「怒りをエネルギーに変えた」湘南に逆転勝利の札幌・ペトロヴィッチ監督、2戦9発、今季初連勝の前線を冗談交えて称賛「浅野はシュツットガルト、小柏はボルシアMGから来た選手」
2023.05.13 23:23 Sat
北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、冗談混じりにもチームを称えた。
試合は立ち上がりからアグレッシブさを見せると、6分に駒井善成のゴールで先制。その後も押し込むが、ゴールを奪えない。
すると59分にハンドを取られてPKを与えると失点指導点とされると、その1分後にもゴールを許し、連続失点で逆転を許してしまう。
苦しみながらも見事な逆転勝利で、今シーズン初の連勝を飾った札幌。試合後の記者会見でペトロヴィッチ監督は上機嫌。「短いコメントで済ますのであれば、毎試合皆さん札幌の試合を観てほしいです。いつも面白いサッカーを観せることができます。勝つ試合もあれば、負ける試合もあります」と自分たちのサッカーに自信を見せた。
この勝利で5位に浮上した札幌だが、初の連勝と安定した戦いを見せているとは言えない。ただ、ペトロヴィッチ監督は、勝敗以上に内容に満足を感じると自身について語った。
「世界で唯一の監督かもしれないが、自分のチームが素晴らしい試合をしたら、結果として負けていても、自分のチームを誇りに思うし、自分のチームのプレーを素晴らしいと思える」
内容を大事にし、結果が伴わなくとも誇りに思えるとしたペトロヴィッチ監督。湘南との試合は厳しいものになると考えていたとし、判定へのフラストレーションを力に変えることができたことがよかったとした。
「今日の試合に関しては難しいゲームになると想定していた。湘南は走力と激しさ、チームとし規律もある。そこに対して我々もしっかり準備して戦い、立ち上がりから選手たちが狙い通りゲームを進めてくれた」
「ただ、何回かチャンスがありながらも追加点が取れずに後半に入った。狙い通りの戦いが進められていたが、ハンドの判定で流れが変わった。そして、失点した後にすぐ失点し逆転されてしまった」
「選手たちは結果的に納得いく判定ではなかったが、怒りをエネルギーに変えて攻撃を仕掛けていった。その結果逆転することができたのは、選手たちが素晴らしいリバウンドメンタリティを見せてくれ、それが最終的に我々が勝利することができた要因だと思う」
連続失点時は厳しさも見えたが、その後にしっかりと落ち着いて攻撃に圧力をかけられた札幌。これで今季のゴール数は29となり、首位のヴィッセル神戸を抜いてリーグ1位となった。
この試合でゴールを決めた、駒井、浅野、小柏はこのところ先発起用が続く攻撃の軸に。ペトロヴィッチ監督は冗談混じりに、3人の能力の高さを称えた。
「前線の3選手はビッグネームだ。浅野はシュツットガルトから来たし、小柏はメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)から来た。駒井はどこからだったろうか」
海外クラブから連れて来たというのは監督なりのジョークだが、それほどクオリティを信頼しているとのこと。駒井は浦和レッズで出番が限られ札幌へ、浅野はサンフレッチェ広島で出番を失い札幌へ、小柏はプロ4年目で日本代表招集歴もありながら、ケガで辞退するなど、順調なキャリアを歩んではいない選手たちだ。
しかし、そういった選手、本当のビッグネームではなくとも、札幌では輝けると語るペトロヴィッチ監督。自身が指導した選手たちを例に、「もしかしたら岐阜の選手の方がうちよりも高いかもしれない」とジョークを口にし、さらに冗談を言いながらも、選手をたたえた。
「鈴木武蔵(ガンバ大阪)は札幌で得点を重ねて海外に移籍し、アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)も得点を重ねて中国に移籍した。浅野も得点を重ねているが、そろそろ心配をしなければいけないだろう」
「ただ、そういう選手たちがいなくなってもなんとか生き残っているのが札幌だ」
多くの有望な選手、チームの力となった選手たちがいた札幌だが、こぞってたクラブへと引き抜かれてきた。それでも、ペトロヴィッチ監督が積み上げたサッカーを展開し、オールコート・マン・ツー・マンディフェンスを軸に、攻撃的なサッカーを展開。今やゴールがたくさん生まれる魅了する試合を届けている。
経験値もあまり多くなく、決してエリート街道を歩んでいる選手ばかりではない札幌の選手たち。ペトロヴィッチ監督は、そうした選手たちが1つずつ積み上げて成長していくのが札幌であり、今はチームに力がある上で勝利を重ねていけるチームになる途中だとした。
「連勝をしないといけないんだと。コンスタントに勝っていかないといけないんだと選手たちに話をしてきた」
「常に彼らはJ1のトップクラブ、トップチームで試合に出続けてきた選手たちではない。彼らが常にコンスタントに自分たちの力を発揮する中で、毎試合毎試合勝っていくということは、なかなか彼らは経験がまだない。ただそれは彼らの成長の伸びしろでもある」
「我々はその過程にあるチーム。残念ながら出来上がった選手を連れてきて、編成しているわけではない。成長させながらいくという点で、選手自身にもチームにも、まだまだ未成熟な部分がある」
「だからこそ我々は勝ったり負けたりするわけだが、そういう取り組みを経て、選手たちが経験し、チームが上位を争うチームに代わっていければと思う」
その中で次節の京都サンガF.C.戦が大事に。「次の試合の京都は非常に重要だと思っている。今日の湘南での勝利を忘れないといけない。私も頭から消し去りたい。京都に勝利することができれば『札幌、ここから上に行けるよ』としっかり示せる試合になると思う」とコメント。3連勝をすることで、選手たちに更なる自信を植え付けられるか注目が集まる。
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13日、明治安田生命J1リーグ第13節で札幌はアウェイに乗り込み湘南ベルマーレと対戦した。雨が降る中での一戦。前節はFC東京を相手に5ゴールの大勝を記録。ただ、第10節で横浜FCに1-4と大勝した直後、鹿島アントラーズに0-1で敗れただけに、今節は勝利することが重要だった。すると59分にハンドを取られてPKを与えると失点指導点とされると、その1分後にもゴールを許し、連続失点で逆転を許してしまう。
PKの判定に納得がいかないまま、浮き足立った状態で連続失点と前回の流れが頭をよぎる中、70分に小柏剛がヘディングで同点ゴールを奪うと、75分には浅野雄也が逆転ゴール。さらい87分にはスパチョークがJ1初ゴールを記録し、2-4でしっかりと勝利を収めた。
苦しみながらも見事な逆転勝利で、今シーズン初の連勝を飾った札幌。試合後の記者会見でペトロヴィッチ監督は上機嫌。「短いコメントで済ますのであれば、毎試合皆さん札幌の試合を観てほしいです。いつも面白いサッカーを観せることができます。勝つ試合もあれば、負ける試合もあります」と自分たちのサッカーに自信を見せた。
この勝利で5位に浮上した札幌だが、初の連勝と安定した戦いを見せているとは言えない。ただ、ペトロヴィッチ監督は、勝敗以上に内容に満足を感じると自身について語った。
「世界で唯一の監督かもしれないが、自分のチームが素晴らしい試合をしたら、結果として負けていても、自分のチームを誇りに思うし、自分のチームのプレーを素晴らしいと思える」
内容を大事にし、結果が伴わなくとも誇りに思えるとしたペトロヴィッチ監督。湘南との試合は厳しいものになると考えていたとし、判定へのフラストレーションを力に変えることができたことがよかったとした。
「今日の試合に関しては難しいゲームになると想定していた。湘南は走力と激しさ、チームとし規律もある。そこに対して我々もしっかり準備して戦い、立ち上がりから選手たちが狙い通りゲームを進めてくれた」
「ただ、何回かチャンスがありながらも追加点が取れずに後半に入った。狙い通りの戦いが進められていたが、ハンドの判定で流れが変わった。そして、失点した後にすぐ失点し逆転されてしまった」
「選手たちは結果的に納得いく判定ではなかったが、怒りをエネルギーに変えて攻撃を仕掛けていった。その結果逆転することができたのは、選手たちが素晴らしいリバウンドメンタリティを見せてくれ、それが最終的に我々が勝利することができた要因だと思う」
連続失点時は厳しさも見えたが、その後にしっかりと落ち着いて攻撃に圧力をかけられた札幌。これで今季のゴール数は29となり、首位のヴィッセル神戸を抜いてリーグ1位となった。
この試合でゴールを決めた、駒井、浅野、小柏はこのところ先発起用が続く攻撃の軸に。ペトロヴィッチ監督は冗談混じりに、3人の能力の高さを称えた。
「前線の3選手はビッグネームだ。浅野はシュツットガルトから来たし、小柏はメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)から来た。駒井はどこからだったろうか」
海外クラブから連れて来たというのは監督なりのジョークだが、それほどクオリティを信頼しているとのこと。駒井は浦和レッズで出番が限られ札幌へ、浅野はサンフレッチェ広島で出番を失い札幌へ、小柏はプロ4年目で日本代表招集歴もありながら、ケガで辞退するなど、順調なキャリアを歩んではいない選手たちだ。
しかし、そういった選手、本当のビッグネームではなくとも、札幌では輝けると語るペトロヴィッチ監督。自身が指導した選手たちを例に、「もしかしたら岐阜の選手の方がうちよりも高いかもしれない」とジョークを口にし、さらに冗談を言いながらも、選手をたたえた。
「鈴木武蔵(ガンバ大阪)は札幌で得点を重ねて海外に移籍し、アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)も得点を重ねて中国に移籍した。浅野も得点を重ねているが、そろそろ心配をしなければいけないだろう」
「ただ、そういう選手たちがいなくなってもなんとか生き残っているのが札幌だ」
多くの有望な選手、チームの力となった選手たちがいた札幌だが、こぞってたクラブへと引き抜かれてきた。それでも、ペトロヴィッチ監督が積み上げたサッカーを展開し、オールコート・マン・ツー・マンディフェンスを軸に、攻撃的なサッカーを展開。今やゴールがたくさん生まれる魅了する試合を届けている。
経験値もあまり多くなく、決してエリート街道を歩んでいる選手ばかりではない札幌の選手たち。ペトロヴィッチ監督は、そうした選手たちが1つずつ積み上げて成長していくのが札幌であり、今はチームに力がある上で勝利を重ねていけるチームになる途中だとした。
「連勝をしないといけないんだと。コンスタントに勝っていかないといけないんだと選手たちに話をしてきた」
「常に彼らはJ1のトップクラブ、トップチームで試合に出続けてきた選手たちではない。彼らが常にコンスタントに自分たちの力を発揮する中で、毎試合毎試合勝っていくということは、なかなか彼らは経験がまだない。ただそれは彼らの成長の伸びしろでもある」
「我々はその過程にあるチーム。残念ながら出来上がった選手を連れてきて、編成しているわけではない。成長させながらいくという点で、選手自身にもチームにも、まだまだ未成熟な部分がある」
「だからこそ我々は勝ったり負けたりするわけだが、そういう取り組みを経て、選手たちが経験し、チームが上位を争うチームに代わっていければと思う」
その中で次節の京都サンガF.C.戦が大事に。「次の試合の京都は非常に重要だと思っている。今日の湘南での勝利を忘れないといけない。私も頭から消し去りたい。京都に勝利することができれば『札幌、ここから上に行けるよ』としっかり示せる試合になると思う」とコメント。3連勝をすることで、選手たちに更なる自信を植え付けられるか注目が集まる。
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今シーズン限りでの現役引退を表明した元日本代表FW興梠慎三(38)が、浦和レッズへの思いを語った。 鹿島アントラーズでプロデビューを飾り、J1歴代2位の168ゴールを誇る興梠。浦和には2013年に加入し、エースとして君臨。鹿島時代の2012年から2020年まで9シーズン連続でJ1で2桁得点を記録した。 また、浦和ではAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で2度優勝を経験し、リーグカップ1回、天皇杯2回で優勝。J1ではステージ優勝こそ経験したが、年間王者にはなれずに終わっていた。 31日に会見を実施し、シーズン終了後の引退を表明した興梠。11シーズンと最も長く過ごす浦和への思いを語り、鹿島から加入当時の心境も吐露した。 「20年間で僕は3チームに所属していました。どのチームも素晴らしいチームで、ここがいいとは言えないですけども、浦和レッズというチームは本当にやりがいがあって、何よりもサポーターの数がすごく多く、鹿島から浦和レッズに来る時も、なかなかサポーターの皆さんは、そう簡単に受け入れてくれない、応援されないということを聞かされていたので、どうにかしてサポーターの気持ちを、心を掴んで認めてもらうんだという気持ちで来ました」 「認めてもらったかどうかはわからないですが、自分のチャントができた時は嬉しかったのを覚えています。そういう厳しいチームに来られたこと、そこで自分がたくさんのゴールを決めたことを、すごく嬉しく思います。このビッグクラブに来て、本当に良かったと思います」 また、サポーターに吉野家で牛丼をご馳走したという逸話も持っている興梠。チームを後押ししてくれる人たちとの関係の重要性を強調している。 「吉野家だけ奢ったわけではないですが、行くお店、行くお店で僕が払いましたが、なぜかそこだけ取り上げられる形になりました。サポーターというのは、皆さんが思っている以上に、選手たちを後押ししてくれます。特に浦和レッズサポーターの皆さんは、どんな状況でも全力で応援していただき、不甲斐ない試合をしても、常に応援してくださる本当に素晴らしい人たちです」 「だからこそ選手たちはもっと頑張らないといけないし、タイトルとしてサポーターの皆さんにプレゼントするということは大前提だと思っています。もちろん、サポーターの皆さんと口論することはあるかもしれないですが、それはチームにとってすごく大事なことだと思いますし、お互いが一生懸命やっているからこそだと思っています」 「若い選手はサポーターと話す機会があまりないと思いますが、そういうサポーターとの触れ合いを僕はすごく大事だと思っているので、若い選手にはもっと色々なところでサポーターと触れ合って、口論になっても良いとは思います。僕もそうでした」 「色々喧嘩して、自分の意見をぶつけて、こうしてほしい、ああしてほしいと言いました。それで深い絆になっていったので、若い選手にはもっと交流の場を設けてもいいのかなと思います」 自らが去る、今後のクラブについてもコメント。“常勝軍団”となるべく、より一層の一致団結を願う。 「タイトルを獲るという難しさは重々承知していますが、常にタイトルを獲るべきチームであるべきだと思っています。Jリーグ、天皇杯、ルヴァンカップ、そして常にACLに出て行くというのが、浦和レッズであるべき姿だと思います」 「口では簡単ですが、タイトルを獲るということはとても難しく、選手だけが良いわけでは獲れないと思いますし、チームそのものが一体となってやっていかないと、タイトルはそう簡単に獲れるとは思いません。フロントをはじめ、選手、コーチングスタッフ、メディカルスタッフ、全てが一体となっていければ、強いチームでいられると思います」 期限付き移籍先の北海道コンサドーレ札幌でも共に戦った恩師である、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督についても言及。勝利を捧げたいと思わされる指揮官だったと振り返った。 「この人のためなら一生懸命頑張ろうと思う人に出会うことが大切だと思います。それがまさしく自分の中ではミシャでした」 「この人のためにタイトルを獲りたい、この人のために1試合1試合全力で戦い、勝ち点を積み上げていき、良いチームにしたいという一心で、ミシャの時はやっていました」 「そういう人と出会うことがすごく大切だと思うし、誰かのためにやれば、自分自身もすごく成長すると思うので、そういう出会いが大事だと思います」 自らの背番号「30」については、後継者として前田直輝を指名。一方、クラブ通算得点記録で自身が上回ったレジェンド、福田正博氏の「9」を意識していたことも明かしている。 「浦和で11年間やってきました。浦和のエース番号は9番と福田さんがつけていた番号、それがエース番号だと自分自身もわかっていましたし、どうにかしてそのエース番号を30番にしたいという一心でこれまでやってきました」 「遥か及ばなかったですけれど、福田さんが持っている記録を抜けたことはすごく嬉しく思います。後輩に託すつもりもないですし、それぞれの番号で、その番号が浦和のエース番号だと思いを持ってやってくれれば一番いいと思いますが、自分が一番可愛がっている前田直輝につけてもらうのが一番いいかなと思います」 さらに、興梠は改めて浦和サポーターへメッセージ。引退するシーズン終了まで優勝を諦めないと誓った。 「先ほども言ったように、サポーターの力はみなさんが思っている以上にすごいものです。この人たちのために頑張ろうと本当に選手たちは思っています。だからこそ、ダメな試合でも、どんどん愚痴を言ってもらって構いません。選手を後押ししてもらいたいです」 「僕たちはチームのために、サポーターのために、自分のために、家族のために一生懸命頑張っています。若い選手たちもそうです。また、埼玉スタジアムでタイトルを獲ってサポーターと喜び合える日が来ることを願っています」 「残り4カ月、14試合あります。14連勝したら優勝する可能性もあると思います。諦めずに頑張っていきたいと思います。サポーターの皆さんも、これまで以上の熱い声援をよろしくお願いいたします」 2024.07.31 19:44 Wed5
J2から再出発の横浜FC、札幌HCの四方田修平氏が監督就任 今季途中から指揮の早川知伸氏はコーチに
横浜FCは10日、四方田修平氏(48)のトップチーム監督就任を発表した。今季途中からチームを指揮した早川知伸氏(44)はトップチームコーチに就任するという。 四方田氏は1996〜1998年にかけて日本代表のスカウティング担当を務め、1999年からアシスタントコーチとしてコンサドーレ札幌(現・北海道コンサドーレ札幌)入り。2002年からはU-18カテゴリーの指導にあたり、育成に注力した。 2015年途中からは当時J2リーグに属したトップチームの監督に昇格すると、翌年のJ2リーグを制して、J1昇格に先導。2018年からミハイロ・ペトロヴィッチ氏の監督就任を受けてヘッドコーチとなり、チームのJ1定着に尽力してきた。 四方田氏はクラブ公式サイトで「横浜FCファミリーの皆様。この度、横浜FCの監督に就任することになりました四方田修平です。多くの方々に応援していただけるこのクラブの監督に選ばれて非常に光栄です」と心境を語り、決意を示した。 「オファーをいただいたこの御恩を、必ずJ1昇格という結果でお返しできるよう全力を尽くします。一体感のあるチームを築き、アグレッシブな姿勢でシーズンを戦っていけるように、良い準備をしていきたいと考えています。7歳まで生まれ育った横浜に戻ることにも縁を感じています。ファン・サポーターをはじめ、チーム関係者、スポンサーの皆様、どうぞ応援よろしくお願いいたします」 一方、札幌を通じては「コンサドーレファミリーの皆様。大変急なお知らせとなりましたが、来シーズンより横浜FCの監督に就任することになりました」と旅立ちを報告。これまでの歩みを振り返りながら、感謝の言葉を送った。 「いつかは札幌を離れると思いながら23年。そのいつかがこんな急にやってきて、皆様方にきちんとご挨拶する場を持てなかったこと、大変残念で申し訳なく思っています。自分はいつでも北海道のサッカー界に恩返しをという気持ちで指導してきました。これまでの指導者人生の全てを捧げてきたコンサドーレ、住み慣れた北海道を離れるのは、とても一言では言い表せません」 「ただ今回は、チャレンジしたい、しなければならない、という気持ちが先に立ちこの決断に至りました。サポーターで埋め尽くされた札幌ドームでの試合が、苦しいことを全て忘れさせてくれるくらい大好きでした。遠いアウェイの地にもたくさんの赤黒のサポーターが応援に来てくれて力づけられました。いろんな思いを皆さんと共有させて頂き本当に有り難うございました。17年の最終戦での「四方田札幌」の声が今でも忘れられません。ユース時代には北海道212プロジェクトで各地域を回って指導したこと、北海道の指導者仲間と公式戦で互いに競い、そして夜遅くまでお酒を交わしながら育成について語り尽くしたことは僕の大きな財産です」 「野々村社長にはJリーグの監督にさせてもらいました。今でもユースの全国大会を離れ、二人で群馬から移動し、翌朝早朝の便で二人とも緊張して一睡もできない状態で記者会見に臨んだことを思い出します。三上GMは公私にわたって相談に乗ってもらい、常に支えてくれました。ユース、トップチームと長くやらせてもらえたのも全て三上さんのお陰です」 「ミシャさんにはこの4年間、プロの指導者としての厳しさや攻撃サッカーのエッセンスを学びました。こんな自分を受け入れて頂き本当に感謝しています。北海道での23年間、周囲の人たちに恵まれました。関わった選手、コーチをはじめとする各スタッフ、コンサドーレ社員の皆様、ここまでお世話になり有り難うございました。また会える日を楽しみにしています」 なお、横浜FCは今季、明治安田生命J1リーグを最下位でフィニッシュ。来季から3年ぶりにJ2リーグを戦う。 2021.12.10 10:25 Fri北海道コンサドーレ札幌の人気記事ランキング
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G大阪が降格圏の磐田に劇的勝利、前半戦苦しんだ13位湘南や14位京都など6クラブのJ1残留が確定!
9日、明治安田J1リーグ第36節の8試合が行われた。 首位のヴィッセル神戸、2位のサンフレッチェ広島は10日に試合が控える中、3位のFC町田ゼルビアは今まで勝ったことがない国立競技場でFC東京との“新東京ダービー”を戦い、3-0で快勝。国立で初めて勝利したとともに、逆転優勝への望みを繋いだ。 熾烈な優勝争いとは真逆の残留争いも今シーズンは白熱。残留ラインの17位・柏レイソルと16位・アルビレックス新潟の直接対決は柏が勝利目前でまたしても失点。新潟はルヴァンカップ決勝同様に粘りを見せ、1-1のドローに終わった。 そんな中、降格圏の18位に位置するジュビロ磐田(勝ち点35)と5位のガンバ大阪(勝ち点60)の対戦は激闘に。試合は23分に磐田が渡邉りょうのゴールデ先制するも27分に半田陸のゴールでG大阪が同点に。前半アディショナルタイム9分には山下諒也がゴールを決めて逆転に成功する。 さらに62分には宇佐美貴史がネットを揺らして追加点。しかし、残留するためには負けられない磐田は87分に上原力也、そして91分に鈴木海音がゴールを奪い、土壇場で同点に追いつく。 残留に向けて貴重な勝ち点1を手にできるかと思われたが、G大阪は93分にパスを繋いで崩すと最後は坂本一彩が落ち着いて決めて勝ち越しに成功。G大阪が粘りを見せて勝利を収めた。 これにより、降格圏の18位・磐田は勝ち点35のまま。消化が1試合少ないものの、3試合で最大勝ち点「9」しか積み上げられないため、「44」までに。これにより、残留が確定していなかった多くのチームの残留が確定した。 磐田の敗戦により、勝ち点47の9位・名古屋グランパス、10位・アビスパ福岡、勝ち点46に伸ばした11位・横浜F・マリノス、勝ち点45の12位・川崎フロンターレ、13位・湘南ベルマーレ、14位・京都サンガF.C.までが残留決定となった。 15位の浦和レッズは10日に広島と対戦し、勝利すれば残留が確定する。 <h3>◆明治安田J1リーグ順位表(11/9時点)</h3> 1位:ヴィッセル神戸|勝ち点67/35試合/20 2位:サンフレッチェ広島|勝ち点65/35試合/30 ーーーーーACLE出場 3位:FC町田ゼルビア|勝ち点63/36試合/19 4位:ガンバ大阪|勝ち点60/36試合/10 5位:鹿島アントラーズ|勝ち点58/35試合/13 6位:東京ヴェルディ|勝ち点54/35試合/1 7位:セレッソ大阪|勝ち点52/36試合/-1 8位:FC東京|勝ち点51/36試合/5 9位:名古屋グランパス|勝ち点47/36試合/-2 10位:アビスパ福岡|勝ち点47/36試合/-4 11位:横浜F・マリノス|勝ち点46/35試合/-2 12位:川崎フロンターレ|勝ち点45/35試合/8 13位:湘南ベルマーレ|勝ち点45/36試合/-3 14位:京都サンガF.C.|勝ち点45/35試合/-12 ーーーーー残留決定 15位:浦和レッズ|勝ち点43/34試合/2 16位:アルビレックス新潟|勝ち点41/36試合/-14 17位:柏レイソル|勝ち点40/36試合/-10 ーーーーー残留ライン 18位:ジュビロ磐田|勝ち点35/35試合/-15 19位:北海道コンサドーレ札幌|勝ち点34/36試合/-20 20位:サガン鳥栖|勝ち点29/36試合/-26 ※降格決定 2024.11.09 17:59 Sat2
【Jリーグ出場停止情報】首位窺う鹿島のエースFW鈴木優磨らが出場停止
Jリーグは27日、出場停止選手を発表した。 J1では3名が出場停止に。最下位に苦しむ北海道コンサドーレ札幌のDF岡村大八、首位を窺う鹿島アントラーズのFW鈴木優磨、名古屋グランパスのMF内田宅哉が出場停止となる。 また、J2では7名が出場停止に。大分トリニータは、DF安藤智哉、FW長沢駿、MF保田堅心と3名が出場停止となる。 なお、J3はいわてグルージャ盛岡のDF深川大輔、ガイナーレ鳥取のFW富樫佑太が出場停止となる。 【明治安田J1リーグ】 DF岡村大八(北海道コンサドーレ札幌) 第21節 vs湘南ベルマーレ(6/29) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ) 第21節 vs湘南ベルマーレ(6/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF内田宅哉(名古屋グランパス) 第21節 vs湘南ベルマーレ(6/30) 今回の停止:1試合停止 【明治安田J2リーグ】 MF南秀仁(モンテディオ山形) 第22節 vsブラウブリッツ秋田(6/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFラファエル(栃木SC) 第22節 vsベガルタ仙台(6/29) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF飯田貴敬(ヴァンフォーレ甲府) 第22節 vs大分トリニータ(6/29) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFウエンデル(藤枝MYFC) 第22節 vsザスパ群馬(6/29) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF安藤智哉(大分トリニータ) 第22節 vsヴァンフォーレ甲府(6/29) 今回の停止:1試合停止 FW長沢駿(大分トリニータ) 第22節 vsヴァンフォーレ甲府(6/29) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF保田堅心(大分トリニータ) 第22節 vsヴァンフォーレ甲府(6/29) 今回の停止:1試合停止 【明治安田J3リーグ】 DF深川大輔(いわてグルージャ盛岡) 第19節 vs大宮アルディージャ(6/29) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW富樫佑太(ガイナーレ鳥取) 第19節 vs奈良クラブ(6/29) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 2024.06.27 20:40 Thu3
【Jリーグ出場停止情報】ルヴァン杯で一発退場の2選手に処分…町田FW藤尾翔太は2試合停止に
Jリーグは5日、YBCルヴァンカップおよび明治安田Jリーグ全カテゴリーの出場停止選手情報を更新した。 4日に行われたYBCルヴァンカップのプライムラウンド準々決勝第1戦を受け、北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬とFC町田ゼルビアFW藤尾翔太の2選手に出場停止処分が科された。 横浜F・マリノス戦で一発退場の荒野は「相手チームの決定的得点機会の阻止」によって1試合の停止となった。 一方、アルビレックス新潟戦で一発退場の藤尾は相手競技者の両足に対し、足裏を見せながら両足で過剰な力でタックルした行為が、「著しい反則行為」に該当すると判断され、2試合の出場停止処分と罰金(20万円)が科された。 なお、1試合は9月8日の準々決勝第2戦で消化されるが、2試合目に関しては町田の準決勝進出か、準々決勝敗退かの結果次第で対象試合が変更となる。 【YBCルヴァンカップ】 MF荒野拓馬(北海道コンサドーレ札幌) 準々決勝第2戦 vs横浜F・マリノス(9/8) 今回の停止:1試合停止 FW藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 準々決勝第2戦 vsアルビレックス新潟(9/8) 今回の停止:2試合停止(1/2) ※ルヴァンカップ準決勝進出の場合 準決勝第1戦 vsアルビレックス新潟(10/9) 今回の停止:2試合停止(2/2) ※ルヴァンカップ準々決勝敗退の場合 Jリーグ第30節 vsアビスパ福岡(9/14) 今回の停止:2試合停止(2/2) 【明治安田J1リーグ】 MF福田翔生(湘南ベルマーレ) 第30節 vsアルビレックス新潟(9/14) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J2リーグ】 MF藤山智史(ブラウブリッツ秋田) 第30節 vsファジアーノ岡山(9/8) 今回の停止:1試合停止 MF佐藤謙介(レノファ山口FC) 第30節 vs徳島ヴォルティス(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFヘナン(レノファ山口FC) 第30節 vs徳島ヴォルティス(9/7) 今回の停止:2試合停止(2/2) DFカイケ(徳島ヴォルティス) 第30節 vsレノファ山口FC(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF野嶽惇也(大分トリニータ) 第30節 vsモンテディオ山形(9/7) 今回の停止:2試合停止(2/2) DFペレイラ(大分トリニータ) 第30節 vsモンテディオ山形(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 MF若林龍(SC相模原) 第27節 vsテゲバジャーロ宮崎(9/7) 今回の停止:1試合停止 MF安永玲央(松本山雅FC) 第27節 vs大宮アルディージャ(9/7) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF中島賢星(奈良クラブ) 第27節 vsカターレ富山(9/8) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF大城蛍(ガイナーレ鳥取) 第27節 vsアスルクラロ沼津(9/7) 今回の停止:1試合停止 2024.09.05 22:33 Thu4
札幌を率いて7年目、苦境を率いるペトロヴィッチ監督は「我々が去ってもクラブはそこにある」…育てた選手が続々引き抜かれる苦しみも口に「十分引き留めていける資金力があれば…」
北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、苦しいシーズンへの想いを口にした。 2日、明治安田J1リーグ第17節で札幌は東京Vとアウェイで対戦。苦しいシーズンとなっている中、ペトロヴィッチ監督の続投も発表された中での一戦となった。 しかし試合は立ち上がりから打ち合いに。10分に東京Vは木村勇大のゴールで先制すると20分に札幌は荒野拓馬がゴールを奪い同点に。それでも東京Vは32分に染野唯月、43分には見木友哉とゴールを重ねて勝ち越しに成功。札幌は後半早々に近藤友喜が1点を返すが、失点を重ね、5-3で敗戦となった。 これで3連敗、そして最下位に転落となった札幌。5月29日にはクラブからペトロヴィッチ監督の続投が発表された中、初戦でまたしても敗れてしまった。 試合後、どう受け止めたのかという質問を受けたペトロヴィッチ監督は、クラブが何よりも大事だと言及した。 「私は66歳、49年間この世界で生きている。こういう状況の中で大事なことは、私がどう思うとか、どう感じるということではない。常に大事なのはクラブ。監督も選手もスタッフも、いずれはクラブを去っていく。我々が去ってもクラブはそこにある。クラブという存在は、働く我々にとって常に大事だ」 「私自身も今年は日本で19シーズン。広島で6シーズン、浦和で6シーズン、そして札幌に関しては7シーズン目に入っている。グラーツ時代も5シーズン、選手として8シーズンやったが、私自身は比較的長く1つのクラブで仕事をする傾向がある」 「常に心がけていることは、1つのクラブで仕事をするときに、与えられる環境でクラブがいかに良い方向に進むか、成長していけるか。それを考えて常に仕事をしている。クラブの決定、クラブがどう判断するのか。我々監督はそれを常に尊重し、受け入れていくことが監督だ。ベストを尽くしていくということが我々の仕事だ」 「そういう中で、ミシャ・ペトロヴィッチが何を思うか。常にクラブを大切にし、クラブの決定に従う人間だ。私は今の状況の中で我々は必ず這い上がれると信じている。全てを我々がやっていることは札幌のためだ」 「結果が伴わない試合が続いているが、希望は失っていない。クラブがどう判断するかということは、常に尊重している」 クラブの決断が出るまでは諦めずにチームを導いていくと語ったペトロヴィッチ監督。会見が終わろうとした中、ある記者からの質問が紛糾。「今シーズンで契約が満了を迎えることになると思う。クラブに残したいものは何か」と問われると、これまで率いていきた中での出来事を回想した。 ペトロヴィッチ監督は、チームにスタイルを植え付けただけでなく、大卒選手やまだ大きく羽ばたいていない選手たちを成長させ、チームを強化。しかし、ほとんどの選手がチームを去っていく状況となり、チーム力が上がっては、移籍で下降するということが続いていると言及した。 「札幌ではプロフェッショナルな仕事をしてきた。札幌に来た当初、最初のシーズンは年齢の高い選手が多かった。若い選手を育てながら、1年1年チームを作りながら、日本のJ1の中でも一目置かれる存在のチームになり、札幌がどういうスタイルのチームになのかを観ている人たちもわかるようなチームに6年かけてやってきた」 「大卒で入ってきた選手たちも6シーズンの中にも多かったし、彼らが1年1年成長する中でチームも強くなっていった」 「残念ながらその選手たちは、我々はなかなか資金力がなく、買われている現状で、積み上げていくことができない状況が毎年続いていた。我々がその選手たちを十分引き留めていける資金力があれば、今シーズンも十分にタイトルを狙える存在だったと思う」 「鈴木武蔵は長崎から札幌に移籍してきて、非常に成長した中でJ1で成績を残した。夏の移籍でベルギーに行くまで、確か14ゴールを決めて得点ランキングのトップに立っていた」 「そしてアンデルソン・ロペスも広島ではなかなかレギュラーになりきれず、ソウルでもなかなかレギュラーになれず、我々札幌に来てチームの中で成長し、活躍していってくれた選手だ。ハーフシーズンで得点ランキングではトップだった中で、中国へと移籍した」 「シーズンでこの2人がいれば25〜30点を取れる計算ができたが、そういった選手が抜けてしまえば、ビッグクラブであっても代わりを見つけるのは難しい」 「進藤亮佑もユースから上がってきて、1年1年プロとして成長した中でセレッソに移籍してしまった。高嶺朋樹は、大卒でうちに入ってきて、1年1年活躍する中で柏に移籍した。田中駿汰も大卒で来て、1年1年成長する中で活躍してくれてセレッソへ移籍した」 「金子拓郎も大卒で来て、1年1年成長して活躍し、今はディナモ・ザグレブの選手だ。小柏剛も大卒で入って来て、活躍した中で今はFC東京に所属している。ルーカス・フェルナンデスは日本では凄いブラジル人選手としてきたわけではないが、札幌で活躍して今はセレッソでプレーしている」 「そういった今名前を挙げた8人の選手がみんな残り、今いる選手たちと共に戦えていれば、我々は十分にタイトルを狙えるチームだろう」 「忘れていた。チャナティップという選手もいた。推定5億円という移籍金で移籍していったが、チームにいたら十分力になってくれた選手だ」 錚々たるメンバーがペトロヴィッチ監督の下で成長し、札幌から羽ばたいていっている。そうした苦悩もありながらも、それでもなお札幌はJ1に残留しなければいけないチームだと語った。 「なかなかそういった選手たちを維持することが難しい中で、1年1年戦う中でどこかでエラーが出る年が出てしまう。今は苦しいが、札幌は残留できると思っているし、私と共にあろうが、私と共になかろうが、札幌は残留しなければいけない」 札幌が苦しい状況にあるのは事実。選手たちも苦しみを味わって戦っていることも感じられる。苦しい状況をどう打開していくのか。後半戦の巻き返しに注目したい。 2024.06.02 21:08 Sun5