伊藤達哉は新体制の下でリーグ戦出場なしも…HSV強化部長「心配していない」
2018.12.07 22:21 Fri
ハネス・ヴォルフを新監督に迎えたブンデスリーガ2部・ハンブルガーSV(HSV)でU-21日本代表MF伊藤達哉はベンチに甘んじる状況が続いている。それでもラルフ・ベッカーSD(スポーツディレクター)は「心配していない」と強調した。
昨シーズン2軍から引き上げられ、ドリブルで相手DFを置き去りにするプレーでサポーターたちのハートをつかんでプロ契約を勝ち取った伊藤。2部への降格後はゴールやアシストといった結果を出せなかったものの、恩師のクリスティアン・ティッツ監督の下では出場機会を得ていた。
しかし、クラブが10月末に監督交代に踏み切ってから、伊藤はDFBポカール2回戦ヴェーエン・ヴィースバーデン戦でのアディショナルタイムからの途中出場にとどまっている。ヴォルフ新監督の下でのリーグ戦5試合ではベンチ入りするも、出番を待つ状況が続いている。
地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』によると、ベッカーSDはそんな状況に置かれている伊藤について、「タツヤ・イトウに関しては心配していない」とコメント。彼はこの半年間でものすごくたくさん経験し、様々なことを処理しなければいけなかった。彼はまだ21歳であり、たくさん学ばなければいけないことも忘れてはいけない」と指摘した。
また同SDは「チームは競走から成り立つ。我々は選手たちにはこのような環境を与え、彼らの成長を伴うことしかできない」とも言及。もはやルーキーではなくなった伊藤も1人のメンバーとしてポジション争いに臨む必要性を示唆した。
提供:goal.com
昨シーズン2軍から引き上げられ、ドリブルで相手DFを置き去りにするプレーでサポーターたちのハートをつかんでプロ契約を勝ち取った伊藤。2部への降格後はゴールやアシストといった結果を出せなかったものの、恩師のクリスティアン・ティッツ監督の下では出場機会を得ていた。
しかし、クラブが10月末に監督交代に踏み切ってから、伊藤はDFBポカール2回戦ヴェーエン・ヴィースバーデン戦でのアディショナルタイムからの途中出場にとどまっている。ヴォルフ新監督の下でのリーグ戦5試合ではベンチ入りするも、出番を待つ状況が続いている。
地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』によると、ベッカーSDはそんな状況に置かれている伊藤について、「タツヤ・イトウに関しては心配していない」とコメント。彼はこの半年間でものすごくたくさん経験し、様々なことを処理しなければいけなかった。彼はまだ21歳であり、たくさん学ばなければいけないことも忘れてはいけない」と指摘した。
また同SDは「チームは競走から成り立つ。我々は選手たちにはこのような環境を与え、彼らの成長を伴うことしかできない」とも言及。もはやルーキーではなくなった伊藤も1人のメンバーとしてポジション争いに臨む必要性を示唆した。
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ブンデスリーガの日本語版公式ツイッターが懐かしいゴールを投稿している。 アップされたのは、今からちょうど20年前の2003年2月9日に行われたバイエルンvsハンブルガーSVの一戦で生まれたゴール。決めたのは沖縄SVの選手兼監督である元日本代表FW高原直泰だ。 2003年1月にジュビロ磐田からHSVへと完全移籍した高原。ハノーファー戦で先発出場の機会を掴むと、デビュー3戦目にはバイエルンとアウェイで対戦した。 当時のバイエルンは守護神だった元ドイツ代表GKオリバー・カーンが連続無失点を記録中。自身が保持していた736分の記録を更新できるかに注目が集まっていた。 試合は、バイエルンが11分に先制。24分にはカーンが無失点記録の更新を達成し、バイエルンのペースで進んだ。しかし、そのままタイムアップかと思われた後半アディショナルタイムにドラマがあった。 メフディ・マハダヴィキアが右サイドからクロスを上げると、ゴール前に飛び込んだのは高原。打点の高いヘディングには守護神カーンも全く反応できず、ゴールネットを揺らすのを見送ることしかできなかった。 高原のブンデスリーガ初ゴールは、カーンの連続無失点記録を802分で止めるゴールに。試合は1-1のドローに終わっていた。 ブンデスリーガの投稿には、ファンも「このゴールは衝撃的だったな」、「寿司ボンバー」、「この映像、懐かしい」とコメントを寄せている。 高原は2008年に移籍するまで、HSVとフランクフルトでプレー。ブンデスリーガでは通算135試合に出場し25ゴール7アシストという数字を残している。 <span class="paragraph-title">【動画】守護神カーンを破った高原直泰のブンデス初ゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"> 20年前の今日、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E5%8E%9F%E7%9B%B4%E6%B3%B0?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高原直泰</a> がバイエルン相手に <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%96%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ブンデスリーガ</a> 初ゴール! <a href="https://t.co/K78ENwZ4gJ">pic.twitter.com/K78ENwZ4gJ</a></p>— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) <a href="https://twitter.com/Bundesliga_JP/status/1623674082683232256?ref_src=twsrc%5Etfw">February 9, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.02.10 21:15 Fri2
ドーピング違反で2年間出場停止中の23歳CB、上訴が棄却され出場停止が2年延長…復帰は2026年11月に
ドーピング違反により4年間の出場停止処分を下されていた若きクロアチアのCBだが、最終控訴で敗訴。処分が確定した。 問題を起こしたのはハンブルガーSVに所属するDFマリオ・ヴスコビッチ(23)。アンダー世代のクロアチア代表でプレーし、A代表も期待された若きCBだ。 母国のハイドゥク・スプリトの下部組織で育ち、その後ファーストチームに昇格。2021年8月にハンブルガーSVへレンタル移籍し、2022年7月に完全移籍に切り替わっていた。 しかし、2022年9月16日のトレーニング後に採取したヴスコビッチのサンプルからわずかなエリスロポエチン(EPO)の痕跡が検出。これを受け、ドイツサッカー連盟(DFB)は2年間の出場停止処分が下された。 当初は2024年11月14日に処分が終了する予定だったが、ヴスコビッチはこの処分を上訴。スポーツ仲裁裁判所(CAS)に控訴し、検査手続き中に犯されたと主張する誤りを実証して無実を証明しようとしたが、世界反ドーピング機関(WADA)とドイツ反ドーピング機関(NADA)も、他のスポーツでEPOの使用に対して課せられる標準的な4年間の出場停止処分を求めて控訴していた。 エリスロポエチンとは、赤血球の産生を促進する造血因子の一つで、、筋肉への酸素供給量を高め持久力を向上させる目的で、長距離系スポーツのドーピングに使用されることがある。ツール・ド・フランスで7度優勝したランス・アームストロングも粉のドーピングを大なっていたことを認めていた。 『The Athletic』によれば、CASはヴスコビッチの出場停止期間をさらに2年間延長し、2026年11月まで延長することを決定。この判定に不服だったヴスコビッチは、スイス連邦裁判所に控訴したが、これも棄却されてしまったという。 なお、ヴスコビッチは欧州事件裁判所にて訴訟を起こすことは可能だが、その可能性は低いものとみられ、4年間の出場停止処分になるとのことだ。 一方で、ハンブルガーSVはヴスコビッチの無実を確信し、チームメイトもレプリカシャツの背中にヴスコビッチの名前をつけて、支援をアピールしていた。 ハンブルガーSVでは公式戦47試合に出場し3ゴール2アシストを記録。ヴスコビッチは2026年9月にチームのトレーニングに参加が許可されることとなるが、それまでは1人でトレーニングすることに。若き才能が復活を遂げられるのか注目が集まる。 <span class="paragraph-title">【写真】チームメイトはヴスコビッチの無罪を信じて連帯を示す</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/HSV/status/1792177377679736911?ref_src=twsrc%5Etfw">May 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.02.12 15:16 Wed3
レーティング:バイエルン 5-0 ハンブルガーSV《ブンデスリーガ》
▽ブンデスリーガ第1節のバイエルンvsハンブルガーSVが、14日にアリアンツ・アレーナで開催され、バイエルンが5-0で大勝した。超WSの選手採点結果と寸評は以下のとおり。 ▽バイエルン採点 GK 1 ノイアー 5.5 難しい対応は皆無。バックライン裏のスペースをしっかりとケア DF 21 ラーム 6.0 抜群のポジショニングと機を見た攻撃参加でアクセントになっていた (→チアゴ 5.5) さすがのボール回しを披露 17 J・ボアテング 6.0 相手のカウンターを的確に潰した。強烈なミドルシュートも披露 5 ベナティア 6.5 値千金の決勝点。守備も危なげなし 27 アラバ 6.0 ドグラス・コスタとの好連係から攻め手となった MF 10 ロッベン 5.5 要所で違いを生んだ (→ゲッツェ 5.5) ミスのない安定したプレーぶり 25 ミュラー 7.0 インサイドハーフのタスクをこなしつつ、ボックス内ではストライカーに変貌 14 シャビ・アロンソ 6.0 精度の高いプレースキックで先制点をアシスト。繋ぎの場面で存在感 (→ラフィーニャ 6.0) 積極的な攻撃参加で存在感 23 ビダル 5.5 攻守に及第点の出来。だが、本領発揮にはまだまだ 11 ドグラス・コスタ 7.0 デビュー戦で1ゴール1アシスト。プレシーズンの好調を継続し、チームの攻撃をけん引 FW 9 レヴァンドフスキ 6.5 さすがの存在感で1ゴール1アシスト。前線で基準点にもなった 監督 グアルディオラ 6.5 前半は苦戦も終わってみれば、見事な大勝 ▽ハンブルガーSV採点 GK 15 アトラー 5.0 失点はいずれもノーチャンス。だが、キャッチングが覚束ない場面もあった DF 2 ディークメイアー 5.0 粘り強くプレーしていたが、ドグラス・コスタに苦戦 5 ジュルー 5.0 最後の場面で身体を投げ出したが、厳しい大量失点 4 スパヒッチ 5.0 対人対応で存在感も守備を締め切れず 22 オストルツォレク 4.5 痛恨のミスで5失点目に関与。自陣に押し込まれ、なかなか攻撃に出られなかった MF 23 グレゴリッチュ 5.0 終始守備に追われた 20 エクダル 5.5 ブンデスデビュー戦でハードワークを続けた (→オリッチ 5.0) 古巣相手に見せ場なし 28 G・ユング 5.0 中盤の底で懸命に相手に食らいついたが、最後までもたなかった 8 ホルトビー 5.0 可能性を感じさせるパスを出していたが、2失点目の場面はクリアが甘かった 7 イリセビッチ 5.0 攻守にアジリティを生かしたプレーを見せたが及ばず… (→ディアス 5.0) 守備を立て直せず FW 9 シプロック 5.0 前線で孤立する場面が目立った (→ラソッガ 5.0) 目立ったプレーはなかった 監督 ラッバディア 5.0 前半は健闘したが、攻めに出た後半に守備が崩壊 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! ドグラス・コスタ(バイエルン) ▽ブンデスリーガデビュー戦ながら圧巻の個人技で1ゴール1アシストの大活躍。タレント揃いのバイエルンで確かな存在感を放ち、早くも新エース候補に躍り出た。 バイエルン 5-0 ハンブルガーSV 【バイエルン】 ベナティア(前27) レヴァンドフスキ(後8) ミュラー(後24) ミュラー(後28) ドグラス・コスタ(後42) 2015.08.15 05:44 Sat4
クラブ史上初降格のHSV…“残留時計”は怒号の中で針を止める
▽12日、ハンブルガーSVのクラブ史上初となるブンデスリーガ2部降格が決定した。その日スタジアムで巻き起こったサポーターの悲痛な暴動を、スペイン『マルカ』が伝えている。 ▽日本代表DF酒井高徳が主将を務めるハンブルガーSVは12日、ブンデスリーガ最終節でボルシアMGに2-1で勝利。しかし、残留を争っていたヴォルフスブルクも同節で勝利したため、ブンデスリーガ在籍55年のハンブルガーSVの初降格が決まることとなった。 ▽ハンブルガーSVvsボルシアMGが行われたフォルクスパルク・シュタディオンでは、サポーターが大量の発煙筒を焚き、会場中がホームのハンブルガーSVサポーターによるブーイングに包まれた。過激な事態にも発展しかねない雰囲気に、警察がピッチ割り込んで試合を中断。17分間の中断を余儀なくされた。 ▽試合が再び再開されても他試合会場の結果が覆ることはなく、すぐさま試合が終了。ブンデスリーガ残留の期間をカウントしていたフォルクスパルク・シュタディオン名物の時計は、サポーターの怒号と発煙筒の煙の中で、針を止めることとなった。 2018.05.13 14:05 Sun5