ブレーメン幹部が代表で躍動の大迫に好感「故郷で過ごしたことは良かったようだ」
2021.04.01 11:53 Thu
日本代表FW大迫勇也について、ブレーメンのチームマネージャーを務めるクレメンス・フリッツ氏が言及した。クラブ公式サイトが伝えている。大迫は、今回のインターナショナル・マッチウィークで日本代表に合流。定位置の1トップに君臨すると、国際親善試合の韓国代表戦で2アシストをマーク。さらに、30日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のモンゴル代表戦では、1アシストに加え、日本代表では自身初のハットトリックを達成した。
ブレーメンではFWで起用されることなく、今シーズンはかなり苦しい状況に置かれている大迫は、ブンデスリーガ17試合に出場もノーゴール。控えになることが増えていたが、フリッツ氏は今回の代表戦が好転のきっかけになるのではないかと期待した。
「2試合に出場し故郷で過ごしたことは彼にとって良かったようだ。彼は自信をつけた。我々は彼のために嬉しく思っているし、明日力をつけてブレーメンに戻ってくることを願っている」
ブレーメンは4日、日本代表MF遠藤航の所属するシュツットガルトと、代表ウィーク明けの初戦を迎える。クラブでは中々最前線で起用されることが少ない大迫だが、代表での活躍をきっかけに奮起することができるだろうか。
ブレーメンではFWで起用されることなく、今シーズンはかなり苦しい状況に置かれている大迫は、ブンデスリーガ17試合に出場もノーゴール。控えになることが増えていたが、フリッツ氏は今回の代表戦が好転のきっかけになるのではないかと期待した。
ブレーメンは4日、日本代表MF遠藤航の所属するシュツットガルトと、代表ウィーク明けの初戦を迎える。クラブでは中々最前線で起用されることが少ない大迫だが、代表での活躍をきっかけに奮起することができるだろうか。
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大迫勇也の復帰で見えた北川航也の課題/日本代表コラム
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src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20190125_19_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>ベトナム戦では、FW武藤嘉紀(ニューカッスル)が出場停止ということもあり、1トップに入った北川。初先発となったオマーン戦、そして2度目の先発となったウズベキスタン戦に比べて、パフォーマンスは上がっていたが、決定機を迎えることもできず、不発のまま72分に大迫と交代した。 北川の課題は、立ち位置と動き出すタイミングだ。北川は、ボールホルダーを確認し、パスが出てくるタイミングを見計らって動こうとしていた。しかし、それでは相手もボールが出てくることを予測でき、結果的に手前でボールを奪われてしまう。 攻撃陣が活性化してきた後半にも、その課題が顕著に出ていたシーンがあった。トップ下の南野がフリーでボールを受ける。前線にいた北川は、最終ラインに近く、相手DFにも近い位置に立ち、南野のパスを出すタイミングを見計らっていた。 しかし、これではパスは出てこない。パスを出してもすぐに奪われる可能性が高く、仮にパスが通ったとしても、次のプレーに繋がる可能性が低いからだ。 また、MF遠藤航(シント=トロイデン)からのパスをMF堂安律(フローニンヘン)がダイレクトで流し、南野に通ったシーン。このシーンは、堂安のダイレクトプレーでベトナム守備陣に一瞬隙が生まれた。しかし、トップの北川はボールを持つ南野を見るだけで、動き出そうとはせず。結果、南野は少しドリブルで持ち上がり、追い越した堂安へのパスを選択した。 結果として、このプレーがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってPKとなり、日本の決勝点には繋がったものの、堂安から南野にボールが入ったタイミングで北川が良いポジションを取って、動き出していれば、違った展開になっていただろう。 日本代表としてプレーする上では、北川には足りないものが多い。特に、大迫という絶対的なエースがいる状況において、そのクオリティに近づくことは簡単ではない。 それでも、ウズベキスタン戦で見せた反転シュートなど、北川にも良さはある。パスを受けてからのシュートまでの速度や、味方を見るが故に、周りを生かすプレーができることだ。プレスをかけてコースを限定する動きもできている。 しかし、シュートに関しても、自身のイメージが沸いているシーンでは良さが出るものの、国際舞台での判断力はまだまだ足りておらず、動き方やポジショニング、タイミングを磨く必要があるだろう。2019シーズンの清水エスパルスでどのような成長を遂げるのか。相棒であったFWドウグラスが不整脈で復帰時期未定の帰国を余儀なくされたこともあり、より期待が高まる中での成長が望まれる。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆短時間でも代えの効かないことを示した大迫勇也</span> <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20190125_19_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>北川の成長を望む一方で、改めて大迫の存在感を見せられることとなった。それは、大迫のファーストプレーでも見て取れた。 北川に代わって72分にピッチに入った大迫は、ボックスからやや離れた位置でパスを受ける。すると、その瞬間に右サイドに居るはずの堂安が裏を取り、南野は大迫の横にポジションを取る。結果としてゴールには繋がらなかったが、大迫の投入により周囲の選手の動きの質が変化した場面だ。 大迫はポストプレーだけではなく、出し手としてもケルン時代に色々なポジションを務めたことで、大きな成長を遂げている。その良さは、タイミングとポジショニングだ。 当然、キープする能力に差があるというのもあるが、大迫が入ってからは、周りの選手が大迫にボールを預けるプレーの選択が増えた。そして、堂安、南野の動きも変わり、結果としてチャンスも作り出していた。 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style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆気になる最終ラインのミス</span> <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20190125_19_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>そして、試合中に気になったことは、最終ラインのミスだ。前半には吉田とGK権田修一(サガン鳥栖)の間で交換されたパスが、大ピンチを迎える事態に陥った。 ベトナムが前からプレスをかけることも影響し、日本は後方から繋げていきたいという狙いがあったこともあるが、最終ラインの判断ミスは、この先の戦いでは命取りになる。 また、マークを外してしまうような場面は少なかったが、センターバックが釣り出されてしまった時の対応には、まだまだ難がある。 今大会はサイドを相手に使われ、センターバックの1枚がボックスの外に釣り出された時、大きなピンチを迎えていた。相手が仕留められていないから助かっている部分はあるが、次の相手であるイランは決定力を兼ね備えている。一瞬でどん底に落とされる可能性は高いだろう。 最終ラインでは冨安の成長が著しく、空中戦の勝率も含めて、センターバックの一角を担える存在になりつつある。それだけに、つまらない判断ミスや連携ミスでの失点は避けていきたいところだ。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆焦れない心で最強の相手・イランに挑む</span> <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20190125_19_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>日本戦の後に行われた中国代表vsイラン代表では、イランが0-3と快勝を収めた。アジアで今最も力を持っているとされるイランが、日本の決勝進出を阻むべく立ち塞がった。 大迫がベトナム戦で久々にプレーしたことは大きなプラス材料。一方で、サウジアラビア戦から出場しているメンバーがほとんど同じ状況だ。 警告はここで一旦リセットされたため、日本は離脱した青山を除く全選手を起用することができる。しかし、過密日程に加え、負荷のかかる試合が続いているだけに、選手たちの疲労やコンディション面は心配だ。 イランはこれまでの5カ国と比べても、力を持っている相手。攻撃力もさることながら、ここまでの5試合で無失点を継続して居る守備力が驚異的だ。 日本は、全て1点差勝利で勝ち上がってきたものの、イランの守備力を考えれば、より守備面でのミスは許されない。ここまで見せてきた我慢強さと、焦れないメンタル面を、苦戦が予想されるイラン戦でも見せてほしいものだ。 チームとしての完成度はイランの方が高いが、森保監督が掲げた「総合力」で決勝へと駒を進められるか。まずは疲労の回復と、課題の修正に取り組んでもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2019.01.25 12:00 Fri2
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height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CkvcxFXP0W0/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">三輪 麻未 / Asami Miwa(@asami_miwa)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2022.11.11 23:10 Friブレーメンの人気記事ランキング
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欧州大会出場狙うブレーメン、元ポルトガル代表FWアンドレ・シウバをライプツィヒからレンタル
ブレーメンは3日、RBライプツィヒから元ポルトガル代表FWアンドレ・シウバ(29)のレンタル移籍加入を発表した。移籍期間は2024-25シーズン限りとなる。 なお、ドイツ『スカイ・スポーツ』によると、買い取りオプションなどは付帯しないドライローン。半年間の給与を両クラブで折半する。 アンドレ・シウバは母国ポルトガルのボアヴィスタ、サルゲイロス、パドロエンセの下部組織で育ち、その後ポルトの下部組織に加入。2016年7月にファーストチームへ昇格した。 2017年7月にミランへ完全移籍。その後はセビージャ、フランクフルトへレンタル移籍し、2020年9月にフランクフルトへ完全移籍した。 2020-21シーズンはブンデスリーガで32試合28ゴール8アシストと活躍。2021年7月にフランクフルトからライプツィヒへ完全移籍したが、新天地では期待に応えきれず、2023-24シーズンはレアル・ソシエダへレンタル移籍した。 今シーズンはライプツィヒにレンタルバックし、ここまでリーグ戦8試合1ゴール2アシスト。チャンピオンズリーグ(CL)で4試合、DFBポカールで3試合プレーしていた。 なお、2016年9月にポルトガル代表デビュー。53試合19ゴール4アシストを記録するが、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)を最後に遠ざかっている。 現在8位につけ、欧州大会出場権獲得を目指すブレーメンに加わることとなったアンドレ・シウバ。クラブを通じて意気込みを語った。 「ブレーメンでプレーするのが楽しみだ。ヴェルダーは今シーズン好調で、チームは数年にわたって優秀な監督のもとで一緒にプレーしてきた。クラブの目標達成に貢献できるよう、自分の役割を果たしたい」 2025.02.03 19:35 Mon2
大迫所属のブレーメン、“ラングニック派”のストルバー氏の招へい画策か
ブレーメンは来シーズンの新指揮官としてニューヨーク・レッドブルズを率いるゲルハルト・ストルバー氏(44)の招へいを画策しているようだ。ドイツ『ビルト』が報じている。 ブンデスリーガ最終節のボルシアMG戦を前に自動降格圏の17位ケルンと1ポイント差の16位に低迷するブレーメン。この成績不振を受けて、クラブはフロリアン・コーフェルト監督(38)を解任し、最終節はかつて14年間同クラブを率いたトーマス・シャーフ氏(60)が暫定指揮官を務めることになる。 来シーズンに向けてはクラブが1部に留まるか、2部に降格するかによって予算編成が大きく変わるため、現時点で具体的な動きを見せることはできないが、クラブは新指揮官の有力候補としてストルバー氏の招へいを目指しているようだ。 ストルバー氏は2008年に現役を引退した・ザルツブルクで指導者キャリアをスタート。ラルフ・ラングニックの系譜を次ぐオーストリア人指揮官は、ユースチームやリザーブチームの指導者を歴任した後、直近はヴォルフスベルガー(オーストリア)、バーンズリー(イングランド)を率い、昨年10月からニューヨーク・レッドブルズを率いている。 ただ、ニューヨーク・レッドブルズとの現行契約は2023年までとなっており、両者の間で何らかの契約解除条項がない限り、違約金の支払いが必要となる。 なお、ブレーメンとの現行契約が2022年まで残っている日本代表FW大迫勇也にとって今後の監督人事は気になるところだ。 2021.05.22 06:00 Sat3
「目標はラッシュフォード」ブレーメン加入の佐藤恵允、「明治発、世界へ!」を体現した栗田監督との師弟の絆「夢に何が一番近いのかを考えた」
「明治発、世界へ!」をスローガンに掲げている明治大学体育会サッカー部。栗田大輔監督が掲げるこの言葉だが、見事に体現したのがMF佐藤恵允(22)だ。 18日、ブレーメンへの入団が発表され、明治大学から直接ブンデスリーガのクラブへと選手が入団するのは初のこととなる。 佐藤は8月からの入団となり、サッカー部は途中退部の扱いに。20日に行われた記者会見では、栗田監督からも7月31日の退部、また大学には籍を置き、2024年3月の卒業を目指すことも発表された。 実践学園高校から明治大学に入学した佐藤だが、当時は無名の選手。栗田監督は「大学に入った当初は高いレベルのサッカーでのプレー選択などはよくわかっていなかったなという印象」と語り、あまりレベルは高くなかったと感じたようだ。ただ、徐々に成長を見せ、2年時には世代別の日本代表に選出。現在は、10番を背負い、副キャプテンを務め、パリ・オリンピック代表候補としてもプレー。「関東1部リーグや代表で自信を深めることで、推進力やハードワークという部分が生かされていったのかなと思っています」と、年々成長が見えたと語った。 多くのJリーガーを輩出している明治大学だが、途中退部しプロ入りしたのは佐藤で3人目。過去には、長友佑都(FC東京)、室屋成(ハノーファー)の両名がおり、どちらもFC東京に加入したサイドバックだった。ただ、Jリーグを経由せずにヨーロッパにいきなり挑戦したのは初めてのケースだ。 過去には、MF長澤和輝(名古屋グランパス)が専修大学卒業後にケルンに入団。ただ、当時ケルンはドイツ2部に所属していた。また、DF小池裕太(横浜F・マリノス)は流通経済大学からベルギー1部のシント=トロイデンに入団。サッカー部を途中で退団し夏に加入したが、半年で鹿島アントラーズへと期限付き移籍し、ヨーロッパでのプレーを終えていた。 高校卒業後にそのままヨーロッパのクラブに加入した例であれば、FW宮市亮(横浜F・マリノス)のアーセナルや最近ではFW福田師王がボルシアMGへと移籍。ただ、ファーストチームでいきなりプレーはしていない。大学から5大リーグのファーストチームにいきなり加入するのは初めてのことと言える。 そして、この加入を後押ししたのは、栗田監督だったと佐藤が明かした。「自分としては1月まで明治でプレーして、そこから海外に渡るということを伝えましたが、栗田さんから背中を押していただいて、『この半年でチャンスを掴んでこい』と言われて、この8月での加入の思いが決まりました」とコメント。ヨーロッパのシーズンが始まるタイミングでの移籍が良いと判断できたようだ。 栗田監督は「むこうとコミュニケーションをとり、懐に入り、環境に馴染まなければいけない。この半年はとても大きいのではないか」と佐藤に伝えたという。そして「数試合をやった中で、半年の間に1部に上がれるかもしれない」と伝え、8月の加入を後押ししたとのこと。恩師として、教え子の夢を叶えるための最善の道を選択させた形となった。 ブレーメンの発表ではU-23チームに合流するとなっていたが、能力を見せれば、すぐにファーストチームにあげることとなり、佐藤を含めた数選手をチームは常に見て、引き上げるというプランがあるようだ。 佐藤は今回の挑戦について「今回のブレーメンの加入についても、自分の夢に何が一番近いのかを考えた時に、ドイツ1部で出ることが一番早いと思いました」とコメント。「最初はU-23でのスタートになりますが、今年からファーストチームの練習に参加して、ブンデスリーガ1部にも出場して、ヴェルダー・ブレーメンの中心選手になれる活躍をしたいと強く思っています」と、すぐにでもドイツ1部でプレーする気概を見せた。 佐藤が掲げている夢とは「ヨーロッパで活躍して、日本代表になってワールドカップ(W杯)に出る」ことだという。2024年にはパリ・オリンピックがあり、2026年には北中米W杯がある。出場するとなれば、佐藤は25歳。決して若くはなく、3年後のW杯出場が最短ルートとなる。 その佐藤をヨーロッパに送り出すと決めた栗田監督だが、ヨーロッパでプレーすることに向いた選手だと感じているようだ。 「サッカー面では攻守にわたるハードワーク、突破力、推進力、ゴールに向かう突き進むプレーが特徴ですが、海外に挑戦するにあたり、向いているなというのが最初の印象です」 「パッションがあること、コミュニケーションスキルが高く、英語が堪能で、向こうの監督やコーチも英語を話す。戦術の指示も英語でコミュニケーションが取れる。日本人選手はコミュニケーションが弊害となっていましたが、そこは問題ないというところ」 「壁があればすぐに吸収し、目の前のチャンスを掴む何かを持っている選手だと思っています。壁が高ければ高いほど掴めば良いし、切り拓けば良い。それが実現できるタイプだと思うので、臆することなくドイツで暴れて欲しいですし、夢に向かって突き進んで欲しいと思います」 最短距離で夢を叶えるためには、チャンスを掴むという能力は非常に重要となる。決して多くは訪れないチャンスを掴める選手がトップに上がり、そうでない選手は埋もれていくのサッカー界だ。日本代表に選ばれる選手も限られ、ヨーロッパのトップリーグでプレーできる選手も限られる。その点で、佐藤が持つチャンスを掴む力は重要となる。 佐藤も「監督も言われたように、チャンスを掴む力が少なからずあると思うので、日々の取り組みで自信をつけて、大舞台になった時にチャンスを掴めるか。これからの人生において一番大事な力になると思うので、そこを意識して、ドイツで貪欲にやってきたいと思います」と意気込みを語った。その言葉通りのキャリアを歩むことが期待される。 その佐藤だが、目標とする選手がいるという。「目標としている選手は今マンチェスター・ユナイテッドにいるマーカス・ラッシュフォード選手です」とコメント。理由については「1人で攻撃を完結できる力、1人で相手を打開できる力というのが、自分もそういうところを強みとしています。ただ、2段階も3段階も高いレベルにいるのがラッシュフォード選手なので、目標としています」と、イングランド代表で活躍し、ユナイテッドの中心選手でもあるラッシュフォードのようになりたいと語った。 テクニックを駆使してプレーするタイプではない佐藤だが、フィジカル能力に優れ、身体能力の高さはこの世代でも随一。そして、それはブンデスリーガでプレーする上では非常に向いていると言える。 「ブンデスリーガのイメージは規律のある守備、チームで統一された洗練された攻守がすごく特徴で気だと思います。それに加えて、インテンシティの高さ、切り替えの速さをそれぞれの選手がしていると思います」 「自分もハードワーク、切り替えの速さ、運動量は明治大学で培ってきたものがドイツでは凄く試されると思うので、よりレベルアップして、活躍するというイメージがあります」 しっかりと自身の将来像を見据えられている佐藤。明治大学で鍛えられた人間性を武器に、ドイツで輝くことができるのか。日本代表の先輩たちも多くプレーし、日本人にとっては登竜門的なリーグでもある。「強みというのも、海外から見たらまだまだ強みではないと思うので、ここからより成長して、もう1段階、2段階上がって、大きな選手になって夢を掴めるようになれればと思います」と語るように、自分にベクトルを向けて大きく羽ばたけるのか、また注目せざるを得ない選手が1人海を渡る。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2023.07.21 21:40 Fri4
大迫勇也がブレーメン移籍か? すでにメディカルチェックを完了
▽ケルンの日本代表FW大迫勇也が、ブレーメン移籍に近づいているようだ。ドイツ『WESER-KURIER』が報じた。 ▽大迫が所属するケルンは、ブンデスリーガ最下位で2部に降格。しかし、GKティモ・ホルンやDFヨナス・ヘクター、MFマルコ・ヘーガーらは残留を表明していた。 ▽ブレーメンはMFレオナルド・ビッテンコートの獲得に動いていたものの、ビッテンコートはホッフェンハイム行きに近づいているとのこと。ブレーメンは、代わりに大迫に興味を持ったようだ。なお、報道によると、大迫はブレーメンのメディカルチェックを受けたとのことだ。 ▽大迫はブレーメンの補強候補の中に入っており、プレーの幅の広さと適切な金額が獲得のポイントになるとのこと。ブレーメンは6〜800万ユーロ(約7億8600万円〜約10億4800万円)の資金を用意するようだが、2020年までケルンとの契約を残す大迫は、この金額で足りるようだ。 ▽今シーズンの大迫はブンデスリーガで25試合に出定し4ゴールを記録。昨シーズンほどの活躍が見せられなかったが、評価はされているようだ。 2018.05.15 22:05 Tue5

