「銀河系軍団」を支えた両翼、ロベルト・カルロス&サルガドの補完性

2022.07.27 20:30 Wed
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「銀河系軍団」と言えば言わずもがな、レアル・マドリーを指すことはご存知だろう。そして「新銀河系軍団」として注目を集めているのがパリ・サンジェルマン(PSG)。現代サッカーにおいて、ワールドクラスのスターが多くチームに所属している。

どの時代にもスター選手は存在するが、その数は現代では増えている印象。豊富な資金を手にするクラブも増え、選手の価値も向上し、サッカーにまつわるお金は年々増えている状況だ。

その走りとも言えるのが2000年代当初のレアル・マドリー。それが「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれるチームだった。

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元レアル・マドリーのミチェル・サルガド氏は、ユベントスに移籍したクリスティアーノ・ロナウドの代役はいないと話した。2009年にマドリーに加入して以降、C・ロナウドは驚異的な数字を残し、史上初のチャンピオンズリーグ3連覇など数々のタイトルをクラブにもたらした。しかし10日、同選手は、1億ユーロ(約135億円)でセリエA王 2018.07.12 13:50 Thu
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新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、スポーツ・チャンネルDAZNと展開する「ABEMA de DAZN」で、2025年8月より開幕する主要な欧州サッカーリーグにおいて、日本代表選手が所属するクラブを中心とした「欧州リーグ2025-26」の試合を中継することを決定した。 今回の発表によると、リーグ・アン、 2025.08.15 17:21 Fri
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「銀河系軍団」を支えた両翼、ロベルト・カルロス&サルガドの補完性

「銀河系軍団」と言えば言わずもがな、レアル・マドリーを指すことはご存知だろう。そして「新銀河系軍団」として注目を集めているのがパリ・サンジェルマン(PSG)。現代サッカーにおいて、ワールドクラスのスターが多くチームに所属している。 どの時代にもスター選手は存在するが、その数は現代では増えている印象。豊富な資金を手にするクラブも増え、選手の価値も向上し、サッカーにまつわるお金は年々増えている状況だ。 その走りとも言えるのが2000年代当初のレアル・マドリー。それが「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれるチームだった。 <span class="paragraph-title">◆豪華な選手が揃う唯一</span> スペインの強豪として120年の歴史を誇るマドリーは、スペインのみならずヨーロッパでも輝かしい功績を残し、世界中に多くのファンを抱える。 チャンピオンズリーグ(CL)の優勝は史上最多の14回。これは2位のミランの7回の倍という成績だ。 優勝回数が多いクラブには古き良き時代に輝かしい功績を残していたというパターンもあるが、マドリーは2000年代だけで7度の優勝を経験しているのだから、長期間にわたってのビッグクラブであることは理解できるだろう。 昔から多くのスター選手がプレーしたマドリーだが、「銀河系軍団」と呼ばれるチームを作り上げたのは、現在もクラブの会長を務めるフロレンティーノ・ペレス会長。2000-01シーズンから会長となると、毎年のようにスター選手を集めた。 最初に獲得したのは当時の史上最高額の移籍金で獲得したルイス・フィーゴ。最大のライバルであるバルセロナから引き抜いたこともあり、大きな話題となった。 2001年夏にはジネディーヌ・ジダンを獲得。2002年夏にはロナウド、2003年夏にはデイビッド・ベッカムを獲得した。 ラウール・ゴンサレスやホセ・マリア・グティエレス、イケル・カシージャスなどカンテラ育ちの選手もプレーした他、その前から所属していた選手たちも一部は主力として「銀河系軍団」を支えていた。 <span class="paragraph-title">◆レアル・マドリー自慢の両サイドバック</span> ペレス監督が獲得したスター選手たちはいずれも攻撃的な選手。そのチームにおいて後ろを支えていたのは、元々所属していた選手たちだった。 現代サッカーでこそ最も重要とも言われるポジションとなったサイドバックだが、当時のマドリーを支えたのは2人。右のミチェル・サルガド、左のロベルト・カルロスだった。 ロベカルとして知られるロベルト・カルロスは、1996年夏にインテルから加入。わずか360万ユーロ(約5億円)という移籍金だった。 しかし、ご存知の通り強烈な左足のキックを持っており、攻撃的なプレーが特徴。11年在籍し通算512試合に出場し65ゴールを記録している。衝撃的なFKを見たことがある人は多いのではないだろうか。 対して右サイドは1999年にセルタから加入したサルガドが務めていた。スター選手とは程遠い地味な存在であり、ロベルト・カルロスを含め、スターたちの輝きの影に隠れていたが、豊富な運動量と献身的な守備でチームを支える存在となっていた。 マドリーでは公式戦370試合で5ゴール25アシスト。数字に残るプレーこそ少ないが、チームにとっては欠かせない存在であり、後にキャプテンにもなるセルヒオ・ラモス加入まではレギュラーを務めていた。 ロベルト・カルロスはラ・リーガで4回、CLで3回の優勝を経験。サルガドもラ・リーガで4回、CLで2回の優勝を経験している。1990年代後半から2000年代半ばまでのチームの栄光を知る両者は、今ほど脚光が浴びないサイドバックというポジションでチームを支えた。 時期に若干のズレはあるが、「銀河系軍団」の中でも不動のポジションを確立し、ともに10年以上名門のマドリーでプレーしたロベルト・カルロスとサルガド。特徴あるプレーでチームに結果をもたらした、“サイドバックのコンビ”の走りといっても良いコンビだった。 <span class="paragraph-title">◆役割が変わるサイドバック</span> 現代サッカーにおいては、非常に戦術的に重要な役割を担うことが多いサイドバック。今では攻撃時にボランチの代わりをするサイドバックもいれば、1人で両サイドバックを務める選手もいる。 これまでも無尽蔵のスタミナで上下動を繰り返す特徴を持つ選手や、高精度のクロスを蹴れる選手、スピードを生かして攻撃参加する選手などはいた。しかし、運動量とキック精度はすでにベースとして持ち合わせており、そこに付加価値を加える選手が求められている。 ゲームを組み立てる中心に据えるチームもあり、ビルドアップの重要な役割を担うチームもある。イメージであるサイドを駆け上がってクロス、サイドを下がって守るということだけではなく、多くの役割を試合中に担うこととなっている中、両サイドでバランスを取り続けてきたのがロベルト・カルロスとサルガドのコンビ。ロベルト・カルロスを生かすため、黒子に徹するサルガドという構図が続き、2人の素晴らしい関係性が、華々しい選手を揃えたマドリーに成功をもたらしていた。 <div id=“cws_ad”><hr>レアル・マドリーの両サイドバックを務めたミチェル・サルガドとロベルト・カルロスが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220727.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.27 20:30 Wed

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40歳C・ロナウドが約400億円で3年連続最も稼いだアスリートに! メッシが5位、ドジャース・大谷翔平は9位

アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)が、再び世界で最も稼ぐアスリートとなった。アメリカ『フォーブス』が伝えた。 サッカー界のスーパースターの1人であるC・ロナウド。初めて世界で最も稼ぐアスリートになってから9年。40歳になった中で、3年連続5度目のナンバーワンとなった。 スポルティングCPで才能を見出され、マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放ち、レアル・マドリーで全盛期を迎えると、ユベントス、ユナイテッドでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレー。AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では準決勝で川崎フロンターレに敗れてアジア王者は逃したが、その存在感は健在だ。 サッカー界のNo.1プレーヤーという肩書きは譲りつつあるものの、この1年間で稼いだ金額は推定2億7500万ドル(約399億6000万円)とのこと。これは自己最高記録であり、歴代でも2015年に3億ドル、2018年に2億8500万ドルを稼いだプロボクサーのフロイド・メイウェザーだけとなっている。 内訳としては2億2500万ドル(約326億9000万円)がアル・ナスルとの契約で手にしており、残りの5000万ドル(約72億7000万円)はピッチ外での収入となり、スポンサー契約などの収入と見られている。 サッカー選手ではトップ10にはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が1億3500万ドル(約196億3000万円)で5位。8位に元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)が1億400万ドル(約151億2000万円)でランクイン。トップ50に広げると、フランス代表FWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリー)が9000万ドル(約130億9000万円)で16位、ブラジル代表FWネイマール(サントス)が7600万ドル(約110億5000万円)で25位、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)が6200万ドル(約90億1000万円)で34位、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)が5500万ドル(約80億円)で46位、セネガル代表FWサディオ・マネ(アル・ナスル)が5400万ドル(約78億5000万円)で48位となった。 全体では2位にNBAのゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーで1億5600万ドル(約226億7000万円)、3位にイングランドのプロボクサーであるタイソン・フューリーで1億4600万ドル(約212億2000万円)、4位にNFLのダラス・カウボーイズに所属するダック・プレスコットで1億3700万ドル(約199億1000万円)、5位がメッシとなった。 なお、日本人では9位にはMLBのロサンゼルス・ドジャーズに所属する大谷翔平が唯一入り1億250万ドル(約148億9000万円)。フィールド上で250万ドル(約3億6000万円)、フィールド外で1億ドル(約145億3000万円)を稼いでいるとされている。 <h3>◆最も稼ぐアスリートランキング 2025</h3> 1位:クリスティアーノ・ロナウド(サッカー/ポルトガル/40歳) 総収益:2億7500万ドル(約399億6000万円) 2位:ステフィン・カリー(バスケットボール/アメリカ/37歳) 総収益:1億5600万ドル(約226億7000万円) 3位:タイソン・フューリー(ボクシング/イギリス/36歳) 総収益:1億4600万ドル(約212億2000万円) 4位:ダック・プレスコット(アメリカン・フットボール/アメリカ/31歳) 総収益:1億3700万ドル(約199億1000万円) 5位:リオネル・メッシ(サッカー/アルゼンチン/37歳) 総収益:1億3500万ドル(約196億3000万円) 6位:レブロン・ジェームズ(バスケットボール/アメリカ/39歳) 総収益:1億3380万ドル(約194億4000万円) 7位:フアン・ソト(野球/ドミニカ共和国/26歳) 総収益:1億1400万ドル(約165億8000万円) 8位:カリム・ベンゼマ(サッカー/フランス/36歳) 総収益:1億400万ドル(約151億2000万円) 9位:大谷翔平(野球/日本/歳) 総収益:1億250万ドル(約148億9000万円) 10位:ケビン・デュラント(バスケットボール/アメリカ/35歳) 総収益:1億140万ドル(約147億3000万円) 2025.05.16 17:40 Fri
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21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン

IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu
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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.20“ロス・ギャラクティコス”9度目のビッグイヤー/レアル・マドリー[2001-2002]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.20</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2001-2002シーズン/レアル・マドリー 〜ロス・ギャラクティコス〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2001-02real.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ビセンテ・デル・ボスケ(48) 獲得タイトル:チャンピオンズリーグ、スーペル・コパ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力6:★★★★★★☆☆☆☆ タレント9:★★★★★★★★★☆ 連係6:★★★★★★☆☆☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">9度目のビッグイヤー</div> 2000年にフロレンティーノ・ペレスが会長に就任した後、レアル・マドリーは毎年ビッグネームを獲得していく。2000年にライバルのバルセロナからフィーゴを引き入れると、2001年には当時の最高移籍金となる8000万ユーロでジダンを獲得。その後、ロナウド、ベッカムと次々にビッグスターを獲得し、銀河系軍団と呼ばれるようになった。2001-02シーズンは、その銀河系の初期といえる陣容だった。 2000-01シーズンに4シーズンぶりとなるリーガエスパニョーラ制覇を成し遂げたレアル・マドリーだったが、2001-02シーズンはアイマールやアジャラを擁したベニテス政権1年目のバレンシア、イルレタの下で完成度の高いフットボールを披露したデポルティボの後塵を拝し、3位でシーズンを終えることになった。それでも、欧州の舞台では強さを見せつけ、過去5年以内で3度目となるCL制覇を達成。準決勝でバルセロナを下して勢いに乗ったチームは、バラックやルッシオら好メンバーが揃うレバークーゼンを決勝で撃破し、通算9度目となるビッグイヤーを手にした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">タレント力を生かす布陣</div> フォーメーション図を見ても分かる通り、このシーズンのマドリーはややアンバランスと言える布陣だった。チームが擁する世界屈指のタレントの力を最大限に生かすため、デル・ボスケ監督はジダンを左サイド寄りのトップ下に配置。左サイドのソラーリは、守備にも力を入れたプレーを見せた。左サイドの幅という面では、破壊的な攻撃力を誇るロベルト・カルロスのオーバーラップで補完。一方、右サイドはタッチライン付近に位置したフィーゴが、ウインガーとして積極的にドリブルを仕掛けていく。前線では、シャドーストライカー的な役割を担ったラウールと、空中戦に強いモリエンテスが抜群のコンビネーションでゴールを量産した。 そして、この超攻撃的な布陣を支えたのが、守備的MFのマケレレだった。神出鬼没の守備で相手の攻撃の芽を摘み取り続け、チームの屋台骨を支えた。また、エルゲラとマケレレが中盤の底でコンビを組み、センターバックにマドリー生え抜きのセンターバックであるパボンが起用される形も常用していた。これらの個性あるメンバーを抜群のキャプテンシーで見事にまとめたのがベテランのイエロ。その後方には、若手ながらも既にビッグセーバーぶりを存分に発揮していたカシージャスが控えていた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFジネディーヌ・ジダン(29)</span> オフシーズンに当時の歴代最高移籍金となる8000万ユーロでユベントスからマドリーに移籍したジダンだったが、加入直後はチームにフィットし切れずに苦しむ。移籍金があまりに高額だったためマスコミからのプレッシャーは厳しく、スペインでの生活への順応にも苦しみ、なかなか本来のパフォーマンスを発揮することができなかった。しかし、シーズンが進むにつれて徐々にチームに馴染んでいくと、中盤戦以降は世界最高の選手たる所以を見せる。主に左サイド寄りの中央ポジションでプレーし、持ち前のボディバランスを生かした圧倒的なキープ力とドリブル、高精度のスルーパスを駆使。瞬く間にチームの中心となった。そして、圧巻だったのはレバークーゼンとのCL決勝。1対1の同点で迎えた前半44分、ロベルト・カルロスが左サイドから送った山なりのボールを、ボックス付近の中央やや左のポジションに位置していたジダンが左足のダイレクトボレーで合わせると、ボールは綺麗な弧を描きゴール左上隅に突き刺さった。このジダンのゴールが決勝点となり、レアル・マドリーは9度目の欧州制覇を達成。ジダンのゴールは、多くのメディアで「フットボール史上、最も素晴らしいゴール」と評価された。 2019.04.13 12:00 Sat
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“干された”ベッカムが自らの足でカペッロ監督の信頼を取り戻す【ビューティフル・フリーキック】

サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。 この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。 今回は、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミの共同オーナーを務める元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏が現役時代に決めたフリーキックだ。 <div id="cws_ad">◆気合いの入った表情のベッカムがキックで信頼を掴み取る<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJhN3pEMG9WayIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> 2003年にマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリー入りしたベッカム氏は、在籍4年で公式戦159試合に出場し20ゴール51アシストを記録した。しかし、2007年1月にシーズン終了後のロサンゼルス・ギャラクシーへの移籍が発表されると、当時のファビオ・カペッロ監督はベッカムを起用しないことを表明した。 それでも、腐らず練習に励むベッカム氏は、チームメイトからの推薦もあり、2007年2月10日に行われたラ・リーガ第22節のレアル・ソシエダ戦に約1カ月ぶりに出場する。 連敗中だったマドリーはソシエダに先制を許すも、迎えた37分、バイタルエリア右でフリーキックのチャンスを獲得する。ベッカムの右足から放たれたクロス性のシュートは絶妙なコースに飛ぶと、ワンバウンドしてゴール左に突き刺さった。 このゴールで追いついたマドリーは後半に勝ち越し、勝ち点3を獲得。このキックでカペッロ監督の信頼を再び掴み取り、ベッカム氏は初のラ・リーガのタイトルを獲得しアメリカへと旅立っていった。 2020.11.03 11:00 Tue
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レアル退団の理由は「マドリーと競争したくなかった」…ベンゼマが引退後のプランも語る「フロレンティーノの近くに居たい」

レアル・マドリーのレジェンドでもあり、現在はサウジアラビアのアル・イテハドでプレーする元フランス代表FWカリム・ベンゼマが、サウジアラビアの日々などを語った。 リヨンで育ったベンゼマは2005年7月にファーストチームに昇格。2009年7月に21歳でマドリーに完全移籍した。 ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)ら、数多くの世界的なスター選手たちとプレーしたベンゼマは、公式戦648試合で354ゴール165アシストを記録。ラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、コパ・デル・レイなど全てのタイトルを獲得したほか、バロンドールも受賞。2023年夏にサウジアラビアへと移籍した。 アル・イテハドではここまで公式戦51試合で31ゴール15アシストを記録。キャプテンとしてチームを牽引している中、『Los Amigos de Edu』という番組でエドゥ・アギーレ氏との対談に出演した。 現在サウジ・プロ・リーグでプレーするベンゼマ。サウジアラビアでの生活については「ここは気持ちが良いし、落ち着いている。マドリードとは同じではないが、ここでも常に勝たなければならない。毎年レベルが上がり、その資格が必要になる」とコメント。「僕がマドリードに来た時も、人々が僕を愛してくれていることにいつだって気がついていた。僕たちにはとても優秀なチームと監督がいる」と、アル・イテハドでの充実ぶりを語った。 サウジ・プロ・リーグは近年ヨーロッパから数多くの選手が加入しており、ワールドクラスの選手が集まるリーグとなっている。 また、サウジアラビア国民もサッカーに熱心であり、アジアの大会などが多く開催。そのため、マドリー時代と自身の生活は大きく変わっていないとした。 「僕の日常生活はマドリードと似ている。朝起きて、自宅のジムでトレーニングし、午後はチームと一緒にトレーニングしている」 「夜はディナーに出掛けたり、ビーチに行ったりすることもある。ただ、ここでも通りを歩くことはできない。人々はサッカーに夢中だ。僕は今でもマドリードにいた時と同じように、自分自身を大切にしている」 改めてマドリーを去った理由についても聞かれたベンゼマは、全てを成し遂げたからだと説明。また、ヨーロッパの他のクラブでマドリーと争いたくなかったと理由を語った。 「僕は全てを成し遂げた。少年としてスタートし、男として終えた。全てのタイトルとバロンドールを獲得したので、良い形で去りたかった」 「次の年にどのような成績を収めたかは誰にも分からない。僕にとって、レアル・マドリーは世界最高のクラブであり、PSGやシティなど、マドリーと張り合える他のチームで競争はしたくなかった」 多くの成功を手にしたベンゼマも37歳。キャリアの終わりに向かっている中、引退後についても語り、自身をマドリーにつ的たフロレンティーノ・ペレス会長の近くに居たいと語った。 「監督になることについてはよく分からない。選手になることよりも難しいと思う。サッカーの近くにいたい。引退したらフロレンティーノの近くに居たいね」 2025.03.03 18:30 Mon

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