放出候補から這い上がったワン=ビサカ、努力家の一面を垣間見せる「文句は言わずチャレンジした」

2023.08.11 20:37 Fri
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マンチェスター・ユナイテッドのイングランド人DFアーロン・ワン=ビサカが努力家の一面を垣間見せた。

世界屈指の対人守備能力を誇るワン=ビサカ。2019-20シーズンの加入から2年間は人材不足もあって当時のオーレ・グンナー・スールシャール監督に重宝されたが、攻撃性能には課題があり、同監督退任後のここ1〜2年はポルトガル代表DFジオゴ・ダロトの台頭もあって出場機会を減らしている。

それでも昨シーズンは1月ごろから最終ラインに負傷者が相次ぎ、ダロトが左サイドバックとして起用されるケースもあったことでプレータイムを回復。チャンピオンズリーグ(CL)の出場権確保を目指したチームを力強く支えた。
ワン=ビサカは今シーズンのプレミアリーグ開幕を14日に控えた中、イギリス『デイリー・メール』のインタビューに応じ、昨夏のエリク・テン・ハグ監督就任当初に放出される可能性があったと明かしつつ、年が明けて出番を増やすまでの日々を振り返った。

「(昨夏は)大変な時期だった…そんな時に唯一できるのは懸命に働き続けることで、僕は開き直って自分のポジションを掴むために渇望を示し、監督に好印象を与え、チームを助ける決意を持った」
「誰だってハードなトレーニングを自分に課すのは簡単じゃないだろう? 無意識に『試合に出れない可能性が高いのに、何のためのトレーニングなんだ?』なんて自分に言い聞かせてしまうこともある」

「だから、僕は少し考え方を変えた。『自分自身のベストのパフォーマンスを出すためにトレーニングしているんだ」とね。ただただベンチに座って現状に対する文句を言うことだってできるけど、諦めずにチャレンジすることもできる。良い選択肢はこっちだ!と思ったんだ」

「すぐに結果は出なかった。でも、それはそれで対処するしかない。支えてくれたのは家族だよ。『信じて一生懸命やっていれば、必ずその時が来る』と毎日僕に言い聞かせてくれたおかげで、僕は日々を乗り切ることができた」

放出候補から一転、己を信じて這い上がり、テン・ハグ監督の信頼を得たワン=ビサカ。この先も厳しいポジション争いは続くだろうが、『デイリー・メール』によると、ユナイテッドはそんな努力家に昇給を伴う契約延長というプレゼントを用意しているとのことだ。

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ベッカム&ギャリー・ネビルがイギリス4部クラブ買収! ギグスやスコールズら92年組がオーナーだったサルフォード・シティの共同オーナーに

EFLリーグ2(イングランド4部)に所属するサルフォード・シティは8日、かつてマンチェスター・ユナイテッドやイングランド代表で活躍したデイビッド・ベッカム氏とギャリー・ネビル氏が率いるコンソーシアムに買収されたことを発表した。 マンチェスターのサルフォードに拠点を置くサルフォード・シティは、マンチェスター・ユナイテッドで活躍し92年組として知られるライアン・ギグス氏、ポール・スコールズ氏、ニッキー・バット氏、フィリップ・ネビル氏が2014年にオーナーとなり、5シーズンで4回の昇格を経験した。 2018-19シーズンにEFLリーグ2に昇格を果たしたが、そこから上には上がれておらず。今シーズンもEFLリーグ2で8位となり、昇格プレーオフを最終節で逃す形となっていた。 そんな中、ベッカム氏、ギャリー・ネビル氏に加え、アメリカ在住の実業家のデクラン・ケリー氏、マーヴィン・デイヴィス卿がグループに入っている。 サルフォード・シティによれば、新たな株主たちはクラブと施設に多額の投資を行うという約束が入っているとのことだ。 なお、ギグス氏、スコールズ氏、バット氏、フィル・ネビル氏は引き続き「テクニカル、フットボール、コマーシャル、リクルート、SCFC財団」の各部門でクラブに関与していくとのこと。92年組が勢揃いすることとなった。 また、新しいコンソーシアムは、インドを拠点とするドリーム・スポーツ・グループ、コリン・ライアン、フランク・ライアン、ニック・ウッドハウス、シュラビン・ミッタルを含む9人の株主で構成されている。 ベッカム氏は「私はサルフォードで育った。そこで過ごした日々には、本当に素敵な思い出がある。この場所と人々は、私のサッカー人生の初期において、とても重要な役割を果たしてくれた。サルフォード・シティは地域社会の中心であり、豊かな歴史を誇る。その新たな章に加わることができ、大変嬉しく思う」とコメントしている。 ギャリー・ネビル氏も「サルフォード・シティに情熱を注いでいる。多様な才能と専門知識を持つメンバーが、サッカーへの愛で結ばれた、他に類を見ないパートナーシップだ。サッカーが最優先だが、今後4~5年でクラブを持続可能な方向へ導くことが不可欠だ。この旅の次の段階が待ちきれない」と、かつての仲間とともにチームを発展させていくことを誓った。 2025.05.08 20:55 Thu

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