「半年でチャンスが来た」アラベスに引き抜かれたFW原大智が入団会見「良いチャンスを掴めるように」

2021.07.08 21:05 Thu
Getty Images
ラ・リーガのアラベスに完全移籍で加入したFW原大智(22)が8日、入団会見に臨んだ。FC東京アカデミー出身の原は身長191cm、体重84kgの大型ストライカーで、2018年にトップチーム昇格。2019年の明治安田生命J3リーグで得点王に輝くと、2020年から本格的にトップチームの戦力となり、明治安田J1で26試合3得点、 YBCルヴァンカップで2試合出場、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で5試合出場の成績を収めた。

すると2021年2月にクロアチアのイストラへと完全移籍。在籍半年ながら、公式戦18試合に出場し8ゴール3アシストと結果を残した。
イストラは、アラベスを所有するバスコニア=アラベス・グループが株式の85パーセントを取得しており、言わば傘下にあるクラブ。才能ある若手選手を発掘する場となっており、原もその一員だった。

しかし、半年で得点力を買われた原は2023年6月30日までの2年契約を締結。新シーズンをアラベスで迎えられるかはこのプレシーズンのアピールに懸かっているとも言われている。
その原はアラベスに合流。入団会見に臨み「NKイストラからきました原大智です。このような素晴らしい環境やチームで練習できていることは光栄に思いますし、今、この期間、練習を凄く楽しんでいますし、自分の成長に繋がると思います」と意気込みをコメント。「精一杯練習を頑張って、良いチャンスを掴めるように頑張りたいと思います」と、チームに残る為のアピールをしたいと語った。

自身の特徴については「ゴールを奪う感覚と、背は大きいですけど、機敏に動くのが自分の特徴だと思っています」とコメントした。

イストラとアラベスのクラブ間の関係から、引き抜かれる選手はこれまでも多い。しかし、そのまま留まれるとは限らず、レンタル移籍している選手も多い。

イストラ移籍時にアラベスへの移籍を考えていたかという質問には「そこを目標に頑張っていましたし、半年でチャンスが来たので、しっかりそれを生かせるように精一杯頑張りたいです」と語り、当初の目標を半年で果たせたと語った。

アラベスに残るにはチームにフィットすることが重要となる中、苦労しそうなことについては「言葉、言語という部分は早く習得することがチームメイトとのコミュニケーションになると思います」とやはり語学面を挙げた。しかし「最初は言葉が伴わなくても、プレーの能力でカバーできるようにしていきたいです」とパフォーマンスで認められたいとコメント。「今練習して3日目ですが、チームメイトも凄く良い人ばかりでコミュニケーションを取ってくれるので、あまり心配はしていません」とすでに馴染んでいるようだ。

「日本にいる時から少しでも早く海外でプレーしたい気持ちが強かった」と語る原。コンビを組む選手については「好きなのはレヴァンドフスキやイブラヒモビッチですが、一緒にプレーするFWはどんな選手であっても自分がうまく連動というか、上手くコンビネーションが大事だと思うので、そこはどんなタイプでも問題ないです」と語り、どのタイプのFWでも合わせられるとコメント。FC東京時代にも、スピードのあるFW永井謙佑、推進力と強さのあるFWディエゴ・オリヴェイラなど様々なタイプのアタッカー陣と組んでいたことで証明している。

会見に同席したセルヒオ・フェルナンデスSD(スポーツ・ディレクター)は原の獲得について「タイチは、クロアチアに来てから、私たちが抱いていた期待に応え、サッカーの資質をすべて示したため、彼をここに連れてきた」とコメント。「彼が適応するまでは我慢が必要だが、優れた能力は我々に多くの喜びを与えてくれるだろう」と期待を寄せているとコメント。「タイチのような特徴を持った選手がいることを楽しみにしている」と語り、活躍を願った。

2021-22シーズンのラ・リーガで、アラベスは開幕戦でレアル・マドリーと対戦。MF久保建英の去就はまだ不透明だが、FC東京アカデミー出身選手がラ・リーガの舞台で対戦する可能性もゼロではない。

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3選手の連れ戻しをレアルが検討中…レンタル先で活躍のラファ・マリンら

レアル・マドリーが他クラブへ放出した選手の再加入を選択肢に考えているようだ。 現在ラ・リーガで首位を走り、チャンピオンズリーグ(CL)でも準々決勝進出が見えているマドリー。新戦力ではドルトムントから大金をはたいて獲得したイングランド代表MFジュード・ベリンガムが驚異的な活躍を見せている他、ミランからレンタルバックしたスペイン代表MFブラヒム・ディアスや、ラージョ・バジェカーノから買い戻したスペイン代表DFフラン・ガルシアなども戦力としてチームに貢献している。 周知の通り、マドリーは他クラブへ放出した選手でも手の届く範囲にとどめていることが多く、レアル・ソシエダで活躍する日本代表MF久保建英もその1人。50%の保有権があることから、今夏の買い戻しがにわかに囁かれていたが、最近2029年までの契約延長にサインしたこともあり、可能性はかなり低くなると考えられている。 しかし、スペイン『マルカ』によると、マドリーが今夏の再加入を検討しているのは久保ではなく、カンテラ出身の3選手とのこと。アラベスにレンタル移籍中のU-21スペイン代表DFラファ・マリン(21)、ラツィオのU-21スペイン代表DFマリオ・ヒラ(23)、ジローナのU-21スペイン代表DFミゲル・グティエレス(22)のようだ。 マリンは191cmのセンターバックで、昨夏アラベスへ武者修行。ここまで主力としてラ・リーガの21試合に出場し、来シーズンの復帰は確実とみられている。 同じくセンターバックのヒラは2022年夏にラツィオへ完全移籍したが、久保と同様にマドリーが保有権を50%残している形。昨年11月下旬あたりからレギュラーの座を勝ち取った今シーズンは、ここまでセリエAで11試合に出場している。 リーグ首位を争うジローナのグティエレスも2022年夏にマドリーから完全移籍。左サイドバックや左ウイングバックとしてチームの躍進を支えており、マドリーは安価での買い戻しが可能と言われている。 また、昨夏買い取りオプション付きのレンタルでミランへと移籍したスペイン人DFアレックス・ヒメネス(18)の動向も注視している模様。他にも多くの選手がマドリーの支配下にあり、さらなる成長が期待されている。 2024.02.18 23:00 Sun
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「お手本のようなボレー」「めっちゃ難しいゴール決める」浅野拓磨が待望の移籍後初ゴール! リーガ初得点は衝撃の鮮烈ボレー「シュートフォームかっこよすぎ」

日本代表FW浅野拓磨がついにラ・リーガ初ゴールを記録した。 ボーフムから今シーズン加入した浅野は、2日に行われたラ・リーガ第26節のアラベス戦に先発出場。待望のゴールを記録した。 開幕戦から出番をもらう中で、シーズン序盤に負傷離脱。3カ月程度休んだ中で再び出番をもらっていた。 移籍後ゴールがなかった浅野だが、アラベス戦で待望のゴールを記録した。 0-0で迎えた9分、右サイドからのロングスローがボックス内でルーズボールとなると、浅野が浮き球を豪快にボレー。強烈な一撃がネットに突き刺さり、マジョルカが先制に成功した。 浅野にとってはこれが移籍後初ゴール。強烈な一撃にファンは「シュートフォームかっこよすぎ」、「めっちゃ綺麗なシュート」、「お手本のようなボレー」、「めっちゃ難しいゴール決める」、「盛り上がりすごいな」、「凄すぎるな」とコメントが寄せられた。 待望のゴールにはファン・サポーターだけでなくチームメイトも歓喜。浅野はお得意のジャガーポーズを初披露すると共に、四方へのおじぎパフォーマンスで感謝を示した。 なお、試合は1-1のドローに終わっている。 <span class="paragraph-title">【動画】浅野拓磨、キレイな弾丸ボレーでリーガ初ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="clUCgIGeDWc";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.03 12:40 Mon
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アスレティック、西3部で得点ランク首位のFWサンナディを完全移籍で獲得!

アスレティック・ビルバオは1日、アラベスからスペインFWマロアン・サンナディ(24)を完全移籍で獲得した。契約期間は2029年6月30日までで、1年間の延長オプションが付随している。 キャリア初期にはバスク州のアマチュアクラブを渡り歩いたサンナディは、2021年にアラベスへ加入。初年度はファームチームのクラブ・サン・イグナシオでプレーし、シーズン16ゴールをマーク。1年でリザーブチームのアラベスBに昇格すると、2シーズンで公式戦59試合で17ゴールを記録した。 192㎝と大柄ながら素晴らしい動き出しとボックス内での判断力に長けており、今季はプリメーラ・フェデラシオン(スペイン3部)のバラカルドへレンタル移籍すると、リーグ戦20試合で11ゴールを記録し、得点ランキング首位に立っていた。 2025.02.02 11:45 Sun
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シメオネ3男のジュリアーノ、アラベス移籍後初のトレーニングマッチで足首骨折の重傷

アラベスのアルゼンチン人FWジュリアーノ・シメオネが6日、2部ブルゴスとの親善試合で大ケガを負った。 同試合でゴールを決めていたジュリアーノだったが、相手選手の後方からの危険なタックルを受けて足首が折れた映像がアラベスのYouTubeチャンネルに掲載された。ジュリアーノは救急車によってピッチから運び出され、今後マドリードで手術を受けるとのことだ。 詳細はまだわかっていないものの、スペイン『ムンド・デポルティボ』は復帰までに6~8カ月はかかる重傷だと報じている。 ジュリアーノはアトレティコ・マドリーを率いるディエゴ・シメオネ監督の3男。昨季はサラゴサにレンタル移籍し、2部で36試合に出場し9ゴール3アシストと結果を残していた。 今季はアトレティコと契約延長した後、1部のアラベスにレンタル移籍し武者修行に出たが、悲劇に見舞われてしまった。 2023.08.07 07:00 Mon
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アラベスがFWストイチコフを完全移籍で獲得!エイバルでは得点源として活躍

アラベスは17日、エイバルからスペイン人FWストイチコフ(30)の完全移籍加入を発表した。契約は2027年夏までとなる。 前線の複数ポジションでプレー可能なストイチコフは、これまで母国の下部リーグを転々としており、ジブラルタルでのプレーも経験。2021年に、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)のエイバルへ加入した。 エイバルでは得点源として活躍しており、在籍3シーズンで126試合出場46ゴール12アシストを記録。昨シーズンもセグンダ・ディビシオンで39試合に出場して12ゴール7アシストの成績を残したが、チームは昇格プレーオフで敗れラ・リーガ昇格を逃していた。 2024.07.18 09:30 Thu

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