明らかにフェーズが変わった日本代表、強豪国になるためのカギは選手たちが日々磨く勝利と結果へのメンタリティ【日本代表コラム】
2023.11.24 07:15 Fri
日本代表はW杯予選で2試合連続5-0で快勝
「ホームで5-0、そしてこのアウェイへの長距離移動、時差、気候の違い、色々なアクシデントがある中でも、選手たちがプロセスを、まずはしっかりと凡事徹底してくれたと思います」
森保一監督が試合後の記者会見で語った言葉。移動、負傷者、気候の違い…日本では放送や配信がなかった2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第2節でシリア代表戦。中立地のサウジアラビアでの戦いとなったなか、日本は0-5で快勝。初戦のミャンマー代表戦に続いて、5ゴールを奪っての圧勝だった。
この試合を多くの日本人が観られなかったことはとても残念だと思う。W杯予選がテレビでやらないことなど異例中の異例ではあるが、マネーゲームに屈しないという判断は評価できる点でもある。足元を見られては終わりだろう。
試合は2試合続けての5ゴールを奪っての快勝。結果だけを見れば楽勝にも思えるが、そんな簡単な試合ではなかった。
確かに実力差はある相手。格下という表現も間違ってはいないが、そうした相手に過去のW杯予選で苦戦してきた事実は多くの人が知っているはずだ。
コロナ禍という難しい状況もあった中で、ホームではモンゴルに6ゴール、ミャンマーに10ゴール、タジキスタンに4ゴール、キルギスに5ゴールという結果だったが、アウェイゲームでは、格下と呼ばれる相手にその昔も苦しんでいた。
しかし、今回の2試合はどちらも5-0。シリア戦は30分間は攻め込みながらもゴールが奪えずにいたが、「貴重なゴールだった」と森保監督が語った久保建英(レアル・ソシエダ)の豪快ミドルを皮切りに、上田綺世(フェイエノールト)が連続ゴールを決め、後半にも2ゴールを重ねた。
実力差がある相手にも苦戦していた過去を考えれば、この2試合でどちらも5ゴールを奪えたことは非常に大きな成長を感じられたと言える。引いた相手も押し切れてしまう力を、今の日本代表は兼ね備えていると言えるだろう。
森保監督も「自分たちの成長、前進に向けて、集中を切らさず戦ってくれたことは、良かった」と語り、気を緩めずに戦い抜いたことを評価していた。これはヨーロッパで戦う選手たちが日々重ねているメンタリティの強化、勝利、結果への貪欲さが出たと言えるだろう。チーム内での競争、そしてヨーロッパの大会での強豪クラブとの対戦なども、その成長に繋がっているはずだ。
そしてもう1つ注目すべきは、この2試合で招集した24選手全員がピッチに立ったということだ。ミャンマー戦ではリスク回避のためにメンバーから冨安健洋(アーセナル)が外れた一方で、急遽追加招集した佐野海舟(鹿島アントラーズ)がデビューした他、4年ぶりの日本代表活動に参加した渡辺剛(ヘンク)も途中起用。さらに、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)もデビューさせていた。
主力を温存し、2人をデビューさせた上で5-0で快勝。より難しい戦いになると予想されたシリア戦に主力を万全の状態でぶつけ、スタメンも9人を変更。そのシリア戦でもなかなか代表活動でゴールを奪えずに苦しんだ上田綺世(フェイエノールト)は2ゴールを記録し、2試合で5ゴールの大暴れ。さらに菅原由勢(AZ)、細谷真大(柏レイソル)は初ゴールを記録。結果、24名全員がしっかりとピッチに立ち、各々が結果を残した。
さらに言えば、三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)や板倉滉(ボルシアMG)、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央(いずれもセルティック)ら、負傷者がそもそも不在でもあった。格下相手ではあるが、ほぼ2チームの編成でともに5点差の勝利。これは、これまでの日本代表では成し遂げられなかった戦いであり、簡単なことでは決してない。それだけのレベルに今の日本がいるということだろう。
2026年の北中米W杯には「8.5」枠というアジアの枠があり、これまでの予選の戦いを考えれば日本が出場しない可能性の方が低い。
ただ、それであってもアジアでNo.1であることはしっかり示さなければならず、その上でチームとしての底上げ、全体のレベルアップも本大会までにしなければ、目標であるW杯優勝は達成できないのも事実だ。
今回2試合では正直なところ、相手の強さには期待はできなかった。ただ、日本はブレず、自分たちの基準で戦い、そして5-0を続けるという結果を残した。この結果を掴めてこなかったのはこれまでの日本であり、今の森保ジャパンはそれを成し遂げる力を持ち始めているということだろう。
カタールW杯を挟み、日本は着実に階段を上がっている。レイヤーで言えば、いくつも上に行ったと言っても良い。W杯後にドイツ代表に勝ち、トルコ代表に勝ち、歴代最長の8連勝に伸ばしていることはマグレでもラッキーでもない。そういうレベルに日本がなりつつあるということだ。
もちろん、目標達成にはまだまだ力が足りないことは事実。ただ、可能性が少しでも高まっているというのも事実だ。あとはより力のある相手に警戒された時にどう戦えるのか。日々選手たちが所属クラブで研鑽を積んでいることも、日本代表の強化に繋がっている。勝ちながら修正していき、成長していくというスタイルを予選のプレッシャーが減ったことでより活かしていきたいところ。次は2024年元日のタイ代表戦。ヨーロッパ組を招集することが難しいと考えられるタイ戦では、また新たな選手が見られることになるはずだ。それでも、1年のスタートに多くの日本国民にその強さを見せつけてもらいたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
森保一監督が試合後の記者会見で語った言葉。移動、負傷者、気候の違い…日本では放送や配信がなかった2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第2節でシリア代表戦。中立地のサウジアラビアでの戦いとなったなか、日本は0-5で快勝。初戦のミャンマー代表戦に続いて、5ゴールを奪っての圧勝だった。
この試合を多くの日本人が観られなかったことはとても残念だと思う。W杯予選がテレビでやらないことなど異例中の異例ではあるが、マネーゲームに屈しないという判断は評価できる点でもある。足元を見られては終わりだろう。
確かに実力差はある相手。格下という表現も間違ってはいないが、そうした相手に過去のW杯予選で苦戦してきた事実は多くの人が知っているはずだ。
カタールW杯のアジア予選でも、日本は簡単には行かなかった。初戦となったアウェイのミャンマー戦では0-2というスコアに終わり、タジキスタン代表には0-3、キルギス代表には0-2と、楽観視できる試合は特にアウェイゲームでは少なかった。
コロナ禍という難しい状況もあった中で、ホームではモンゴルに6ゴール、ミャンマーに10ゴール、タジキスタンに4ゴール、キルギスに5ゴールという結果だったが、アウェイゲームでは、格下と呼ばれる相手にその昔も苦しんでいた。
しかし、今回の2試合はどちらも5-0。シリア戦は30分間は攻め込みながらもゴールが奪えずにいたが、「貴重なゴールだった」と森保監督が語った久保建英(レアル・ソシエダ)の豪快ミドルを皮切りに、上田綺世(フェイエノールト)が連続ゴールを決め、後半にも2ゴールを重ねた。
実力差がある相手にも苦戦していた過去を考えれば、この2試合でどちらも5ゴールを奪えたことは非常に大きな成長を感じられたと言える。引いた相手も押し切れてしまう力を、今の日本代表は兼ね備えていると言えるだろう。
森保監督も「自分たちの成長、前進に向けて、集中を切らさず戦ってくれたことは、良かった」と語り、気を緩めずに戦い抜いたことを評価していた。これはヨーロッパで戦う選手たちが日々重ねているメンタリティの強化、勝利、結果への貪欲さが出たと言えるだろう。チーム内での競争、そしてヨーロッパの大会での強豪クラブとの対戦なども、その成長に繋がっているはずだ。
そしてもう1つ注目すべきは、この2試合で招集した24選手全員がピッチに立ったということだ。ミャンマー戦ではリスク回避のためにメンバーから冨安健洋(アーセナル)が外れた一方で、急遽追加招集した佐野海舟(鹿島アントラーズ)がデビューした他、4年ぶりの日本代表活動に参加した渡辺剛(ヘンク)も途中起用。さらに、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)もデビューさせていた。
主力を温存し、2人をデビューさせた上で5-0で快勝。より難しい戦いになると予想されたシリア戦に主力を万全の状態でぶつけ、スタメンも9人を変更。そのシリア戦でもなかなか代表活動でゴールを奪えずに苦しんだ上田綺世(フェイエノールト)は2ゴールを記録し、2試合で5ゴールの大暴れ。さらに菅原由勢(AZ)、細谷真大(柏レイソル)は初ゴールを記録。結果、24名全員がしっかりとピッチに立ち、各々が結果を残した。
さらに言えば、三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)や板倉滉(ボルシアMG)、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央(いずれもセルティック)ら、負傷者がそもそも不在でもあった。格下相手ではあるが、ほぼ2チームの編成でともに5点差の勝利。これは、これまでの日本代表では成し遂げられなかった戦いであり、簡単なことでは決してない。それだけのレベルに今の日本がいるということだろう。
2026年の北中米W杯には「8.5」枠というアジアの枠があり、これまでの予選の戦いを考えれば日本が出場しない可能性の方が低い。
ただ、それであってもアジアでNo.1であることはしっかり示さなければならず、その上でチームとしての底上げ、全体のレベルアップも本大会までにしなければ、目標であるW杯優勝は達成できないのも事実だ。
今回2試合では正直なところ、相手の強さには期待はできなかった。ただ、日本はブレず、自分たちの基準で戦い、そして5-0を続けるという結果を残した。この結果を掴めてこなかったのはこれまでの日本であり、今の森保ジャパンはそれを成し遂げる力を持ち始めているということだろう。
カタールW杯を挟み、日本は着実に階段を上がっている。レイヤーで言えば、いくつも上に行ったと言っても良い。W杯後にドイツ代表に勝ち、トルコ代表に勝ち、歴代最長の8連勝に伸ばしていることはマグレでもラッキーでもない。そういうレベルに日本がなりつつあるということだ。
もちろん、目標達成にはまだまだ力が足りないことは事実。ただ、可能性が少しでも高まっているというのも事実だ。あとはより力のある相手に警戒された時にどう戦えるのか。日々選手たちが所属クラブで研鑽を積んでいることも、日本代表の強化に繋がっている。勝ちながら修正していき、成長していくというスタイルを予選のプレッシャーが減ったことでより活かしていきたいところ。次は2024年元日のタイ代表戦。ヨーロッパ組を招集することが難しいと考えられるタイ戦では、また新たな選手が見られることになるはずだ。それでも、1年のスタートに多くの日本国民にその強さを見せつけてもらいたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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「まさに死闘ってカンジ」歴史に残るバーレーンとの4-3の激闘!2004年大会プレイバックに反響「このゴールで中澤佑二に惚れた」
31日、日本代表はアジアカップ2023のラウンド16でバーレーン代表と対戦する。 過去の対戦成績は日本の8勝2敗となっているが、アジアカップの舞台で最後に対戦したのは2004年の中国大会での準決勝。記憶に残る激闘だった。 MF小野伸二、FW高原直泰ら当時の主力選手が欠場していた当時の日本は、開催国の中国サポーターにブーイングを浴びせられながらも決勝トーナメントに進出すると、準々決勝ではPK戦途中でのサイド変更とGK川口能活の神がかり的なセーブが印象深いヨルダン代表戦に勝利し、準決勝でバーレーンと対戦した。 しかし、バーレーン戦では開始6分に先制ゴールを許すと、40分にはMF遠藤保仁が不可解な判定で一発退場。日本はビハインドの状況で数的不利を負ってしまった。 数的不利の状況でもMF中田浩二とFW玉田圭司のゴールで逆転した日本だったが、その後2失点。2-3と1点ビハインドで試合終盤を迎えた。 それでも日本は最後まで諦めず。DFも攻めあがって同点ゴールを狙うと、90分にDF中澤佑二が値千金の同点ゴール。不屈の精神で同点に追いつくと、延長前半には玉田の独走ゴールが決まり、4-3で激闘を制していた。 なんとか決勝に進出した日本は、決勝で中国代表を撃破。見事に大会連覇を成し遂げていた。 久しぶりの対戦を前に『DAZN』は当時の試合映像をプレイバック。SNS上のファンも「このゴールで中澤佑二に惚れた」、「バーレーン戦といえばこの試合よな」、「痺れたね、玉田」、「まさに「死闘」ってカンジだった!」、「2004の大会は激熱だった」と当時を思い返している。 ベスト8を懸けた一戦は、31日の20時30分にキックオフ。『DAZN』で視聴が可能だ。 <span class="paragraph-title">【動画】当時の記憶が蘇る!2004年大会でのバーレーンとの激闘ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>「バーレーンvs日本」<br>過去対戦をプレイバック<br>\<br><br>アジアカップ2004年大会で起きた<br>奇跡の大逆転劇<br><br><a href="https://twitter.com/hashtag/AFC%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#AFCアジアカップ</a> ラウンド16<br>バーレーン×日本<br>1/31(水)20:30(19:45配信開始)<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> 独占配信<br>出演:水沼貴史/小野伸二/佐藤寿人/下田恒幸/桑原学 <a href="https://t.co/x7Sals8iKu">pic.twitter.com/x7Sals8iKu</a></p>— DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1752609401201189348?ref_src=twsrc%5Etfw">January 31, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.01.31 18:45 Wed2
「公式がこれは泣けるよ」W杯を終えた日本代表、JFA公開の映像がイナズマイレブンの楽曲含め大反響「4年後も期待」
日本サッカー協会(JFA)の公開したショートムービーに注目が集まっている。 7大会連続7回目となるワールドカップ(W杯)に臨んだサッカー日本代表。カタールではグループステージでドイツ代表、スペイン代表を逆転で下す快挙を達成し、決勝トーナメント進出を決めた。 史上初のベスト8進出を目指した5日のラウンド16では難敵・クロアチア代表と対戦。1-1で120分を終了し、PK戦までもつれ込んだが、残念ながら涙をのむこととなった。 激闘を終えた日本代表。7日にはJFAの公式TikTokアカウントが改めてラウンド16のシーンを振り返る映像を公開すると、これに大きな反響が寄せられた。 「この大会で得た自信も、この大会で流した涙も、夢の力に変える。 たくさんの応援、本当にありがとうございました」 BGMにはイナズマイレブンで使用された楽曲、T-Pistonz+KMCの『GOODキター!』が採用されており、締めくくりの折り鶴と相まって琴線に触れるとの声が相次いだ。 「公式がイナズマイレブンは泣けるのよ」、「4年後もイナズマイレブンの曲使ってくださるの期待してます」、「世代すぎて泣ける」など、選曲への賛辞が送られるとともに、「こんなに熱くなれたのは日本代表のおかげ!感動をありがとう」、「まじ公式ありがとう。日本代表もありがとう!」日本代表への労いのメッセージが多数届いている。 目標としていたベスト8進出とはならなかったが、国内のみならず世界中に大きな感動を与えた日本。4年後こそは新しい景色を期待せずにはいられない。 <span class="paragraph-title">【動画】楽曲含め大きな反響を呼んでいるJFA公開のショートムービー</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="tiktok-embed" cite="https://www.tiktok.com/@jfa_samuraiblue/video/7174331420096138498" data-video-id="7174331420096138498" style="max-width: 605px;min-width: 325px;" > <section> <a target="_blank" title="@jfa_samuraiblue" href="https://www.tiktok.com/@jfa_samuraiblue?refer=embed">@jfa_samuraiblue</a> この大会で得た自信も、この大会で流した涙も、夢の力に変える。 たくさんの応援、本当にありがとうございました。 <a title="サッカー日本代表" target="_blank" href="https://www.tiktok.com/tag/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8?refer=embed">#サッカー日本代表</a> <a title="worldcup2022" target="_blank" href="https://www.tiktok.com/tag/worldcup2022?refer=embed">#worldcup2022</a> <a title="fifaworldcup" target="_blank" href="https://www.tiktok.com/tag/fifaworldcup?refer=embed">#fifaworldcup</a> <a target="_blank" title="♬ オリジナル楽曲 - サッカー日本代表/JFA" href="https://www.tiktok.com/music/オリジナル楽曲-サッカー日本代表JFA-7174331431253379842?refer=embed">♬ オリジナル楽曲 - サッカー日本代表/JFA</a> </section> </blockquote> <script async src="https://www.tiktok.com/embed.js"></script> 2022.12.08 20:05 Thu3
森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
まだ正式決定ではないが、森保一監督の『2年間の』続投が決まったようだ。正式には来年のJFA(日本サッカー協会)理事会での承認待ちになる。その頃にはコーチ陣などのスタッフの詳細も決定しているだろう。 93年のJリーグ誕生以降、日本代表の監督は基本的にW杯の4年サイクルで交代してきた。例外は94年のアジア大会で韓国に敗れたロベルト・ファルカン氏、97年のアウェー中央アジア2連戦で更迭された加茂周氏、07年に病に倒れたイヴィチャ・オシム氏、15年に契約解除されたハビエル・アギーレ氏、そして18年に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ氏の5人しかいない。 そうした過去30年の歴史のなかで、初めて『続投』が決定的となったのが森保監督である。目標としていた「ベスト8」には届かなかったものの、大国ドイツとスペインに逆転勝ちを収めたことが高く評価されたことは言うまでもない。 そこで過去の歴代監督の任期を振り返ると、上には上がいるもので、長沼健氏(元JFA会長)は1962年から69年までの7年間と、さらに72年から76年までの4年間、トータル11年間も日本代表の監督を務めた。「時代が違う」と言ってしまえばそれまでだが、おそらく2度と破られることのない記録と言っていいだろう。 長沼氏が“長期政権"を担うことになったのには理由がある。64年に東京五輪があったからだ。このため62年に33歳の若さで監督に抜擢された。そして東京五輪ではグループリーグでアルゼンチンを倒して決勝トーナメントに進出。準々決勝で銀メダルに輝いたチェコスロバキアに0-4で敗れたが、ベスト8進出で日本に“第1次サッカーブーム"を巻き起こした。 さらに4年後のメキシコ五輪では、アジア勢初となる銅メダル獲得の快挙を達成。その再現を半世紀後の21年東京五輪で森保監督は期待されたが、残念ながらメダルにはあと一歩届かなかった。 長沼氏は69年のメキシコW杯アジア1次予選で、韓国とオーストラリアの後塵を拝したことで監督の座をコーチだった岡野俊一郎氏(元JFA会長)に譲る。しかし岡野氏が71年のミュンヘン五輪予選で韓国とマレーシアに負けたことで、日本サッカーの復権は再び長沼氏に託されることになった。 ところが73年の西ドイツW杯アジア予選はイスラエル(当時はアジアに所属し、中東勢が対戦を拒否したため予選は東アジアに組み込まれた)とマレーシアに敗れ、76年のモントリオール五輪アジア予選も韓国とイスラエルに敗れて監督から退くことになった。 当時の日本サッカーは、「W杯予選は負けても当たり前」であり、五輪予選で敗退するたびに監督は交代していた。Jリーグ開幕以前では、92年のバルセロナ五輪アジア最終予選で敗れた横山謙三総監督、88年ソウル五輪アジア最終予選で中国に逆転負けを喫した石井義信氏(故人)、80年モスクワ五輪アジア予選で韓国とマレーシアに及ばなかった下村幸男氏らである。 しかし96年のアトランタ五輪に28年ぶりに出場して以来、五輪出場は7大会連続して出場。その間には12年ロンドン五輪と21年東京五輪ではメダルまであと一歩に迫った。もう五輪は出場するのは当たり前で、次の24年パリ五輪は「メダル獲得」がノルマになるだろう。 同じようにW杯も98年以降7大会連続して出場中で、さらに2026年のアメリカ・カナダ・メキシコ大会は出場国が48に増えるため、出場権を失うことはまず考えられない。森保監督にとっては「ベスト8」への再チャレンジになるが、その前に横内昭展ヘッドコーチは磐田の監督に、上野優作コーチはFC岐阜の監督に転身するなどスタッフの陣容は一新せざるを得ない。 果たして新たなスタッフの顔ぶれはどうなるのか。そこに外国人コーチが入るのかどうかなどは楽しみなところ。 そして森保監督は、23年こそ秋まで親善試合しかない“静かな"一年になるものの、21年東京五輪は「金メダル」を目標に掲げながらも4位に終わり、カタールW杯も「ベスト8」が目標だったがラウンド16で敗退した。このため、まだ先の話ではあるが、24年のアジアカップでは『優勝』がW杯まで続投するためのノルマにすべきではないだろうか。 2022.12.26 22:00 Mon4
「なんて可愛いんでしょ」オナイウ阿道が妻と愛娘と家族ショット、七五三での着物姿に「とってもかわいい」など祝福の声
トゥールーズに所属するFWオナイウ阿道の愛娘が愛くるしい。 2021年6月にキリンチャレンジカップ2021のセルビア代表戦で日本代表デビューを果たしたオナイウ。同年夏に海を渡り、活躍の場を横浜F・マリノスからフランスに移している。 28日には自身のインスタグラムを更新。家族写真を公開した。 家族4人での幸せフォトや、着物姿でカメラに目を向ける長女の姿には、ファンからも祝福の声や感嘆の声が届いている。 「素敵なご家族、お似合いです」 「なんて可愛いんでしょ、おめでとうございます」 「七五三おめでとうございます。ますます素敵な女の子になられますように」 「ちっちゃい女の子たちがとってもかわいい」 オナイウは2018年に入籍を発表。2人は2019年7月10日に第一子となる長女を、2020年9月26日に第2子となる次女を授かっていた。 <span class="paragraph-title">【写真】オナイウ阿道の愛娘の着物姿</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/Cmr-DTzqt7D/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/Cmr-DTzqt7D/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:550; line-height:18px;">この投稿をInstagramで見る</div></div><div style="padding: 12.5% 0;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: row; margin-bottom: 14px; align-items: center;"><div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(0px) translateY(7px);"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; height: 12.5px; transform: rotate(-45deg) translateX(3px) translateY(1px); width: 12.5px; flex-grow: 0; margin-right: 14px; margin-left: 2px;"></div> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; height: 12.5px; width: 12.5px; transform: translateX(9px) translateY(-18px);"></div></div><div style="margin-left: 8px;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 20px; width: 20px;"></div> <div style=" width: 0; height: 0; border-top: 2px solid transparent; border-left: 6px solid #f4f4f4; border-bottom: 2px solid transparent; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/Cmr-DTzqt7D/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">オナイウ阿道 2022.12.29 20:35 Thu5
