代表として初の左サイドでプレーしたMF杉田妃和「楽しかった」、ゴールへ意欲「これからの課題」

なでしこジャパンのMF杉田妃和(INAC神戸レオネッサ)が、パラグアイ女子代表戦を振り返った。

なでしこジャパンは8日、ユアテックスタジアム仙台でパラグアイと対戦。7-0で快勝を収めた。

2020年3月の2020 SheBelieves Cup以来、約1年ぶりの試合となったなでしこジャパン。東京オリンピックまで残された時間が少ない中、快勝を収めた。
試合後、この試合中盤の左サイドに入った杉田がオンライン取材に応対。試合を振り返った。

INAC神戸では左サイドハーフとしてもプレーする杉田だが、代表では初のポジションに。手応えについては、「普段やっているときは結構プレッシャーがかかるポジションでもありますが、今日は相手も前からハメてくる感じでもなく結構フリーで受けられることができたので、相手との駆け引きでは普段とは違うやり方がありました」とコメント。「普段とは違う工夫や受け方で、サイドに引っ張るだけじゃなく、間でFWが裏をとるための囮になったり、自分の中では楽しかったです」と語り、ポジションを流動的に動かしながらプレーできたことが楽しかったと語った。左サイドでは、昨シーズンまでチームメイトだったDF鮫島彩(大宮アルディージャVENTUS)とのコンビとなったが「昨年同じチームでやっていた時も裏へのスピードは鮫さんの長所だと思うので、そこは自分に寄せて相手が結構出てきてくれていたので、裏というのはもともと意識していました」と語り、裏のスペースを意識してプレーしていたとのこと。「今日はサイドバックが高い位置をとって、サイドハーフが中でプレーする時間が多いという話もあって、狙い通りの感じです」と語り、良い形でプレーできたと語った。

この試合はゴールこそなかったものの、積極的にシュートを放つシーンもあった杉田。前半にはポストを直撃するシュートも放っていたが「ボランチの時はなかなかゴール前に行くことは難しかったので、サイドになってからはポジション的にも高い位置を取れるようになりましたし、ゴールに運んだりできるようになったので、そこはゴールを狙う意識をしています」とコメント。「攻撃的になった分、得点力を上げていかなくてはいけないのは、これからの課題だと思います」と語り、ゴールへより強い意識を持つようになっていることを明かした。

この試合ではMF中島依美(INAC神戸レオネッサ)やMF三浦成美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)とポジションを変えながらもプレー。その点については「練習の中でもサイドですけど、中に入ってポジションが変わることはいいと言われていたので、流動的にポジションチェンジが起きて、相手が混乱してくれればいいなと思ったのと、ボランチもどんどん攻撃的になりやすいのかなと」と語り、「自分が守備にも入れますし、サイドで引っ張ってというのが両方できれば、依美さんや成美がもっと高いいちでプレーできるシーンも増えるので、そこはみんながどのポジションもできるのが強みかなと思います」と、もともとやっていたポジションでもあることで、お互いにスムーズにポジションを変えられたと語った。

パラグアイ女子代表相手に7ゴールを奪っての勝利となったが「得点が増えることは、日本の課題としてあるので、すごく良いことです」とコメント。「自分自身ももっと得点に絡んでいきたいと思います」とゴールに絡みたいと意気込んだ。

また、「今日7点入ったのは、これまで細かいところに目を向けてやってきた結果だと思うので、前向きに捉えて、チャンスもあったので、もっと決め切って点を取れるようにしたいと思います」と語り、さらに得点力を上げることへ意気込みを語った。