鹿島史上初の記録も「あまりコメントは…笑」、苦しんだ序盤戦を乗り越え軌道に乗る岩政大樹監督「新しい歴史を築く一歩に」と国立での記念マッチ勝利を語る

2023.05.14 20:17 Sun
©超ワールドサッカー
鹿島アントラーズ岩政大樹監督が、『Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ』となった名古屋グランパス戦を振り返った。
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14日、明治安田生命J1リーグ第13節の鹿島vs名古屋が国立競技場で行われた。Jリーグ開幕から30周年を翌日に控え、当時の開幕戦でも対戦した両者が激突。衝撃のハットトリックデビューを果たしたジーコ氏もスタンドで見守った。
試合は立ち上がりから両者が激しくぶつかり合うと、鹿島の鈴木優磨がCKからヘディングで先制。しかし、VARチェックの結果ファウルがあったとして取り消し。このジャッジに鹿島陣営が大きく抗議を見せ、騒然としていた。

その後も譲らない展開となった中、29分には再びCKを鹿島が獲得。クロスをまたしても鈴木がヘッドで決め、今度こそ先制ゴールに。最初のゴールが取り消されたことに怒りを覚えていた鈴木は、木村博之主審を挑発するようなパフォーマンスを見せたが、チームメイトがなんとか止めに入りお咎めはなかった。
その後も鹿島が主導権を握り、名古屋に効果的な攻撃をさせないでいると、84分には途中出場の知念慶が粘り強さを見せてダメ押しゴール。2-0で鹿島が勝利し、リーグ戦5連勝を記録した。

記念すべき試合で見事な勝利を収めた鹿島。試合後の記者会見に出席した岩政監督は、「記録をことさらに扱うと止まってしまうところがありますので(笑)。そこについてはあまりコメントしないでおこうと思います」とコメント。クラブ史上初となる5試合連続無失点の5連勝についてはあまり話したくないと冗談混じりに答えた。

一時は4連敗と泥沼状態となり、ファンと選手が一触即発の状態になることもあった中、急浮上の5連勝。このことについては、「1つ1つ勝っていくという意識になり、それがずっと続いてるので、あんまり5連勝したっていう感覚はない」と、連勝を意識はしていないとコメント。「 今も実際上に近づいては来てますけども、まだ届いてないので、まだまだって意識しかないです」と、5位まで浮上し首位との勝ち点差は「7」となっているが、上はまだまだ遠いと考えているようだ。

また、首位のヴィッセル神戸、2位の横浜F・マリノス、4位のサンフレッチェ広島と上位チームには今季全て敗戦。3位の名古屋に勝利したいところだったが「上位のチームにはここまで勝てていなかったので、今日はプレッシャーを掛けていました」と、選手たちにプレッシャーを与えたとし「これに打ち勝つことで、新しい歴史を築く一歩になると伝えていました。彼らはそれを乗り越えてくれました」と、今季初の上位戦勝利を喜んでいた。

自身も鹿島やファジアーノ岡山のユニフォームを着て、長年Jリーグでプレーしていた岩政監督。記念マッチを戦うということについても言及し、国立競技場での試合は違うものだったとした。

「空気感はいつものものとは違いました。入っている人数も全然違っていましたし。非日常的な雰囲気でした」

「今日の勝ちは自分たちの中でも自信になるものだったと思います。30周年ということで、また新たに踏み出せたという気持ちです」

Jリーグ初年度から降格を知らないオリジナル10として残る2チームのうちの1つ。積み上げてきた伝統がある中で、新しい姿を模索している岩政監督と選手たちにとっては、この勝利がターニングポイントになる可能性は高い。苦しみ続けた序盤戦を乗り越えての好転には大きな意味がありそうだ。



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武藤!トゥーレル!大迫! 神戸が11戦無敗の2位鹿島に3発逆転勝利で停滞感払拭【明治安田J1第21節】

30日、明治安田J1リーグ第21節のヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズがノエビアスタジアム神戸で行われ、神戸が3-1と逆転勝利だ。 3戦未勝利で停滞気味の暫定5位・神戸と、2位キープも3戦連続ドロー中の鹿島。鹿島としては首位・FC町田ゼルビアを勝ち点「2」差で追いかけ、白星なら首位浮上もあり得る状況だ。 そんななか、鹿島が開始8分で先制。右CKにアレクサンダル・チャヴリッチがヘディングシュートを叩き込む。難なく決めたように見えたが、巧みにタイミングを計っての1点だ。 ほどなくして神戸が同点に。 18分、扇原貴宏が最終ライン近くまで降り、右ワイドを走る武藤嘉紀へ完璧なロングフィード。一発で裏抜けした武藤は、GK早川友基との1対1を制して左足シュートを流し込んだ。 神戸は前半のうちに逆転。 38分、右CKに扇原がインスイングのクロスを送ると、武藤のフリックからゴール正面でボールがこぼれる。すかさず反応したマテウス・トゥーレルが躊躇なくゴールへ蹴り込んだ。 追いかける鹿島は前半終盤に決定機逸。 45分、GK早川のフィードから樋口雄太が右サイドを単独突破し、ボックス内の名古新太郎へ。名古は相手をずらして内巻きの左足シュートも、惜しくも枠へ飛ばなかった。 神戸は鹿島の攻勢を凌ぐなかで追加点。 62分、佐々木大樹&武藤の右サイド突破から、ゴール前にポジションをとった大迫勇也が右足シュート。一度は阻まれるも、再び右足で蹴り返して古巣相手にネットを揺らす。 直前に武藤の時点でオフサイドだったと判定されるも、VAR介入で覆り、貴重な追加点に。エース大迫は8試合ぶりの得点だ。 鹿島は71分、柴崎岳が神戸の同点弾を彷彿とさせる美しいロングフィード。やはり右サイドから一発で裏抜けの濃野公人が右足ボレーも、勢い余って枠上へ。絶好機を逃す。 “裏”への意識が非常に強い鹿島だが、ここまで功を奏さず。また、後半頭から出場の藤井智也は、左サイドからの果敢な仕掛けで神戸の脅威となるが、やはり肝心の1点に結び付かず。 結局、神戸が11試合無敗の鹿島相手に3-1と逆転勝利。ベテラン扇原の冷静かつ完璧な左足から潮目が変わり、前半のうちにセットプレーから逆転、エース大迫で締めくくった。 ヴィッセル神戸 3-1 鹿島アントラーズ 【神戸】 武藤嘉紀(前18) マテウス・トゥーレル(前38) 大迫勇也(後17) 【鹿島】 アレクサンダル・チャヴリッチ(前8) 2024.06.30 20:59 Sun
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G大阪が降格圏の磐田に劇的勝利、前半戦苦しんだ13位湘南や14位京都など6クラブのJ1残留が確定!

9日、明治安田J1リーグ第36節の8試合が行われた。 首位のヴィッセル神戸、2位のサンフレッチェ広島は10日に試合が控える中、3位のFC町田ゼルビアは今まで勝ったことがない国立競技場でFC東京との“新東京ダービー”を戦い、3-0で快勝。国立で初めて勝利したとともに、逆転優勝への望みを繋いだ。 熾烈な優勝争いとは真逆の残留争いも今シーズンは白熱。残留ラインの17位・柏レイソルと16位・アルビレックス新潟の直接対決は柏が勝利目前でまたしても失点。新潟はルヴァンカップ決勝同様に粘りを見せ、1-1のドローに終わった。 そんな中、降格圏の18位に位置するジュビロ磐田(勝ち点35)と5位のガンバ大阪(勝ち点60)の対戦は激闘に。試合は23分に磐田が渡邉りょうのゴールデ先制するも27分に半田陸のゴールでG大阪が同点に。前半アディショナルタイム9分には山下諒也がゴールを決めて逆転に成功する。 さらに62分には宇佐美貴史がネットを揺らして追加点。しかし、残留するためには負けられない磐田は87分に上原力也、そして91分に鈴木海音がゴールを奪い、土壇場で同点に追いつく。 残留に向けて貴重な勝ち点1を手にできるかと思われたが、G大阪は93分にパスを繋いで崩すと最後は坂本一彩が落ち着いて決めて勝ち越しに成功。G大阪が粘りを見せて勝利を収めた。 これにより、降格圏の18位・磐田は勝ち点35のまま。消化が1試合少ないものの、3試合で最大勝ち点「9」しか積み上げられないため、「44」までに。これにより、残留が確定していなかった多くのチームの残留が確定した。 磐田の敗戦により、勝ち点47の9位・名古屋グランパス、10位・アビスパ福岡、勝ち点46に伸ばした11位・横浜F・マリノス、勝ち点45の12位・川崎フロンターレ、13位・湘南ベルマーレ、14位・京都サンガF.C.までが残留決定となった。 15位の浦和レッズは10日に広島と対戦し、勝利すれば残留が確定する。 <h3>◆明治安田J1リーグ順位表(11/9時点)</h3> 1位:ヴィッセル神戸|勝ち点67/35試合/20 2位:サンフレッチェ広島|勝ち点65/35試合/30 ーーーーーACLE出場 3位:FC町田ゼルビア|勝ち点63/36試合/19 4位:ガンバ大阪|勝ち点60/36試合/10 5位:鹿島アントラーズ|勝ち点58/35試合/13 6位:東京ヴェルディ|勝ち点54/35試合/1 7位:セレッソ大阪|勝ち点52/36試合/-1 8位:FC東京|勝ち点51/36試合/5 9位:名古屋グランパス|勝ち点47/36試合/-2 10位:アビスパ福岡|勝ち点47/36試合/-4 11位:横浜F・マリノス|勝ち点46/35試合/-2 12位:川崎フロンターレ|勝ち点45/35試合/8 13位:湘南ベルマーレ|勝ち点45/36試合/-3 14位:京都サンガF.C.|勝ち点45/35試合/-12 ーーーーー残留決定 15位:浦和レッズ|勝ち点43/34試合/2 16位:アルビレックス新潟|勝ち点41/36試合/-14 17位:柏レイソル|勝ち点40/36試合/-10 ーーーーー残留ライン 18位:ジュビロ磐田|勝ち点35/35試合/-15 19位:北海道コンサドーレ札幌|勝ち点34/36試合/-20 20位:サガン鳥栖|勝ち点29/36試合/-26 ※降格決定 2024.11.09 17:59 Sat

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