1時間以上を10人で戦い抜いて白星のスペイン指揮官「誇りたいとすればこのチームのスピリット」

2024.09.09 12:55 Mon
【動画】ル・ノルマン退場でスペインが10人の戦いに

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「この勝利を悲劇の影響を受けた人々に捧げたい」首位通過決めたスペイン代表指揮官がチーム称える

スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が首位通過を決めたデンマーク代表戦を振り返った。スペイン『アス』が伝えている。 スペインは15日、敵地で行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のリーグAグループ4第5節のデンマーク代表戦を2-1で勝利した。 すでにUNL準々決勝進出を決めているラ・ロハは、4連勝での首位通過を懸けて2位のデンマークとのアウェイゲームに臨んだ。前半序盤にショートカウンターからFWミケル・オヤルサバルのゴールで先制に成功すると、後半も早い時間帯に鮮やかな中央での崩しからFWアジョセ・ペレスのゴールで追加点。その後、バックパスのミスからクリーンシートを逃したものの、敵地で順当に勝ち切った。 この勝利によってチームはスイス代表との最終節を前に首位通過を確定させた。 同試合後、デ・ラ・フエンテ監督は「純粋な決意で勝利した」と結果・内容ともに満足感を示した。 「この勝利をスペインで経験した悲劇の影響を受けた人々に捧げたいと思う。我々は、この敬意を表する一分間の黙祷を捧げてくださったデンマークの人たちに感謝したいと思う。そうは言っても、我々はとても幸せだ。ライバルは2位フィニッシュへの架け橋をすべて燃やそうとした。非常にタフで難しい試合であることはわかっていたし、非常に良いフェーズがあり、満足している」 「出場したプレーヤーは全力を尽くしたが、おそらく我々はゲームのコントロールを維持するためにある時点でテクニックを欠いていたかもしれない。満員のスタジアムでマンマークに対峙し、プレッシャーをかけるチームと対戦したことを強調したい。しかし、我々は良い試合をしたし、3-0で勝利を決定づける可能性もあったが、最終的には苦しんだ」 一方、この試合では後半にMFアレックス・バエナ、MFマルティン・スビメンディがいずれも負傷。とりわけ、交代時に明らかに動揺していた前者の状態は気がかりなところだ。 しかし、その2選手に関して指揮官はいずれも深刻な類のものではないと主張している。 「彼らの経過を見守るつもりだ。バエナは足首に問題を抱えているが、深刻な状態ではないようだ。スビメンディは股関節に問題を抱えており、通常のランニングができなかった。ただ、この状況(首位通過決定)により、月曜日にチームをリフレッシュすることができ、我々はそうするつもりだ」 その2選手に加え、オヤルサバルをサスペンションで欠くことになる次節は「我々は常にプレーヤーを気遣い、不必要なリスクを冒さないつもりだ」と新戦力や控え選手を試す可能性を認める指揮官だが、「我々は常に何かを賭けている。スペインの名には大きな重みと責任があり、我々は良い試合をして勝つよう努力するつもりだ」と、欧州王者として結果にこだわる姿勢を示している。 2024.11.16 12:10 Sat
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UNL5連勝のスペインが完璧なグループステージ締めくくり、指揮官も「仕事を楽にしてくれる」チームを絶賛

スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、UEFAネーションズリーグ(UNL)での結果に満足感を示した。『UEFA.com』が伝えている。 18日、UNL2024-25のリーグAグループ4最終節でスイス代表と対戦したスペイン。前節のデンマーク代表戦でグループ首位通過を決め、その試合から先発全員を変更した臨んだ一戦は、ジェレミ・ピノの先制弾でリードするも後半追いつかれる展開に。それでも、素早い切り替えからブライアン・ヒルが勝ち越し弾を決めると、再び追いつかれるもアディショナルタイムにブライアン・サラゴサがPKを決め、3-2で勝利した。 5連勝でグループステージを締めくくったデ・ラ・フエンテ監督は、ハイレベルなパフォーマンスを披露するチームを称えている。 「今夜は試合の大部分にとても満足だ。フットボールは公平な競技で、多くのチームが素晴らしい実力を持っている。だからこそ、スイスのような優れたチームに勝つため、我々が取り組んだことの価値を称賛したい。私のチームは逆境を乗り越える術を知っており、その事実に私は興奮している」 「根本的なものとして、私は非常に優れた選手を抱えている。だから私は、彼らを安心させ、自信を持たせ、メッセージをしっかり伝えようと努めているんだ。スタッフとして、我々はこの世代の選手がいることを本当に光栄に思っている。彼らは仕事を楽にしてくれているよ」 「今日、選手たちにチャンスを与えたのは、我々に非常に良い状況があり、素晴らしい未来があるからだ。選手に必要なのは、チャンスを与えられ自信を見せることだろう。私は選手を呼び続け、彼らはそれに応じる。我々を失望させることは決してないんだ」 「ポジションをめぐる競争は激しく、我々が選手たちに求める要求はこれ以上ないほど高いものになっている。そしてそれが、私の選手たちが最高のパフォーマンスを発揮する理由だろう」 2024.11.19 09:55 Tue
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「本当に幸せな夜」スペインが強さ見せつけるUNL3連勝、指揮官もチームを絶賛「完璧な試合だった」

スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督が、UEFAネーションズリーグ(UNL)でのパフォーマンスに手応えを感じているようだ。『UEFA.com』が伝えている。 15日、セルビア代表とのUNLリーグAグループ4第4節に臨んだスペイン。グループ2連勝中のチームはこの日も開始早々にCKからアイメリク・ラポルテが先制弾を決めると、そのまま押し込み続けハーフタイムへ。後半、PKこそ失敗したもののアルバロ・モラタが65分に追加点を挙げると、アレックス・バエナにもゴールが生まれる理想的な展開となり、3-0で勝利した。 UNLグループ3連勝と勢いに乗るデ・ラ・フエンテ監督はチームを称えつつ、このパフォーマンスを維持していきたいと意気込んでいる。 「今夜のように、これからも良いプレーを続けたい。今日はとても完璧な試合だった。本当にハイレベルだったと思う。最初から集中していて、プレーのあらゆる面で見ていて本当に楽しかった。この姿勢を見せ、物事をうまく進めれば、成功しないのは困難だろう。スペインは素晴らしく、ファンも素晴らしかった」 「今夜は本当に幸せな夜だ。スタジアム全体がモラタにふさわしい敬意と愛情を示した。彼は、その重要性を認められるに値する選手なんだ。我々のロッカールームでも本当に愛されている」 「我々はチーム作りの過程にある。このような状況は、あまり目立たないサッカー選手に自分の存在をアピールする機会を与えることができるから私は好きだ。スペインには素晴らしい選手がたくさんいるのだからね」 「このチームの貪欲さはとどまるところを知らない。11月の2試合でも勝利したいと思っている。今日のような姿勢を見せられなければ、自分たちを失望させることになるだろう」 「我々には世界最高のテクニカルスタッフがいる。最高のアナリスト、理学療法士、素晴らしいスタッフがね。おかげで仕事がとても楽になった。私は幸せだ。今のところ何も変えたくはない。謙虚でいたいとも思っている」 2024.10.16 10:00 Wed
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ケガ人続出のスペイン代表が発表! メリーノやモラタらが復帰【UEFAネーションズリーグ】

スペインサッカー連盟(RFEF)は4日、UEFAネーションズリーグ2024-25に臨むスペイン代表メンバー25名を発表した。 ユーロ2024優勝にパリ・オリンピックでも金メダルを獲得するなど新たな黄金期の到来を予感させるラ・ロハ。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督は25名を招集した。 MFロドリ(マンチェスター・シティ)やMFダニ・オルモ(バルセロナ)、FWアジョセ・ペレス(ビジャレアル)、DFロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリー)、GKウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)と主軸選手が大量に負傷中。今回のメンバーに初招集の選手はいない状況だ。 招集されたメンバーには、GKダビド・ラヤ(アーセナル)やMFペドリ、FWラミン・ヤマル(ともにバルセロナ)、MFマルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)らが招集。また、DFパウ・クバルシ(バルセロナ)、MFミケル・メリーノ(アーセナル)、FWアルバロ・モラタ(ミラン)などが復帰した。 スペインはUNLでリーグA・グループ4に属しており、12日にホームでデンマーク代表、15日にホームでセルビア代表と対戦する。 今回発表されたスペイン代表メンバーは以下の通り。 <span class="paragraph-subtitle">◆スペイン代表メンバー25名</span> GK ダビド・ラヤ(アーセナル/イングランド) アレックス・レミロ(レアル・ソシエダ) ロベルト・サンチェス(チェルシー/イングランド) DF マルク・ククレジャ(チェルシー/イングランド) アレハンドロ・グリマルド(レバークーゼン/ドイツ) アイメリク・ラポルテ(アル・ナスル/サウジアラビア) パウ・トーレス(アストン・ビラ/イングランド) パウ・クバルシ(バルセロナ) ダニ・ビビアン(アスレティック・ビルバオ) オスカル・ミンゲサ(セルタ) ペドロ・ポロ(トッテナム/イングランド) ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー) MF マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ) アレイシ・ガルシア(レバークーゼン/ドイツ) ファビアン・ルイス(パリ・サンジェルマン/フランス) ミケル・メリーノ(アーセナル/イングランド) ペドリ(バルセロナ) アレックス・バエナ(ビジャレアル) FW ジェレミ・ピノ(ビジャレアル) ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ) ラミン・ヤマル(バルセロナ) フェラン・トーレス(バルセロナ) アルバロ・モラタ(ミラン/イタリア) ホセル(アル・カーディシーヤ/サウジアラビア) ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ) 2024.10.04 20:50 Fri
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「まず開催されるかわからない」南米王者アルゼンチンの指揮官がフィナリッシマに言及、欧州王者スペインと対戦も「来年は確実に難しい」

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アジョセ・ペレス1G1Aのスペインが4連勝で首位通過決定! 新生デンマークは黒星発進も2位でセルビアとの直接対決へ【UNL】

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スペイン代表26名発表…バルセロナの21歳カサドら3名初招集、頭部負傷モラタが選出の一方でクバルシは選外に【UEFAネーションズリーグ】

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スペイン代表は誰が出ても強かった…/原ゆみこのマドリッド

「便利屋チームにされているみたい」そんな風に私が不満を覚えていたのは日曜日、バリオスに続いて、ジュリアーノもアルゼンチン代表に追加招集されたと知った時のことでした。いやあ、金曜のスペイン代表デンマーク戦で負傷者が2名発生した後、U21代表のお勤め中だったバリオスがデ・ラ・フエンテ監督に呼ばれたのは、ええ、後輩たちはこの11月の2試合共親善試合で、まさに彼も金曜にジブラルタルの近くで行われたイングランド戦にキャプテンとして出場。 プレーしたのは前半だけで、試合もスコアレスドローで終わった後、ネーションズリーグ・グループリーグ最終節スイス戦が開催されるテネリフェに向かうことになったのは、U21の2試合目親善デンマーク戦が火曜だっただけに、却って早めにアトレティコに戻れて、良かったぐらいなんですけどね。10月にやはり、1戦目でジャマル(バルサ)が負傷した後、追加招集されたリケルメのように、大人の代表初招集で喜んでいるであろうバリオスには申し訳ないものの、結局、出場機会なしということも大いにありそうな。 おまけにテネリフェのあるカナリア諸島はスペイン国内のため、月曜の試合が終わった後、翌火曜にはマハダオンダ(マドリッド近郊)での練習に合流するのにもまったく支障がないんですよ。それが大西洋を渡った南米となると話は別で、いやあ、パラグアイが弟分ヘタフェのアンデレテのゴールでアルゼンチンに2-1で勝ったと聞いた時は、そのゴール力を是非とも、ボルダラス監督のチームのリーガ次節、バジャドリー戦でも役立ててほしいと真剣に思ったものですけどね。 ただ、その試合でケガしたのもアトレティコ勢で、モリーナが右太ももを痛めて代表離脱。とはいえ、全治10日とそれ程、重傷ではなく、大体がして、週末のアラベス戦は土曜のため、火曜夜のペルー戦の後、戻るのが木曜になるアルゼンチン勢は最初から、スタメン入りが難しいだろうと思われていましたからね。更にはシメオネ監督がケガ治ったジョレンテの使い場所を探しているため、モリーナは来週火曜のCL5節スパルタ・プラハ戦に備えて、しっかり回復してくれればいいだけですが、ジュリアーノが4泊5日の地球一周の旅に駆り出されたのは計算外。 だってえ、このところ、ジョレンテがいなかったせいもあって、スタメンとして使われるようになったシメオネ監督の三男はまさにチームの動力源。その活力と信念で、コパ・デル・レイ1回戦ビック(地方リーグ/実質6部)戦ではフリアン・アルバレスの先制PKゴールの元となったペナルティをゲット、ラス・パルマス戦ではアトレティコ初得点となる先制ゴール、勝利を絶望視されていたCLのPSG戦でもモリーナの同点ゴールに繋がるシュートを撃ち、更にはマジョルカ戦でもGKオブラクのロングキックを一心不乱に追って、フリアン・アルバレスの決勝点をアシストした、まさにここ4連勝の決め手となった選手ですからね。 フリアン・アルバレスやデ・パウルと違い、スカローニ監督に初招集を受けた9月の代表戦でも出番はなかったジュリアーノがペルー戦でこき使われることはないと思いますが、長旅で体調を壊したりしないかが不安かと。実際、遅く戻って来るのは火曜夜にブラジル戦があるウルグアイ代表のヒメネスも同じですが、同僚のお隣さんのバルベルデはレガネスとの兄弟分ダービーが日曜開催というラッキーさ。今回、ミリトン、ロドリゴの負傷でブラジル代表1人参加となったビニシウスも同じで、その上、レアル・マドリーはフランス代表1人参加のカマビンガも累積警告で2試合目のイタリア戦には出ずに早帰りできるとなると…何か、ちょっと不公平と思ってしまうのは私だけ? まあ、そんなことはともかく、スペインのネーションズリーグ・グループリーグ5節、デンマーク戦がどうだったかもお話していかないと。すでに10月には3月の新設準々決勝進出を決めていたせいか、今回は1日遅れの火曜にラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部にチームは集合。初期リストから、足首を痛めたジャマルが落ち、ブライアン・ヒル(ジローナ)が入った後、合宿2日目にはパウ・トーレス(アストン・ビラ)も負傷による離脱が決まり、最初はCLツベルナ・ズベヅダ戦で頬に10針縫う裂傷を負ったため、招集を見送られていたクバルシ(バルサ)が追加招集に。 彼の日のクラブの先輩、ガビのように、いやまあ、彼は耳の裂傷でヘッドギア装着だったんですけどね。17才のCBもベロンと傷の上だけを覆うマスクを付けて、水木のセッションに参加していたんですが、逆に個人練習を続けていた頭部打撲のモラタ(ミラン)と急性胃腸炎を患ったファビアン(PSG)はパルケン・スタディオンでの一戦でスタメンには入らず。手首の手術から回復中のGKウナイ・シモン、ヒザの靭帯断裂で今季絶望となったロドリ(マンチェスター・シティ)やカルバハル(マドリー)もいないため、昨夏のユーロ決勝からリピートした先発選手がラポール(アル・ナスル)、ククレジャ(チェルシー)、ダニ・オルモ(バルサ)しかいないという、リフレッシュメンバーでスタートしたスペインだったところ…。 あんまり関係なかったみたいです。だってえ、開始12分にはシュートをゴールバーに当てていたアジョセ(ビジャレアル)が15分、その日、CFとして入ったオジャルサバルにエリア内右から、憎いばかりにタイミングをピッタリ合わせたラストパスを供給。そのボールを足で引いて、ゴール前からGKシュマイケル(セルティック)を破ってくれるとはまったく、見事じゃないですか。その後もアジョセやオルモが狙っていったものの、前半のうちは追加点が入らず、0-1で折り返したスペインは後半13分、3度目の正直でとうとう、アジョセが2点目をゲットすることに。 そう、この時はオルモが送ったスルーパスをエリア内から決めたんですが、何せ、勝ち点の必要度で言えば、準々決勝進出ができるかどうかが懸かっているデンマークの方が切実でしたからねえ。おまけに3000人余りのスペイン人サポーターを除き、スタジアム全部が応援してくれているとなれば、こんなにすいすい簡単にデ・ラ・フエンテ監督のチームが得点できることの方が不思議ですが、もしやこれがユーロ王者の貫禄? ただその先のスペインは不幸に見舞われて、ええ、まずは17分にアレックス・バエナ(ビジャレアル)が足首を痛めてファビアンに交代。続いて25分にも、10月から立派にロドリの代理を務めていたスビメンディ(レアル・ソシエダ)が腰を痛めてしまい、最初はオルモとアジョセをニコ・ウィリアムス(アスレティック)とモラタに代えるだけのつもりだったデ・ラ・フエンテ監督は急遽、U21から引き抜いた21才のカサドー(バルサ)をA代表デビューさせることに。更にはオジャルサバルがイエローカードをもらい、累積警告で次戦出場停止となったため、彼も負傷者2人共にこの試合後、代表を離脱することになったんですが…。 まあ、スコアの方は途中出場のイサクセン(ラツイオ)が意地を見せ、33分にゴールポストを直撃するシュートを撃ったかと思えば、38分にはビックリ仰天のファビアのバックパスミスが発生。GKダビド・ラジャ(アーセナル)の前でイサクセンにボールを奪われ、1点を返されてしまうなんてこともあったんですが、大丈夫。ウナイ・シモンが戻って来るだろう3月にも代表正GKの座を維持すべく、ロスタイムのスコフ・オルセン(クラブ・ブルージュ)のミドルシュートもラジャがparadon(パラドン/スーパーセーブ)で逸らしてくれたため、無事にスペインは1-2で勝利したんですが、え?1位突破が確定したってことは、月曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からのスイス戦は消化試合ってこと? いやあ、相手の最下位スイスの方も勝って、セルビアがデンマークに負ければ、勝ち点で3位に並べるんですが、ゴールアベレージ差が4もあるため、ほぼBリーグへの直接降格は免れられそうにありませんからね。それでもデ・ラ・フエンテ監督は、「Siempre nos jugamos algo/シエンプレ・ノス・フガモス・アルゴ(常に我々には何かが懸かっている)。スペインの名前には大きな重みと責任があるからね」と言っていたんですが、その言葉とは裏腹にデンマーク戦の翌日午前中、コペンハーゲンでやる予定だった練習はジムに置き換えられることに。 午後にはテネリフェに向かい、日曜はバレンシア洪水災害被害者への義援金集めもしたかったため、久々にエリオドロ・ロゴリゲス・ロペス(2部のテネリフェのホーム)で試合前日公開スタジアム練習を有料でしたものの、スタンドを埋めつくした6000人のファンの前で戦術的エクササイズを披露できる訳もなし。テネリフェでチームが到着するのを待っていたバリオスも他愛ないロンド(輪になって中の選手がボールを奪うゲーム)やシュート練習、3/4コートの紅白戦などを楽しんでいただけのようでしたし、やはりスイス戦はデンマーク戦に出なかった、または途中出場だった選手を中心にしたスタメンローテーションが濃厚かと。 それでも見どころはあって、何より注目されているのはカサドー同様、U21から昇格した大型FWサム(ポルト)のA代表デビュー。ええ、この夏にはバリオスと一緒にパリ五輪で金メダルを獲ってきた彼は昨季、アラベスでレンタル修行していたアトレティコ所属の選手だったんですが、当人が移籍を希望。今ではポルトガルのリーグでガンガン、ゴールを挙げているんですが、うーん、あと1本でスペイン代表歴代得点ランキング2位のフェルナンド・トーレスに並ぶモラタといい、2人共、残留していたら、先月から一緒にスペイン代表0人参加になっているマドリーに、アトレティコも少しは大きな顔ができた? 加えて今のチームにはアジョセ、ペドリ(バルサ)、ジェレミー・ピノ(ビジャレアル)と3人もカナリア諸島出身の選手がいて、とりわけテネリフェに実家のある前者2人は親族、友人等に試合のチケットをそれぞれ45枚程も融通しないといけなかったようなんですけどね。30年以上ぶりに代表戦を迎える現地のファンもかなり盛り上がっているようで、すでに満員御礼は確定。その期待に応えられるプレーを披露できるといいんですが、とにかく今はもう、各国代表に選手を派遣しているマドリッド勢のケガ人が増えないことを祈るばかりでしょうか。 2024.11.18 19:00 Mon