝というチームメイトのおかげでこの賞を受賞できたと思います。来年こそは自分で取ったという確信を持って、ここに戻ってこられるように頑張りたいです」

「成長した部分としては、失点が減ったということは自分も含めて周りの選手との連携がすごく良くなっていると思っているので、そこは成長できた部分かなと思います」

MF大島僚太(川崎フロンターレ)
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──ベストイレブン初受賞、ベストゴール受賞、ワールドカップメンバーへの選出とすごく充実した1年間だと思うが
「このように表彰して頂くことはすごく嬉しいです。ここ(ベストイレブン)を見ても川崎フロンターレというチームがどれだけ優れていたというか、そういう人たちの中でプレーできたことで受賞できたと思います。本当に感謝していますし、僕自身が充実していたかと言われると、物足りなさやケガで離脱する時期もあったので、そこは来シーズンにぶつけたいなと思います」

MFチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)
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──チームが躍進した中で受賞した今の気持ちと、東南アジアというリーグ提携国からの初選出について
「今年は新しい監督が来て戦術も変わりました。キャンプの時期は悔しい時間もありました。ただ、ミシャ(ペトロヴィッチ監督)には『自分の成長のため』と言われ、納得してしっかり練習してきました。ここまでやってこれて嬉しかったです。もちろんミシャを初め、良いスタッフ、社長、良いサポーターなしではここまでできませんでした」

「自分がベストイレブンに入れるとは思っていませんでした。ビックネームの選手たちが周りにいますけど、支えてくれて家族や良いスタッフ、サポートなしではできませんでした。感謝しています」

DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)
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──攻撃が売りのチームのディフェンターとしてベストイレブンに選出された今の素直な気持ちは
「僕が入団した当時には正直あまり考えられませんでした。攻撃が売りのチームで、点を取られても、もっと取れば良いという考え方がありましたけど、ここ数年、特に鬼(鬼木達)さんに変わってから特に守備陣だけでなく、前線の選手含めたチーム全体としての守備への意識や失点を減らすこだわりが強くなって来たので、そういった周りのチームメイトに感謝したいです。最小失点というものを記録できたことも素直に嬉しいです。みんなで成し遂げたものかなと思っています」

MF家長昭博(川崎フロンターレ)
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──優勝が決まった試合後、MVPに選ばれるかもという話題を振られ「自分で選べるなら毎年自分がMVP」と言っていたが、改めてMVPというものがご自身にどういった意味を持つのか
「本当にMVPを貰えることはとても価値のあることですし、周りに感謝しないといけないなと思います。自分自身の感覚はMVPを獲得できたことよりも、毎年自分が挑戦して成長していく、そういったことの方が価値は高いと思います。MVPを貰えて本当に嬉しいですけど、本当に大事なのはそういったところだと思います」

──ご自身にとって今シーズン川崎Fというチームがどういう存在になったか
MF家長昭博(川崎フロンターレ)
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「チームとしては優秀選手やベストイレブンにもこれだけ多く選ばれていますし、本当に志の高いチームで、選手一人一人が向上心の強いチームだと思っています。僕は2年前にフロンターレに移籍してきましたけど、日本を代表する選手がいる中に自分が挑戦したいと思って飛び込んできました。自分が想像している以上に多くの刺激を貰えるチームで、学ぶことも多かったです」

「加入して良かったと思いますし、みんなのおかげで僕自身も人としても選手としても成長することができていると思います。このチームに会えて良かったと思えるチームです」

──家長はチームにとってどんな存在か
MF中村憲剛(川崎フロンターレ)
「家長昭博は家長昭博ですね。加入当初はウチに合わせようというのが本人の中にもあったと思いますけど、それよりも自分の間や自分のやりたいことをやるということで、僕らもそれに合わせていくことで、どんどん彼も良くなりました」

「去年の夏以降から今年にかけてチームの中心としてやってくれました。苦しい時に突破口を切り開くのはアキの左足だったりますし、苦しい時に体を張ってキープして時間を作ってくれるのもアキです。僕は隣でプレーすることも多いですけど、こんなに頼もしい選手はそんなに多くないと思っています。なので、アキにとってもフロンターレがそういうクラブだと聞いた時に、僕も嬉しかったです」

──クラブ・ワールドカップ準々決勝で鹿島アントラーズが逆転勝利。次にレアル・マドリーと対戦するが、同じJリーグの仲間として期待することは
MF中村憲剛(川崎フロンターレ)
「一昨年に鹿島がマドリーとすごく良い試合をしたことはすごく覚えています。昨年は浦和レッズがACLで優勝し、今年は鹿島が優勝。JリーグのクラブがACLを2年連続でとったということは、嬉しいことですけど、その反面悔しいです」

「僕らもその大会は出ていましたので。今年僕らはJリーグチャンピオンとして臨みながらグループリーグで敗退しました。その悔しさというのは、ここにいる選手たちももちろん、クラブも持っています。勇気をもらっていると同時に悔しい気持ちがあります。明日の試合は、Jリーグの一員として応援していますし、Jリーグの可能性を見せて欲しいなと思っています」

MF家長昭博(川崎フロンターレ)
「僕たちもACLを戦ったので、ACLで優勝する難しさは分かっています。鹿島はJリーグと並行して、ACLを戦っていて日程が体力的にも本当に厳しかったと思います。その中で、アジアで優勝することの凄さは僕たちが一番感じています。同じJリーグのチーム、同じサッカー選手として尊敬しています。日本ではフロンターレも皆に認められている存在だと思いますけど、アジアではまだまだだと思います。是非、来年は川崎Fのサッカーが強くて勝てるチームだということを見せつけたいです」

「クラブ・ワールドカップはこれまでも観る側だったので、観ての感想しか言えませんが、ああやって色々な国のチームと対戦できることは、サッカー選手として非常に素晴らしいことだと思います。その中で勝つことは難しいことですけど、次に鹿島がマドリーと対戦できることを聞き、勇気づけられます。僕たちにもそういう可能性があると思うので、応援しつつ、来年は自分たちもと思っています」

MF大島僚太(川崎フロンターレ)
「二人がほとんど言ってくれたので、特にはないですけど、Jリーグとは違う対戦相手で分からない相手にも逆転勝利できる力の強さや臨機応変に戦えるところは改めてすごいなと思います。次も勝ってくださいと応援しています」

──川崎Fから10人優秀選手に選ばれるほどチームはパフォーマンスが高かったが、同じピッチでプレーしていて家長がとる確信に近いものはあったか
MF中村憲剛(川崎フロンターレ)
「隣にいて力はよく分かっています。最後のセレッソ大阪戦でのPKと、特にジュビロ磐田戦でのオウンゴールを誘発してプレーは、アキにしかできないなと思っていました。ああいう風に数字に直結できるプレーというのも、本人は最初の頃は意識していなかったかもしれないですけど、意識してからは強い選手になっていきました。それと同時にチームをけん引してくれる存在になりました。全然とってもおかしくないと思っていました。良かったです」

──連覇を成し遂げた今シーズンでご自身一番良かったと思うプレーは
MF家長昭博(川崎フロンターレ)
「その質問が一番パッと出てこないんですけど(笑) 個人としてはあまりなく、チームとしては(大島)僚太が決めてくれたベストゴール。あれは僕たちが練習で目指している形が凝縮されたゴールだったと思いますし、みんなが共有イメージを持ちながら最後にゴールへ流し込むということができていました。僕個人的なプレーではないですけど、あのプレーが一番思い出深いです。ああいうゴールがもっともっと生まれるように日々練習して、来シーズンはもっと見せたいです。個人的なゴールではなくてすみません」

──タイのサッカーについてと来年1月のアジアカップについて
MFチャナティップ(北海道コンサドーレ札幌)
「日本でプレーしてみて、タイの選手と比べた時、日本人の方がプロッフェショナルさが高いと感じました。朝、練習に来てストレッチをしたりしていますが、タイはあまりそういうことをしません。コンディションが100パーセントじゃない選手が結構います」

「アジアカップの話になりますが、明日からキャンプに入って練習します。この大会は難しいですけど、負けない自信はあります。負ければタイの方も悔しい思いをします。勝ち続けたいです」
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明治安田J1リーグ第10節の東京ヴェルディvsアビスパ福岡が28日に味の素スタジアムで行われ、0-0のドローに終わった。 前節、川崎フロンターレとのアウェイゲームを0-0のドローで終えた15位の東京V。3戦連続ドローで6戦無敗のチームは、ホーム初勝利と共に4戦ぶりの白星を目指した。城福浩監督は今シーズン初のクリーンシートを達成した前節と全く同じスタメンを採用した。 一方、ジュビロ磐田とのホームゲームを2-2のドローで終えた11位の福岡は、こちらも3戦連続ドロー且つ4戦無敗。敵地で4戦ぶりの白星を目指した一戦で長谷部茂利監督は先発3人を変更。井上聖也、前嶋洋太、重見柾斗に代えて負傷明けの奈良竜樹、紺野和也、古巣初対戦の北島祐二が起用された。 立ち上がりから球際でバチバチとやり合うインテンシティの高い攻防が繰り広げられる中、ホームの東京Vがボールの主導権を握ってゲームを進めていく。だが、福岡の堅固なブロックを前にセットプレーを含めて決定機創出には至らず。 一方、焦れずにミドルプレスで相手の攻撃を撥ね返しながら、シンプルなロングボール、カウンターを軸にチャンスを窺う福岡。14分には相手のビルドアップのミスを突いて高い位置でインターセプトしたシャハブ・ザヘディがボックス左に持ち込んで左足を振るが、このファーストシュートは枠の上に外れた。 その後はボールの主導権を完全に握った東京Vが細かくボールを出し入れしながら相手守備に揺さぶりをかけると、21分に決定機。中央での細かい崩しからボックス右の翁長聖に渡ると、すかさず右足のクロス。これをファーの深澤大輝がワンタッチで折り返したボールを、ゴール前の木村勇大がヘディングシュート。だが、枠の左を捉えたシュートはGK村上昌謙のファインセーブに阻まれて枠を叩いた。 前半半ばから終盤にかけて試合は睨み合いの展開に。30分を過ぎて各選手の立ち位置を入れ替えて変化を付ける東京Vは、アタッキングサードまでは比較的スムーズにボールを運ぶが、最後の局面で苦戦。これに対して福岡は我慢しながらカウンターを繰り出すと、回数こそ少ないものの松岡大起のミドルシュートやザヘディのヘディングシュートと効果的にフィニッシュまで持ち込んだが、こちらも決定機まであと一歩という場面が目立った。 ゴールレスで折り返した後半。先に動いたのはアウェイの福岡。北島を下げてこちらも古巣初対戦となる佐藤凌我を同じシャドーに入れた。 すると、後半は前線と中盤で積極的にボールに絡む佐藤を起点に、全体の運動量・強度を上げた福岡が主導権を握って押し込んでいく。そして、クロスから幾度か際どいシーンを作り出すと、55分にはセットプレー流れからボックス右のドウグラス・グローリが鋭い右足シュートを枠に飛ばすが、これはGKマテウスの好守に阻まれた。 福岡ペースも東京Vが徐々に押し返し始めると、60分過ぎに両ベンチが動く。ホームチームは齋藤功佑を下げてアタッカーのチアゴ・アウベスを左サイドに、アウェイチームは1枚カードをもらっていた松岡大起に代えて平塚悠知を同じボランチに入れた。 後半半ばを過ぎると、東京Vが前半のようにボール保持率を高めて主導権を奪い返す。そして、72分には翁長に代えて山見大登を右サイドに投入し、両サイドにドリブラーを配置する攻撃的な布陣でゴールへの意識を強める。これに対して福岡はザヘディ、紺野和也を下げてウェリントン、金森健志と前線にフレッシュなタレントを送り込んだ。 一連の交代策で活性化が期待されたものの、逆に試合は膠着状態に。86分には右サイドの山見が鮮やかなドリブル突破でボックス内に持ち込んで際どいクロスを供給するが、これは相手DFの身体を張ったブロックに遭う。 試合はゴールレスのまま5分が加えられたアディショナルタイムに突入。後半ラストプレーでは福岡の右CKを撥ね返した東京Vが右サイドを突破した山見のラストパスで中央に抜け出したチアゴ・アウベスにGKとの一対一という絶好機が訪れたが、後ろから追ってくるDFのプレッシャーやバウンドの影響で強いシュートを打つことができず。GK村上のビッグセーブに阻まれた。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、拮抗した東京Vと福岡の一戦は痛み分けに終わって、共に4試合連続ドローとなった。 東京ヴェルディ 0-0 アビスパ福岡 2024.04.28 16:06 Sun
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